ここはラクーソンシティ沖にあるヘイヴン・プラントに建設された資料庫様々な記録がここには保存されている



M20A1


アメリカ合衆国が開発した携帯式対戦車ロケット弾発射器の愛称。

第二次世界大戦で使用された60mmバージョン。
この正式名称は「M1/M9/M18対戦車ロケット発射器」、愛称はバズーカ。

そして、朝鮮戦争以降使用されるようになった89mmバージョン。
これが「M20対戦車ロケット発射器」。愛称はスーパーバズーカ(Super Bazooka)。

戦後アメリカから西側諸国に多数が供与され、携帯対戦車ロケット兵器の代名詞的にもなったため、以来同様の対戦車ロケット弾発射器や無反動砲を一般名詞的に「バズーカ」と呼ぶこともある。

日本では「バズーカ砲」などとも呼ばれるが「砲(ガン)」ではなく、薬室を持たない「噴進弾発射器(ロケットランチャー)」に分類される。

使用方法は射手が肩に担いで構え、装填手が後部からロケット弾を装填、ロケット弾から伸びた電線をバズーカ本体の電極に接続、発射準備が完了したら、後方爆風を浴びない位置に移動し射手の鉄帽を叩いて合図し、敵(主に装甲戦闘車両やトーチカ)を攻撃する。

ロケットの燃えカスが射手の顔面に吹き付けるため、初期には防毒面と手袋着用で発射されたが、後にディフレクターが筒先に取り付けられた。

バズーカ型ロケットランチャーの外見は無反動砲と非常に類似している。
後方爆風が発生するため発射器や砲の後方に物や壁があってはいけないことや仰角を付け過ぎると射手後方の土砂などが吹き飛ばされ危険なこと、また、バックブラストによって巻き上がる土煙で射手の位置を容易に特定されてしまうなど、運用面の弱点が共通するのである。

また、ロケット弾の発射と同時に後ろから燃えカスが出るのも難点の一つであり、前後に爆風がおき、なおかつ狭い場所では自分自身や仲間が大怪我をする恐れがあった。

しかし、バズーカは砲身内部にライフリングが刻まれておらず、推進薬で加速・自力飛翔するロケット弾を撃ち出す「発射器(ランチャー)」であるのに対して、無反動砲弾は高速で後方に噴出する燃焼ガスで反動を相殺する火薬発射型の「砲」であるという点で異なっている。

初速の遅い砲弾でも高い装甲貫通力を発揮させる成型炸薬弾頭(HEAT)が実用化され、当時の戦車に対して非常に有効な歩兵用携行火器となった。

愛称の由来は、ラッパ状に広がったディフレクターの形状が、当時アメリカで有名であった音楽コメディアン、ボブ・バーンズの「バズーカ」と呼ばれる舞台で使用されていた自作のラッパ(画像)に似ていた事によるものである。

「バズーカ」という名称は形状に由来する物であり、発射方式や原理による物ではない。
このため単純に形状のみから他の携帯式ロケット兵器をバズーカと呼ぶことがある。

口径を拡大した本砲は強力な破壊力を発揮し、鹵獲された本砲による損害を減らすために味方の戦車までもが無反動砲対策の金網を張らなければならなかった。

陸上自衛隊では、地対艦ミサイル連隊・後方支援隊などにおいて、自衛用火器として長らく用いられてきた。
現在は後継の84mm無反動砲や110mm個人携帯対戦車弾に代替されたこともあり、主に資料館における展示用品目として活用されている。

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