株式会社テレビ朝日(テレビあさひ、英称:TV Asahi Corporation)は、関東広域圏を放送対象地域としてテレビジョン放送を行う特定地上基幹放送事業者(地上アナログテレビジョン放送の放送区域には、本来は沖縄県の放送対象地域である大東諸島が含まれていた)。又、スカパー!をプラットフォームとしてテレ朝チャンネルの2つのチャンネルの放送を行う衛星一般放送事業者でもある。
2014年4月1日、株式会社テレビ朝日(旧会社)は「株式会社テレビ朝日ホールディングス」へ商号変更、同時に地上波テレビジョン放送免許を含む現業全てを2013年10月15日に設立した完全子会社「テレビ朝日分割準備株式会社」に承継し「株式会社テレビ朝日(現行会社)」に商号変更、放送持株会社体制に移行した。本項では2014年3月31日までの旧会社と2014年4月1日以降の現行会社について述べる。

概説

英字略称

識別信号である JOEX-DTV から取ったEXを、現在の社名になった2003年10月1日から使用。日本教育テレビ時代は英文社名の Nippon Educational Television Co., Ltd. からNET、全国朝日放送時代は Asahi National Broadcasting Co., Ltd. からANBであった。当初はAll Asahi Broadcasting Co., Ltd. からAABの予定で、略称としても用いる予定だったが、すでに商標登録されていたことや、単一社の名称に「オール」を付けるのに疑問があった事からANBに落ち着いた[1][2]。AABはその後、秋田朝日放送の英字略称として使われている。

ネットワーク

ANN(All-nippon News Network)というニュース系列のキー局であり、地方局各社とネットワークを結んでいる。又、系列局がない地方の報道取材は各主要系列局が分担しており、テレビ朝日は山梨県、富山県、鳥取県、島根県東部・隠岐を担当している。富山県は北陸朝日放送と共同。甲府・富山・鳥取(1989年新設)・米子・松江(2005年新設)に支局がある。なお、米子支局は鳥取県、島根県東部・隠岐の統括支局に位置づけられており、米子支局から分離独立した鳥取・松江の2支局は米子支局の傘下の支局として扱われている。また、島根県西部は広島ホームテレビ、徳島県と高知県は毎日放送が、佐賀県は九州朝日放送がそれぞれ取材エリアとして担当しており、福井県・宮崎県のクロスネット局と合わせて全国をカバーしている。

