毎日放送(テレビANN)>MBSテレビ(ANN)
MBSテレビのデータ
英名Mainichi Broadcasting System, lnc.
放送対象地域近畿広域圏
ニュース系列ANN
番組供給系列テレビ朝日ネットワーク
略称MBS
愛称MBSテレビ
MBS毎日放送
MBS
呼出符号JOOR-DTV
呼出名称まいにちほうそう
デジタルテレビジョン
開局日1959年3月1日
本社〒530-8304
大阪府大阪市北区茶屋町17-1
リモコンキーID4
デジタル親局大阪 16ch

MBSテレビ(エムビーエステレビ)は、大阪府大阪市に本社を置くラジオ・テレビ兼営局である毎日放送(MBS)のテレビジョン放送部門の呼称である。放送対象地域は近畿広域圏。コールサインはJOOR-DTV(大阪 16ch)、リモコンキーIDは「4」。
2011年7月24日の地上デジタル放送完全移行を機に、同日付の新聞・テレビ情報誌などの表記が、(テレビ放送)開局以来使われてきた「毎日テレビ」(または「毎日」)から「MBSテレビ」(または「MBS」)に統一された。地上デジタルテレビ放送のGガイドでは「MBS毎日放送」と表記している。
2011年7月23日までは一般呼称を「毎日放送テレビ」といっていた他、単にMBSと呼称される場合や、アナログ時代には新聞などのラジオ・テレビ欄では「毎日テレビ」と表記されていたが、中日新聞(伊賀・紀州・滋賀・福井版のみ)と日刊県民福井ではラジオと同様「毎日 MBS」と、スポーツニッポンと日刊スポーツ、神戸新聞、デイリースポーツでは「毎日」と表記されていた。なお、当時はラジオ部門とは異なり、「MBSテレビ」と呼称されることは稀であった。
ネットワークはテレビ朝日をキー局とするANNの基幹局かつ準キー局である。
番組についてはMBSテレビ(ANN)番組一覧を参照。

概要

毎日放送の前身である「新日本放送(しんにっぽんほうそう)」は、1956年12月1日に朝日放送(現・朝日放送グループホールディングス)・朝日新聞社・毎日新聞社(新日本放送の大株主)と合弁で大阪テレビ放送株式会社おおさかテレビほうそう 略称 OTV、JOBX-TV 6ch)を設立してテレビ放送に参入した。
その後、大阪地区ではもう1つテレビチャンネルが割り当てられ、ともに独自のテレビ局を持ちたい朝日放送と新日本放送は、別々に免許を申請。競願の結果、朝日放送は大阪テレビ放送と合併する事となり、新日本放送は1958年6月1日に毎日放送と改称した上で、大阪テレビ放送から資本と役員を引き揚げ、テレビ開局の為の人員の移籍を行い、1959年3月1日、独自にテレビ局を準教育テレビ局として開局した。開局当初のテレビスタジオは、大阪市北区堂島の毎日大阪会館南館12階にあった。キー局は紆余曲折の末、日本教育テレビ(NET。現在のテレビ朝日)となった。
キー局が教育専門局、なおかつ、当時のNET系列の純粋なフルネットはMBSだけ*1であり、営業面や報道面など様々なハンデを背負いながらMBSのテレビ部門は発足し、毎日大阪会館南館に設けられたスタジオも小さい上に狭く、使い勝手が悪かった(Aスタジオ175m2、Bスタジオ100m2、Cスタジオ170m2と3つのスタジオがあった)。しかしMBSはこうしたスタジオ事情を逆手に取り、難波南街会館からの「番頭はんと丁稚どん」やうめだ花月劇場からの吉本新喜劇中継(現在の「よしもと新喜劇」)などの外部公開収録番組が生み出された。
1960年、日本万国博覧会(1970年開催)の開催地に内定していた大阪府吹田市の千里丘陵に、2階建ての近代的なテレビとラジオの総合スタジオ「千里丘放送センター」を開設、弱小局であるNETとネットを組んだ事を逆手に取って「自らキー局となって発展する」将来展望を見据えて設計され、在京キー局に勝るとも劣らない規模と設備を誇った。千里丘移転後も登記上の本社と営業の部署は堂島に残り、堂島の毎日新聞大阪本社内にニュースデスクを開設。
1968年、日本科学技術振興財団が運営していた東京の民放テレビ局・東京12チャンネルが事実上破綻したため、再建策として同局のテレビ番組制作を行う株式会社東京十二チャンネルプロダクション(現在の株式会社テレビ東京)が財界を中心に設立され、毎日放送も経営に参加。1969年10月より東京12チャンネルともネットワーク関係を樹立し、MBSはクロスネット政策を採り、MBSに取って代わる近畿地区のTX系列局(現在のテレビ大阪)開局の支援も行った。これらの経緯から、現在もMBSはテレビ東京の大株主であり、アニメやドキュメンタリー番組の制作を得意とし、コーポレートカラーが青と赤でロゴのカラーに緑色を採用するなど、系列外となった現在でも両局には共通点が多く残っている。

