オタロードの店が服を押し売りした事件

　★恐喝容疑：「オタロード」の店が服押し売り　従業員逮捕　▽ソース：毎日新聞　2011年10月20日　22時53分（最終更新　10月20日23時07分）ttp://mainichi.jp/select/jiken/news/20111021k0000m040137000c.htmlより引用　若者に因縁をつけて無理やり洋服を買わせたとして、大阪府警浪速署は２０日、大阪市浪速区日本橋４の衣料品店「ＫＩＮＧ　ＢＲＡＮＤ」従業員、中谷徹容疑者（３１）＝堺市北区南花田町＝を恐喝の疑いで逮捕した。店は電気街・日本橋の通称「オタロード」沿いにあり、休日はアニメオタクなどでにぎわう。同署は気の弱そうな若者を狙って店内に連れ込み、脅していたとみて調べている。逮捕容疑は、今年５月８日夕、同店内で、滋賀県守山市の男性会社員（２６）を「買わないと家に帰さないぞ」などと脅迫。代金４万７２５０円を支払わせた、としている。同署によると、同店を巡る被害相談は昨年９月以降、計１３件に上る。中谷容疑者は試着中に客が脱いだ服を奪い、「試着した商品を買えば着て帰れる」などと迫ったり、知的障害のある若者を脅してネックレスなど８点を計５２万円で買わせたりしていた。

●MSN産経ニュースttp://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/111030/waf11103007000000-n1.htm ◆「買ったら帰しる」逮捕されたのは大阪・日本橋にある「ＫＩＮＧ　ＢＲＡＮＤ（キングブランド）」３号店店長、中谷徹容疑者（３１）。事件は今年５月８日の夕方に発生した。その容疑事実を府警の調べで再現すると…。容疑者とは別の店員が、店頭にいた客の滋賀県守山市の男性会社員（２６）を店の中に勧誘。男性は店員の勧めに応じ、ベルトやズボン、シャツなど計約３万円分を購入した。支払後、店を出ようとしたときに中谷容疑者が再び呼び止め、そこから強引な販売が始まった。中谷容疑者はまず、ネックレスなどの装飾品を勧めたのだ。「今はいいです」男性が断ると、中谷容疑者は突然声を荒げ始める。「『今は』と言っているが嘘やろ！」手のひらで男性の肩をたたき、たたみかけるように購入を迫る。「自分へのごほうびに買ってみたら」男性は容疑者の言動に恐怖心を抱く。言われるがままに、中谷容疑者が「これどうや」と持ってきたジーンズに着替えたという。◆「これつけてみて」。中谷容疑者の勧誘は続き、シャツやウエストポーチなどを持ってきて試着室で身につけさせた。「プロが勧めるコーディネートやから着てみたらええんや！」中谷容疑者は語気を強め、電卓をたたいて販売額の４万５千円を示し購入を要求したのだ。男性は中谷容疑者を恐れながらも、勇気を振り絞って断る姿勢をみせた。すると、中谷容疑者は「どないすんねん」と再び左肩を３～４回たたき「これ買ったら帰したる」とすごんだうえ、拳で腹部を小突いた。男性は中谷容疑者の剣幕と、「服を買わなければ帰れない」と、半ば強迫観念にかられ、渋々購入を承諾せざるを得ない状況に追い込まれた。クレジットカードで決済するため、数十メートルと離れていない系列店に中谷容疑者とともに移動し、ウエストポーチ▽シャツ２枚▽ジーンズ▽ネックレス－の計５点、４万７２５０円分を追加で買わされたという。男性が呼び止められ、店内に入ってからクレジットカードで決済するまで、約１時間半。恫喝の連続のような執拗（しつよう）な販売手法に、大阪府警浪速署は恐喝容疑を適用し、１０月２０日に逮捕に踏み切った。「この店はかねてから悪評が流れていた。何とか摘発したかった。数ある強引な販売方法の中、極めて悪質性が高いと判断し被害者の男性の協力も得てようやく恐喝容疑での立件にこぎつけた」捜査関係者はそう語る。◆相次ぐ苦情キングブランドは本店、２号店、３号店の３店舗があり、いずれも日本橋周辺に店を構えている。立地するのは「アニメオタク」らが行き交う“オタロード”沿い。男性だけでなく女性の店員も路上に出て、帰宅途中の若者らに声をかけては店内に呼び込んでいたという。浪速署や、近畿各地で自治体が開設している消費者相談窓口には、実はキングブランドの強引な販売手法についての相談がいくつも寄せられていた。浪速署には昨年９月以降、今年８月までに１３人から相談が寄せられた。強引に店内に呼び込み、無理やり試着させたうえ、着てきた服を隠して「買ったら帰す」と迫る ▽持ってきた服のタグをちぎり、「取れたやないか。買わなあかん」と購入させる－など、相談内容からは悪質な販売手口が浮かび上がる。相談が寄せられた被害額は数万円などさまざま。浪速署に相談を寄せた２０代の男性のケースでは、シャツ▽ジーンズ ▽ジャケット▽帽子▽ズボン▽ベルト▽腕時計－の計３２万円を、近くのコンビニエンスストアのＡＴＭ（現金自動預払機）で現金を引き出させられ購入した。さらにその場で販売勧誘は続き、財布、ネックレスなどを“押しつけられ”同様にＡＴＭまで店員が付いてきて、金をおろさせて買わせられた。この男性が買わされた額はなんと計約５２万円－「強く押せば買うやつだ」とターゲットにした被害者にはとことんたかり丸裸にしていく構図だ。浪速署の調べでは、キングブランドは、購入を迫られると断りにくい弱者をターゲットにしていた。「被害者（相談者）はいずれも２０代の若い男性で、障害者やオタクなど、気が弱そうな人たちばかり。彼らはそういう人に目をつけ、店内に引っ張り込んで売りつける手口を繰り返していた」と捜査関係者。◆資金の流れ解明へ浪速署は中谷容疑者の逮捕と同時に、３店舗とキングブランド事務所の計４カ所に家宅捜索を行った。その際、事務所にあったキングブランドオーナーの机から覚醒剤が見つかり、覚せい剤取締法違反（所持）容疑で、オーナーの男を現行犯逮捕した。捜索では帳簿類も押収しており、浪速署は店の売り上げなど資金の流れを調べている。一方、キングブランドが扱っていた商品の実態が、捜査で徐々に明らかになってきた。押収した商品の一部には、手頃な値段で全国展開しているブランドのタグがついていたほか、大型量販店で比較的安価に売っている商品と似たものも含まれていたという。捜査関係者は「それなのにキングブランドの衣料品の価格帯は数万から数十万円。別の店で数千円と安く大量に仕入れてきた服やアクセサリーをその何倍もの値段で売っていた可能性もある」と指摘するのだ。事実なら、とんでもない悪質商法である。中谷容疑者は昨年１２月、無断でアニメキャラクターのアンパンマンなどを怒ったような顔に書き換えてプリントしたシャツを販売目的で持っていたとして、著作権法違反容疑で逮捕され、その後起訴猶予処分になっている。その際キングブランドは一度店を閉めたものの、すぐに再開し、強引な手口での販売を繰り返していたという。府警はキングブランドの事業実態や資金の流れも含め、徹底的に捜査する構えだ。

ttp://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101227/crm1012272202027-n1.htm アンパンマン事件　巽自供内容人気アニメ「それいけ！アンパンマン」の偽キャラクター入りシャツを販売目的で所持したとして、著作権法違反容疑で逮捕された大阪・日本橋の衣料販売「キング」店長の男（３０）が大阪府警浪速署の調べに「売り上げノルマを達成するために気の弱そうなオタクを狙った」と供述していることが２７日、捜査関係者への取材で分かった。大阪区検は同日、経営者の巽幸司容疑者（２８）を同法違反罪で略式起訴。大阪簡裁は罰金５０万円の略式命令を出し、巽被告は即日納付した。また大阪地検は店長の男ら７人を起訴猶予処分とした。捜査関係者によると、同店は平成１９年末から営業。店員には時給のほかに１日の売り上げに応じてボーナスを支払う給与システムだったが、売り上げが１万円以下になれば、時給が半額にカットされたこともあったという。シャツは１枚約５千円で販売。月平均１５０枚以上売れることもあったが、男は「強引なやり方でもノルマの達成を優先した。ファッションセンスが悪いと、オタクを店内に引っ張り込んで売りつけた」と供述。販売方法をめぐり、周辺の店舗から苦情が寄せられていたという。起訴状によると、巽被告らは今月６日、アンパンマンの登場キャラクターを勝手に劇画風に変えたデザインのシャツ約７０枚を販売目的で所持したとしている

店概要

Ｈ19　旧ソニーショップ跡にアメ村から移転開業
Ｈ20　スーパーポテト横に2号店開業
Ｈ20　村上無線跡に3号店開業
Ｈ22
12/6　著作権法違反で検挙。6名逮捕。新聞各社とNHKにより報道される。
12/10　追加で2名逮捕
12/28　産経新聞朝刊紙面で店主の自供内容公開

Ｈ23
10/20　3号店店長中谷徹　暴行恐喝容疑で逮捕
同日　経営者馬田孝紀　覚せい剤所持のため逮捕