略歴

  • 1957年、テレビ業界への進出をうかがっていた東映、テレビ兼営をねらった日本短波放送(現:日経ラジオ社)およびその親会社である日本経済新聞社、そして旺文社など出版業界・教育関係者の三者が中心となり、教育番組専門局として株式会社日本教育テレビを設立。免許交付の条件は教育番組を50パーセント以上、教養番組を30パーセント以上放送するというものであり、営利を目的とした教育専門局は世界でも珍しかった。
    • しかし、この試みは教育番組のセールスや番組販売が伸び悩んだことで業績がふるわず、事実上失敗に終わる。その後は例えばアニメーションや外国映画を、それぞれ「子供の情操教育のため」「外国文化の紹介」の名目で「教育番組」や「教養番組」に指定して郵政省に届け出をし、対外呼称も「日本教育テレビ」から「NETテレビ」に変更(1960年12月)して事実上の総合放送局化を図った。
    • 1973年11月に、同じ教育専門局だった東京12チャンネル(のちのテレビ東京)の深刻な経営不振などを理由に、NETテレビにも総合局免許が交付され、名実ともに「総合局NET」として再出発することとなった。
開局前に、東映は朝日新聞社と合弁して朝日テレビニュース社を設立して、NETテレビは開局以来同社が制作したニュースだけを放送していた。しかし1966年に東映の持株の半分を朝日新聞社が譲受して以降、資本面や経営面でも朝日新聞社との結びつきが強化され、事実上朝日新聞社の傘下に入った。
  • 1967年6月10日、学校放送を母体とするネットワークである民間放送教育協会(現在は公益財団法人に移行)を文化放送とともに結成。
  • 1977年4月1日、全国朝日放送株式会社に社名変更して略称を「テレビ朝日」とする。
    • これは、上述の総合局免許の交付によって「教育」の名を含む社名は実態にそぐわないという理由から行われたものであり、社名は1976年12月2日の取締役会で内定したもの。当時の専務は朝日新聞の取材に対し「候補としては新日本放送、全日本放送などの案もあったが、似たような名の局があって紛らわしい。結局、朝日新聞とも関係が深いことから、歴史もあり、知名度の高い朝日の名を利用させていただくことにした。全国としたのは九州の朝日放送へも番組を流しているキー局のイメージに合わせたもの」と内定理由を説明している。
    • その後、全社員に「略称」「シンボルマーク」「キャッチフレーズ」を募り、翌1977年1月14日の臨時株主総会をもって正式決定した。略称案は「全国朝日」「オールアサヒ」など「朝日」を含む案が九割で、その中から親しみやすく会社の略称をよく示しているものとして「テレビ朝日」が選ばれた。
  • 1989年、鳥取・米子の2支局(取材拠点)を有限会社エーサットサンインとして分社化。
  • 1996年10月1日、岩手朝日テレビの開局をもってANN全国ネットワークの完成を宣言。同時に系列のシンボルマークを制定した。
  • 2002年、前年の世界水泳選手権での取り組みをきっかけに、体質改善を目的として「全社変革推進運動」を開始し、2007年まで続けられた。この間に大幅な社内改革が行われ、結果として後述するような視聴率の向上につながった。
  • 2003年の六本木ヒルズ新社屋移転を「第3番目の開局」と位置付け、社名を株式会社テレビ朝日に変更、企業ロゴも欧文主体のものに改めた。同時に、地域子会社の有限会社エーサットサンインを吸収し支局運営を直営へ戻す。
  • 2005年、年間視聴率ならびに年度視聴率でプライムタイムの視聴率が開局以来初の2位となった。これまでは「万年4位」と呼ばれるほど長期にわたって視聴率が低迷していた。ただし全日視聴率では、NETテレビ時代の1969年から1971年まで、NHKに次ぎ在京局2位(在京民放首位)になったことがある。
  • 2007年11月1日、会社創立50周年を迎える。2009年2月1日の開局50周年を挟んで、2009年3月31日までを「開局50周年記念期間」と位置付け、様々な記念番組の放送、及び企画・イベントを行なった。
  • 2012年、4月の月間視聴率(2日 - 29日)ならびに四半期視聴率(4月第1週 - 6月第4週)で全日・ゴールデンタイム・プライムタイム・プライム2の時間帯すべてで首位となり、開局以来初の「四冠王」を獲得した。
  • 2012年度上半期の平均視聴率は、プライム・プライム2で首位を獲得。全日・ゴールデンは2位となったが、プライム・プライム2・ゴールデンでは開局以来初、全日では41年ぶりの記録となった。
  • 2012年の年間視聴率(2012年1月2日 - 12月30日)において、プライムタイムの時間帯で開局以来初の首位を獲得。ゴールデンタイムでも開局以来初の2位となり、全日では41年ぶり4回目の2位を獲得した。
  • 又準キー局の毎日放送は、2012年(ビデオリサーチ調べ、関西地区)の年間視聴率で、全日帯(6時 - 24時)、ゴールデン帯(19時 - 22時)、プライム帯(19時 - 23時)で1位になった。3冠獲得は1982年以来30年ぶり。同社によると、午後や夜のローカル番組やゴールデン帯の全国ネット番組が好調なためだという。
  • 2012年の年度視聴率(2012年4月2日 - 2013年3月31日)において、ゴールデンタイムの時間帯で開局以来初の首位を獲得。プライムタイムでも年間に続き首位を獲得し、初の視聴率2冠を達成した。全日は日本テレビ(7.9パーセント)に0.1ポイント差で2位につけた。また、-2012年度下期(2012年10月1日 - 2013年3月31日)では全日も首位となり、テレビ朝日が独自に設定しているプライム2(午後11時 - 午前1時)を合わせ4冠を達成している。
    • 上記の視聴率首位獲得やかつて「民放の雄」だったTBSの長期低迷も相まって、テレビ朝日は単体売上高でも開局以来初めてTBSを抜き民放キー局3位に浮上した。
  • 2018年7月17日、麻雀プロリーグ「Mリーグ」に参加表明。「EX風林火山」をスポンサードする。

