2chエロパロ板「大人しい女の子が逆レイプ」スレのまとめwikiです

大学生活が始まって2年目。
俺はサークルには入っていないが、学科の中で自分に合った友達も見つかり、比較的楽しい学園生活を送っている
アルバイトも順調で、スーパーに勤めているのだが、ミスをするのはせいぜい2回出勤して1回程度
クレームは名指しで月に3回程貰っているが、それも俺にとっては気にかけるようなものでもない
授業の単位も、卒業までに必要な分の20分の1くらいは取得しているので、全く問題ない
こんな充実した学生生活を送っている俺だが、決定的に欠けているものがあった

女友達だ

欠けているというか、俺自身はそう思っていないのだが、友人の圭太に携帯を見られた時、
「え!?アドレス帳男ばっかじゃん!あ、1人だけ女いるわ。え、これ母ちゃん!?じゃあ本当に女ゼロなの!?………まあ、元気出せよ。将来は家事もできないような売れ残りのアラサーが引き取ってくれるさ」
などと言われ、女性の友達がいないということが、いかに寂しいものであるかを延々と説明されたのだ
しかし、こうなってしまったことにも原因がある

俺は中学の時、告白しようとした相手に自分の気持ちが先に知られてしまい、それを学校の女子全員にバラされてしまった過去がある
それ以来、俺は歳の近い女性に対して、軽い不信感を覚えるようになってしまい、そのせいで高校の時にはホモ疑惑が流れた
男子とは普通に接することが出来るので誤解は解けたが、女子に対して弁明を行うことが出来ず、校内の評価はドン底レベルだった
ハードロック系の音楽を好んでいたこともあって、女子からのあだ名は「ハルフォード」だった
こういった過去の出来事から、自分と同年代の女性と関わるすべを完全に失ってしまい、大学で女子の知り合いは1人もいなかった
別に彼女ができないからといって困ることはないが、友人の言うことにも一理ある
世の中に男と女しかいないのに、その半分である女性と接することができないとなるというのは非常に大きな問題である
まあ、自分の親世代だとか、ちっこいガキであれば全く拒否感はないのだが、同世代は未だに無理だ

そんな俺だが、大学に入ってから2年経ち、ようやく同い年の女子と接する機会を得ることになるのである
しかも意外な形で




ある日のこと、講義が終わって昼休みに入り、圭太たちと食堂に向かったのだが、ある一角で女子の連中が集まっているのを見つけた
同じ学科の連中だ。話したことはないし、名前もいちいち覚えていないが、顔くらいはなんとなくだがわかる
ただ集まっているだけなら気にかけることもないのだが、どうも様子がおかしい
座っている1人の大人しそうな女子を、5人程の女子が立って囲っているようだった
なんとなくその様子が気になって眺めていると、立っている女子の1人が、突然ノートで机をバン!と叩いた
「ちゃんとあたしのノートにも写しとけって言ったでしょ!?ほんとウザいんだけど」
すると、座っている女子はおびえた様子で
「ご、ごめんなさい…でも、昨日は具合悪くて…全部の授業の分を5つずつも写すの大変で…」
「はぁ!?関係ないでしょ!?マジ使えねーんだけどこいつ」
その後も話を聞いていると、どうやら座っている女子が授業でとったノートを、立っている女子たちの分まで写してやっているということのようだった
「…で、でも…コピーすれば…」
「アンタさ、アタシ達にコピー代払わせる気?」
なんだか言っていることが無茶苦茶だ
自分達がちゃんと授業でノートを取ればいいだけの話だろう
いきり立っているのは1人だけで、後の4人は数の圧力としてそこにいるだけのようだった
どうやら、4つ分のノートは完成したが、今日までに1つ間に合わなかったらしく、その持ち主が、怒鳴っている女のようだ
「あ、そうだ。アンタがコピーすりゃいいじゃん」
「…え?」
「だからさ、アンタがあたしの分のコピー代払えって言ってんの」
「…で、でも……ページ沢山あるし…」
これはひどい。まるでカツアゲじゃないか。これだから女は嫌なんだ
俺は様子を気にしつつも、見て見ぬふりをしてなめたけハンバーグ定食の味噌汁を啜った
「ちょっと財布出して」
「え…?」
「財布出せっつってんの聞こえないの!?ほら、ちょっとバッグ貸せよ」
「や、やめてください…っ!」
ついにバッグの取り合いを始めた
ひどいもんだ。でも俺には関係ないしな、トラブルはご免だ。無視無視
「あん?3千円しか入って無いじゃん。シケてんなー。これじゃコピー代足りないしぃ」
「困りますっ!本当にやめてください!」
コピー代に足りないわけないだろう
というか自分で払え。いや、そもそもちゃんとノート取れよ。この糞ビッチ
と、俺は頭の中だけで勇敢に叫び、食べ終わったハンバーグの肉汁をご飯にかけていただいた
「まあいいや、財布だけじゃ足らないから、バッグ回収ね。売れそうなもんあったら質に入れとくから」
「ひ、ひどいですっ!返して下さいっ!」
「うっせぇな、この根暗女!ちゃんと写さなかったお前が悪いんだろ、このグズ!」
女は、奪い取ったバッグで座っているそいつを叩こうとした。が、その時

「やめとけよ」
つい口が動いてしまった
女は動きを止め、こちらを見た
「アンタ誰?あたしのしてることになんか文句でもあんの?」
すると圭太が俺を制した
「おい待て、お前がやめとけよ」
だが、さすがにあれは見てられない
犯罪行為だろ。どう見ても
「ちょっと黙ってろ。あんな奴をほっとくわけにはいかねえ」
「でもよ、お前今度は大学で女子に迫害されることになるぞ。高校の時もひどかったんだろ?」
圭太は俺の親友だ。気遣ってくれているのは分かる。だが
「だから行くんだよ!他のやつは女子との関係を壊したくないだろうが、俺はな、女子との間に壊れるような関係なんてないんだ!俺なら誰よりも浅い傷であいつを止められる」
そう言って席を立ち、女たちの所へと近づく
「おい、お前自分が何をしたか言ってみろ」
「見てたんでしょ?言わなくてもわかんじゃん」
「いいから言えよ!」
「別に大したことしてないしぃ。このグズから財布とバッグ回収しただけだし」
「それは、こいつから物を奪ったってことでいいんだな?」
「だから何よ」
「奪ったんだな?」
「ああ、はいはい。そういうことでいいからさっさと…」
そこで俺は、ポケットに入れていた携帯を出し、そいつの顔の前に突き出した
"「別に大したことしてないしぃ。このグズから財布とバッグ回収しただけだし」"
俺は、携帯のボイスレコーダーを起動して、こいつに自分の罪を話させ、それを録音したのだ
そして、それを今再生している
「て、てめえ!今すぐ消せよそれ!」
女は焦って俺から携帯を取ろうとする
「ばかやろ、誰が犯罪者の言うことなんか聞くかよ」
俺は後ろに下がり、携帯を高い位置で持つ
「この内容を警察に聞かせたらどうなると思う?まあ、俺も来年は就活だし、この大学から逮捕者は出したくないからそこまではしないが、教授にでも見せりゃ、退学くらいにはなるかもな」
「てめえ、あたしを脅すつもりかよ…!」
「脅しだぁ!?バカ言うんじゃねえよ。バラされちゃ困るようなことしてるお前に非があんだろ。少しは反省しろ」
俺がそう言うと、女は悔しそうな顔を見せた。いい気味だ
「くっ…!……それで…何を要求するつもりだよ」
「今後一切こいつに手は出すな。というか、もう関わるな。さっきから飯が不味くて仕方なかったんだ。今後同じような状況に出くわしたら、あの不味い飯の味を思い出しちまう」
「畜生…かっこつけてんじゃねえよ、この偽善者。ほら、行こう」
そう捨て台詞を残し、女たちは去って行った


「あ…あの…」
「………」
「……あの…」
「………」
「…ありがとうございますっ!おかげで助かりました!その……とっても…優しいんですね…」
「………」
「…あの……」
「………」
「…ぐ、具合でも悪いんですか……?」
「………」
「………」
「うわああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」
「っ…!」
座っている女子が身体をビクッとさせる
「こ、ここここここここここここ怖かったあああああああああ!!!!!!!!!!女子怖い女子怖い…もう2度と関わりたくない…ほんと勘弁…」
「あの…大丈夫ですか…?もしよかったら……その…一緒に……医務室にでも…」
身体がガクガク震える
あの女、俺のことめっちゃ睨んでたぞ
もう、メデューサばりの視線で、本気で石になるかと思った
なんとか余裕をかましてる振りをしてみせたけど、明らかに俺、押されてた
俺が自分の肩を抱いて震えていると、圭太が近づいてきた
「ああ、こいつちょっと変わった奴でさ。気にしなくていいから」
「で…でも…」
「いいからいいから。あと、力になれなくて悪かったな。男が数人揃ってるのに、飛び出せたのはこいつだけだもんな。とりあえず、こいつのことは任せておいてよ」
俺は圭太に引きずられるようにして、食堂を後にした