取材エリア

毎日放送は徳島県及び高知県も報道の取材エリアとして担当しており、それぞれ毎日放送徳島支局、毎日放送高知支局を設置している。
特に徳島ではA-SATの中継車も配備されている。高知で中継車が必要な台風中継などでは、徳島から応援に行っている。また、本局からアナウンサーなどの中継要員を派遣することがある。
ただし、高知で緊急性のある事件・事故が発生した場合は、香川県の瀬戸内海放送や愛媛県の愛媛朝日テレビが先発隊として取材を行なうこともあり(2007年発生した全日空機胴体着陸のニュースでは瀬戸内海放送と共同で取材)、早明浦ダムで渇水が発生した場合などはその役割の関係上、毎日放送ではなく瀬戸内海放送が取材することが多い。
地上波デジタル放送の告知・案内に関する対応について
毎日放送でのアナログ放送の終了の告知案内は、平日は深夜に放送されるテレショップとテレショップの合間に、休日はオープニングの前に放送されていた。当初は緑バックの静止画(ナレーションあり)だったが、2009年9月より地デジカのイラストのものが流れていた。

かつてのADAMSのホスト局

2004年11月30日までは近畿広域圏内におけるADAMSのホスト局であったが、システム更新時にGガイドの配信を行っているJNN系列局の朝日放送(当時)に一本化された。なお地上アナログ放送の廃止に伴ってADAMS自体も廃止されている。

沿革

  • 1959年3月1日:準教育局として開局(大阪第4局)。ラジオ東京(KRT、現在のTBSテレビ)のフルネット局として開局を目指していたが、KRT側に拒否され、その後フジテレビ(CX)とのネットワーク関係樹立を目指すも断念。結果、日本教育テレビ(NET。現在のテレビ朝日(EX))主体でのネットワーク形成を余儀なくされる。しかし、この時点ではスポンサードネットとしてCX・KRTの一部番組をネット受けしていた。また制作番組の一部は、CXにもネットされ、ニュース番組も「毎日新聞ニュース」はKRTからネット受けしていた。ただし、それ以外のテレビニュースについては、自主制作となっていた。
  • 1960年2月1日:朝日放送(ABC)が四社連盟(1ヵ月後には五社連盟)に加入したためKRTの番組を手放す。しかし、「毎日新聞ニュース」のネット受けという形でKRTとの関係は残る。また、CXの番組が関西テレビ(KTV)に移行したため、キー局をNET(現在のテレビ朝日 (EX))に統一。
    • 同年4月1日よりNETのニュース番組をネット受けして共同制作する事になるが、その番組は朝日テレビニュース社制作による「NETニュース」であり、「朝日新聞 制作」のクレジットが付き、朝日新聞社旗がはためくオープニングタイトルであった。しかし、毎日放送はそのタイトルを差し替えて「MBSニュース」として放送していた。「朝日」放送があるにも拘わらず「朝日」新聞制作のニュースが、近畿地区では「毎日」新聞系の局に流れ、また近畿地区のニュースは「毎日」放送が取材した物が「朝日」新聞ニュースとして全国に放送された。これがいわゆる「腸捻転ネット」である(本来朝日との資本関係にある朝日放送はラジオ東京系列の排他協定の都合上「NETニュース」の全面ネットを行わなかったが、NETから裏送りされた3社ニュースでの「朝日新聞ニュース」は放送されていた)。
    • 1963年3月下旬-4月初旬 - 「選抜高校野球(春のセンバツ)」を、毎日新聞社との関係上、特例でTBSにスポンサードネットされた。この前後の時期には、TBS系列であるABCの「夏の高校野球」の開会式や決勝戦等、一部の試合がNETや東京12チャンネルにネットされている。
  • 1967年6月:民間放送教育協会に加盟。
  • 1969年10月1日 - 東京12チャンネル(現在のテレビ東京(TX))ともネットを結ぶ。NETのみだった全国ネット番組を、一部東京12チャンネルへ切り替えて関西唯一のキー局宣言をする。このためNETとの関係が悪化し始める。ただ、MBSは、NET(現在のテレビ朝日)と東京12チャンネルとのクロスネット局時代もNETが優位で、東京12チャンネルとは、非報道関係の番組の一部ネットにとどまった。
  • 1970年1月1日 - この日からNETをキー局とするテレビニュースネットワークAll-nippon News Network(ANN)が発足(MBSも加盟)。「NETニュース」は「ANNニュース」に改題された。だが、MBSはANNのAを「オールニッポン(All-nippon)のA」ではなく「アサヒ(Asahi)のA」と誤解したため、発足後もタイトル差し替えを継続していた。3か月後の4月1日より差し替えなしで放送するが、ANN発足から4年間「協力・朝日新聞」とクレジットされている事に難色を示した。
  • 1974年4月1日 - ANN正式発足。ニュース協定締結。
  • 1977年9月30日 - 『毎日新聞ニュース』終了。この番組に限り開局時より存在していたTBSとのネット関係が途絶える。
  • 1982年3月1日 - テレビ大阪が開局、テレビ東京とのネットワーク関係を解消。テレビ朝日系列の純粋なフルネット局となる。
  • 1985年 - サンテレビジョンと業務提携を締結する。これに伴い、同社との報道協定も締結され、素材交換を開始した他、同社のプロ野球中継や選抜高校野球中継のリレー中継を開始。
  • 2003年12月1日 - 午前11時に地上デジタルテレビ放送(JOOR-DTV)を開始(ISDB-T方式)。
  • 2011年7月24日 - 地上アナログテレビ放送が終了。23時58分からはアナログ完全終了の為の特別のクロージングが流され、23時59分にアナログ放送が完全に停波。新聞・テレビ情報誌の表記が「毎日テレビ」から「MBSテレビ」に変更される。

親局データ

  • コールサイン:JOOR-DTV
  • コールネーム:毎日放送デジタルテレビジョン
  • リモコンキーID:4
  • 物理チャンネル:16ch
  • 周波数 491.142857MHz
  • 空中線電力(出力) 3kW
  • 実効輻射電力 24kW
  • 現在の放送区域内世帯数 約580万世帯
送信所は奈良県生駒市の生駒山上にあり(生駒山テレビ・FM送信所を参照)、讀賣テレビ放送(ytv)の施設(旧アナログ兼デジタル)と共同使用している。在阪局の生駒山親局では唯一自局の旧アナログ送信設備を継続使用せず、他局の施設に相乗りしている。使われなくなったアナログ送信所は後にMBSラジオとラジオ大阪のFM補完中継局送信所に流用されたことで、ラジオで逆にMBSが相乗りされる側になった。

チャンネル番号について

大阪地区のアナログテレビ放送の第4chは元々NHK大阪放送局が総合テレビで使用していた。既に開局していた大阪テレビ放送(OTV)(現・朝日放送テレビ。6ch)、既に設立されていた大関西テレビ放送(現・関西テレビ放送。8ch)に続く大阪地区に割り当てられた民放3・4波目のチャンネルを巡り、大阪讀賣新聞系の新大阪テレビ放送(NOTV)(開局直前に讀賣テレビ放送(YTV)に改称)、近畿教育文化テレビ及び関西教育文化放送と競願になり事態が硬直した際、NOTV側は兵庫県姫路地区のNHK向けに割り当てられていた第2chを大阪地区へ持ってくることを提案。これが通って第2chはNHK大阪(アナログ総合)に割り当てられることになり、更に大阪地区には民放へ2波、第4chと第10chが準教育局として免許を与えられることになった。
しかし教育専門局2社の処遇を巡り、当時郵政大臣であった田中角栄がMBS・NOTVにそれぞれ合併するよう示唆したのに対し、NOTVが断固拒否した。次いで教育2社が合併してMBS・NOTVのいずれかと合併することとなり、押し付けあった挙句MBSは第4chの獲得を条件に教育局と合併することを呑み、NOTVはキー局の日本テレビ(NTV)(東京地区を含む関東広域圏)と同じ第4chを断念する代わりに単独開局の道を選んだ。このことがアナログ放送終了までの東京地区と大阪地区でNTV系とNET→EX系でチャンネル番号が系列ベースで逆転することとなった。
MBSが第4chを選択した理由は、当時テレビ受像器の多くのチューナーが6chまでしかないのが多く、端の番号に当たる第10chは営業政策上不利といわれたことと、従来NHKテレビが使用していたために視聴者になじみがあったことによるもの。
開局以降、MBSは「4マーク」を導入する等で4を強調していた。キー局のNETがテレビ朝日に社名変更された1977年4月改編では「わが家の友達4チャンネル」のキャッチコピーを用いていた。こうして、「4チャンネル」が定着していたこともあり、デジタルテレビ放送のリモコンキーIDも「4」になった(他の在阪広域局も揃ってアナログと同じリモコンキーIDを使用)。

情報カメラ設置ポイント

  • 大阪府 - 北浜(大林ビル、HD)、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(ホテル京阪 ユニバーサル・タワー、HD)、大阪駅(HD)、関西国際空港(関空展望ホール「スカイビュー」、HD)、大阪国際空港、毎日放送千里丘放送センター(跡地の鉄塔)
  • 兵庫県 - 神戸ポートピアホテル・本館※HD(サンテレビと共同使用、サンテレビが管理)、明石(明石海峡大橋)、神戸空港
  • 京都府 - 五条大橋付近(HD)、舞鶴(HD)
  • 奈良県 - 奈良(近鉄奈良駅付近)、吉野 花粉観測カメラ「おすぎ1号」
  • 和歌山県 - 白浜(テレビ和歌山と共同使用)、白良浜
  • 滋賀県 - 彦根(名神高速道路・彦根IC付近、HD)

スタジオ

茶屋町本社(M館・B館)

全てハイビジョン対応
  • Aスタジオ[HD](B館3階:150坪)*2‐『サタデープラス』
  • Bスタジオ[HD](B館6階:150坪)『水野真紀の魔法のレストランR』『メッセンジャーの○○は大丈夫なのか?』など
  • Cスタジオ(ギャラクシースタジオ)[HD](M館2階:155坪)*3- 『せやねん!』『痛快!明石家電視台』など
  • ニューススタジオ[HD](M館6階:70坪) - 『MBSニュース』『VOICE』など
  • BFS [SD](M館地下1階:55坪)*4 - ミニスタジオ兼機材倉庫
  • ミニスタジオ(M館7階:10坪)- プロ野球・Jリーグなどスポーツ中継用サブ、ミニ番組制作、SNG分配等を行う。
新御堂筋に面する「B館」東側の窓には、A・B両スタジオのフロアを示す看板状の大型プレート(「A STUDIO」「STUDIO B」)が掲げられている。
Cスタジオ(ギャラクシースタジオ)を含むM館2階のスペースについては、当社のテレビ放送事業60周年記念事業の一環として、生放送への対応や報道・制作両局間の連携を強化する目的で「ライブセンター」として新装。2019年1月28日(月曜日)の『ちちんぷいぷい』(生放送)から運用を開始した。「ライブセンター」では、Cスタジオのスペースを、生放送の情報番組と連動した「情報フロア」へ改装。ラジオ放送向けのブースも順次設置する。当初は視聴者の見学に対応したオープンスペースの設置も計画していたが、「ちゃぷらステージ」(2014年4月4日からM館の1階で運用しているオープンスペース)を改修したうえで、「ライブセンター」へ組み込む方針に変更。このため、『ちちんぷいぷい』をはじめ、「ライブセンター」から放送される番組を常時見学できるようにはなっていない。

MBS Roppongi Hills Studio (東京支社)

  • 『ちちんぷいぷい』、『VOICE』など(東京を本拠に活動する政治家や有識者が出演する場合を中心に、茶屋町本社スタジオとの二元生中継で使用)
東京支社のスタジオはラジオ収録が主体でテレビ収録や生中継も可能な多目的スタジオとなっており、スタジオ設備のうちラジオ対応としては、茶屋町本社で受けサブを必要とせずに生放送を送り出せる。
また茶屋町本社から制御可能な遠隔操作(リモコン)HDカメラが1台常設されているほか、スタジオサブに隣接してテレビ用のVTR機材などが配置されている。

