各界のサイトをカテゴリ別に分けて紹介!令和生まれのディレクトリ型検索エンジンWiki!

かつて、ディレクトリ型検索エンジンが主流だった時代がありました。
しかし、ディレクトリ型はロボット型に負けました。

何故負けたのでしょう。

なおこの記事はディレクトリ型検索エンジンを当時あまり利用していなかった人が筆記しています。
なので完全に憶測の記事です。信憑性は全くないのであらかじめご了承ください。

衰退までの経緯

かつてのyahooでは2000年にロボット型を採用。
しかし併用状態が続き、2005年頃まではディレクトリ型が主流でした。

しかしGoogleの台頭、yahooもロボット型を強化したため、ディレクトリ型を利用する人は少しづつ減少していきました。

その証拠にyahooホームページにおいて、ディレクトリ(yahooカテゴリ)の立ち位置が徐々に下に追いやられ、縮小し、ついにトップページから消えていったのです

そうなるとユーザーはロボット型検索を使うことになり、ディレクトリ型は過去のものになっていきました。

その通り、ロボット型の検索が直接アクセスできて便利なのでディレクトリ型を使う人が減っていきました。
事実、2010年には一部の国で、2014年にはアメリカでyahooディレクトリ(yahoojapanでいうyahooカテゴリ)がサービスを終えました。

追い打ちを掛けるようにGoogleが2010年頃に相互リンクの評価を見直し。ただの相互リンクに意味はなく、有効な相互リンクも効果は下がりました。
これに関しては当時多かった自動登録リンク集*1の対策だと言われています。
当時のディレクトリ型検索エンジンはすでに検索目的で使用する人は少なく、登録する目的はそれこそSEO対策か、登録を目指したいサイト運営者が目指すか、でした。
この評価の見直しによってyahooカテゴリの意味が薄くなり、SEO対策といえばロボット型、ほぼGoogleへの対策という意味になっていきました。

2017年夏、yahooカテゴリは消滅を発表します。
2019年には最後まで残っていたgooのディレクトリサービスも終了。民間企業が行っているディレクトリ型検索エンジンは専門型を除き完全に日本から絶滅しました。

なぜディレクトリ型は絶滅したんだろう

ここからは完全に個人の意見です。
ディレクトリ型検索エンジンが絶滅した理由は、「儲からないから」「そもそもアクセスされないほど知名度がなくなったから」あたりだと思います。

儲からないから

ディレクトリ型検索エンジンがなぜ儲からないのか。

ディレクトリ型検索エンジンの収益方法は主に広告料と審査料の2つに分けられます。

広告料は広告を企業などが提供し、検索サイトに広告料を払うという方式です。
これは現在も普通にあるビジネススタイルなので詳細は割愛します。

さて、審査料とはいったい何か。
当時、検索エンジンに登録するには、限りがある個人向けの無料枠と、商用でも登録でき、審査が早くなる有料枠がありました。
有料枠では審査を受けるために審査料金を払います
もちろん検索サイトによって登録料や制度は異なりましたが、yahooでは当時5万円支払って審査をし、かつ合格しないと検索エンジンに登録ができませんでした。
現在のGoogleは無料で簡単に登録することが可能なので、黎明期ならでは、大規模サイトならではのビジネスといえます。

しかし、一通り検索エンジンに登録され、登録が落ち着いてきたのと、
2010年のGoogleアップデートにより登録数は減少。
審査料で得る収益は減っていったと思います。
もちろんyahooは営利企業なので、儲からないサービスを続けるわけにはいきません。
広告料もアクセス数が減っていっては見てもらえないので減少していきます。
おそらく赤字になってこれ以上の収益が見込めないと考えたラインが2017年頃だったと思います。

同じように、無料提供だったジオシティーズやyahooブログも、末期は赤字だったと思います。

知名度がなくなったから

「ディレクトリ型検索エンジン」という言葉は死語になりました。
もちろん、検索といえばロボット型検索エンジンの時代になったのもあります。

先ほど申した通り、yahooなどの検索エンジンでは徐々にディレクトリ型検索エンジンの扱いが悪くなっていきました。
2008年以降のyahooでは、どこにyahooカテゴリなんかあるんだろう、という場所にあり、
新しくネットを始めた人はそんな検索手段なんか知らず、ロボット型の検索を当たり前のようにしてました。

新しい人は知らないし、昔からネットをやってた人も忘れました。
2016年にカムバックキャンペーンをしてましたが、それでも反応があったのは一部だけで、
そもそもyahooよりGoogleのシェアが大きくなっていたので気づかれなかった気がします。

知名度不足でアクセス数が減り、消滅していきました。

なんとか生き残れなかったのか

正直、方向転換できなかった所と、ディレクトリ型のメリットが弱いと感じられた所があります。

ディレクトリ型検索エンジンなんて専門用語は一般人は知りません。
方向転換するなら、比較的知名度があるリンク集という言葉を使い、
「大きなリンク集」みたいなイメージにした方が良かったかもしれません。

とはいえ、検索サイトにとって、ディレクトリ型にこだわる必要はなかったので、
方向転換して失敗するくらいなら潰してしまった方が良かったんだと思います。

ディレクトリ型検索エンジンのメリットとはなにか。

昔の検索はよかった、今は悪い、というコメントを耳にします。
確実に使いやすかった頃は、シンプルにトップページばかり検索に引っかかったからだと思います。
トップページ以外も、企業の公式ページと個人サイトがよくヒットした覚えがあります。

個人サイトは数が減ったので仕方ないですが、
企業の公式情報より、同じサイトの情報ばかり出たり、ブログ、それも日記ではなくまとめサイトのような三次情報ばかり検索に引っかかるようになった気がします

改めて見ると、ディレクトリ型のメリットはトップページを掲載する場合がほとんどなので、
必然的にベストなサイトの入り口、他のページも閲覧しやすいページにアクセスしやすいからだと思います。

ロボット型は直接アクセスすることに定評がある、自動車だとすれば、
ディレクトリ型は決まったサイトにアクセスしやすい、電車のようなものです。

自動車を運転するのがうまい人は目的地に早く着きやすい、
でも自動車を運転するのが苦手な人は目的と違う場所にいったり、事故に巻き込まれたりします。

自由にどこにでも行けるということは、
天国もあれば地獄もあるわけです。
しっかり目的のサイトに行くためには、
検索エンジンに合わせた検索ワードを上手く入力できるか、だと思います。

電車はどんな人も、同じ場所に到着しやすい乗り物です。

私的なサイトやマイナーなサイトにはアクセスしにくいですが、
安定して決まったサイトにアクセスできるのです。
ネットに不慣れな人やネットを始めたばかりの初心者などにもってこいの手段なのです。

かてさち!はそういう人にとって便利なサイトでありたいです。

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