ライトノベルズ

ワクワクしてえじゃねえか…死ぬまでな!―丘の上で標的の出現を待ちながら、二人の若者は語りあった。是空と張良、彼らのねらいはただひとつ、強大な権力を持つ大陸の支配者、秦始皇帝!しかし彼らの計画は失敗してしまう。逃げる二人の前に不思議な紅い影が降り立つ―妖しの術を使う謎の方士徐福に育てられた神仙士、流星だった。古代中国を舞台にパワフルに展開する書き下ろし伝奇冒険ロマン、いま、白熱の開幕!

是空と流星は海の上にいた。金立山での徐福との対決の後、蓬莢山を探すため《隠やかで島の多い光の海》にのりだした二人の筏は東へ東へと漂っていった。あまりの平隠さに“ワクワク”を求めた是空が流星を抱きしめようとしたその時、鏡のようだった海面に突如白い渦がまきおこり、巨大な怪物“蛟”が襲ってきた!はなればなれになった二人に危機が迫る―。徐福の逆襲。蛟に秘められた悲劇の物語。そして朱の道の女王丹敷戸畔の陰謀とは!?さらに熱く燃える、書き下ろし伝奇冒険ロマン第二弾。

不死の法が眠る蓬莱山へと急ぐ是空、流星、張良、夜猫子。彼らはついに、蓬莱山の偉容をその眼で確かめえる地点までたどりついた。深い感動に包まれる是空たち。―だが道はまだ、最大の難関を残していた。生き物の影ひとつなく、静けさに満ちたはてしなき森―暗黒樹海。すべてをのみこむ魔の領域に足を踏み入れた是空たちを巨大な怪物が襲う。同じころ、宿敵徐福もまた、百人の童子たちを連れ、暗黒樹海に迫っていた!愛と友情の熱血伝奇活劇、いよいよ佳境の第3弾。

はるかなる旅路のはてに、ついにたどりついた蓬莱山。是空と流星は、不死の秘法が眠る地下他界へと入っていった。万物を凍りつかせる冷気。執念ぶかい徐福との死闘。ふたりの前に現れた謎の哲人―。しかし、そのかいもなく、不死の法の秘密は何者かに持ち去られたあとだった。そのころ、地上に残った張良たちは、強大な力を持つ敵の襲撃を受けていた。邪悪の権化、長髄彦とは、いったいいかなる者か?宿命の兄妹に危機が迫る。書き下ろし伝奇冒険ロマン、息もつかせぬ第4弾。

荒覇吐の王、長髄彦に連れ去られた流星を追って、是空たちは東日流の地にたどりついた。だが是空の心ははずまない。みずから去っていった流星にショックをうけていたのだ。そんな是空の前に不可思義な影が舞いおりる。それはゼクウ一族のはるかな祖先、安日彦だった。是空を一族とみとめた安日彦は、是空に不死の法の源、〈梵天の輪〉の破壊を依頼した―。その頃、流星は、長髄彦が語る恐るべき理想に戦慄していた…。〈梵天の輪〉に秘められた過去の悲劇とは?是空と流星は再会できるのか?はるかな夢を追う大冒険伝奇ロマン、第一部蓬茉編、クライマックス。