沿革

  • 1957年
    • 7月5日:「東京教育テレビ」として無線免許局の申請書を提出。
    • 7月8日:「東京教育テレビ」に予備免許交付(同日、富士テレビジョン(後のフジテレビ)、大関西テレビ放送(後の関西テレビ)にも予備免許交付)。
    • 11月1日:「株式会社日本教育テレビ」設立。
  • 1958年12月24日:正式オープン翌日の東京タワーから試験電波を発射(テストパターン)。
  • 1959年
    • 1月9日:本免許交付。翌日、10日から試験放送開始。
    • 2月1日:午前10時から教育放送局として本放送を開始(映像出力10kW、音声出力5kW)。開局当初は、マスター・送信機等・局舎の放送機器のほとんどがNEC製であった。在京民放テレビ局としては3番目に開局した。
      • 開局初日で最初に放送された映像は『踊る獅子舞』であった。この映像は、2009年1月14日放送の『シルシルミシル』の中で、この日の午前10時10分[16] から放送された大川博社長(当時)によるNETテレビ開局の挨拶や、当時のNETテレビ社屋(後のテレビ朝日六本木センター)の映像とともに紹介されていた。
      • 当時の本社所在地は、東京都港区麻布材木町55番地。
    • 3月1日:この日からテレビ放送を開始した毎日放送(MBS)、九州朝日放送(KBC)とネットワークを結ぶ(当初は2局とも、フジテレビとの複合ネット)。
    • 4月10日 - この日行われた皇太子(今上天皇)と正田美智子の成婚パレードの模様をラジオ東京テレビ(KRT。現:TBSテレビ)との共同制作により、両局で生中継。
  • 1960年
    • 1月17日:出力を映像50kW、音声12.5kWに増力。
    • 12月10日:社名呼称を「NETテレビ(エヌイーティーテレビ)」に統一。
  • 1961年4月3日:午前6時30分より早朝放送開始。
  • 1963年11月23日:NHKと共同で、リレー衛星による日米間初のテレビ中継に成功。ケネディ大統領暗殺事件を伝える内容であり、準キー局毎日放送(MBS)アメリカ支局のアナウンサーが「残念なお知らせがあります」と伝えた。
  • 1964年
    • 4月1日:元NHKアナウンサーの木島則夫の司会による日本初のワイドショー番組『木島則夫モーニングショー』スタート。
    • 10月1日:福岡地区の九州朝日放送(KBC)が、フジテレビとの複合ネットから、単独ネット化に踏み切る。
  • 1965年4月5日:昼のワイドショーの先駆け『アフタヌーンショー』スタート。
  • 1967年
    • 3月27日:カラー放送がスタート(東京地区では4番目)。第一号はアニメ『魔法使いサリー』次回予告。
    • 6月10日:NETを幹事局とし、民間放送34社で構成する民間放送教育協会(民教協)発足。
  • 1970年1月1日:ニュース番組のタイトルを『ANNニュース』に変更。
  • 1971年11月20日:報道を朝日テレビニュース(後のテレビ朝日映像)に委託(1978年11月に終了)。
  • 1973年
    • 4月1日:名古屋地域における名古屋テレビ放送(NBN、当時は名古屋放送)と中京テレビ放送(CTV、開局当初は中京UHFテレビ放送)の2局による、日本テレビとの変則複合ネットが解消され、名古屋テレビがNETテレビの単独ネット化に踏み切る(→ネットチェンジの項参照)。
    • 10月1日:報道スタジオ完成。スポットニュースを除き、全てのニュースがアナウンサー顔出しとなる。
    • 11月1日:総合放送局に移行。
  • 1974年
    • 1月7日:石油危機により深夜放送自粛(10月に全面解除)。
    • 3月23日:創立以来続いてきた学校放送が全面終了(民教協企画の『親の目・子の目』のみ残ったが2004年3月で終了し、『いきいき!夢キラリ』『発見!人間力』『学びEye!』『日本!食紀行』を経て、現在は『日本のチカラ』が放送されている)。
    • 4月1日:各地のネットワーク局とニュース協定を締結し、ANNが正式に組織される。
  • 1976年2月2日:黒柳徹子の司会によるトーク番組『徹子の部屋』スタート。
  • 1977年
    • 2月7日:マスター更新(NEC製)。
    • 4月1日:全国朝日放送株式会社(ANB)に商号を変更。ただし社名で呼ばれることはほとんどなく、同時に愛称として制定された「テレビ朝日」で親しまれる。