その翌日、俺はあの女達に逆恨みされたらどうしようなどと思いながら、ビクビクして大学に行った
学科が同じなので当然遭遇してしまったわけなのだが、俺が奴の弱みを握っているおかげで、危険な目に遭うようなこともなかった
怒鳴ってた女以外の4人はほとんど空気だったしな
とはいえ、もちろんいい関係ではない
目が会えば睨んでくるし、すれ違えば舌打ちされる。圭太の言った通りの事態になってしまった
「ああもう嫌だ。ずっと視線を感じる。死にたい」
「お前もホント、世話好きな奴だよな。こうなることは分かってたろうに。まあ、そこがお前のいいとこなんだけどな」
圭太が俺の背中を叩く
「だけどよ、視線っつったって、例の女どもはこの講義には出てないぜ。まあ、さっきまでは確かに恐ろしい視線を送ってきてたけどよ。神経質になりすぎなんじゃねえの?」
「いや、確かに視線を感じるんだ。間違いなく見られてる。俺は人の視線には敏感なんだ」
そう言って教室を見渡し、ほらあそこに、と圭太に言ってやろうと思ったのだが、確かにどこにも奴らの姿は無かった
「あれ、おかしいな。俺の勘違いか?」


そうして、その日の講義が終わり、大学からの帰り道
まだ視線を感じる
友人達は皆サークルに入っているため、帰りは大体一人なのだが、なんだか闇討ちでもかけられるのではないかと不安になってきてしまう
ふと後ろを振り返って見ると、人影がサッと動いた。ような気がした
どうか気のせいであって欲しい
そう思いつつも、不気味なので少し歩く速度を早めてみる
が、視線がなくなる気配はない
思い切って走ってみることにした
すると、明らかに俺のものとは違う足音が聞こえた
それも、俺に追いつこうと走る足音だ
「くっ…!弱みを握ったくらいじゃ諦めないってのか…!だが俺も男だ。腕力なら負けねえ!」
俺は立ち向かう決心をすると、足に急ブレーキをかけ、後ろを振り返る。すると
「…はぁ…はぁ…えっ!?そんな!急に止まったら…きゃあ!!!」
そいつは足の制御が出来ずに、俺に突っ込んで来やがった
「…ってて…」
「…だ、大丈夫ですか!?」
そいつは、俺を押し倒した状態で、顔をのぞき込んできた
って、こいつは!
「あ…あの時…ちょっかい出されてた…!」
「…はい!…あの時はありがとうございました!」


大学から駅までの間にある公園
俺達はそこへ向かい、とりあえずこいつから話を聞くことにした
「本っ当にすいませんでした!!」
頭を下げ、何度も謝ってくる
「いいからいいから、気にしないで。俺、身体は丈夫だから。ところで、どうしたの?俺に何か用?」
すると、女は顔を伏せながら
「…そ、その…昨日は私を助けてくれたじゃないですか……だから…その…お礼をしたくて…」
彼女の話をによると、今日の朝からずっと俺に話しかけようとしていたらしいのだが、その勇気が出せず、結果として俺の後をつけ回す形になってしまったらしい
ずっと感じていた妙な視線もこいつのものだったのだろう
「…お礼をするつもりだったのに…助けてくれた人に怪我をさせちゃうなんて…」
「だから気にしないでいいからさ。ね」
「…ほ…本当に怒ってませんか?」
俺の目を覗き込むようにじっと見てくる
「…っ!」
よく見るとこいつ、めちゃくちゃ可愛いじゃないか
肌は真っ白で綺麗だし、髪もツヤツヤで、薄い唇に、うるうるとしていて少し垂れた目、長い睫毛に、控え目だがすっと整った鼻
これだけ綺麗なのにも関わらず、化粧っ気が全くない
まさかこいつ、すっぴんでこれなのか!?
近くで見ると芸術的な程に美しいのに、なぜ目立たないのだろう
少し離れていただけで、どうして地味に感じてしまっていたのだろう
そのようなミステリアスな魅力が彼女にはあった
「…あ…あの…」
「えっ…ああ…ごめん。いや、別に俺はなんともないから。それよりさ、お礼って何かな?」
「…その…大したものじゃないんですけど……これ…受け取って…もらえますか?」
そう言うと、バッグから何か小さな箱のようなものを取りだした
「今開けちゃっても大丈夫?」
「はい…お口に合うか分からないですけど…」

箱を開けてみると、そこにはクッキーが詰め込まれていた
「これ、もしかして自分で作ったの?」
「はい。お料理とかお菓子作ったりするのには結構自信あるんですよ」
なるほど、確かに美味そうだ。一つ食べてみるか
箱の中からクッキーを一枚取り出し、口に運ぶ
「ん、美味い…!」
すると、こいつは顔をぱあっと輝かせた
「ほ、本当ですか!?…よかったあ……自信はあったんですけど、もし気にいってくれなかったらどうしようかと思いました」
さっきから、マンガに出てくるような、典型的なヒロインがいかにも言いそうなピュアなセリフばかり発してくる
女嫌いな俺でも、不覚にもときめいてしまったぞ
「でも、わざわざこんな手間をかけてまでお礼なんてしなくていいのに」
「それじゃ私が満足できないんです。私…あんなに人から優しくされたの初めてで……」
「そんな、大袈裟だよ」
「いえ、そんなことありません。私…大学入る前からずっとあんな感じで…昔から友達と呼べる人なんて一人もいなくて……誰も頼ることが出来なかったんです…」
彼女は少し寂しそうな顔でうつむいた。だがすぐに顔をあげ
「でも…あなたみたいな人がいてくれた……全く関係のない私を助けてくれた…それが凄く嬉しかったんです」
そう言うと、彼女は突然目元を拭い始めた
「あっ…ごめんなさい……ぐすん…違うんです、これは……そういうんじゃなくて…その…ひっぐ……本当に嬉しくて……思い出したらまた涙が出てきちゃって……」
嗚咽を漏らしながら懸命に自分の思いを伝えようとしてくる
もしかしたら…
もしかしたら…彼女なら…
「あ…あのさ…」
彼女なら、俺の女嫌いを克服させてくれるかもしれない
見たところ、他の女と違って、俺に対して敵意や嫌悪感を抱いていないように見える
「…はい…?」
「もし、よければ…だけどさ、友達いないなら…俺が友達になるってのは…どう…かな?」
言ってしまった
この前もだが、最近の俺は思い切りが良すぎる気がするぞ
まあ、この前のことについては後悔はしていないが
彼女は俺の言葉を聞くと、目を大きく見開いた
「…………はいっっ!!!喜んでっっ!!!」
満面の笑みで彼女は答えた
ああ、良かった…。断られたりしたらどうしようかと思った…
中学の時は、完全に信頼を寄せてた相手に秘密をバラされたわけだし、一見無害そうな子でも油断ができないのだ
だが、友達になってくれるといったところで、過去のトラウマが消えるわけではない
それなりの距離は置きつつ、少しずつ友情を構築していくことになるだろう
「じゃあ、よろしくな。えっと……」
「…あっ…私の名前は…相模原双葉です。あなたの名前も教えていただいてもいいですか…?」
「俺の名前は、茅ヶ崎崇詩だ」
「茅ヶ崎くん…ですね。…よろしく…お願いします…」
こうして、俺は初めて女の友達を持つことになった
その後、連絡先を交換し、俺たちは公園を後にした


それから俺と相模原は、大学で一緒に行動を取ることが多くなった
俺は元々大学には友達がいるので、当然その連中とも今まで通りつるんではいるのだが、相模原がそいつらと会話することはほとんどなく、ただ俺と行動を共にするというような形だった
とは言っても、もちろん恋人のそれとは全く違う
相模原自身は非常に魅力的な女性ではあるし、少しずつ慣れてきているとはいえ、さすがに同年代の女を恋愛対象として見るまでには至っていない
相模原だって俺なんぞをそのような目で見ているとも思えない
こういう言い方は失礼かもしれないが、一緒にいる理由も、他に友達がいないからというのが本心であろう
だが、圭太達は何やら誤解をしているらしく、俺と相模原のことを冷やかしてくる
「なあ、そんなこと言って、お前本当は双葉ちゃんと付き合ってんだろ?」
「だからちげえって!!相模原もたまにはなんか言ってやれよ」
「…え…?その…私は…」
「ほら!付き合ってんじゃねえか!」
「んなこと一言も言ってねえだろ!!」
こいつはいつもこんな調子なのだ。何度否定すれば気が済むのだろうか
「お前なあ…もうちょい素直になれよ。俺はお前達の味方だぜ?二人の邪魔しちゃ悪いからって、他の男を近づけないようにしてるのは誰だと思ってんだ?」
そう、相模原が俺達の輪の中にいるのにも関わらず、他の男と会話をしないという不自然な状況も、全て圭太のせいなのだ
このバカは、俺がヤキモチを妬くからなどと言って、相模原と積極的に会話をしないように他の連中に言い聞かせているのだ
相模原に対してだけではない。俺のことについても、圭太の女友達に「茅ヶ崎には近づくな」などと言っているらしい
「余計なお世話なんだよ!こいつだって除け者にされて嬉しいはずないだろうが!」
「…わ…私は…大丈夫です……茅ヶ崎くんが一緒にいてくれるから…」
そりゃあ、以前の状況に比べたら俺一人でも友達がいる分マシだろうが、気にならないのだろうか
「いやー、やっぱり熱いねえ。恋の反重力と言われてた茅ヶ崎にも彼女かー。ま、これ以上邪魔しちゃ悪いから、俺達は先に失礼するぜ。小田原、藤沢、テニスサークルんとこでも行こうぜ。可愛い娘が3人も入ったらしいぜ」
最後まで俺達をからかいながら、圭太達は去っていった
「だから彼女じゃねえよ!……ったく…あいつも迷惑な奴だよな」
「…私はむしろ…この状態の方がいいというか……あっ…もうお昼休み十分しか残ってないですよ。そろそろお弁当を食べないと…あの…今日は…茅ヶ崎くんの好きな天ぷらを入れてみました…」
「ああ、ありがとうな。なんか、いつも作ってもらっちゃって…悪いな」
「い…いえっ!…そんなことないですっ!…私自身作ってて楽しいですし…」
相模原は毎日俺の弁当を作ってくれる
それ自体は非常にありがたいのだが、このことも圭太達に誤解される原因の一つとなっていて、対応に困っている部分もある
相模原としては、あのカツアゲ事件のお礼のつもりで弁当を作り続けているのだろうが、俺としては逆に申し訳ない気持ちになってくる
あの時助けたことについて後悔しているわけではないが、彼女の心に俺が枷を嵌めてしまっているような気がしてならないのだ


