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monosaku183 2011年02月14日(月) 22:52:17履歴
「鹿目さん。学校の怪談、って信じる?」
それは、昼休みの事。
いつもと同じように、3人で集まって他愛もない話に花を咲かせていた。
そこで、唐突にマミがそう切り出したのだ。
「え、と・・・。出来れば信じたくないです、怖いから・・・。夜、1人でトイレに行けなくなっちゃいそうで」
答えながら、まどかは恥ずかしそうに笑う。
まどかももう中学生のお姉さんなのだ。誰かに付き添ってもらうのは、情けないと思っていた。
「ふふっ。鹿目さんらしいわ、そういう所。でもこれを聞いたら、夜どころかこれからトイレに行けなくなるかもしれないわね?」
「━━あ、それって女子トイレの“白い手”のことですよね」
「うう、聞きたくないよぉ〜・・・」
両手で耳を塞ぐまどかを見たさやかは、「にひっ♪」とイタズラっぽく笑って、わざと声色を変えて話し出した。
「ある女子トイレに女の子が入りました。その子の名前は・・・」
「まどかちゃん、と言いました」
「えっ、えぇっ?わ、わたし!?・・それに、マミさんまで・・・っ」
2人揃って怖がらせるものだから、まどかは離れた所に避難してしまった。
「聞きたくない聞きたくない」とすみっこで縮こまる姿が、余計に悪戯心を掻き立てる。
(あの子、なかなか可愛い反応するわね。もしかしたら、って思ってたけど、これは予想以上かも)
(ついいじめたくなっちゃうんですよね。まどかを見てると)
(わかるわその気持ち。ねえ今度、3人でホラー映画見に行かない?)
(それいいですね!)
「こ・・・、怖い話、もう終わったの・・・?」
それは、昼休みの事。
いつもと同じように、3人で集まって他愛もない話に花を咲かせていた。
そこで、唐突にマミがそう切り出したのだ。
「え、と・・・。出来れば信じたくないです、怖いから・・・。夜、1人でトイレに行けなくなっちゃいそうで」
答えながら、まどかは恥ずかしそうに笑う。
まどかももう中学生のお姉さんなのだ。誰かに付き添ってもらうのは、情けないと思っていた。
「ふふっ。鹿目さんらしいわ、そういう所。でもこれを聞いたら、夜どころかこれからトイレに行けなくなるかもしれないわね?」
「━━あ、それって女子トイレの“白い手”のことですよね」
「うう、聞きたくないよぉ〜・・・」
両手で耳を塞ぐまどかを見たさやかは、「にひっ♪」とイタズラっぽく笑って、わざと声色を変えて話し出した。
「ある女子トイレに女の子が入りました。その子の名前は・・・」
「まどかちゃん、と言いました」
「えっ、えぇっ?わ、わたし!?・・それに、マミさんまで・・・っ」
2人揃って怖がらせるものだから、まどかは離れた所に避難してしまった。
「聞きたくない聞きたくない」とすみっこで縮こまる姿が、余計に悪戯心を掻き立てる。
(あの子、なかなか可愛い反応するわね。もしかしたら、って思ってたけど、これは予想以上かも)
(ついいじめたくなっちゃうんですよね。まどかを見てると)
(わかるわその気持ち。ねえ今度、3人でホラー映画見に行かない?)
(それいいですね!)
「こ・・・、怖い話、もう終わったの・・・?」
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