  • 1978年
    • 5月22日:CMバンク導入。
    • 12月17日:音声多重放送を開始。第一号は20:54の『ANNニュース』。ステレオ第一号は12月24日の『題名のない音楽会』。
  • 1980年7月-8月:モスクワオリンピックを独占放送(1977年に独占放映権獲得)。五輪の独占放映権獲得は民放初となったが、日本のボイコット決定により、深夜での録画放送に縮小された。
  • 1985年
    • 9月28日:アークヒルズ社屋完成(六本木と赤坂の境目)。報道機能などを移転(マスターは翌年の初めに移転)。
    • 10月7日:久米宏をメインキャスターに起用した夜の大型ニュース番組『ニュースステーション』がスタート。
    • 10月8日:『アフタヌーンショー』において、1985年8月20日放送の企画で、ディレクターが暴走族にリンチをさせ、中学生らに怪我を負わせていたことが発覚。ディレクターは暴行教唆容疑で逮捕され、同番組も10月18日に打ち切り終了した。その後、その件について、郵政省から厳重注意を受ける(やらせリンチ事件)。
  • 1986年
    • 5月26日:アークヒルズに本社を移転。旧本社社屋は『六本木センター』とし、制作部門が残り、登記上本店もそのまま。これ以降、2000年の六本木センター解体まで報道と情報系生番組はアークヒルズにて、バラエティ、ドラマ、音楽番組などは六本木センターで制作。
    • 10月24日:音楽番組『ミュージックステーション』スタート。
  • 1993年
    • 4月1日:山形テレビ(YTS。山形県)がこの日から、これまでのフジテレビ系列からテレビ朝日系列にネットチェンジ。
    • 7月:選挙報道において報道局長による中立違反疑惑が発生(椿事件)。
  • 1996年
    • 6月20日:ルパート・マードック率いるニューズ・コーポレーションと孫正義率いるソフトバンクの合弁で設立した新会社が、旺文社が保有していたテレビ朝日の全株式を買い取り、保有率21.4パーセントの筆頭株主になることが発表される。日本の放送局にとって初めての外資とベンチャー企業によるM&Aであり、敵対的買収であったが、1997年3月、当時第3位の株主の朝日新聞社が新会社保有の株式をすべて買い取ることで合意し、朝日新聞社がテレビ朝日の筆頭株主になる。
    • 10月1日:岩手朝日テレビ(IAT。盛岡市)が開局し、ANN(フルネット24局)が完成。
  • 1998年4月1日:本来であれば琉球朝日放送(QAB)の放送対象区域である沖縄県大東諸島(北大東島・南大東島)のテレビ難視聴対策の一環としてテレビ中継局が設置される。
  • 2000年
    • 8月1日:現社屋着工。
    • 10月3日:東京証券取引所市場第1部に株式を上場。
    • 12月1日:午前11時、系列のBSデジタル放送『BS朝日』(デジタルBS5ch。本社・渋谷区神宮前)が開局。
  • 2002年6月:「全社変革推進運動」を開始(2007年まで実施)。
  • 2003年
    • 3月31日:現社屋竣工。
    • 7月1日:登記上の本店をアークヒルズから六本木ヒルズ内の新社屋に変更。
    • 9月29日:現社屋にて放送開始。現社屋最初の番組は、『朝いち!!やじうま』であり、番組開始と同時に移転を祝ったセレモニー(「新テレアサ誕生」)が当時のMCによって執り行われた。
    • 10月1日:株式会社テレビ朝日に商号を変更し、略称をコールサインからとった“EX”(ただし、EXの略称はこれ以前から業界で使われていた)に変更。同日、エーサットサンインを吸収合併。
    • 12月1日:午前11時、地上デジタルテレビジョン開局。開始当初から、デジタル放送ではBS朝日向けの放送を含め、六本木本社スタジオからの生放送のほとんど全てをハイビジョンで放送(ハイビジョン制作そのものは移転と同時に始まっている)。
  • 2004年
    • 2月9日:アナログ・デジタル統合マスター(NEC製)の運用開始。前日まではアナログ放送に限り、アーク放送センターの主調整室から送出を継続して行っていたが、これをもってアナログ・デジタル双方の放送が新社屋からの送出に移行した。
    • 4月5日:18年半余り続いた『ニュースステーション』に代わって古舘伊知郎をメインキャスターに起用した『報道ステーション』がスタート。