俺の大学生活に相模原が加わり、相模原の大学生活には俺が加わり、お互いにその変化に慣れてきた頃のことである
「なあ、頼むよ。どうしても足りないんだ」
「それは数合わせで参加しろってことか?」
俺は、友人である小田原黒松に合コンに誘われていた
こいつは俗に言うチャラ男というやつで、女をひっかけては遊んでいるような、俺とは対照的な男だ
しかし、こいつは授業態度や成績は非常に優秀で、俺もテスト前は何度も世話になっている
「いや、そういうんじゃないんだよ。合コンに来たことないような男を参加させてくれってオファーがあってな。周りでそういう奴って言ったらお前くらいなもんだ」
「それで俺を誘ったわけか」
「ああ、お前だって双葉ちゃんのおかげで少しくらいは女慣れしてきてるはずだろ?そろそろ次のステップに踏み出す時じゃねーの?」
「だけどよ、相手は合コン慣れしてない奴を求めてるわけだろ?お前自身は参加してメリットがあるのか?」
「ふっ…愚問だな。合コンの帝王黒松様を舐めるんじゃねえよ。どんな相手だって俺にかかればイチコロだぜ」
聞いてて恥ずかしくなるようなセリフであるが、こいつは本当に女の扱いが上手い
こんな奴に食われちまうなんて、現代の女性は人を見る目をもう少し養うべきだろう
「お前は本当は双葉ちゃんと付き合っているわけじゃないんだろ?俺は圭太ほど無神経じゃない。それくらいわかる。だからさ、誤解を解くためにも参加するべきじゃないのか?」
口の上手い奴だ。だが、こいつの言っていることは間違ってはいない気もする
俺が合コンに参加し、こいつがその証人になれば、相模原と付き合っているという誤解も解けるかもしれない
「それで、どうするんだ?参加はしてくれるのか?」
「………分かったよ。その代わり飯代はお前が出せ。俺はただその場にいるだけだからな」
「いいぜ。とりあえず、来てくれりゃそれで構わねえから」
俺も大学に入ってからは一人暮らしだ。タダ飯が食えるなら、と軽い気持ちで参加することにした

その翌日、新宿御苑の居酒屋で合コンをすることになったのだが、俺は自己紹介以外でほとんど言葉を発することはなかった
俺の持ちネタである「狭い道の工事現場で自転車を通すガードマンの真似」というギャグをやってはみたのだが、それがもう、とにかく大不評で「なんであの人呼んだの?」という声や、
「他のメンバーは良くても、あいつのせいで台無し」という声まで聞こえ、機嫌が悪くなって帰る奴まで出る始末だった
結局、俺自身が女性に耐性を付けてきたところで、女からの評価というものが変わるわけではなかった
「一人も釣れなかった合コンは初めてだ…」
「…ごめん」
「いや、連れてきた俺が悪かった。お前に嫌な思い出を植え付けちまったな」
黒松が俺に頭を下げる
合コンの雰囲気をぶち壊しにしたのは俺一人だ
黒松が頭を下げる場面ではないが、頭を下げたくなるほどに、俺の姿は不憫に映ったのだろう
そんな目で俺を見るな
自分自身にいたたまれない気持ちになるだろ
「まあ、これだけの大失敗だ。後になれば良い思い出にでもなるだろ」
黒松のこの言葉が、後に大きな悲劇を招く種になるとは、この時は思いもしなかった


「聞いたぜ茅ヶ崎ぃ。お前、合コンで女の子を怒らせて帰らせちまったんだってえ?」
「お前それ、笑うとこじゃねえよ」
「自転車を通すガードマンってお前…ギャハハハ!…ギャグ自体より、それでウケを取ろうとするお前の感性に笑えるぞ…ププ」
圭太が露骨にバカにした口調で昨日の出来事について語る
黒松の奴…言いふらしやがって…
「だけどよお前…いいのか?さっきから双葉ちゃんがめちゃくちゃ怖い顔してるぞ?んじゃ、俺も修羅場に巻き込まれるといけねえからな。じゃあな」
言うだけ言って、圭太はその場を後にした
そして…
「………」
相模原が、見たこともないほど恐ろしい表情をしていた
「圭太も本当に懲りない奴だよな…いったい何度言えばわか…」
ペシーン!!
俺の言葉は、相模原の強烈な平手打ちで遮られた
って、俺!?圭太じゃなくて俺なの!?
「な…!い…いきなり…どうしたんだよ相模原……俺なんかまずいこと言った…?」
すると相模原は
「なんで…なんで合コンなんかに行ったんですか!?どうしてそんな大事なことを事前に私に教えてくれなかったんですか!?私たち、友達ですよね!?だったら教えてくれたっていいじゃないですか!!!」
なぜこいつが怒っているのかよくわからないが、圭太の言動が原因じゃないのか?
とりあえず、こいつの言葉を整理してみよう
友達なら何かする前に事前に教えるべき
そういうことで怒っているのか?
自分が俺にまで除け者にされたことに腹を立てているのか?
「えっとな、相模原…お前はまだ人との関わり方が上手じゃないみたいだから、一応言っておくが…友達だからって、一々何をするかなんて報告…」
「茅ヶ崎くんは私と友達になるって言ったじゃないですか!!!なのに、友達なのに隠し事なんてするんですか!?ひどいです!!!私、茅ヶ崎くんのこと信じてたのに!!!」
全く俺の話を聞いてくれそうにない
唯一の友達が裏切るのではないかという強迫観念でもあるのだろうか
相模原は、目に涙まで浮かべている
「私に言ってくれれば、絶対にそんなところには行かせなかったのに!!!そういう大事なことはちゃんと私に言ってください!!!合コンにだって絶対参加しないでください!!!」
「相模原…別に隠してたわけじゃないんだ。俺はお前のことはちゃんと友達だと思ってるし、これからだってその関係は変わらな…」
パッシーン!!!!
全力で頬を叩かれた
先程のも強烈だったが、今回の平手打ちはまさに会心の一撃であった
頭部が揺らぎ、眩暈を覚える程の衝撃を放たれた
俺は何か言おうとしたが、既に相模原はその場から消えていた


私はそこから逃げ出すように、全力で走っていた
どこに向かっているかなんて自分でも分からない
ただ、彼の顔を見るのが辛かった
「…なんで……どうして…?」
彼は以前言っていた
自分は女性とはとことん縁がないと
私はその言葉に安心しきっていた
彼は私以前の女と接触しないものだと思い込んでいた
「ひどい…信じてたのに…」
走り疲れ、近くのベンチに座り込む
実際、他の女が茅ヶ崎くんに近付いてきたわけではないらしいが、彼は合コンに行ったのだ
それは、女性に対する積極性が身についてしまったということでもある
唯一の救いは、彼が合コンで大失敗をしたということだった
けど、次もそうとは限らない
もし他の女に茅ヶ崎くんが汚されるようなことになれば、私はどうしたらいいのか分からない
私は彼にクリーンなイメージを抱いていたために、あんな不潔なイベントに参加するなどということがどうしても許せなかった
お互いに異性に縁のないもの同士、初めはよそよそしくても、時間さえ掛ければいつかは自然に結ばれるものだと思っていたし、彼の汚れのない唇も体も、私が初めてをもらい、いずれは両親に紹介することになるだろうと確信を抱いていた
だけど何より私を苛立たせたのは、彼がこの一件を話さなかったことだ
小田原くんがバラさなければ、知ることすら無かったかもしれない
もしかしたら、彼は他にも秘密があるのではないだろうか
私が知らないだけで、もっと沢山の女と接触しているかもしれない
そう思うと気が気ではなかった
出会ってからの期間は短いが、私にとってのパートナーは茅ヶ崎くん以外考えられない。他の人間になど興味も湧かない
彼と結ばれるかどうかによって、私の人生が光り輝くものになるのか、かつてのように暗い闇を背負って生きていくのか。それが決まってしまうのだ
実際、彼と出会ってから私の生活は一変した。それが何よりの証明だ
よくある思い込みや妄想の類などでは決してないのだ
そして、私が茅ヶ崎くんと結ばれるためには、もっと彼のことを知るべきだ
今回の事態だって私が事前に把握さえしていれば、止めることができたかもしれない
今後、彼の情報が少ないあまり、他の女に先を越されてしまうなどという事態は、万に一つもあってはならないのだ
彼にもし秘密があるのならば、手遅れになる前にその全てを把握する必要がある
もう時間はほとんど残されていないかもしれない
私は早速、茅ヶ崎くんのことを知るための行動を取ることにした


頬がまだヒリヒリする
俺は相模原を除け者にしたつもりはないが、これは謝っておくべきかもしれない
そして、改めてあいつに対して納得のいく説明をしてやろう
友達というものがどういう関係であるのかということを
あいつもきっと慣れていないから慌ててしまっただけなのだろう
大学の女連中に絡まれた時だって反抗しなかったようなやつが、あんなに怒ったのだ
そこまで不安がらせてしまった俺にも責任はある
だが、先程から相模原の姿が全く見当たらない
今日はもう、全ての講義が終了していて、サークルでもやってない限り、ほとんどの学生は帰る時刻である
あいつはもう帰ってしまったのだろうか
とにかく探しても見つからなさそうなので、今日は詫びのメールでも入れて、とっとと帰ることにしよう
ちゃんと謝るのは明日でも遅くないはずだ

そして翌日
いつも相模原は俺より早く大学に来るのだが、その日彼女は俺より遅く教室に着いた
俺の所属学科は特殊で、他と違って自由に取れる授業が極端に少ないのだ
必須科目がほとんどであるため、学科の連中は大体似たようなスケジュールになる
「よお、相模原」
「……おはようございます」
もしかしたら無視されるのではないかと思ったが、そのようなことはなかった
だがやはり機嫌は良くなさそうだ
目にはクマまで浮かんでいる
昨日のことに加え、睡眠不足もあるのかもしれない
「なあ、昨日のことなんだけどさ、その…悪かったよ。ただ勘違いしないで欲しい。俺はお前を省こうとしてるとか、そういうつもりは全くないんだ」
すると相模原は
「…大丈夫です…もう怒ってません。でも…これから私に秘密は一切通用しませんからね……隠し事をしても全部分かりますから」
などと意味深な言葉を返した
多分こいつは俺の言ったことを分かっていないだろう
だけどなんだか機嫌も悪そうだし、これ以上余計なことを言うのはやめておいた
また別の機会にでも話してやればいいことだ


だが、それから日が経つにつれ、相模原の目のクマはどんどん色が濃くなり、顔色も悪くなっていった
「な…なあ…最近お前どうしちまったんだ?顔色も良くないし…授業に出てもまともに話も聞いてないじゃねえか」
今日の相模原は寝ぐせで髪がボサボサになっている
今までには有り得なかったことだ。元々お洒落に対しての関心はあまりなさそうな感じだったが、寝ぐせのまま大学に来たことなどなかったはずだ
「……ほえ…?なんでもないですよぉ……いつもどおりじゃないですかぁ…」
「…やっぱりお前おかしいよ…ちゃんと寝てないんじゃないのか?」
「…だぁいじょうぶですよぉ……きのうはいちじかんもねたんですからぁ…しんぱいしてくれるなんて…やっぱりやさしいんですねぇ…」
口調も呂律が回っていない感じで、とても正常とは思えない
「相模原、医務室に行こう」
「…へ…?どおしてですかぁ…?」
「いいから来るんだ」
相模原の手を取り、席から立たせて強引に引っ張っていった
「…ひゃあっ…!ちがさきくんっ…!?」
俺も大分変わったな
女の手を握って歩くなど、以前はとてもじゃないが考えられなかった
今だって、正直抵抗がある
だが、こいつをこのままの状態にしておくわけにはいかない
「…ちがさきくんのて…あったかいです…」
眠気がピークに達したのか、相模原の口調はどこかうっとりとしていた
「わたし…しあわせすぎて……もう…だめ……です…」
そう言うと、相模原の膝が崩れた
「お、おいっ!大丈夫か!?」
俺もすぐにかがんで相模原の身体を支えた
彼女の身体からは完全に力が抜けていて、手足をだらりと垂らしていた

「寝ちまった…のか?」
相模原はすーすーと気持ち良さそうに寝息を立てていた
「おい相模原、もう少しだけでいいから起きててくれないか?こんなとこで寝られると困る」
ここは大学の校舎内の廊下なのだが、医務室は別の校舎で、そこそこの距離がある
寝ているこいつをそこまで運ぶとしたら、当然俺がおんぶでもしなければならないわけで
「さすがにそれは恥ずかしすぎるだろ…」
元々女が苦手なうえに、そんなことまでしたら自分でもどうなってしまうかわからない
授業を抜け出す形でこいつを連れ出したわけだから、時間的にそこまで多くの学生に会うこともなさそうだが、誰にも見つからずに送り届けるのは…まあ不可能だろう
そう思っていた矢先、さっそく他の学生達が俺達の近くに歩いてきやがった
かがみ込んで相模原を抱えている俺に対し、露骨に不審そうな目を向け、そのまま通り過ぎていく
よく考えりゃ、この状態でも十分おかしいよな
「はぁ…仕方ねえな…」
相模原を背中に乗せ、肩に手を回させ、俺は医務室へと歩き出した
彼女の身体はとても軽く、そして、柔らかかった
こいつは小柄で、肉付きのあまり良くない華奢な身体なので、体重の軽さは想像できたが、ここまで柔らかいとは思わなかった
しかし、おんぶしているとどうしても気になってしまうのが、胸のふくらみだ
こいつは体型こそ痩せ形であるが、胸自体は人並みにあるのだ。あくまで人並みなので決して大きくはないのだが、この状態では意識がそっちに向いてしまう
「よく考えたら…これってかなり魅惑的なシチュエーションなんじゃ…」
相模原は熟睡している
恐らく、今なら何をしても気付かれないだろう
「…って、それじゃ変質者じゃねえか!」
なんとか煩悩を振り切ることに成功するが、俺の言葉を聞いた学生が、本当に変質者を見るような視線を向けてきた
それにしても、同い年の女に対してこんな気持ちになったのは何年ぶりだろう
俺の女嫌いも、いつかは治る時が来るのだろうか
そんな事を考えているうちに、医務室に到着した
俺は一旦教室に戻って、休み時間に再び様子を見に来たのだが、医務室のお姉さんに話を聞くと彼女はやはり睡眠不足らしく、不規則な生活を繰り返して疲労が溜まっていたらしい
とりあえず、彼女のことは医務室のお姉さんに任せておけば大丈夫だろう


「…茅ヶ崎くん…」
身体が異常に熱い
医務室の先生の話によると、私は茅ヶ崎くんにおんぶされた状態で運ばれてきたらしい
手を繋いでいた記憶はあるけれど…おんぶまでされていたなんて…
先生の話を聞いた途端に体温が急上昇してしまい、熱が出たと言って帰らせて貰ったが、先生は私のことを見て笑っていたので嘘だとバレていたかもしれない
「…それにしても…惜しいことしたかな…」
もし私が目を覚ましていたら…
でも眠っていたからこそおんぶしてもらえたのだろうし、そこは仕方ないのかもしれない
そして私が眠ることになった原因。睡眠不足の理由
それは、彼の生活と周囲の人間関係を徹底的に調査していたことにある
以前のようにバレたりしないように慎重に尾行を重ね、彼の部屋の合い鍵まで作り、あらゆる情報を集めた
私だって、これがストーカー行為であることくらいは自覚している
けれどこれは仕方がないことなのだ
私が彼と結ばれるために、それを阻むことになる可能性を徹底的に排除しなければならないからだ
幸せになる手段はそれしかない。正当な理由があって、仕方なくストーカーになっているのだ
そりゃ勝手に写真を撮ったり、覗きをしたりすることもあるけれど、迷惑は掛けていないし、私を誘惑する彼にも原因がある
そう、今回だって…
ベッドに横たわりシャツを脱ぎ、それを鼻に当てて匂いを嗅ぐ
「…茅ヶ崎くんの…匂い……私、本当におんぶしてもらったんだ…」
わずかではあるが、服には明らかに自分のものとは違う匂いが付いていた
「…すうーっ…すうーっ!…茅ヶ崎くん…切ないよ……すうーっ!」
息をするたび、彼の匂いが私をおかしくしていく
「…私の手……茅ヶ崎くんが握ってくれた手…」
自分の左手を少し舐めてみる
「…茅ヶ崎くん…私…我慢出来ないよ……」
全ての服を脱ぎ捨て、全裸になってまたシャツの匂いを嗅ぐ
「…はぁ…はぁ……好き…好きだよ…茅ヶ崎くん……すぅーっ…すうぅ――っ!…ケホッケホッ…」
強く吸いすぎてむせてしまった
そこで、自分がこれから何をしようとしていたか気付き、罪悪感を覚えた
「…私…茅ヶ崎くんを汚しちゃうところだった…」
再び服を着ようと手を伸ばす
が、その手は途中で止まり、自分の顔の前にやってくる


「…この手で…茅ヶ崎くんが触った手でいじったら…どうなっちゃうんだろ…」
そのまま左手を自分の左胸に導き、優しく揉んでみる
触れた部分から乳房は徐々に熱を帯びていき、その柔らかな弾力の中に快楽を沈めていった
そうしてしばらく胸を揉んでいると、右胸が寂しくなってきた
「んっ…茅ヶ崎くんの手…優しい……こ、こっちも…」
もう片方の手を右胸へとやり、両手で胸を揉みしだいた
「……くうっ…はあっ…ふうんっ…」
彼の手の感触を自分の胸に刻み込むように、強く動かす
段々とまろやかな恍惚感に包まれていき、身体がふやけそうになる
「…さ、先っぽ……乳首も気持ち良くしてほしい…」
両手の親指と人差し指で乳首を強く掴み、快感を伝える
敏感な部分に触れ、神経がスパークするように心地よい痺れを与えてくる
「ひうっ…!ち…茅ヶ崎くん……私のおっぱい…もっといじめて…ハァ…はぁっ…」
指で円を描き、引っ張り、擦り、先端を弾き、揉みしだく
強い快感はさらなる刺激を求め、理性を奪っていった
全身からはおびただしいほどの汗が流れ、頭の中はピンク色に染まっていく
「…はぁはぁ……だ…だめ…これ以上したら戻れなくなっちゃう……」
私はそう言いながらも、自分の左手を股間へと向かわせていた
利き腕ではない方の手。茅ヶ崎くんの触った手を
「…はあっ…はあっ…茅ヶ崎くんをオカズにしちゃうなんて…そんなの……そんなの…」
へその少し下。陰毛の生えている辺りに左手を付け、そこからゆっくりと撫でるように下の方へと滑りこませる
「…ハァ…はぁ……ご、ごめんなさい…茅ヶ崎くん……」
もはや罪悪感は快楽を増幅させるための背徳感に変わり、制御機能としての役割を果たしていなかった
そして、少しずつ滑らせていった左手がクリトリスに触れた
「ひゃあうっ!!」
まだ剥いていない状態のクリトリス
そこにただ当たっただけ。それだけなのに強烈な刺激が全身を痺れさせた
「…ハァハァ…もっと…もっと触って…茅ヶ崎くん……はぁうっ!」
膣からは洪水のような愛液が溢れている
その愛液をべっとりと左手の指に絡ませ、クリトリスの皮を剥いてひたすらに擦った
「ひああっ!!茅ヶ崎くん…茅ヶ崎くぅんっ!!はあっ、はあっ……あっあっあっあっ…んあああっ!」
これまでにも彼のことを想ってオナニーをしそうになったことがあったが、なんとか抑えることができていた
無心に自分を慰めることは数え切れないほどあったが、せめて付き合うまではと、彼をオナペットにするようなことは避けてきていた
しかし、今では彼の名前を呼びながらクリトリスをいじっている
彼を想うオナニーは、今までとは桁違いの快感だった
危険なほど脳内物質があふれ出てくるのが分かる


