本項では、1994年4月2日 - 2008年3月29日にわたり、朝日放送(ABC・現:朝日放送テレビ)の制作により、TBS系列各局で毎週土曜18時00分 - 18時30分に放送されていたテレビアニメ枠について記述する。

枠の歴史

枠開始以前

元々は、1975年10月4日から1992年9月26日までTBS製作枠の長寿番組『料理天国』を17年に渡り放送した。同番組終了に伴い朝日放送製作枠となり*1、大橋巨泉司会による語学バラエティ番組『巨泉の使えない英語』が1993年12月25日まで9ヶ月間、1994年1月からは『闘え!脳筋カップルズ』が3ヶ月間、1994年4月からは旅番組『旅くらべ決定版』が半年間放送された。なお、この枠は『二郎さんのOh!マイおやじ』 - 『地球キャッチミー』(本番組の途中まで日曜19時枠→木曜19時30分枠)から引き継がれた東京支社制作枠だった。

枠開始後

1994年10月15日より『魔法陣グルグル』が放送開始されてアニメ枠となる。1995年10月に『怪盗セイント・テール』が開始してからは少女漫画を原作とした少女向けアニメとなった。同作終了後、東映動画(現:東映アニメーション)制作の『花より男子』が土曜8時00分 - 8時30分*2より移動。
1997年9月には児童向け小説を原作とした『夢のクレヨン王国』がスタートし、現在まで続く幼児・小学校低学年を中心とした女児向けアニメ路線に大幅転換、作風や対象となる視聴者も三たび大きく入れ替わった。出版権も講談社に戻り、掲載誌も『なかよし』に変更されて現在に至っている。
1999年2月からは魔法少女物の『おジャ魔女どれみ』が放送され、シリーズ化や映画化など爆発的な人気を得て『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』まで4年間シリーズが続いた。また同作品より番組放送期間が2月1週〜翌年1月最終週の1年間に固定され、同時に原作として東堂いづみの名がクレジットされるなど、以降の本枠の基本的なフォーマットが定まることとなった。2003年2月からは『夢のクレヨン王国』と同じような紀行ヒューマン物の『明日のナージャ』が1年間放送されたが、商業面で著しい不振に陥った。
2004年1月31日より『ふたりはプリキュア』に端を発するヒロイン系ファンタジーアクション『プリキュアシリーズ』がスタート。『おジャ魔女どれみ』シリーズとは異なり、同シリーズは東映アニメーションの親会社である東映が制作する男児向け特撮テレビドラマ『スーパー戦隊シリーズ』や『仮面ライダーシリーズ』(いずれもテレビ朝日系列)と同じく、一部の例外を除いて1年ごとに全てのキャラクターや設定が変更されるスタイルを採っており、2019年現在も継続中である。

番組枠の終了、日曜17時00分へ

TBSは2008年4月改編でこれまで日曜17時30分 - 18時24分枠で放送してきた『JNN報道特集』を曜日移動・時間拡大の上で4月5日より土曜17時30分 - 18時50分枠にて『報道特集NEXT』(現在は『報道特集』)としてリニューアルし、それにともなって本枠は事実上交換の形で4月6日より日曜17時00分 - 17時30分枠へ移動した。
枠移動に合わせて三瓶由布子がナレーションを担当の、『Yes!プリキュア5GoGo!』の枠移動告知CMが流された。

作品一覧

「備考」欄に特記のないものは全て東映アニメーション制作。
#作品名放送期間話数備考
1990年代
1魔法陣グルグル1994年10月15日 - 1995年9月16日全45話日本アニメーション制作。
本枠におけるアニメ作品第1作。
2怪盗セイント・テール1995年10月7日 - 1996年9月7日全43話東京ムービー新社(現:トムス・エンタテインメント)制作。
同作品以降は女児向け作品が中心となる。
3花より男子1996年10月5日 - 1997年8月30日全47話
(全51話)
番組自体は1996年9月7日より毎週土曜8:00 - 8:30に放送されていたが、改編に伴い本枠に移動。
セル画制作によるモノラル放送は同作品まで。
4夢のクレヨン王国1997年9月6日 - 1999年1月30日全70話同作品よりデジタル制作。
本枠で放送された唯一の1年以上放送の原作付き単一作品。
1999年1月9日放送分(第67話『17月の旅II』)より、旭通信社が第一企画と合併して発足したアサツー ディ・ケイが制作に参加。
5おジャ魔女どれみ1999年2月6日 - 2000年1月29日全51話同作品よりおジャ魔女どれみシリーズ、東堂いづみ原作のアニメ枠。
同作品より放送期間が2月第1週開始、翌年1月最終週終了の1年間の放送で固定される。
同シリーズの放送期間中から東映側の制作表記が「制作・東映アニメーション、制作協力・東映」に切り替わる。
2000年代
6おジャ魔女どれみ#2000年2月6日 - 2001年1月27日全49話
7も〜っと!おジャ魔女どれみ2001年2月3日 - 2002年1月26日全50話
8おジャ魔女どれみドッカ〜ン!2002年2月2日 - 2003年1月25日全51話本枠でのおジャ魔女どれみシリーズ最終作。
2002年11月9日放送分(第40話『どれみと魔女をやめた魔女』)より制作のアサツー ディ・ケイの表記が「ASATSU-DK」から「ADK」に変更。
9明日のナージャ2003年2月1日 - 2004年1月31日全50話本枠で放送された最後の単発作品。
10ふたりはプリキュア2004年2月7日 - 2005年1月29日全49話同作品よりプリキュアシリーズ。
11ふたりはプリキュア
Max Heart
2005年2月5日 - 2006年1月28日全47話
12ふたりはプリキュア
Splash Star
2006年2月4日 - 2007年1月27日全49話
13Yes!プリキュア52007年2月3日 - 2008年1月26日全49話同作品よりハイビジョン放送。
14Yes!プリキュア5GoGo!2008年2月2日 - 3月29日全9話
(全48話)
本枠におけるアニメ作品最終作。
2008年4月5日より毎週日曜17:00 - 17:30に移動して放送。

