263 名前:ほむら☆マギカ ◆VM3rCD.BMg [sage] 投稿日:2011/11/26(土) 21:01:30.98 ID:t65pVuKT [1/5]
皆さん、初めまして。
こんな枠組みでエロパロを書いてみようと思うのだけれど、どうでしょうか?
もし、続きが読みたいというレスが来たら、それは、とってもうれしいなって。


第1話「出会い」 

私が彼女と出会ったのは、ほんの偶然だった。
出会ったという表現は、適切でないかもしれない。
彼女が、私を意識してさえいれば、私が彼女を認識することはできなかったであろうから。
それでも、彼女と過ごした数ヶ月の出来事を私は忘れることができない。
あの出来事をこうして回顧録として記録しても、
おそらくこれを読む者は、虚構だと思うだろうし、
私もそれを現実に起きたこととして証明しようとする気もない。
ただ、彼女、「暁美ほむら」とすごした日々を私が忘れたくないだけなのである。
だから、その出来事を記そうと思う。


「私には武器が大量に必要なの。」

初めて出会った時に、彼女はそう答えた。
私は、彼女が子どもで、少女だから、不釣り合いな武器をどうするかを聞いたのではなかった。
彼女に、武器が必要な目的があることは、すぐに理解できた。
なぜなら、彼女の銃の扱い方は、素人の姿そのものなのに、
ここに侵入できた時点で、彼女が普通の子どもではないことが理解できたからだ。
アフガンの内戦で同じように少年少女がタリバーン兵士として銃を扱っている姿を何度も見てきた。
彼らは、銃の扱いに長けてはいたが、銃を必要としている戦士の眼をしていなかった。
しかし、彼女「暁美ほむら」の眼は、強烈な使命感と情熱に輝いており、
昔の自分を見るようであったのだ。
テロリストを駆逐するためだけに、戦っていたあの頃の自分に…。

在日米軍基地の兵器保管庫から、大量に武器弾薬が消失する事件が起きたのは、
数週間前のことだった。
兵器が消えたのに、こんなに時間がかかってから消失事件を把握したのには理由があった。
元々、ここの保管庫の存在は、日本側には知らされておらず、
米軍関係者でも、ここの存在を知るものは、数人だけで、
常時、鍵がかけられており、出入りには、将官級のIDとパスワードが必要である。
ここの保管庫に入れられた兵器は、核兵器を除く、多種多様な兵器が大量に保管してあり、
ほとんど使用する予定がない場所であったからだ。
日本の政府が消失し、白兵戦が日本本土で行われる時に、
初めてここの保管庫は開かれる予定であり、扉を開けることなく、
監視カメラの記録映像を半年に1度点検することしかしない場所であった。
そのため、兵器が消えたことを日本側に知らせず、できることなら穏便な解決を図りたい。
そういう米軍からのガバメントオーダーであった。
おそらくは、米軍将官級の人物が、日本の暴力団に売るために、
兵器を闇市場に流しているのだと思われていたが、
それにしては、防犯カメラの記録から、忽然と兵器だけが消えていく現象の説明がつかなかった。
IT技術者でもVHSテープにアナログ記録された記録映像改編まですることは、不可能だと思えた。
しかも、映像のタイムスタンプは、1/30秒まで正確にもれなく記録されていたのだ。
まさしく、奇々怪々な現象が起きており、それを説明しようとするなら、
魔法使いによる仕業としか思えないような兵器消失?事件だったのだ。
 どうして、兵器が消えたのか、消えた兵器はどこへ移動されたのか、
米軍全体で捜索するわけにはいかなかった。
日本国内に、こんな兵器保管庫を造っていることを知られるわけにはいかなかったし、
何より、その兵器が盗難にあったなどと公言できるはずもなかった。
私は、たった一人で、この保管庫の記録を解析し、
兵器消失事件解決へのアドバイスを当局へ行うことが私の任務だった。

保管庫の消えた銃と弾薬の位置を観察してみると、
あきらかにそこに銃と弾薬があったことがわかる形跡があった。
誰も侵入しない保管庫内では、空調だけが侵入を許されており、
そのために、埃が舞い上がり、消えた銃とアモ缶の周りに埃が積もっていたからだ。
この消えた銃と弾薬の位置を記録した映像は無かった。
つまり、魔法使いなどではなく、監視カメラを認識できる人間が、
カメラに写らない位置の銃と弾薬を選び、
ここにあった銃とアモ缶を盗んだことは疑いようがなかった。
問題は、その神懸かった技を持つ者がいるということだ。

「記録に残さず、形跡のみを残すというのは、プロではないわね…」

私は、自分の思考を確認するために、つぶやきながら、犯人の思考を読む。

「子どものような手口なのに、技術は神レベル…
そして、兵器を闇市場に売ったという事実は出てこないし、テロで使われた様子もない。
兵器を蒐集するマニアの仕業?そんな感じがするわね。」

保管庫内の通路に、まだ新しい長い髪の毛が1本落ちていることを発見する。
私のものではない。
ここに女性が立ち入った記録は皆無。
こんなに見事なストレートロングヘアの黒髪の将官もいない。
すると、犯人のものである可能性が高い。
私は、その髪の毛をハンカチにくるみ、胸ポケットに押し込んだ。
胸の傷がチクリと痛んだ。

”犯人は子どもなのかしら?”