「…はあっ…はあっ…し…死んじゃう…これ以上気持ち良くなったら死んじゃうよ…ひぎいぃぃっ!」
しかし言葉とは裏腹に、身体は乾いたスポンジのように快感を欲しがってゆく
「…はぁっ…あぅんっ!…ひうああ…おまんこ……おまんこもおっ!クリちゃんだけじゃ嫌なのぉ…グチョグチョにして…めちゃくちゃにしてぇ!!!」
寝転んだ状態でシャツを顔の上に乗せ、匂いを嗅ぎながら今度は膣の中へと指を侵入させ、グチュグチュと音を立てながら出し入れをする
処女膜があるために一本しか入らず、激しく動かすこともできないのだが、それでも十分過ぎる程の快感が伝わってくる
「すううううっ!すううううっ!…はあはあはあ…はあぅうううっ!!!マン汁止まらないよおっ!!もっと…もっと私を愛してえっ!!すうううううっ!」
指を出し入れしていくうちに、視界に白いもやのようなものが掛ってきた
山で酸素が薄くなっていく感覚に近いかもしれない
心地よい酩酊感と、強烈な快楽が同時に襲い掛かってくる
本格的に危ない状態かもしれない
しかし、麻薬のような刺激のせいで、どうしても手を止めることはできなかった
「すううううううっ!ハァハァハァ……すううううううううっ!…変態マンコ気持ち良いよぉっ!!茅ヶ崎くんのエッチな手で開発されちゃうよおっ!!!はぁっ!はぁっ!」
快感は恐ろしいほどの勢いで増幅され、それと同時に視界に映るもやの色も濃くなっていった
あまりの快楽に全身の筋肉がつりそうになる
しかし、暴走した性欲は体力の限界を認めず、彼の感触を貪ることだけを命令していた
「すうううううううっ!茅ヶ崎くんをオカズにするの気持ちいいっ!茅ヶ崎くんとヤリたい!茅ヶ崎くんを汚したい!茅ヶ崎くんに変なとこナメさせたい!茅ヶ崎くんの身体を触り回してめちゃくちゃにしたい!茅ヶ崎くん茅ヶ崎くん茅ヶ崎くんっ!!!!」
彼の名前を叫ぶ度に、身体が跳ねるほどの電流が走る
そして、今までに味わったことのないほどに大きな波が私を襲ってきた
白いもやは彼の姿をかたどり、私に向かってにっこりとほほ笑んだ
「な、何この感じ…何か来るよ……茅ヶ崎くん!茅ヶ崎くん!ふああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああぁっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!」
死んだと思った
全身の神経が痛みを伴うほどの快感に狂い、ビクンビクンと痙攣する
電気椅子に座らされた死刑囚のように、致命傷にもなりかねない程の快楽で、脳が痺れてくる
視覚は五感から外れ、真っ白な景色の中に彼の姿だけを映し、そして消えていった
飛びかけた意識をかろうじて戻すことが出来たが、今のは一体なんだったのだろう
「…もしかして…私イッたのかな…」
ネットなどで、噂だけは聞いたことがある「イク」という状態
今までに私はそれを体験したことがなかったが、今のがそれに当たるのだろうか
「茅ヶ崎くんの触った手で…私…イっちゃったんだ…」
私はしばらく達成感のようなものに浸っていたが、すぐに強烈な罪悪感に見舞われた
「…汚しちゃった…私…茅ヶ崎くんを汚しちゃった……もう、どんな顔を見せていいかわからないよ…」
いつも私に優しくしてくれる茅ヶ崎くんを、歪んだ性欲の対象として見てしまった
自分が許せなくなり、涙が溢れてくる
「今まで必死に抑えてきたのに…守ってきたのに……なにやってんだろう、私…」
だが、今は後悔していても、もし過去に戻ったとして、自分は彼を想いながらするオナニーを止められただろうか
決して出来ないだろう
彼の匂いは、それほどまでに私を揺るがせた
先ほどの自分を思い返す
今まで私は自分の気持ちを抑えてきた
そう考えると、もしかしたらあの状態こそが本当の自分なのかもしれない
オナニーをしている時に色々と叫んでいたけれど、あれが私の本心かもしれない
「…もう一回だけ……もう一回くらいなら…してもいいですよね…茅ヶ崎くん……」
結局私はその日、3回もオナニーに耽ってしまった


それから私は、ストーカー行為をしばらく止めることにした
茅ヶ崎くんの人間関係はある程度把握でき、他の女性と恒常的に接しているようなことはないと発覚したからだ
それに何より、彼が私を心配してくれているのに、その気持ちを裏切ることは出来ない。また睡眠不足で倒れてしまったら合わせる顔がないだろう
しかし、ストーカー行為に代わって、習慣化してしまったことがある。彼をオナペットとしたオナニーだ
茅ヶ崎くんを想ってのオナニーは一回で止めるつもりだったのに、あの強烈な快感への誘惑には抗えず、毎日のように自分を慰める日が続いた
もし本当に彼とセックスをしたらどうなるのだろうか
互いの身体を求め合い、獣のように交尾をする
そんなことはオナニーをする時にいつも考えているが、冷静になると途端に不順に思えてくる
「…茅ヶ崎くんがいいよって言ってくれたら……ううん、だめ…私は身体が目当てなんかじゃないんだから…」
彼を想ってするたび、自分の気持ちがどんどんピュアなものから遠ざかっていくようで嫌になる
「…だけど…だけど……我慢なんて……出来ないよ…」
あの日から茅ヶ崎くんへの気持ちはどこまでも上昇を続け、考えるたびに息が苦しくなる
今まで通り大学で接していても、切ない気持ちは解消されず、行き場を失って心の中でくすぶり続けるだけだ
申し訳ないとは思いつつも、オナニーでもしなければどうしようもなかった
「…こんなんじゃダメだよね…」
私は、このようなことに慣れていそうな人物に、思い切って相談することにした

「え!?あなた達付き合って無かったの!?嘘でしょ!?」」
彼女はこの大学一の美人、男子学生憧れの的と言われている伊勢原先生だ
先生と言っても教授ではなく校医であり、私が倒れた時にお世話になった先生だ
そのため茅ヶ崎くんとも面識がある
自分以外の女性、それもこんな絶世の美女と彼が会話を交わしたことには当然嫉妬したが、あの時彼は私を助けるために行動してくれたので仕方がないだろう
伊勢原先生は時間があるときには人生相談のようなことも行っており、恋愛経験も豊富そうなので、私の相談相手に選んだのだ
まあ、そもそも私は人脈が壊滅的な為、他に話せる相手もいないのだけれど
「絶対付き合ってると思ってた。他の人からはそう見られたりしてないの?」
「……みんなそう言ってくれてるんですけど……茅ヶ崎くんが…否定するんです…」
百戦錬磨のマドンナでもそのことは見抜けなかったらしい
そのように見てもらえること自体はとても嬉しい
しかし、肝心の彼がそれを認めようとしないのだ
「そんな露骨に残念そうな顔しないの。付き合ってるように見えるような間柄ってことは、あなたが勇気さえ出せばすぐに落とせるはずなんだから」
先生は私の肩をポンポンと叩いた
「…色々頑張ってるんですけど…茅ヶ崎くん……女性にトラウマがあるらしくて……」
「うーん、そういうのって、ちょっとしたことじゃどうにもならないんじゃない?よく分かんないけど」
よく分かんないけどって…
自分から相談に来たけれど、彼女を頼りにしていいのか不安になってきた
人生相談の達人は、意外と適当であった
「私だったら、相手がどうであろうと、攻めて攻めて攻めまくるけどね」
「…でも…もしそれで茅ヶ崎くんが傷ついたら…」
彼の心は繊細だ。初めて会った時も彼は女子に怯えていた。それだけ心の傷が深いのだろう
「大丈夫。だってあなた達仲良さそうだし、嫌がられたりしないでしょ」
「…でも…攻めるって言ってもどうやって…」
すると先生はぐっと顔を近づけて
「犯す」
「え!?えぇえええ!?」
あまりにも唐突で直球だった
それは私も妄想の中ではあるけど…いきなりそんな…
「だってそれしかないでしょ。一番ストレートな愛情表現だと思うけど」
「…で…でもっ…!」
「要は彼の殻を破ってやればいいわけでしょ?自分が愛されてるって実感すればトラウマなんてどうでもよくなるんじゃないの?」
なるほど、この先生が言うと妙に説得力がある
人生相談の達人、恋愛のプロ
私のように、一人の男性に人生を掛けるタイプとは違っていそうだが、経験を積んだ人の言葉には重みがある
「…先生も…そうやって多くの恋愛を重ねてきたんですね…」
「へ?多くの恋愛?」
何かおかしなことを言っただろうか
先生は、あなたは何を言っているの?とでも言いたげな顔をしている
「??…違うんですか?」
「ああ、なんかよく勘違いされるけど、私、人と付き合ったことなんてないよ」
「えぇえええっ!?じょ…冗談です…よね…?」
どういうことだろうか
これほどの美女が人と付き合ったことがないなど考えにくい
だが先生は
「本当だよ。まあ、ずっと前から恋人候補はいるんだけど」
「だったらアタックすればいいじゃないですか!先生みたいな美人なら絶対にいけるはずです!」
今度は私が先生を励ましていた
さっきとは立場が逆転している。すると先生は少し困った顔をしながら
「いや、アタックはしてるんだけどね、「実の姉と付き合う奴がどこにいるんだよ!」って言って聞かないの」


うん?実の姉…?今実の姉って言った?
「あの…失礼ですが…お相手は誰なんですか…?」
私がそう聞くと、先生はさも当然かのように
「私の弟だけど」
「お、弟!?ですか!?」
この人は何を言っているんだろう
弟が恋人候補?何かの間違いではないのか?
「…あ、ああ…そっか…弟分みたいな感じですね?」
「いや、そのまんま弟だけど。実の弟」
淡々とした声で先生は告げる
自分の弟を片思いの相手として挙げていることに何の疑問も持っていないらしい
「冗談…ですよね…?」
すると先生は自分の来ている白衣から携帯電話を取り出し、バッテリーのカバーを外して私に見せた
「ほら見て、こんな素敵な弟なの。これはもう惚れるしかないでしょ。手出したら殺すけど」
そこにはプリクラが貼られており、先生とその弟らしき人物が映っていた
先生が弟らしき人物の頬にキスをしているのだが、それがどう見ても無理矢理な感じで、頭ががっしりとホールドされていた
弟の方はあからさまに嫌そうな顔をしており、プリクラなのに見ていて可哀想になった
どれほどの美女であろうとも、実の姉であれば普通は恋愛対象にならないだろう
「もうね、可愛すぎて食べちゃいたいくらいなの。ていうか食べちゃったけど」
「…食べちゃったって…もしかして…?」
「違う違う、レクター博士じゃないんだから、胃袋に収めたとかそういうことはしてないの。大丈夫。エッチしたって意味の食べちゃっただから」
「………」
先生それ、全然大丈夫じゃないです…
完全にアウトです
「ん?どうしたの?」
「…き…近親…相姦……ですよね…?」
「問題ないよ。ゴム付けてやってるから」
「………」
駄目だこの人、早く何とかしないと…
私は携帯電話を取り出して1、1、0と押した
「…あっあのっ!犯罪者がいるんですけど!」
「誰が犯罪者だ!」
「…あっ!」
先生に携帯電話を取られて通話を切られてしまった
「バカな真似はよしなさい。もう大人なんだから物事の分別は付けなきゃ」
え…今のって私がおかしいの…?
分別付けるべきなのは先生ですよね?
「全く…どうしてみんな分かってくれないんだろう…弟を好きになって何が悪いの?」
「いや…何が悪いのと言われても…」
「そもそも、私がなんでわざわざこんな大学で校医なんてやってるか分かる?」
こんな大学って…
学生の前でその言い方はないでしょう…
「…あの…それはどういう?」
「この大学、政界に顔の利く学者が沢山いるの」
「…えっと…それと弟さんに何の関係があるんですか…?」
政界と弟への愛情。全く結びつかないが一体どういうことなのだろうか
「そんなの決まってるでしょ。弟と結婚するため。それ以外に何があるの?」
「…仰っている意味が…よく解りません…」
「だからね、大学の学者達に協力して貰って私が政界に進出するの。そして、姉と弟が結婚出来るように法律を改正する」
先生…それは改悪です…
というかそんな法律が通るつもりでいるんですか
「どう、立派な志でしょ?これで私と弟を阻む壁は完全に無くなる」
さっきのプリクラ見た限り、弟さん嫌がってましたけど…
私は相談する相手を間違えたらしい
一緒にいるだけで大事なものを失いそうなので帰ることにした
「…先生…今日はありがとうございました…用事があるので失礼します」
椅子から腰を上げ、先生に背を向ける
「あっ…ちょっと待って。まだ話は…」
「ごめんなさい…もう付いていけません…」

ドアに手を掛けようとしたその時
先生が後ろに立ち、私の両肩に手を置いてきた
「ねえ、あなた茅ヶ崎くんとセックスしたくないの?」
「……えっ?」
「人付き合いが苦手そうなあなたがわざわざ私に相談してきた。手っ取り早く結ばれる方法が知りたかったからでしょ?それに、ここに相談しにくる子は沢山いるの。あなたが彼とセックスしたがってることくらい見れば分かるよ。それを諦めちゃうの?」
まるで私の考えていることなどお見通しであるかのような口調で先生は言う
もちろんセックスしたいという気持ちはある
だが、それを認めたくはなかった
認めたら、彼への気持ちが汚れてしまうと思ったからだ
「…そんなことは……」
先生は私の耳元に唇を近づけて囁きかけてきた
「私は医者なの。人体に関するスペシャリストなの。それに弟の身体で毎日色んなことを試してきたからテクニックもある。もし初めてのエッチであなたが同じことをやったら…きっと彼、メロメロになっちゃうんじゃない?」
「…はぁ………はぁ…」
「息が荒くなってるよ…ふふ……ねえ、教えて欲しくない?私のテクニック……教えて欲しいよねえ…あなた、彼のこと大好きだもんね…好きな人を気持ちよくさせたいって思うのは当然だよねえ」
「…で…でも…」
すると先生は私の首筋を撫でてきた
「はうぅっ!」
「テクニックだけじゃない…そういう状況に持ち込む方法だって教えてあげられる……茅ヶ崎くんを裸に剥いて好きなようにできちゃうんだよ…クールな彼があなたにめちゃくちゃ
にされて女の子みたいな声をあげちゃうの…虜になった彼は、いやらしいところから我慢汁を垂らしながら…夢中であなたを求めてくるはず…」
「…あっあっあっ…はぁっ…はぁっ……くぅっ…」
「…男の子ってね…とーってもエッチなの…私達が思うよりずっと……茅ヶ崎くんもきっとあなたのことをいやらしい目で見てるはず…彼もあなたと一緒で、あなたのこと考えてオ
ナニーしてるんじゃない?…頭の中であなたに凄いことしながらおちんちん擦ってたりして…」
「…はぁっ…はぁっ……一緒にって…わ、私はそんなこと…して…ないです…はぁっ」
「嘘ついても無駄。だってそんな女の子が…こんなにいやらしく愛液を溢れさせるわけないもの…」
先生は私のスカートの中に手を入れ、パンティの上から股間を撫でてきた
チュクッという恥ずかしい音が響く
「ひああぁっ!!」
「ふふ…こーんなに濡らしちゃって…エッチな気持ちになってまーす。なんてアピールしてるくせに、しらばっくれるつもり…?」
悔しくて涙が溢れてきた
これまで必死で認めまいとしてきた彼への下心
それを自分以外の人に見抜かれたのが悔しくて仕方なかった
「ねえ…あなたがどれだけビショビショになってるのか見せてあげる…ほーら」
先生は自分の手を私の顔の前に持ってきた
「嫌!嫌です!!やめてください!!」
顔を逸らそうとしたが、もう片方の手で頭を掴まれる
「ちゃんと見るの…これが本当のあなたなんだから…」
先生の指には透明な粘液がねっとりと絡みつき、卵の白身で満たした水槽に浸したようになっていた
「あれ…?よく見たら靴下の方までおつゆが伝ってる…もう彼とのセックスのことで頭がいっぱいなんだね……そんなにおまんこしたいんだぁ…」
「…い…言わないでください…ひぐっ…」
「私は責めてるわけじゃないの…誰にだって性欲はあるんだから…セックスしたいって気持ちは決して悪いことじゃないの…あなたは私の前でそれを恥ずかしがる必要はないんだよ……だから認めて…その気持ちを」
「…嫌です…えぐっ…そんなの……」
「あなたが「茅ヶ崎くんとセックスがしたいです」ってちゃんと言えたら…彼とセックスさせてあげる…」
「ほ…本当ですか…?」
言ってから「しまった」と思った
これでは自分の下心を認めるようなものだ
「…ふふ、可愛い…そんなにしたいんだね…なら早く言うの……そうしたらあなたを一人前の女にしてあげるから…」


先生の誘いは魅力的であったが、明らかに裏がある
何か目的を持って私をそそのかそうとしているのが分かる
「…その顔、私が何か要求するとでも思ってそうだね……ふふ…でも心配ないよ。私が求めるのは理解、ただそれだけ。それ以外何も求めない…私が弟と交わり続けることで得たテクニック…それをあなたが使ったら、あなたは私の行為を否定出来なくなるでしょ…」
つまり、伊勢原先生は私に対して、自分と同類の人間になれと言っているのだ
日常的に近親相姦を繰り返してきたような変態から性の技術を学び、同じ技術を使え。そう言っているのだ
近親相姦をしろというわけではないだろうが、先生は自分と同じ世界に私を引きずり込もうとしているのだ
ここで先生の言うことを聞けば、二度と普通の人間には戻れないだろう
要求が「理解」のみということは、逆に言えば理解に関しては徹底して押し付けてくるはずだ
悪魔に魂を売って変態に成り下がることになる
私はそれでいいのだろうか…
「………どうしたの?…あなたの彼への思いはその程度なの?」
「…わ、私は純粋に茅ヶ崎くんのことが好きなだけです!そんないやらしい気持ちで彼のことを見てるわけじゃないんです!誰より何より大切だから…」
私の言葉はそこで遮られた
「ばっかみたい…好きな人をいやらしい目で見て何が悪いの?あなたが好きと言ってる茅ヶ崎くんだっていやらしいことして生まれてきたんだよ」
「……っ!」
「…ねえ…素直になろうよ……茅ヶ崎くんとエッチなこと沢山したいんでしょ?茅ヶ崎くんのカラダのヒミツ知りたいんでしょ?茅ヶ崎くんと大人の関係になりたいんでしょ?」
そうだ
今まで私は何を躊躇ってきたのだろうか
純粋な気持ちもいやらしい気持ちも、決して相反する感情ではないのだ
純粋に好きな人といやらしいことをする
それでいいはずだ
たとえそれがいけないことであったとしても、私はもう十分耐えた
襲い掛かりたい衝動に駆られても、必死に耐えてきたんだ
もう我慢することはない
初めから認めれば良かったのだ
彼と性行為をすれば胸の苦しみも晴れるだろうし、あのように罪悪感に苛まれながらオナニーを繰り返す必要もなくなる
それに、初めてを捧げ合うことで、独占欲も性欲も満たすことが出来るだろう
「……ックス……たいです…」
「…なあに?聞こえないんだけど…」
「…茅ヶ崎くんと…セックス…したい……です…」
「もっとはっきり言いなさい」
「…わ、私は……私は茅ヶ崎くんと………私は茅ヶ崎くんとセックスがしたいですっ!!」
ついに言ってしまった
悪魔に魂を売ってしまったのだ
だけどこれも全ては茅ヶ崎くんと結ばれるためなのだ
私は自分にそう言い聞かせた
「…よく言えたね…ふふ……ようこそ相模原さん…こっちの世界へ…」


身体が熱い
3時限目ぐらい…大体昼休みが終わったあたりから違和感を覚え、今でははっきりと身体が熱を帯びているのが分かる
その熱は下半身を中心として広がっており、むず痒いような奇妙な感覚が、じわじわと俺を冒していた
だが風邪のような症状は全く見られない。むしろそれどころか体調は以前より良くなっており、力が有り余っているような気さえする
まあ今でこそ大丈夫だが、いつ具合が悪くなるとも限らない。今日の予定は別の日に変えた方が良さそうだな
「ということで相模原、悪いけど今日は行けない。もし風邪だったらお前にもうつるかもしれないしさ」
「…そ…それでも大丈夫です!私のことは気にしないでください!それに…茅ヶ崎くんは風邪を引いているんじゃなくて……あ、い…いや…なんでもないですっ!」
「え…?」
相模原は何故か一人で慌てていた
おかしな奴だな
「と…とにかく…今日じゃないとダメなんです!そ…それにもし風邪なら、近くに看病する人がいた方がいいと思います!これは茅ヶ崎くんにとってもいいはずですっ!」
実は今日の放課後には、相模原の住むマンションに行くことになっていた
なんでも、インターネットの繋ぎ方が解らないらしく、頼れる人も他にいないので俺に相談してきたらしい
彼女の親も機械には明るくないらしく、説明書を読んでも解らないのだそうだ
俺もパソコンに詳しいわけではないし、以前に比べて耐性が付いてきたとはいえ、同い年の女の部屋だ
最初は乗り気では無かったが、相模原が泣きそうな顔をするので仕方なく引き受けることにしていた。しかし…
「いや、大丈夫じゃないだろ。それに俺としては、自宅で寝込むよりも風邪をうつす方がよっぽど嫌だしな。だからごめんな、また別の日に…」
「だ…だったら医務室に行きましょう…そこで症状を見て貰って、来るかどうか決めてください」
まあ、そういうことなら問題ないだろう
体のことは医師に聞くのが一番早いしな
俺達は症状を聞くべく、医務室に向かうことにした

「全く異常はないよ。身体が熱いっていうのも勘違いじゃないかな」
「そうなんですか?おかしいな…確かに体調が変わったはずなんですけど…」
医務室のお姉さんの診察はなんだか妙にあっさりとしていた
まるで初めから結果が分かっていて、それを確かめることすらバカバカしいと言わんばかりに
「じゃ、そういうことだから心配はいらないよ。ねえ、相模原さん、ちょっと来て」
「あ…はい…」
お姉さんは俺の診察をとっとと切り上げると、手を招いて相模原を呼び出した
「ちゃんと盛れたみたいだね」
「…はい」
「あれは完全に効くまで時間がかかるから焦らないように。じゃあ次はこれ渡すから…手筈通りにね」
「…ありがとうございます…」
「いい報告が聞けることを楽しみにしてるよ…ふふ」
相模原は医務室のお姉さんと何か小声で短いやりとりをすると、こちらに戻ってきた
内容は聞き取れなかったが、あのお姉さんから何かを渡されたようだ
「なんだか仲が良さそうだな。お前にも俺以外の話し相手ができたみたいでよかった」
こいつが俺以外の人とまともに話す姿を見たのは初めてだ
たまに圭太が俺とセットでからかってくることもあるが、あれはまともな会話の内に入らないだろう
「…伊勢原先生は…とっても素敵な先生なんですよ…恋のキューピッドです」
「ん?キューピッド?」
「…ふふ…すぐに解りますよ…」
なんだか意味深な言葉であったが、何はともあれ、俺の体調が万全だと診断された以上、予定をキャンセルすることは出来ないだろう
俺は相模原のマンションへ連れて行かれることになった


「うわ…高そうなマンションだな…こんなとこに一人で住んでんのか?」
こいつが住んでいるというマンションは、近代的かつ幾何学的なデザインで、まるで80年代の映画で「21世紀の建築物」として描かれたそれと似たようなものであった
セキュリティや清掃なども申し分なく行き届いており、マンションとしての格付けが一目で分かる
「はい…実際ここの家賃は高いらしいんですけど…親戚が物件を持っていて、父が頼んで格安で住まわせて貰ってるんです」
「なるほどな」
どう考えても学生が一人暮らしに使うようなマンションでは無かったが、父親の気持ちは分かる
こいつみたいな気弱な奴を一人にするのは不安だろうからな。出来るだけ防犯に優れた場所に住んでほしいと思うのは当然だろう
「…ここはセキュリティだけじゃなくて防音設備もしっかりしてるので、どんなに大きな声を出しても隣に聞こえないんですよ…ふふ」
その時浮かべた相模原の笑みがなんとなく、なんとなくだが不気味に思えた

暗証番号やらカードやらと面倒くさいセキュリティを抜け、エレベーターに乗って6階まで昇り、俺達はようやく相模原の部屋に入った
玄関を上がると真っ先にリビングへと案内され、相模原は部屋に入るなり「せっかく来てくれたんですからお茶でも飲んでいってください」と言ってやかんを沸かし、俺に紅茶を勧めた
相模原が借りている部屋の広さはマンションの大きさに比例しており、やはり一人暮らしには広すぎるように見えた。こうなると家具や置物があっても殺風景に感じてしまう
異性の部屋などというものは俺にとっては初めてのものであり、さらに元々女嫌いであったということも影響し、中々落ち着くことが出来なかった
だがそういった緊張も、普段大学では出来ないような会話を相模原としていく内に、徐々にほぐれていった
「そんでさ、藤沢はマジックテープ式の財布使ってたせいで、彼女に大恥かかせちまったらしくて」
「…ふふっ…さすがに大学生にもなってそれはないですよね……あ、それじゃ…そろそろパソコン見てもらってもいいですか…?」
「ああ、そうだな。そのために来たのを忘れるところだった」
「…では…こちらです…」
テーブルから離れ、俺は寝室に案内された


寝室は他の部屋と違って、ぬいぐるみが置かれていたり、装飾が施されているような女の子らしい部屋であった
こういった部屋に入ってしまうと、自分が異性の部屋に来たということを改めて意識してしまう
俺はそのような意識を振り切るようにして、早速パソコンの置いてある机の前に立ち、電源を付けようとした
「さて、始めるか」
「あ…その前に…ちょっとこちらに来てもらってもいいですか…?」
相模原はベッドの上に腰掛け、隣に手を置いていた
ここに座れという合図だ
「ん?ああ…」
何だろう、事前に説明でもあるのだろうか
俺は相模原の隣に腰掛けた
「…なんだか…ドキドキしますよね…」
「ああ、まあちょっとは…」
初めて入る女の子の寝室
聖域のような響きを持ったその空間に自分が立ち入っている
実際ちょっとどころではなく、かなりドキドキしていた
少し耐性がついたところで、慣れないものは慣れないのだ
「…このお部屋…童話の世界をモチーフにして装飾してるんです…」
「確かに、メルヘンチックな感じだよな」
「…私は…このお部屋で王子様と幸せな日々を過ごすんです…」
王子様…か
こいつもそんなことを考えるんだな
なんだか意外だった
「じゃあ、お前はこの部屋のお姫様ってとこか」
すると相模原はクスクスと笑い出した
あれ、今のセリフはキザ過ぎたか?
「なんかちょっと恥ずかしいこと言っちまったな…」
「…いえ、違うんです…私は…そうですね……お姫様というよりは……悪い魔女かもしれないです…」
「??」
「…そして…王子様は……」
ぐいっ…バタン!
突然の出来事だった
急に相模原に肩を掴まれたと思ったら、そのまま斜めに倒され、気づいたらベッドの上に仰向けになっていた
そして、俺の身体を四肢で囲むようにして、四つん這いの形で相模原が見下ろしていた
「…はぁ…はぁっ…茅ヶ崎くん……あなたです…」