  • 2005年5月21日:プロ野球・読売ジャイアンツ主催試合を初めて中継(東京ドーム・対北海道日本ハムファイターズ戦)。
  • 2006年
    • 4月1日:地上デジタルテレビジョンワンセグの本放送を開始。
    • 6月18日:2006 FIFAワールドカップ・日本VSクロアチア戦を地上波で独占放送(系列局と系列局のない県の放送局を含む)。
  • 2007年11月1日:創立50周年。同日、お客様窓口(はい!テレビ朝日です)の電話番号をデジタル5ch周知のため、03-6406-2222から03-6406-5555に変更した。
  • 2008年
    • 5月12日:地上デジタルテレビジョン放送において、海賊版防止・著作権保護の観点による画面上にロゴを使用したウォーターマークの表示を開始(在京局では5局目)。
    • 6月6日:朝日新聞社の発行済株式11.8パーセントを取得、第4位の株主になったと発表。同時に持ち合いによる議決権の相殺を防ぐため、朝日新聞社が保有するテレ朝株式を売却し9月末までに25パーセントに下げることも発表された。
  • 2009年6月25日:インターネットによる番組配信サービス・テレ朝動画をスタート。
  • 2010年
    • 3月11日:衛星のセーフティネットを活用し、地上デジタル放送難視聴地域に向けたBSでのサイマル放送(BS295)を、5年間の期間限定で開局。
    • 3月29日:アナログ放送において、全ての報道・情報番組でステレオ放送(一部はモノステレオ放送)を開始。
    • 7月3日:アナログ放送において、定時の5分間の『ANNニュース』を含む報道番組の大半をレターボックス化。
    • 7月5日:アナログ放送において、全ての生放送報道番組をレターボックス化。
  • 2011年
    • 5月10日:公式マスコットキャラクター「ゴーちゃん。」をサンリオと共同制作し、発表。
    • 6月30日:大東諸島の沖縄県域4社・5局のデジタル中継局(デジタル新局)の開設(試験放送・7月1日、正式開局・7月23日)に伴い、地上波アナログ放送の大東島中継局からの放送終了。デジタル化後は正式に本来のQAB中継局が設置された。
    • 7月24日:正午にアナログ放送が終了。24時前には同放送波が完全停波する。
  • 2012年4月1日:朝日ニュースターを株式会社衛星チャンネルから譲受。
  • 2013年
    • 5月31日:午前9時、東京スカイツリーからの送信を開始。
    • 7月31日:認定放送持株会社体制への移行を発表
    • 10月15日:テレビ朝日分割準備株式会社を設立。
  • 2014年
    • 4月1日:株式会社テレビ朝日ホールディングスに商号を変更し、認定放送持株会社体制に移行する。会社分割を行い「(新)株式会社テレビ朝日(テレビ朝日分割準備より商号変更)」を発足。同時にBS朝日を株式交換によって完全子会社化[25]。
    • 6月2日:地上波・BS統合マスターに更新(東芝製)。※これにより、テレビ朝日とBS朝日のマスター設備が統合されたことになる。
    • 9月29日:すべての番組の提供クレジットの「提供」の文字とロゴの表示方法が変更され、「世界の車窓から」など一部の番組で行われていた白文字(黒色による縁取りなし)に薄い影がつくものに変わった。
  • 2015年
  • 1月14日:ガールズコンテンツに特化した動画配信サービス「LoGiRL(ロガール)」を開始。
    • 3月31日
      • アジア戦略の一環として、タイのメディア複合企業「Kantana Group Company Limited(カンタナ)」とインドのテレビ放送事業会社「ZEE Entertainment Enterprises Limited(ZEEL)」に、それぞれにビジネス協力に関する協定を締結[28]。
    • 同日 衛星のセーフティーネットを活用したBSサイマル放送終了。
    • 8月20日:KDDIとスマートフォン向け動画配信事業で業務提携を発表。
  • 2016年
    • 3月31日:『報道ステーション』のメインキャスターを12年にわたって務めた古舘伊知郎が勇退。4月11日から富川悠太アナウンサーがメインキャスターに就任。
    • 4月11日:サイバーエージェントとの共同出資によるインターネットテレビ局『AbemaTV』が本開局。
  • 2017年
    • 2月:多摩ニュータウン・若葉台に「テレビ朝日若葉台メディアセンター」が竣工。

