GURPSよろず - 記憶喪失
第4版『ベーシックセット』第3章「不利な特徴」B124P参照。
部分的記憶喪失」と「完全記憶喪失」は「記憶喪失レベル1〜2」で表せばいいと思われる。

不利特徴「記憶喪失」(Amnesia) B124P

記憶喪失」[-10/-25CP] ……精

 あなたは自分の過去に関する記憶を――自分の名前さえも――失っています。この特徴には2つのレベルがあります。
部分的記憶喪失(Partial Amnesia):-10CP
部分的記憶喪失」[-10CP]……精

 あなた(プレイヤー)は通常通りにキャラクター作成を行ない、そのキャラクターを使うことができます。ただし、取ることができる不利な特徴の上限を、通常より30CP分少なくしてください。これはGMが30CPまで選択可能な“秘密の”不利な特徴に費やされます(GMはその分、こっそりと有利な特徴技能などをこのキャラクターに与えます)。あなたは覚えのない技能や能力を自然に使うことができるかもしれません。また身に覚えのない敵――あるいは友達――がいるかもしれません。警察に身分を照会されるのは大変危険なことです。指名手配犯かも知れないからです。あなたは例え自分の名前が分かったとしても、それで記憶を取り戻すことは出来ないのです!

完全記憶喪失(Total Amnesia):-25CP
完全記憶喪失」[-25CP]……精

 この特徴を選んだ場合、キャラクター作成でプレイヤーが決めることができるのは、容貌など鏡で見てわかることだけです。その他はすべてGMが決定します(キャラクター・シートは記憶が戻るまでGMが管理します)。あなたは自分に何ができるのかわかりません。特徴を知っているのはGMだけです。そのため、あなたの行動は時にGMによって決定されてしまいます。技能判定はすべてGMが行ないます。自分に何ができるのかは、やってみなければ分からないのです。知力基準の技能も同様にGMが判定しますが、“その作業には記憶が関係ない”とGMが判断したものを除いては-2の修正を受けます。

備考

 こうした特徴は、あなたがなんらかの正当な理由によって記憶を取り戻せれば買い戻すことができます。旧友に出会う、死の危険にさらされる、あるいは(古典的な手法ですが)頭を殴られるといったことです。ほとんどの場合、記憶を回復される手段は、記憶を失うきっかけになった事件と密接に関わっています。ひねったGMはこの原因が“洗脳がとけた”という理由にしてもかまいません。この場合、隠された不利な特徴のうち1つは、最初に洗脳を施した「」になるでしょう。