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【魔法遣いに大切なこと1 夏と空と少女の思い出の紹介】
心地よく揺れる、列車のリズム。常緑樹のカーテンが途切れたその向こう、一瞬で蒼い風景がユメの瞳に飛び込んできた。「海…」思わず、感嘆が漏れる。ここしばらく、慣れない東京の喧騒に囲まれていた少女は、広い空と海を懐かしく感じた。故郷を思い出し心の中で呟く。きっと上手くできる!魔法遣いを目指して上京した少女・ユメ。彼女が師事する小山田の事務所に持ち込まれた依頼は、祖父の失われた形見を捜してほしいというものだった。ユメは依頼人とともに、遺産が隠された旧家へと向かう。あなたもユメと旅に出ませんか。
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【魔法遣いに大切なこと2 真冬の夢の静寂にの紹介】
「こんなんで、魔法遣いになれるのかな?」ユメは、ふとため息を漏らす。公園の高台を涼しい風が吹き抜ける。様々な色の屋根が重なり、その向こうに入道雲が見える。「どうしたの?」横を見ると美しい少女が、人なつっこく微笑んでいた。魔法遣いになるための研修中にスランプとなるユメ。彼女は街をぶらぶらする途中、出会った少女・希未とあるモノ―想いがいっぱいにつまった大切な宝箱を探すことに。それを探す中、ユメは魔法遣いとして自らの歩む道を見つけていく…。あなたもユメとあてのない散歩をしてみませんか。
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【魔法遣いに大切なこと3 夢色に染まる秋天の下での紹介】
―今日、夏が終わるんだ。深呼吸してユメは、自らに言い聞かせた。「合格です」小山田の声が高らかに響き、ユメの頭の中は瞬間真っ白になった。しばらく後、たくさんの想いが走馬灯のように心の中を駆けた。魔法遣いになるために、この街にやってきた。そして、さまざまな人と出会い、ひと夏の間に、いろいろなことを学んだ。ほんとうに大切なことを。でも、それは未来への一歩目でしかなかった。魔法遣いになるための研修に合格し、故郷に戻ったユメを待っていたのは、クラスメイトや母親との日常・学校生活。何も変わらない毎日だった。そんな折り通学路の途中にあるお地蔵さんにまつわる謎を追いかけることになるユメ。秋から冬にかけて過ぎる遠野の季節の中で、彼女は、将来の選択に悩み、成長をしていく。大切なユメの思い出と一緒に、あなたも彼女の未来を少しだけ覗いてみませんか。
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