特色

1984年にアメリカのCNNと提携、1985年にはプライムタイムに大型ニュース番組『ニュースステーション』を開始した。現在も『報道ステーション』と『スーパーJチャンネル』に代表されるニュース番組や、『朝まで生テレビ!』などの討論番組、『ビートたけしのTVタックル』や『ここがポイント!!池上彰解説塾』といった時事問題を扱ったバラエティ番組の制作を得意としている。また、深夜のバラエティ番組枠「ネオバラエティ」や「金曜ナイトドラマ」など、これまで不毛だった時間帯の開拓にも積極的である。
かつてのNETテレビ時代に学校放送を制作・放送していた名残で、ANNとは別に財団法人『民間放送教育協会』(民教協)を主催しており、加盟局の持ち回り制作で教育番組を放映している(地上波のほか、BS朝日、テレ朝チャンネル2でも放送)。また、開学初期の放送大学にも授業番組の制作に携わっている。
1979年の『西部警察』放映以降、石原プロモーションとの結びつきが非常に強く、同社の制作ドラマは、日本テレビで放映された『大都会』シリーズを除く全ての作品がテレビ朝日での放映となっている。また、同プロダクションの創始者である石原裕次郎の追悼式典(13回忌、17回忌、23回忌法要など)や、2000年8月に開催された「21世紀の石原裕次郎を探すオーディション『1億人の心をつかむ男』」の後援や生中継も行っている。その他には、ホリプロとオスカープロモーション所属のタレントの起用が多く、両プロダクションがそれぞれ開催する新人発掘オーディション「ホリプロタレントスカウトキャラバン」と「全日本国民的美少女コンテスト」を後援し、その模様も特番で放映している。

制作番組

報道・情報番組

NETテレビ時代の1964年にワイドショーの先駆けとなる『モーニングショー』がスタート。
1980年代後半にスタートした報道・情報番組の中には、放送20年を越える長寿番組となったものも多い。1985年、22時台としては初の大型ニュース番組『ニュースステーション』が開始、「夜のニュース戦争」の火付け役となり、TBSなどもこれに追随した。1987年には深夜の討論番組『朝まで生テレビ!』が、1989年には『サンデープロジェクト』と報道ドキュメンタリー『ザ・スクープ』が放送開始した。

スポーツ

サッカー中継に力を入れており、アジアサッカー連盟主催のAFCチャンピオンズリーグは、2007年から2012年までBS朝日とテレ朝チャンネルで中継していた。日本代表が優勝した2011年のAFCアジアカップはテレ朝が地上波で独占生中継した。2014年には、4年に1度の開催に変更されて初めてとなるAFC女子アジアカップを独占生中継した。FIFAワールドカップ本大会・グループステージにおける日本代表の試合放映権を2002年の日韓大会から2014年のブラジル大会まで4大会続けて獲得するなど強運にも恵まれている。
プロ野球では、ラジオ局・文化放送との関係から、テレビ朝日と繋がりの深い埼玉西武ライオンズの試合(主にデーゲーム)を中継することが多い。近年のプロ野球人気低迷に伴い、地上波での放送機会は減少しているが、2012年から2015年まではCS放送における埼玉西武ライオンズ主催全試合の放送権を獲得し、テレビ朝日の直営となった朝日ニュースター(現・テレ朝チャンネル2 ニュース・スポーツ)にて全試合中継されていた。一方で2006年より始まった国別対抗戦であるワールド・ベースボール・クラシックの中継もTBS(2006年は日本テレビも)とともに行っている。また、高校生年代による国際大会であるWBSC U-18ワールドカップは地上波独占中継を行っている。
格闘技では2017年現在、在京キー局では唯一プロレス中継(新日本プロレス)を行っており、1970年代初頭には全日本女子プロレスの中継も行ったこともあった。その一方で、1990年代からブームとなったK-1や総合格闘技は一度も中継しておらず、立ち技格闘技に関してはボクシングを除けばキックボクシングを全盛期に1年だけ放送したのと、空手道団体・極真会館が開催した『一撃』を1度中継したのみである[注 12]。ボクシングでは、1959年から『ゴールデン・ボクシング』というタイトルで放映を開始、以後『エキサイトボクシング』というタイトルで2003年まで定期中継枠を編成していた。日本国内ではヨネクラ、ワタナベボクシングジムの試合を中心に放送していた。かつては海外でのタイトルマッチの衛星中継も積極的に行っており、モハメド・アリが2度目の世界ヘビー級王者に在位していた1974年-1978年にはアリの防衛戦を海外から生中継で放映していたが、2017年現在、在京キー局で唯一ボクシング中継を編成していない。
NETテレビ時代には大井競馬場から実況中継を行っていた。1972年には東京盃の冠スポンサーとなり、『NET盃』として開催したこともあった。
その他には、フィギュアスケートのISUグランプリシリーズ(NHKが主催・賞杯授与・放送する日本大会を除く)、水泳の世界水泳とパンパシフィック水泳選手権、ゴルフの全米オープン(男子)と全英オープン(男子・女子)を中継している。

