![](https://static.seesaawiki.jp/formatter-storage/images/common/spacer.gif)
【断章のグリム II ヘンゼルとグレーテルの紹介】
神の悪夢は “童話” となって現実に甦る――。市立第一高校の1年生・媛沢遥火は通学の途中、駐車場に泊まっていた車の窓に、赤ん坊のような白い手形が2つ浮かんでいるのを目撃してしまう。一方、白野蒼衣は禍々しい人食い物語(ヘンゼルとグレーテル)の予言を受け……。『Missing』 の甲田学人が贈る、狂気の幻想新奇譚(メルヘン)、第2幕!
![](https://static.seesaawiki.jp/formatter-storage/images/common/spacer.gif)
【断章のグリム VII 金の卵をうむめんどりの紹介】
時槻風乃は、知っている。この世界と全ての存在は、常に『痛み』という火によって、焼かれ続けている。幼い頃に火傷した時、火という物の本質は『痛み』であると学んだ。―火は『痛い』もの。そして、彼女に燻り続けていた『火』と『痛み』への思索は醸成され、一つの結論へと―。時槻雪乃のクラスメイトの古我翔花は、継母との確執により、いつも雪乃の家で泣いていた。死んだ母親の居場所を、形見の指輪を守りたいが、翔花は悔しさと悲しみに明け暮れて泣いていた。そんな時、ゴシックロリータに彩られた人形的な美しさを持つ風乃に出会い―。悪夢の短編連作型で贈る幻想新奇譚。
![](https://static.seesaawiki.jp/formatter-storage/images/common/spacer.gif)
【断章のグリム XII しあわせな王子(上)の紹介】
大きな黒い霊柩車のような不審な車。かつてこの車を見た翌日、隣の家族は忽然と姿を消した。その同じ黒い車が、密かに想いを抱く浅井安奈の家の前に停まっている。安奈はあまり幸福とは言えない学校生活を送っている可憐な少女で、趣味を通して最近少しだけ仲良くなってきたところだった。膨れあがる不安感に押され家の中に忍びこんだ多代亮介は、傷ついた安奈を連れ出して逃亡した。蒼衣が深い傷を抱えた一週間後。処分しそこなった“泡禍”被害者を探すため、瀧修司と可南子の工房を訪れた蒼衣たち。だが、可南子に対して雪乃は恐怖を感じずにはいられない。雪乃は“生き返り”という概念に疑問が隠せず、そして―。悪夢の幻想新奇譚、第十二幕。
![](https://static.seesaawiki.jp/formatter-storage/images/common/spacer.gif)
【断章のグリム XIII しあわせな王子(下)の紹介】
「……可南子さんには、気をつけた方がいいわ」彼女の過去を知り、二人が下す決断は──!?きっと、浅井は自殺したんだとおもう。私は呪い殺されるなんてやだ。ぜったい耐えられない。だから死ぬことにする。さよなら。病院で首を吊って死んでいた少女が残した手紙。そこには、自分たちがいじめていた浅井安奈からの復讐が匂わされていた。いまだ解明できていない謎の死を遂げた安奈と、生き返りの彼女を連れて逃亡を続ける多代亮介。二人を追ってクラスメイトたちに接触を図る蒼衣と雪乃だが、徐々に“生き返り”の鍵を握る可南子への不信感も増していき──。
![](https://static.seesaawiki.jp/formatter-storage/images/common/spacer.gif)
【断章のグリム XIV ラプンツェル(上)の紹介】
“―彼女の髪に、触ってみたい…”少女が歩道橋を登り、階段の一番上に、ぺた、と差し掛かった時。突然、ぐん、と後ろ髪を鷲掴みにされた感触と同時に、髪の毛が思い切り後ろに引っ張られた。そして、恐怖とともに堕ちていき―。いまだ葉耶の悪夢に苦しむ蒼衣は、葬儀屋の件でさらに自責の念に駆られていく。葬儀屋の蘇りにより自我を保っていた保持者が多く、蒼衣は方々から恨まれていた。周囲は蒼衣を休ませようと気を遣うのだが、“泡禍”解決の依頼は増えていくばかりで…。そして舞い込んできた蘇りの娘が関わる“泡禍”事件に、蒼衣も責任を取るかのように、雪乃と二人で解決に向かうのだが―。悪夢の幻想新奇譚、第十四幕。
コメントをかく