そういう勘が働く。
胸の傷が痛む時、私の勘は良く当たった。
私は、内部から、保管庫の扉をロックし、侵入者が来るのを待ち構える作戦を試みることにした。
ここには、もっと高価な大量殺戮兵器がたくさん保管されており、監視カメラに写らない場所もたくさんある。
まして、数度にわたって、侵入している形跡だけが残されているなら、
何度でも、ここへの侵入を試みるはずだ。
犯人は、絶対に見つからない自信と技術がある者で、大量に武器を必要としている何者かである。
ならば、ここで、その魔法使いのような者を見たいという自分自身の本能が告げていたのだ。
食料も水もここにはある。数日程度なら軟禁状態に耐えられる。
米軍への報告期限も定まっておらず、極秘の捜査であるため、私には、将官級以上の権限が与えられていた。

「次に盗りに来るとしたら、銃かしら?それとも、迫撃砲?TNT爆薬?」

初めに消失したのは、M249パラトルーパー軽機関銃10丁とそのアモ缶1ダースだった。
軽機関銃と言っても総重量にして約100kg分がまるごと消えたのである。
車でもない限り、抱えて運ぶことは難しい量である。
それなのに、忽然と収納場所から、その銃と弾薬は消えていたのである。
もし、犯人が銃を実際に使用し、弾薬を消費していたのなら、弾薬を取りに来るだろう。
M249の砲身命数は数万発以上を撃たない限り、数年間の使用に耐える。
私は、アモ缶の収納場所に辿り着くまでのルート上に全ての監視カメラの位置を変更し、
最終的にアモ缶が収納されている収納庫の反対側の収納庫内に自分が身を置くスペースを作った。
扉の鍵をくりぬき、のぞき穴を作り、
収納庫内に監視カメラの映像を無線LANで飛ばしたノートパソコンで記録できるようにする。
水と食料も持ち込み、できるだけここで監視できる体制を整えた。
後は、ここで待ち構えておけばいい。
数日はかかると思われた監視時間は、長くかからなかった。
私が庫内で寝泊まりするようになったその日の深夜、事件は発生した。
ふと見たら、監視用のノートパソコンの映像が止まっていたのだ。
タイムスタンプの数字が、完全に止まっている。
私が、ノートパソコンに触れると映像が動き出す。
しかし、手を離すと止まる。
そんな異常な現象が起きていた。
自分の腕時計は、動いている。
私は、腕時計を外して、床に置いてみる。
アナログ秒針の動きが、止まった!触ると、また動き出した!なんということだろう!!
私が触れている物以外の物の動きが止まっているのである!!!
私は、庫内ののぞき穴から、外の様子をうかがった。
目の前に、制服を着た少女が、弾薬を手にしているのが見えた。

「誰?」

完全に気配を断って監視していたというのに、彼女に気がつかれてしまった。
彼女のその動きから銃の素人であることがすぐにわかった。
それなのに、私の気配を感じて、銃口を迷うことなくこの保管庫に向けてくるあの動きと感性は、
鍛えられた戦士特有のものだった。

「ねえ、そのまま、引き金を引かないでもらえる?
私は、貴方を捜していた者よ。
よろしければ、私の話を聞いてもらえるかしら?」

 こんなことを言っても、もし、彼女が構えているIMIデザートイーグルを撃てば、
私は、収納庫の扉ごと吹き飛ばされて死んでしまうだろう。
防弾ベストを着てはいるものの、あの銃の前では紙切れ同然だった。

「もし、私の技の前で動けるのだとしたら、私と同じ魔法少女しかいないはず!
私は冷静な人の味方で、無駄な争いをする馬鹿の敵。
あなたは、冷静な人かしら?
それともそうでない部類の人かしら?」

私は、その言動から、彼女が、”まだ”殺人を行ったことがない印象を感じとった。
圧倒的に有利な体勢で引き金を引かないのは、テロリストではないからだ。
『人殺しをしたくない…』と言っている、それが私の彼女に対する第1印象だった。

「ええと、私は、魔法少女ではないけれど、魔法少女に会いたいと思い、ここで待ち焦がれていた者よ。
よければ、その銃をおろして、ここから出る許可を頂きたいのだけれど?」

収納庫の鍵穴から外へ響く私の声に、彼女は意外な表情をしていた。
私が彼女との時間を共有し、
それ以外の時間が止まっていることの原因を彼女が創っていることを、私は、理解できていた。

「いいわ。話を聞きましょう。あなたは、女性で、日本語を話し、冷静な人であるようだから。」

私は、勇気を出して、魔法少女との会見を得たのだった。
私は、自分の武装を解き、彼女の前に立った。
彼女は、私を絶対に殺さないという確信があった。
それならば、私は最敬礼をもって、生殺与奪の権限をもつ彼女に謁見しなければならない。

「私の名前は、マリコ=ロースバンクと申します。
USA国防総省から、兵器消失事件の原因究明の依頼を受け、
現在、カウンター・アタック・テロリズム・タクティカル・オーガニゼーションのディビジョンM指揮官を務めております。
初めて、魔法を使う貴方にお会いできることを光栄に思いますわ。
魔法をお使いになる割に、近代兵器が、お入り用なのですね?」
「…私は、テロリストではないわ。でも、私には武器が大量に必要なの。」

そう言った彼女の眼は、とても寂しい、そして、孤独な眼をしていた。

”神よ、私を彼女に引き合わせたことの意味を理解しましたわ。”

胸の紅いバラの傷の痛みが治まり、目の前の少女が私の敵ではないことを教えていた。


267 名前:ほむら☆マギカ ◆VM3rCD.BMg [sage] 投稿日:2011/11/26(土) 21:11:47.70 ID:t65pVuKT [5/5]
ってな感じで書こうと思うのだけれど?
いかがでしょうか?
知らない人もいると思うけどクロスオ-バーストーリーと言うことで、
ほむらに銃を扱える戦士に鍛える話を書きたいなって思うのでした。

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