バラエティ・音楽番組

1990年代後半から2000年代初期はゴールデンタイムのバラエティ番組が非常に少なく、特に1997年上半期は火曜19時枠の『ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー これができたら100万円!!』と木曜19時枠の『超次元タイムボンバー』の2番組だけであった。
1993年、23時台に深夜のバラエティ番組枠「ネオバラエティ」を新設した。当初の放送時間は30分だったが、好調な視聴率を受け徐々に放送時間を拡大、ここから『「ぷっ」すま』や『雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!』など現在も続く人気番組を多数輩出し、勢いに乗ってゴールデンタイムへの「昇格」も積極的に行っている。成功例もあるが、ゴールデンタイムという性質上、深夜時代のカラー(お色気シーンや過激なロケ・演出)を改めたり打ち切りに至るケースも少なくないため、視聴者が求めるニーズとの乖離を指摘されている。
2000年代後半から2010年代前半にかけては、『いきなり!黄金伝説。』、『もしものシミュレーションバラエティー お試しかっ!』、『お願い!ランキング』など番組あげての企業情報番組が多数制作されていた。これに関連して、『黄金伝説』の企画「○○のメニューを全部食べつくす男」や『お試しかっ!』の「帰れま10」などといった、「完食系」の企画・コーナーが多く見受けられるようになった。ただ好調な視聴率の一方、視聴者からは「食べ物を無駄にしている」、「無理をして食べる必要があるのか?」などの批判的な声も少なくなかった。

ドラマ

略歴にもあるように東映の関連会社として設立されたため、現在テレビ局で唯一、東映制作の専用枠を設けている(水曜21時の刑事ドラマ枠、木曜20時のドラマ枠と、後述する日曜朝の特撮ドラマ枠「スーパーヒーロータイム」)。
2000年、23時台に「金曜ナイトドラマ」枠を新設。後にテレビ東京や読売テレビなども0時台ではあるが深夜ドラマに参入し、この流れに追随した。ここから『トリック』『特命係長 只野仁』『時効警察』『都市伝説の女』などのヒット作や話題作も生まれている。中でも前者二つは、続編が21時台の木曜ドラマ枠に移り、映画化もされるなど人気を博した。
刑事ドラマの制作に積極的で、水曜21時に刑事ドラマ専用枠を設けている。以前は時代劇枠だった木曜20時の『木曜ミステリー』では、現在も東映京都撮影所で撮影をしており、京都府警(京都府内)を舞台にした作品が多い。『京都迷宮案内』や『おみやさん』『科捜研の女』『京都地検の女』などはいずれもシリーズ化され、視聴者からは“京都枠”の愛称で親しまれている。かつては時代劇の制作にも積極的だった。また『土曜映画劇場』の後番組として放送された『土曜ワイド劇場』は2時間刑事ドラマの先駆け的な番組となり、その後『日曜ワイド』、『日曜プライム』など2018年現在、放送枠の変更・縮小をしつつも新作が放送され、昼間にその再放送が行われてている。
2017年4月3日から、月曜 - 金曜12時30分 - 12時50分枠にて、シルバー向け新帯ドラマ枠『帯ドラマ劇場』を開始した。これにより民放での帯ドラマが『東海テレビ制作昼の帯ドラマ』(フジテレビ系列全国ネット)終了後1年ぶりに復活する。
なお、当局では、すべての時間帯に放送している作品において、他局では導入されている連動データ放送は行っていない。

特撮

東映制作の特撮ドラマも擁しており、現在は日曜朝に放送の『スーパー戦隊シリーズ』と『仮面ライダーシリーズ』(平成ライダーシリーズ)は「スーパーヒーロータイム」と言う愛称が付けられており、日本で唯一特撮番組を継続して製作しているテレビ局である。
仮面ライダーシリーズについては、昭和時代に毎日放送制作の作品をネット受けしていたが、『メタルヒーローシリーズ』終了後の2000年からは、それまで仮面ライダーシリーズを制作・放送していた毎日放送に変わって制作を担当することになった。また、1996年から2001年には『ウルトラマンシリーズ』の毎日放送制作の作品もネット受けしていた。
なお開局間もない1960年には、NETテレビ開局を記念した子ども番組として、人形劇映画『ベニスの商人』(制作:東京中央人形劇場)が放送された。当時は生放送で人形劇が放送されていた時代であったが、この番組は人形劇をフィルム撮影し、その上にアニメーション撮影の場面を加えた、初の人形劇映画作品となった。