参考:TBS系列土曜18時 - 18時30分枠の同時ネット化の進展

TBS制作『料理天国』の頃から、先述のCBCなど一部地域ではこの時間帯にて自社ローカル番組などを放送していた関係で1週間遅れでの時差ネットを行っていた(殆どの地域は土曜17時30分枠であったが、中部日本放送(現:CBCテレビ)のみ同時間帯に『天才クイズ』を放送していた関係で土曜17時枠での放送であった)。その後、中部日本放送を含め朝日放送との同時ネットに切り替わった地域(局)は増加した。
  • 『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』放送途中(2002年4月頃)から同時ネット化
    • 北海道放送(HBC)
      • 1993年4月〜2002年3月までこの時間帯は自社制作の情報番組を放送していたため17時30分からの1週遅れネットだったが、『アンカー!』(2002年4月 - 2006年3月)開始に伴い放送枠を交換し同時刻ネットに戻った。
    • RKB毎日放送(RKB)
      • 2002年9月28日の『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』から同時ネットに移行。同日は17時からその直前回を含む2本を続けて放送した(その日の同時ネット地域は「オールスター感謝祭'02秋」に伴う特別編成のため、17時30分からの放送だった)。
  • 『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』終盤(2002年10月頃)から同時ネット化
    • テレビ山口(tys)
      • かつてはニュース以外はフジテレビ系とのクロスネット(FNSにも加盟)だった。しかしJNN排他協定との関係上、フジテレビ側から求められたFNNへの加盟が出来なかったために1987年9月限りでFNS脱退を余儀なくされた。こうした経緯からスポンサードセールス等の条件が他のTBS系列局と異なっていたため、土曜日の17時台と18時台前半を引き続き優先購入していたフジテレビ系列の番組・自社制作番組・JNN九州山口ブロックネット番組の遅れネットなどの枠としていたほか、それ以外のローカル枠もこの時間帯の番組はほとんどネットしていなかったが「おジャ魔女どれみドッカ〜ン!」の途中から同時ネットに移行した。ただ、以前の作品については学校の長期休暇時に集中放送していた。
  • 『ふたりはプリキュア』放送途中(2004年4月)から同時ネット化
    • 青森テレビ(ATV)(2004年3月末までこの時間帯はフジテレビ制作『サザエさん』を放送していたが、放送枠交換を実施)
  • 『ふたりはプリキュア Max Heart』放送途中(2005年4月)から同時ネット化
    • 中部日本放送(CBC)
      • 2004年9月に『天才クイズ』終了後、半年は土曜夕方5時30分枠で1週遅れネット。自社制作ローカル情報番組『サタデー生ワイド そらナビ』開始に伴う(これにより五大都市圏*3全局ネット化達成)。
    • 山陽放送(RSK)
      • 2005年3月19日まで一週遅れだったが同年3月26日に『ふたりはプリキュア Max Heart』の2話分を1時間スペシャルとして放送して遅れを解消しそのまま30分繰り下げになる形で、翌週の4月2日から同時ネット化。
  • 『ふたりはプリキュア Splash Star』放送途中(2006年4月)から同時ネット化
    • 信越放送(SBC)
    • 北陸放送(MRO)
    • 南日本放送(MBC)
      • 1982年10月 - 2006年3月まで自社制作のニュース番組を放送していた為に、この時間帯は長らく遅れネットだった。2006年4月にニュース番組終了の為、その後は同時ネットとなる。
  • 最後まで1週遅れネット
    • 静岡放送(SBS)
  • 途中から1週遅れネット
    • IBC岩手放送(IBC)
      • 1996年4月 - 1997年3月までは『ニュースエコー』の土曜版(1996年3月までは17:30 - 18:00)を18時00分 - 18時30分に放送(アニメと枠交換)していたため、1週遅れでの放送となった(『怪盗セイント・テール』途中から『花より男子』途中まで)。1996年3月までの「オールスター感謝祭」放送日の土曜18:00枠番組は翌日曜または5日遅れの木曜17:00開始など日時は変動していた。
    • 中国放送(RCC)
      • 「花より男子」途中までは同時ネットだったが、1997年4月にスポーツ情報番組「HOT DOG」(風見しんご司会)をスタートさせて以降1週遅れとなった(それまで放送していたニュース番組「RCCニュースサタデー」は夕方5時30分枠で、時間短縮後の「RCCニュース」は17:50枠であった)。
その後先述の「報道特集」枠移動により、当該枠はJNN全局同時ネット化を達成し現在に至っている。

備考

  • 毎年春・秋に放送される期首特番『オールスター感謝祭』が放送される日は30分繰り上げて17:30 - 18:00に放送されていた。
  • 本枠では長らく、番組の終了直後に朝日放送からの送出で『JNNニュースの森』→『JNNイブニング・ニュース』の予告映像が5秒間流れていた。
  • 以後朝日放送制作土曜日のアニメは日曜夕方5時枠から移動したアニメサタデー7の第2部(7:30 - 8:00)まで9年間放送してなかった。
朝日放送・TBS 土曜18:00 - 18:30枠
前番組番組名次番組
旅くらべ決定版
(1994年4月 - 9月)
【ここまでバラエティ・紀行番組枠】
朝日放送制作土曜夕方6時枠のアニメ
(1994年10月15日 - 2008年3月29日)
【この期間のみ朝日放送制作のアニメ枠】
報道特集NEXT

報道特集
※17:30 - 18:50
(2008年4月5日 - )
【ここから再度TBS制作、報道番組枠】

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