(International Advisory Committee for Out of School Education)
成人教育推進国際委員会の任務を拡大的に継承するUNESCOの専門委員会として組織され、第3回CONFINTEAの準備など生涯教育概念の普及・受容に重要な役割を果たした。学校外の教育活動全体を統合的に発展させようとしたのはまさに生涯教育理念の具現化といえるが、実際には成功せず、結局、青少年活動という核心的部門を除外せざるを得なかったのは皮肉といわざるを得ない。
１ 成立の経緯
1966年UNESCO第14回総会で識字、成人教育、青少年活動の3分野を包括する「学校外教育推進のための国際委員会」を設置することが決議された。
それを受け、1967年4月24日-5月12日開催の第76回理事会で委員会の具体的組織構成が決定された。委員会の名称は「学校外教育国際諮問委員会」とされ、国際識字委員会、青少年活動国際委員会、成人教育推進国際委員会の3委員会を継承するものと位置付けられた。
委員会規約では、任期4年（2年ごとに半数が改選。それゆえ初回は12名が任期2年）の24名の委員で構成されること、分野別の分科会に分かれて活動できること、最低2年以内に1度は会議を開催し、活動に関する報告を行うとともに、理事長に対する勧告、提案などを行うことなどが、規定されている。委員の人数、任期を明確に定めている点が、これまでの諮問委員会、推進国際委員会との相違である。
２ 規約改正による成人教育委員会化
以上の決定に基づき委員の人選も行われ、68年3月（18-26日）に第1回会合が開催された。がそれは青少年活動と成人教育を同じテーブルで議論することの困難性を明確に示すことになった。その結果、同年10月に開催された第15回総会では、同委員会の権能を成人識字と成人教育に限定することが決定された。それに基づき、69年（9月15日~10月10日）の第83回理事会で委員会の規約が改正され、学校外教育国際諮問委員会の活動範囲は成人識字と成人教育に限定されることが明記され、委員数も18名に縮小された。同時に既に選出されていた委員の任期を69年までとし、改めて選任された18名の委員で1970年（12月8~14日）第2回委員会が開催された。そこでは、委員会の重点課題が2年後東京で開催される第3回CONFINTEAの準備であることが確認されている。こうして、この委員会はまさに成人教育推進国際委員会の後継委員会になったのである。
３ その他
（１）委員会の会議
第1回 1968年3月18-26日 パリ
第2回 1970年12月8-14日 パリ
第3回 1972年2月14-18日 パリ
第4回 1973年5月15-18 パリ
（２）第1回会議の概要
識字、青少年活動、成人教育の分科会を設定し、以下の基本方針を決定。
（�顱棒験橋軌蕁�Lifelong integrated Education）のコンセプトが成人教育、青少年活動、識字事業に及ぼすインパクトを考察する。（�髻乏惺山斡軌蕕亮舁很榲�は社会的、経済的発展を促進するものであるという委員会の見解を主張していく。（�鵝房存嚇�識字事業とその評価、その専門人材の育成、この事業を支える世論動員の重要性を強調していく。
成人教育推進国際委員会の任務を拡大的に継承するUNESCOの専門委員会として組織され、第3回CONFINTEAの準備など生涯教育概念の普及・受容に重要な役割を果たした。学校外の教育活動全体を統合的に発展させようとしたのはまさに生涯教育理念の具現化といえるが、実際には成功せず、結局、青少年活動という核心的部門を除外せざるを得なかったのは皮肉といわざるを得ない。
１ 成立の経緯
1966年UNESCO第14回総会で識字、成人教育、青少年活動の3分野を包括する「学校外教育推進のための国際委員会」を設置することが決議された。
それを受け、1967年4月24日-5月12日開催の第76回理事会で委員会の具体的組織構成が決定された。委員会の名称は「学校外教育国際諮問委員会」とされ、国際識字委員会、青少年活動国際委員会、成人教育推進国際委員会の3委員会を継承するものと位置付けられた。
委員会規約では、任期4年（2年ごとに半数が改選。それゆえ初回は12名が任期2年）の24名の委員で構成されること、分野別の分科会に分かれて活動できること、最低2年以内に1度は会議を開催し、活動に関する報告を行うとともに、理事長に対する勧告、提案などを行うことなどが、規定されている。委員の人数、任期を明確に定めている点が、これまでの諮問委員会、推進国際委員会との相違である。
２ 規約改正による成人教育委員会化
以上の決定に基づき委員の人選も行われ、68年3月（18-26日）に第1回会合が開催された。がそれは青少年活動と成人教育を同じテーブルで議論することの困難性を明確に示すことになった。その結果、同年10月に開催された第15回総会では、同委員会の権能を成人識字と成人教育に限定することが決定された。それに基づき、69年（9月15日~10月10日）の第83回理事会で委員会の規約が改正され、学校外教育国際諮問委員会の活動範囲は成人識字と成人教育に限定されることが明記され、委員数も18名に縮小された。同時に既に選出されていた委員の任期を69年までとし、改めて選任された18名の委員で1970年（12月8~14日）第2回委員会が開催された。そこでは、委員会の重点課題が2年後東京で開催される第3回CONFINTEAの準備であることが確認されている。こうして、この委員会はまさに成人教育推進国際委員会の後継委員会になったのである。
３ その他
（１）委員会の会議
第1回 1968年3月18-26日 パリ
第2回 1970年12月8-14日 パリ
第3回 1972年2月14-18日 パリ
第4回 1973年5月15-18 パリ
（２）第1回会議の概要
識字、青少年活動、成人教育の分科会を設定し、以下の基本方針を決定。
（�顱棒験橋軌蕁�Lifelong integrated Education）のコンセプトが成人教育、青少年活動、識字事業に及ぼすインパクトを考察する。（�髻乏惺山斡軌蕕亮舁很榲�は社会的、経済的発展を促進するものであるという委員会の見解を主張していく。（�鵝房存嚇�識字事業とその評価、その専門人材の育成、この事業を支える世論動員の重要性を強調していく。
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