kome620で日々行われる卓ゲを整理するためのwikiです

シナリオ名:Publish and Perish
推奨人数:2〜3人
所要時間:オンセで2〜3時間

難易度:★★☆☆☆
推奨技能:対人技能

戦闘:あり
ロストの可能性:あり

【シナリオ概要】
とある大学教授(小倉武志)が亡くなり、その死が自殺と警察に判定された。

探索者たちはその子供の友人だったり、その教授の教え子・友人という立場で葬式に出席します。
そこで教授の息子である小倉司に父の死の真相を探ってほしいと依頼を受け調査することになります。
(探索者が刑事や探偵の場合は依頼を受けたり、個人的な再調査ということにすると導入がスムーズになるかも)

【KP情報】
シナリオ中に出てくる数式はクルーシュチャ方程式でニャルの化身の一つです。
本来は解いた人物がニャルになるのですが、今回はパソコンで解いたのでインターネットとインターネットにつながったパソコンがニャルになります。

===本編===
開始時点で探索者たちが調査、聞き込みすることができるのは以下の三か所となっている。
・司、警察への聞き込みでわかる事件の情報
・大学構内での不審人物、卒業生についての情報
・現場となった研究室内での探索

[司への質問or警察での情報]
・父親の所属学部、学科、研究所の場所
・ここ数年、研究所に泊まり込んで何かの研究をしていた
・亡くなる数日前に研究ノートを持ち出していた
・遺品にアナログ派の父親のものでも研究室の学生のものでもないUSB(内容に不審なものはない)があった


他に探索者が調べられる場所は大学で聞き込みをするか、現場の研究室の二つ。

[大学構内での聞き込み]
幸運成功で人が通りかかるor話しかけた人が情報を持ってる
信用・説得などの対人技能に成功した場合、情報を得ることができる。
(ファンブルの場合は警備員に通報される)

事件の日前後に変わったことは?
・事件の日の前後に春日井が来ていた(詳しい日時は忘れた)
・いつもは居残ってレポートを仕上げても何も言わないのに事件の日だけは帰れと言われた

春日井とは?
・フルネームは春日井宗一郎
・数年前卒業した、この大学の卒業生内でも上位に入るくらい優秀だった
・学業優秀、スポーツもできる、イケメン

教授の研究について知ってる?
・宇宙の真理を記した方程式を解き明かすとか何とか言ってた
・十年以上研究してるみたいだけど、あんまりうまくいってないみたいでここ数年はずっと研究室で方程式と睨めっこしてたらしい

卒業生の情報について知りたい
・事務室か図書室に卒業生名簿がある
 →対人技能で交渉して成功したら名簿を見せてもらえる

[研究室]
ソファと机(引出し付き)と本棚がある。
警察が調査したためか、想像していた研究室の風景よりも綺麗で整頓されていると思う。

ソファ
ふっかふかのソファ
目星に成功すると背もたれと座る部分の間に手紙の封筒があることが分かる(封筒だけで中身は存在しない)
差出人の名前は春日井宗一郎

本棚
図書館(目星で代用可)に成功した場合
本棚の中には数学関連の書籍、論文が大量に詰まっている
しかし、ノートの類は見つからない


目星やアイデア成功で引出しの外から見た厚さと実際の厚さが一致しないと気づく。
調べると二重底になっており、そこから使い古した手帳が見つかる。

手帳の内容(0/1のSANC)
この方程式を初めて見た時からなぜかひきつけられた
何を表しているのか、残したものは何者なのか知りたくてたまらない
この数式を次の研究テーマにしようと思う

解けない…
解けない解けない解けない解けない解けない解けない解けない解けない解けない解けない解けない
解けない解けない解けない解けない解けない解けない解けない解けない解けない解けない解けない
解けない解けない解けない解けない解けない解けない解けない解けない解けない解けない解けない

彼が久しぶりに訪ねてくるそうだ。誰よりも優秀だった彼ならばもしかするとこの式を解けるかもしれない
彼が来たらこの式を見せてみようと思う

彼が久しぶりに訪ねて〜以降は最近書かれたものだとわかる

[春日井宅]
そこそこいいところのマンションで稼ぎがいいのだろうなと思い当たる。
インターホンを鳴らすと普通に対応し、用件を言えば家に招き入れてもらえる。
探索者たちはリビングに通され、人数分の紅茶を差し出される。
春日井は探索者たちの質問には一切嘘をつかないし、何かを言われても激昂したりすることはない。
リビングには中央に机と椅子があり、壁際に一般家庭には不釣り合いな大きさのパソコンとモニタを置くための机がある。
モニタ側の机にはノートが数冊置かれている。