テレビ番組概要

テレビ朝日との関係

かつてはしばしば番組編成や内容を巡る衝突が起きていたという。その典型的な例が「23時ショー打ち切り事件」で、他にも「ヤングおー!おー!打ち切り」「大正テレビ寄席・サモン日曜お笑い劇場相互打ち切り」など実際の番組運行にまで響いたケースがある。
1982年のテレビ大阪開局まで、関東地方の東京12チャンネル・テレビ東京へ販売していた過去があるが、MBS制作のローカル番組がテレビ朝日で放送されるのは、「よゐこ部」や「ロケみつ〜ロケ×ロケ×ロケ〜」のレギュラー放送など一部に限られる。
2009年4月からはローカル帯番組「ちちんぷいぷい」を金曜日のみテレビ朝日にも逆ネットしたが4ヶ月で打ち切られた。
また選挙開票特番でもテレビではテレビ朝日が制作した内容の大半を差し替え、ラジオでは完全に自主制作に切り替えて放送している(但し、選挙開票特番についてはBS朝日および地上波でメ〜テレ、瀬戸内海放送が受信できる地域ではほとんどの時間帯で視聴可能)。
その一方でテレビ朝日制作の番組や主催イベントをMBSは積極的に宣伝しているほか、金曜夜9時のドラマや一部のバラエティ番組がテレビ朝日との共同制作となったりするなど、人的・物的な面では、良好なものとなっている。
番組編成面では午後の情報番組や深夜などを中心に自社制作番組が多い。例えば平日9時55分枠ではテレ朝制作の「じゅん散歩」をネットせず*5、毎日放送では自社制作の通販番組を流している。
開局当初は、大阪テレビとの関係上TBSとのネットが難しくなったため、次善の策として高橋信三と鹿内信隆との親交関係や、ラジオでのニッポン放送・文化放送との結びつきからフジテレビとネットワークを組むことを考慮していたという。実際、本放送開始当初はフジからの番組がMBSへも流れ(「チエミのかわら版太平記」などのフィルム番組が12本)、また逆にMBS制作の番組をフジにネットすることもあった(鉄腕アトム (実写版)など)。
2010年(平成22年)1月期に、フジが制作参加の深夜アニメ「刀語」がMBS制作協力で放送されていた。現在でもフジテレビ制作番組を「ちちんぷいぷい」等でプッシュするケースがある。
テレビ東京は同社設立(1968年7月1日に「東京十二チャンネルプロダクション」として設立)以来MBSが大株主の一角に加わっており、1969年10月1日より1982年2月28日テレビ大阪開局までは相互ネットを行っていた(なお、MBSはテレビ大阪開局も支援した)。
日本テレビとの関係は、1959年のプロ野球日本シリーズ中継を共同制作・放送した実績がある。
また、『プレバト!!』では、2017年夏以降、改編期にテレビ朝日制作の新番組・レギュラー番組出演者が登場する「テレ朝系人気番組対抗戦」を定期的に実施している。

報道・ドキュメンタリー・情報番組

在阪民放局の中でも古くから報道・ドキュメンタリー・地域情報番組・気象情報に力を入れている。MBSナウからVOiCEに続くローカルワイドニュースなど近畿広域圏初のものも数多い。
ニュース番組「VOICE」では数々の事件や、本社のお膝元である大阪市のカラ残業問題をスクープしている。
1980年4月に関西初のローカル・ドキュメンタリー番組「映像80」をスタートさせている(「映像'○○」の○○にはその年の年号下2ケタが入る。2017年は「映像'17」)。文化庁芸術祭賞、日本民間放送連盟賞、日本ジャーナリスト会議賞、ギャラクシー特別賞、国際エミー賞の最優秀賞など、国内外のコンクールで高い評価を受けている。
冒険家の植村直己(兵庫県出身)の活躍を彼の無名時代から密着したことでも知られる。1998年にそのノウハウを生かした人物密着ドキュメンタリー番組「情熱大陸」をスタートさせた。同番組はスポーツ・学術・文化人などの、あらゆる分野で活躍する人物像に迫るのを売りにしたもので、国内外で数多くの賞を受賞し、世界中に評価されている。
昼過ぎから夕方にかけての情報番組「ちちんぷいぷい」や、土曜午前から正午過ぎまで放送されている「せやねん!」などの地域密着型番組の制作も行っている。
このほか、2017年10月1日からは『サンデーLIVE!!』(日曜5:50 - 8:30)を開始。ただし、テレビ朝日・メ〜テレとの3局共同制作番組である。

スポーツ

  • 2000年代以降、阪神戦では、ビジター側の地元系列局(主に北海道テレビ・メ〜テレ・広島ホームテレビ)が毎日放送の映像をメインに、乗り込みまたはオフチューブで実況と一部映像を差し替えて中継する場合がある。
  • Jリーグ ディビジョン1は地上波でのレギュラー中継は行わず、概ね年に1-2回程度の放送であるが、2001年から2006年までは朝日ニュースター、2007年以後はテレ朝チャンネル・BS朝日向けに関西のチームが絡む試合に技術スタッフやアナウンサーを派遣して放送しているが、2014年からスカパー!(スカチャン、BSスカパー!、スカイ・エー向け)制作のガンバ大阪主管の一部試合を朝日放送と分担する形で委託制作を行っている。また関連会社の放送映画製作所も2007年からヴィッセル神戸主管試合を委託制作しているが、こちらの実況アナウンサーは主として関西圏のフリーアナウンサーを派遣させており、MBSのアナウンサーの出演はほとんど皆無である。

バラエティ

[月曜〜木曜24時台]・・・月曜日「痛快!明石家電視台」、火曜日「ごぶごぶ」、水曜日「戦え!スポーツ内閣」、木曜日「メッセンジャーの○○は大丈夫なのか?」*
1990年代から同時間帯はMBSローカルバラエティ番組(痛快!明石家電視台はGAORAにもネット)が編成されている。このため「ネオバラエティ」枠の番組は、テレビ朝日や系列同時ネット局より1時間5分遅れで放送されている(ただし、同時ネット局とは違いネットスポンサーが付かず、番組販売扱いで放送される)。

全国ネット番組

現在MBSが制作を担当している全国ネット枠は1週間につき約6時間30分で、火曜20・21時枠、土曜1時20分枠・8時の情報番組「サタデープラス」枠、日曜8時半・13・20・23時枠。基本的には『サタデープラス』以外は字幕放送を実施しているが、アニメ番組以外はデータ放送を実施していない。解説放送については、日曜13時枠の『所さんお届けモノです!』で実施している。
現在テレビ大阪を除く在阪局は土曜の朝に全国ネットの生ワイド番組を編成しているが、最初に始めたのはMBSである。(1965年11月にローカルで開始し、1966年4月よりNET系全国ネットとなった。KTVは1966年10月、ABCは1975年4月、ytvは1990年4月)
かつては日曜18時からの「ヤングおー!おー!」→日曜13時枠、木曜20時枠、木曜19時後半枠、土曜19時枠、平日午後の帯ドラマ(妻そして女シリーズ→ドラマ30→ひるドラ)なども手がけていた。

現在放送中のMBS制作全国ネット枠
曜日時間枠
(放送時間帯)
概要
火曜日20時枠
(20:00 - 20:54)
1992年4月に「北緯35度の風」の枠移動と同時に始まった枠である。
元は、金曜22時枠(1975年4月〜1988年3月)→月曜20時枠(1988年10月〜1992年3月)と変遷していた枠である。
21時枠
(21:00 - 21:54)
2016年4月に「プレバト!!」の金曜21時枠(1977年4月-2016年3月)からの枠移動と同時に始まった枠である。
2006年4月の番組改編で、この枠はテレビ朝日との共同制作による連続ドラマ枠に転向(「金9」として宣伝)。毎日放送にとって、全国ネットの連続ドラマ枠を置くのは金曜22時枠(1984年9月終了)以来21年半ぶりとなった。
毎日放送の山本雅弘社長(現相談役最高顧問)は2006年の年頭会見で「過去にない画期的な企画。東京・大阪の制作陣が連携して人材交流を図り、話題に富んだドラマを作りたい」と抱負を語った。
2016年4月より、テレビ朝日制作の火曜21時枠との交換により、『世界ウルルン滞在記』以来15年ぶりにMBS制作の火曜21時枠が復活する。これによりテレビ朝日系列の番組は、ミニ番組を挟み、MBSの番組が20時台から連続する編成となる。また、この編成を活用して、『教えてもらう前と後』と『プレバト!!』の合体スペシャルを放送することもあった。これは、現在放送中のものでは読売テレビ(木曜21・22時台)に次いで2例目となる。
土曜日1時20分枠
(1:20 - 1:50)
2019年7月にスーパーアニメイズムを開始させたのが始まり。
日曜日8時30分枠
(8:30 - 9:00)
1980年4月に「もうひとつの旅」の30分繰り上げによって始まった枠である。
元は、東京12チャンネル→NET→テレビ朝日系土曜22時30分枠(1975年4月 - 1979年3月)→日曜9時枠(1979年4月 - 1980年3月)と変遷していた枠だった。
1990年10月に「野生の王国」の後番組として「三丁目の夕日」が開始し一度はアニメ枠となるが、1991年3月からは非アニメ番組が続く。
1996年9月に「ウルトラマンティガ」を木曜19時半枠から移動する形でアニメ・特撮の枠となった。
12時55分枠
(12:55 - 13:25)
2017年4月に「所さんお届けモノです!」の開始と同時に始まった枠である。
1992年9月まで長年MBSの全国ネット枠に使用されていた。
20時枠
(19:58 - 20:54)
この枠は2001年10月にテレビ朝日全国枠と火曜21時のMBS全国枠を交換して始まった。
23時枠
(23:10 - 23:40)
1987年4月に始まった枠で、
現在放送している「情熱大陸」は長寿番組となっている。
2011年秋改編では、火曜20時枠と日曜20時枠がテレビ朝日との共同制作となったため、MBS単独制作が金曜21時台の1本だけとなった。

特番について

  • MBSテレビでの全国ネットによる特番はスポーツものでは毎年1月は「全国高校ラグビー大会」(1977年-2001年までは年末から放送したが、2002年以降は2回に集約)、4月は「つるやオープンゴルフトーナメント」(1994年から 決勝ラウンド2日間)、11月は「TOTOジャパンクラシック」(1973年から 決勝ラウンド2日間)、「ダンロップフェニックストーナメント」(1974年から 決勝ラウンド2日間)、12月は「フェニックスチャレンジ」を放送している。
  • 年末年始には年内最終週に1時間の特番(過去にノースリーブス・内村光良などが出演した。稀に「情熱大陸」の特別版にあたる年もある。)、年始の1月1日の午後に『志村&所の戦うお正月』(テレビ朝日・MBS共同制作)、年始の1月2日の午後に90分の特番(一時期は2時間の特番を放送した年あり)、1月3日の朝に1時間の特番(年によっては「知っとこ!」の特番を放送した年もある。)を放送している。
  • 他に、単発特番は60分や90分特番は毎年2月・5月・7月・8月・9月の年5回の日曜昼間に、2時間特番は火曜・金曜19-22時と日曜19-21時に放送している。場合によっては日曜21-23時枠で放送する時もある。過去に2月には「ハワイアンレディースオープン」(決勝ラウンド2日間)、4月に「ソウル国際女子駅伝」(現在は7月・8月・9月の特番に分割して集約)、5月のゴールデンウィークに「黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会」(2001年まで 準決勝・決勝のみ)、12月には「毎日甲子園ボウル」(1985年 - 2007年)を全国ネットで放送した。

アニメ

  • 1966年に在阪局初参入作である「おそ松くん」を製作して以来、テレビアニメに力を入れている。
  • 主な代表作に1982年に放送された大ヒット作「超時空要塞マクロス」をはじめとする「超時空シリーズ」、「銀河漂流バイファム」や、大阪の下町を舞台とした人情漫画が原作の「じゃりン子チエ」などがある。
  • 1996年より開始の日曜8時30分 - 9時00分枠のアニメ・特撮番組は、木曜19:30から移動した「ウルトラマンティガ」から始まり、「ウルトラシリーズ」4作品、「ゾイド」シリーズなどがある。2000年代からは「機動戦士ガンダムSEED」シリーズ、「鋼の錬金術師」などの人気作品が放送され、また、これらの番組の主題歌からヒット曲が量産されたこともあり注目を集めた。しかし次第に視聴率低迷が深刻化してきた事もあり、2016年12月20日、毎日放送はこれまでの路線から大幅に転換した「100%パスカル先生&プリプリちぃちゃん!!」の15分2本立て構成とすることを明らかにした。
  • 2019年3月8日、毎日放送は金曜日の深夜に『スーパーアニメイズム』を編成することを明らかにした。
  • 「機動戦士ガンダムSEED」以降のガンダムシリーズの製作を担当している。
  • 製作した作品のコピーライト表記には「MBS」もしくは「毎日放送」とほぼ表記されている(他局との共同製作作品を除く)。当初は放送局が未定の作品であっても、MBS・テレビ朝日系列での放送が発表されると表記に追加される。
  • 「ものしり館」など、放送番組センターの配給番組になった作品もある。
  • 1989年に放送した短編アニメ「小松左京アニメ劇場」がMBSとしては初めて手掛けた深夜アニメである(同時期にytvが「11PM」番組内で「セイシュンの食卓」を製作していた)。
    • 2017年4月現在、水曜未明(火曜深夜)・土曜未明(金曜深夜)・日曜未明(土曜深夜)に深夜アニメ枠を設けている(独立局系アニメ(通称UHFアニメ)も多数ネット。MBSで放送される深夜アニメの半数にのぼる)。また、他局放送作品を含む再放送枠も過去に存在した(「ヒーローは眠らない」と言う枠名が設定されていた時期もあった)。現在ではいずれの枠にも独自のレーベルが設けられている。
  • 近年ではアニメオリジナル作品の比率が高い。アニメ担当プロデューサーである丸山博雄は、オリジナル作品へのこだわりを打ち出した発言も行なっている。
  • 全日・深夜問わず、アニメの表現規制に対して緩い傾向が観られ、過激な表現が描かれる事が少なくない。以前は放送時間帯を問わずにほぼ無修正で描写される事が大半であったが、近年はアニメ全体の表現規制の厳格化に歩調を合わせている傾向もあり、2011年の「BLOOD-C」を境に、作品によってはテレビ放送時に一部の残虐描写を修正して放送する事もある。また、「Aチャンネル」や「機動戦士ガンダムAGE」、「ハイキュー!!」のようにそのような表現が比較的少ない作品も放送している。
  • また、アニメ番組のインターネット配信に関しても早くから積極的であり、「TIGER & BUNNY」においてはテレビアニメ史上初の「テレビ放送とのUstream同時配信」を実施した。
  • アニメ コンテンツ エキスポ(2013年)やAnimeJapan(2014年以降)、京都国際マンガ・アニメフェアにMBS(アニメ)ブースを出展している。
  • 深夜アニメ(UHFアニメ)の字幕放送にも積極的で、2014年の『ニセコイ』(第1期のみ)以降、無料放送ではMBSのみ字幕放送を実施することもある。2017年4月期以降は1クールにつき1作品は独自に字幕放送付きで放送している。
  • 近年では時間帯問わずに自社製作分では提供バックを放送しない代わりに、本編パート中に下部もしくは右下に提供クレジットを数秒表示するケースが多い。また、同様に改編期が迫ると次回作の宣伝のために、次回予告を一部もしくは全てカットするケースも目立つ。
  • 2016年4月よりKBS京都から移籍する形で、アニメソング専門音楽番組「リスアニ!TV」を水曜未明(火曜深夜)にて1年間放送した。

特撮

代表作としては「仮面ライダーシリーズ」(昭和版)*6がある。同シリーズは1990年代後半まで休日の早朝や夏休みの午前中などに再放送がたびたび行われた。また、原作者の石ノ森章太郎が亡くなった直後には石ノ森が監督・脚本・出演を務めた「仮面ライダー」第84話が夕方に追悼放送された。
他にも「変身忍者 嵐」、「宇宙鉄人キョーダイン」、「大鉄人17」や「平成ウルトラマンシリーズ」が知られる。
1959年に制作された「鉄腕アトム」(関東地区はフジテレビにネット)以来、在阪局で、特撮番組を最も多く制作したことで知られる*7
1996年から1997年まで、深夜に過去に放送した特撮番組をピックアップした「特撮ヒーロー列伝」が放送されていた。
現在はテレビ朝日から特撮番組2本(『スーパー戦隊シリーズ』『令和仮面ライダーシリーズ』)をネット受けするのみで、MBS制作の特撮番組は存在しない。

備考

  • 2011年7月24日まではほとんど略称のMBSを使用しなかった("製作著作・MBS"とはせず、"製作著作・毎日放送"とするケースがほとんど)。
    • ただし、過去にテレビ朝日との共同制作番組(「サンデープロジェクト」・「高校ラグビーハイライト」等)では「MBS」表記が使用された。また、MBS単独製作でも「明石家多国籍軍」は「MBS」を使用していた。
    • 通称を「MBSテレビ」に変更後は、順次「MBS」へ切り替えられた。また、2011年9月からはロゴを使用する際にライトグリーン色の「MBS」ロゴが使われている。
  • 新聞・ポスターではテレビ画面の形にチャンネル番号の4とその下にMBSという文字を入れたロゴが使用される。チャンネル番号の4マーク及び、毎日放送の和文ロゴタイプは、現本社移転時に修正が施された。
  • 2005年頃までは「ANNニュース」開始時にMBSのロゴ(文字のみ)を表示していた。また2009年3月までは夕方の全国ニュース開始時に表示する「2ヶ国語放送」テロップと同じ場所にロゴを表示していた。
  • 2009年4月及び5月には、ローカル枠(再放送番組など)の一部で、番組開始時に画面右上に、当時のキャッチコピーである「おもろい4へ」というロゴを数秒間表示していた。
  • テレビ番組の放送時間変更について、告知を行わずに変更する局が多い中(特に深夜番組)、MBSでは全日、深夜にかかわらず本編中または次回予告時にテロップによる告知を行っている(突発的な変更の場合を除く)。
  • 地上デジタル放送の局名表記は、新聞のテレビ欄とは異なり「MBS毎日放送」である。
  • 2014年4月、本社社屋「M館」隣接地に新たな社屋となる「B館」が建設・竣工された。この「B館」は現本社が手狭になってきたことにより、近隣のオフィスビルなどに分散しつつある各部門や、USJのスタジオ、千里丘の中継車車庫など、放送に関連する部門すべてを本社至近地に集約する目的であるとされている。
  • 開局以来、局の方針としてテレビでは創価学会(聖教新聞を含む)のCMは一切受け入れておらず、聖教新聞一社提供の『世界が愛した絵本』はMBSでは一切ネットせず、独立局のサンテレビ・KBS京都・テレビ和歌山でのネットを余儀なくされた。なお、ラジオでは2009年(平成21年)4月改編で時間帯を限定して受け入れを再開した他、学会直系の学校法人が管理運営する創価大学は出稿者として認めている。また国政選挙運動期間中の公明党のCMは法解釈上政見放送や選挙公報と同様の扱いを受け、局側の都合だけでは事実上拒否できないこともあって一般企業と同じ有償扱いで受け入れている(この姿勢は、関西テレビとテレビ熊本でもほぼ同様だが、これらの2局はMBSよりも厳しく、フジテレビをはじめとするフジテレビ系列(FNN/FNS)各局制作のスポンサードネット番組にタイム契約での出稿があったとしても容赦なくACジャパン等他のCMに差し替える。このためフジテレビ系列各局もスポンサードネット番組への創価学会関連組織のCM出稿受け入れに消極的になっている)。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu

メニューサンプル2

開くメニュー

閉じるメニュー

  • アイテム
  • アイテム
  • アイテム
【メニュー編集】

どなたでも編集できます