ライトノベルズ

「北の果てに太古の記憶あり…」偶然見つけた古文書に記された不可思議な伝説に夢中になるあまり、学者としての道を踏み外してしまったラライ。『北の伝説』の実在を自分の目で確かめるために彼が乗り込んだのは、大海賊スキュラの船ベイシュベルだった。スキュラの頭エデュランとホップもまた『北の伝説』の謎を追い求めていたのだ。しかし、北に向けて航海を続けるベイシュベルに、突然の激しい嵐が襲い掛かる。荒れ狂う海に投げ出されたラライが目を覚ましたとき、そこには信じられない光景が広がっていた…。

スタール率いるスペニョーラの艦隊に敗れ、陸での潜伏生活を余儀なくされた海賊集団・スキュラ。しかし、スキュラの頭グランは復讐のチャンスを窺いながら、着実に陸での活動拠点を固めつつあった。そんな中、パキたちはカモフラージュのために、港町での商売を順調に営んでゆく。そして、船の上では何度も不思議な能力を発揮したキメラも、そこではごく普通の少女として平穏な日々を送っていた。そんなある日、ポーターが店に現れる。パキとキメラへの憎しみに取りつかれ、次第にスキュラにまで憎悪を向けはじめたポーターは…。人気シナリオライター渡辺麻実のオリジナルノベル、ついに完結。