解答例
事件について何か知ってるか
・生きてる先生にあったのは僕が最後だから知っている
その時の教授の様子は
・自分に研究を託して、どこかほっとした雰囲気だった
教授の研究とは
・宇宙の真理を記した数式を解き明かすこと
その数式はどう思う
・先生が解けないだけあって難しいね
教授についてはどう思う
・先生では絶対解けない数式に何十年も固執して、数式に取りつかれた亡者のようになっていたのはかわいそうだと思う
どうして教授とあった最後の人が自分だとわかるのか
・自分が殺したから
教授を殺したのはあなたか
・そうだよ

自分が事件の犯人と認めた後は
「先生へのせめてもの手向けとしてあの数式だけは解いて見せる」
「ほら、見てみなよ。あと数分であの式は解き明かされる」
パソコンを示す。
「この数式の難解さはすごいね。このパソコンじゃあ全然リソースが足りなくて」
「だから、もっと大きなネットワークを使わせてもらってるんだ」

アイデア成功でそのネットワークはインターネットではと思い致ることができる。
また、モニタを見た場合1/1d3のSANCが発生し、あの式は解いてはいけないものだと直感する。
止めようとした場合戦闘開始する。

===戦闘について===

探索者側の勝利条件は3ラウンド以内にパソコンの稼働を止めること
探索者側の敗北条件は3ラウンド経過すること

・パソコンの耐久は(探索者の数+1)*10とする
・この耐久が0になるorコンピュータ技能に2回成功すればパソコンは止まる
・コンピュータ技能は1ラウンドにつき1回のみ判定可能、技能もちが複数いても一回のみしか判定できない
・また探索者が初めてそのパソコンにコンピュータ技能をする場合は幸運判定を行い、失敗するとほとんど解かれた状態の方程式が目に入り1d6/1d10のSANCと1d5のクトゥルフ神話技能を習得する
・パソコンは動くことはないが衝撃に弱い部分を攻撃する必要があるため戦闘技能に関しては判定を行う。
・紅茶(春日井が出したやつ)など水分をぶっかける場合は2d10のダメージを与えられる。
・コンセントを抜いたとしても、内臓電源のため3ラウンドはパソコンは活動する。
・春日井の生死は勝利に影響しない(殺害した場合は警察に逮捕される)が活動できる状態の場合包丁で妨害してくる。

===ED===
[戦闘に勝利した場合]
生きていた場合春日井は自分で警察に通報し、警察が到着するまでに探索者たちにノートを渡してくる。
「もう方程式は覚えたからね、いつか、必ず解き明かして見せる」

春日井死亡時は警察が通報を受けて部屋に突入してくる。
探索者たちは逮捕されるが世界の平和は保たれた。

ノートの中身を見た場合1d3/1d6のSANC発生する。
またINT18のPCはPOW*5ロールを行い、失敗した場合はこの数式を解きたくてたまらなくなる。

報酬(KPの采配で変えても結構です)
シナリオクリア:1d6
ノートを処分した:1d3

[戦闘に敗北した場合]
方程式は解き明かされ、インターネット及びそれに接続されていたパソコンがニャルラトホテプになる
世界中で1d10/1d100のSANC発生


===NPC紹介===
小倉 武志 (おぐら たけし)
気がよくて、授業以外のことも親身になってくれるすごくいい教師
ここ数年は研究室に泊まり込んで数式の研究をしていた。
INTが17なのでどうあがいても説けない方程式を解くのに長年を費やした人。

春日井 宗一郎(かすがい そういちろう)
大学の歴代卒業生の中でも最高クラスに優秀だった
学業以外にスポーツにも容姿にも優れており、才色兼備の体現者ともいわれている。
穏やかで何を言われても怒ることなくいつもニコニコしている。
周囲からは完璧超人みたいに思われているが、善意>社会規範なので結構やばい人である。
今までは善意と社会の規範が一致していたため問題行動を起こすことはなかったが、それが一致しなかった結果が今回の事件である
コンセプトは知性と理性のある穏やかな狂人

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます