ライトノベルズ

「この子の体重は、いくつとみる」「37kgってとこですね―そしてきわめて健康です」16年前、ハネムーン先で失踪した父親の消息を求めて、ひとりアクシオ島までやってきた女子高生森田ゆかりは、なぜかいきなり日本出資の宇宙開発団体「ソロモン宇宙協会」で働くことになってしまった。軽い気持ちで仕事を引き受けたゆかりは、宇宙協会の技術屋たちが彼女をみつめる目つきに気づいていなかった。そして、その仕事の内容にも。―彼女は「軽量化を余儀なくされたロケットのためのコンパクトな宇宙飛行士」としてスカウトされたのだった。人類初の女子高生飛行士が、宇宙へ旅立つ日は本当に来るのか。期待のスラップスティックSFコメディ登場。

「この飛行機は呪われてるね」森田ゆかり、マツリ、三浦茜の三人が乗りこんだ飛行機は墜落寸前!?彼女たち三人は、「ロケットガールズ」の異名をとる美少女宇宙飛行士。フランスとの共同ミッション―月飛行の訓練のため、ギアナに向かう途中だったのだ。なんとかトラブルを乗り越え、たどり着いたゆかりたちを待っていたのは、共同訓練の相手、「アリアン・ガールズ」リーダーのきっつい平手打ち…。不穏な空気のなかで始まった共同訓練もやっぱりのトラブル続き。無事月飛行ミッションは遂行できるのか―。テクノロジーの粋と、少女の夢と意地と心意気。そのほか諸々盛り込んだ、今世紀最高の月飛行小説だ。