アニメ

テレビ朝日系アニメ(準キー局MBS)」も参照
教育局であった1963年にスタートした『狼少年ケン』でテレビアニメに初参入。その後、1966年にスタートした『魔法使いサリー』を始めとした「魔女っ子シリーズ」が人気を博す。総合局となってからも『一休さん』や『キャンディ・キャンディ』などヒット作品を続々輩出した。これら歴代の作品の多くは、テレビ朝日の関連会社でもある東映アニメーション(旧東映動画)の製作によるものが大半を占めている。
準キー局の毎日放送からは、『おそ松くん』や『エースをねらえ!』『じゃりん子チエ』『超時空要塞マクロス』『機動戦士ガンダムSEED』『鋼の錬金術師』『魔法少女まどか☆マギカ』といった作品がネットされ、いずれも大ヒットした。1975年1月から3ヶ月のみ放送されていた『まんが日本昔ばなし』は、後に仮面ライダーシリーズの後枠として復活し人気番組になった。
1980年代には、前年にスタートした『ドラえもん』を筆頭に、『怪物くん』や『忍者ハットリくん』などシンエイ動画製作による藤子不二雄作品がアニメの中心となり、1985年には『藤子不二雄ワイド』と銘打った1時間のアニメ・コンプレックスゾーンも設けていた。1987年10月の『ニュースシャトル』の開始により廃枠となるが、替わって平日の18:50 - 19:20枠をアニメで統一させ、視聴習慣に対応した。
1990年代には、現在も放送中の『クレヨンしんちゃん』や、『美少女戦士セーラームーン』『SLAM DUNK』など人気を博した作品がスタートするものの、アニメ枠自体はゴールデンタイムから次々と姿を消していき、2004年9月にはこれらの作品を放送していた土曜夜7時台からも撤退(2001年に一旦終了、2002年4月に復活するものの、約2年半で終了)。
2009年10月には火曜夜7時台に久々となるゴールデンタイムのアニメ枠を新設するも定着せず、2011年4月期に日曜朝6時30分枠と統合させる形で撤退、残る金曜夜7時台の2番組についても2019年10月期より土曜夕方への移動が決まり、これによりゴールデンタイムのアニメ枠が消滅することとなる。
深夜アニメについては、かつて他系列と同等に放送していたが、2007年4月の改編で自社制作の深夜アニメ枠が廃止された後は毎日放送製作の『アニメイズム』を逆ネットするのみに留まっていたが、2019年7月からは全国ネットの深夜アニメ枠「スーパーアニメイズム」を開始し、さらに2020年4月期より『NUMAnimation』の名称でテレビ朝日では初となる深夜アニメレーベルを新設予定。

支局

国内

  • 関西支社:大阪府大阪市北区中之島2丁目3番18号 中之島フェスティバルタワー
  • 名古屋支局:愛知県名古屋市中区栄3丁目14番7号 RICCO栄9階
かつては京都や神戸にも支局が設けられていた(現在は廃止)。
また、東日本大震災被災地の長期的取材体制の現地拠点として、三陸臨時支局が開設された。取材エリアは通常は岩手朝日テレビと東日本放送が担当する、岩手県から宮城県にかけての三陸海岸沿いを中心にしたエリアで、テレビ朝日を中心としたANN加盟各局の共同運営という形で設置された。2014年ごろに廃止。

取材拠点

テレビ朝日系列のない地域で起きたニュースを以下の支局でカバーしている。なお、同様に系列局のない徳島・高知については毎日放送が、佐賀については九州朝日放送が支局を設けている。
  • テレビ朝日甲府支局(山梨県を担当)
  • テレビ朝日富山支局(北陸朝日放送富山営業支局と共同。富山県を担当)
  • テレビ朝日鳥取支局(鳥取県東部・中部を担当)
  • テレビ朝日米子支局(鳥取県西部を担当)
  • テレビ朝日松江支局(島根県東部・隠岐を担当)

海外

毎日放送や静岡朝日テレビが設置する海外支局については、「オールニッポン・ニュースネットワーク」を参照のこと。
  • テレビ朝日アメリカ
  • ニューヨーク支局
  • ワシントン支局
  • ロンドン支局
  • モスクワ支局
  • カイロ支局
  • 中国総局(北京)
  • ソウル支局

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