どういうことだ…?
あまりにも予想外の事態であり、どう反応していいか分からなかった
「はぁっ、はぁ…ち、茅ヶ崎くん……ずっと…ずっとこうしたかった……私の王子様…私だけの王子様……茅ヶ崎くんがやっと…私のものに…はぁはぁはぁ…」
相模原は四つん這いの状態から手足を崩し、そのまま俺の上に覆い被さった
そして俺の頬や太ももを撫で回し始める
「…っ!何を…!」
「…はぁっ…はあぁっ…もう茅ヶ崎くんったら……女の子の部屋で二人っきりになってすることなんて一つしかないじゃないですかぁ…ふふっ…」
相模原の目は血走っており、呼吸も異常なくらいに乱れている
豹変した相模原は、俺が今まで恐れていた「女」のイメージなどとは比べ物にならない程恐ろしく、直視出来ているのが不思議な程であった
「…や…めろ…相模原…」
「…はぁっ…はぁっ……んもう、本当は何されるか分かってて来たくせに…ふふ……今夜は朝まで帰しませんよ…はぁ…はぁあっ…」
「…あ…ああ…あれだ…ネットに繋げないとかいう話はどうなったんだ…?」
そうだ。俺は相模原のパソコンにインターネットを繋ぐためにここに来たはずだ
「…はぁ……はぁあ…そんなの建て前に決まってるじゃないですかぁ……ふふっ…私達はこれから初体験をするんです…はぁはぁ……今日は二人の記念日になる日です…忘れられない思い出を作りましょうね……ふふっ…あははっ!」
「…じょ…冗談はよせ…相模原…」
「…はぁ…はぁっ…冗談なんかじゃありません!……だ、だったら…い、今から私の本気を証明してあげます…」
相模原はそう言うと目を閉じ、アヒルのように唇を突き出した。力が入り過ぎているのか、かなり間抜けな顔だった
そして、その表情のまま顔をゆっくりと下ろして、俺の唇に触れようとする…


「んーっ………あ…あれ?…んーっ…ん――っ!」
俺は相模原の唇が近づくたび、頭を横にずらして何度もキスを避けた
「…な…な…なんで避けるんですか!?…せっかく…キス…しようとしてるのに…」
「…こんな…こんなの避けるに決まってんだろ!何やってんだお前!ふざけんじゃねえよ!…とにかく、俺はもう帰る!しばらく頭冷やしてろ!」
俺は相模原を押しのけて立ち上がろうとした…が、腕に力が入らない
相模原の華奢な身体が、まるで鉄の塊のように重く感じ、そこから動くことが出来なかった
そして俺の腕が、相模原の小さな手でいとも簡単に押さえられてしまった
「…はあっ…はぁ……照れなくてもいいんですよ…私達が結ばれるのは時間の問題だったんですから……ふふふ…お薬…効いてきたみたいですね…」
「…く、薬…だと…?」
「…はぁはぁっ…さっきの紅茶に入れさせてもらいました……力が入らないでしょう?」
こいつの言っていることが信じられなかった
リビングでこいつと会話をしていた時、俺は素直に楽しいと思った
他愛もない話だったが、お互い傷つけ合うようなこともせず、笑顔でテーブルで向かい合っていた
なのに相模原は、その笑顔の裏でこんなに恐ろしいことをしていたのだ
薬物で俺を弱らせ、力ずくで組伏す。さっきの楽しい会話は、その卑劣な行為のためのカモフラージュでしかなかったのだ
「…はあぁ…はぁっ……じゃあ…改めていきますね……キス…しちゃいますから…」
相模原は俺の頭を押さえ、避けることが出来ない状態にし、そのまま顔を近付けてくる
そして…
「んむっ…」
とうとう唇と唇が触れ合った
温かく柔らかい感触が俺の唇に沈み込んでくる
だが、それは決して心地の良い感触ではなかった
まるで得体の知れない軟体動物を口に押し込まれたような不快さを感じた
とにかく嫌だった
気持ち悪いと思った
相模原はそんな俺を追いつめるように、隙間からぢゅぢゅぢゅうと下品な音を漏らしながら唇に吸い付く
「ぶじゅる…ぢゅうぢぅーっじゅうぅう゛ぅぅ゛ぅぅ―――――――っっ…………………ぷはぁっ……はぁはぁはぁはぁはぁっ」
長い口付けの後、ようやく唇が離された
新鮮な空気が流れ込んできたが、それを押し返すように吐き気が込み上げてくる
俺は…最悪な形でファーストキスを迎えた
全く望んでいないキスを、無理矢理押しつけられたのだ


そして、そのキスの相手である相模原は、うっとりとした表情を浮かべていた
「…はあぁっ…はぁっ……茅ヶ崎くんと…キス…しちゃった……はぁ…はぁっ…特別なこと……あの茅ヶ崎くんと…」
頬を上気させ、とろんとした目で見つめてくる
相模原は歪な微笑みを俺に向け、更に呟いた
「…はぁ…はぁぁ…気持ち良かった……私が…茅ヶ崎くんの一番近くにいるんだ…茅ヶ崎くんの最初のキス…貰っちゃった……」
はっきり言って相模原の容姿は優れている。これほどの美人に口付けをされたのだ。やり方さえ違っていたなら、喜んでいた可能性もあるかもしれない
それなのに気持ちが悪くて仕方がなかった
あまりにも一方的で暴力的で、品性の欠片もないキス
人生で初めてのキスが、そんなもので汚されてしまった…
「…なあ、相模原…もう満足しただろ?…早く俺を帰らせてくれ…今日のことは誰にも言わない…だから…」
「…さっきから…何を言ってるんですか?…はぁっ…はぁっ……私は…覚悟を決めて茅ヶ崎くんを誘ったんです……せっかく家に招いて…キスだけで終わるはずないでしょう…はぁはぁ…」
相模原は俺を睨んだ
その瞳には強い意志が感じられた
これだけのことをしても、自分の行動が間違っていないと信じきっている目であった
「…俺は騙されてここに来たんだ。何も知らないまま…だからお前の覚悟なんて関係ない」
「…はぁっ…はぁっ…騙してなんて…いません……女の子の部屋に来るって、そういうことです…ここに入った時点で茅ヶ崎くんは私に身体を許してるんです…」
とんでもない理屈だ
真実を告げないまま家に連れ込み、薬物を飲ませて襲いかかる
こいつは、ここまでのことをしてなお、嘘でないと言い張っているのだ
「…はぁ…はぁっ…それじゃあ……服…脱ぎますね…恥ずかしいけど…目を逸らさないでくださいね……」
そう言って相模原はベッドの横に立ち上がり、自らの衣服のボタンに手を掛けた


一つ、そしてまた一つとボタンが外れていき、そのたびに相模原の白い素肌が露わになっていく
相模原は目を逸らすなと言っていたが、逸らそうにも逸らせなかった
心は拒否していても、どうしても相模原の身体に目がいってしまう
俺は、相模原が身体の上から離れているのにも関わらず、逃げることを忘れていた
そして、全てのボタンを外し、スカートも脱ぎ終わると、相模原は下着のみの姿になった
「…はぁ……はぁ…どう…ですか…?私…茅ヶ崎くん好みの体型ですか…?」
透き通るように瑞々しく白い肌に、細いながらも女性らしい丸みを確かに持った身体
そして、その小さな身体にしてはだが、やや大きめなバストとヒップ
それを、彼女のイメージとはギャップのある、ピンクと黒のやや派手に装飾された下着が包み込んでいる。いわゆる勝負下着というやつだろうか
とにかく相模原の身体は神秘的な程に美しかった
女性の美しさを強調して脚色された、完璧なプロポーションの聖人をイメージして造られたような彫刻でさえも、目の前の彼女には適わなかった
そんな相模原を見ていたら、元々紅潮していた頬の赤みが更に増した
「…はぁはぁ…はあっ…はあぁっ…ち、茅ヶ崎くんが私で反応してくれてる……う、嬉しいです…」
気付いたら俺の下半身はテントを張っていた
不覚にも相模原の下着姿に興奮してしまったのだ
「…っ!こ、これは違う!お前は男の身体じゃないから解らないだろうけどな……これは…その…こういう時間になると膨張するだけで…」
「…はぁ……はぁ…ふふ…茅ヶ崎くん可愛いです……私だって…ちゃんと勉強してるんですよ?…それが嘘だってことくらい解ります…はぁ…はあっ……茅ヶ崎くんも…やっぱり私をそういう目で見てくれてたんですね…」
まずい…こいつは俺が相模原に欲情してると思いこんでいるようだ
それ自体は間違ってはいないかもしれないが、こいつは自分の行動を今まで以上に疑わなくなるだろう
そうなれば、こいつは俺を遠慮なく犯すはずだ
ん…犯す…?
なぜ俺はここまで相模原に怯えているのだろう
先程からこいつは恐ろしい表情を浮かべてはいるが、命を狙われているわけではない
こいつの目的は、言動から察するに俺と肉体関係を結ぶことで間違いないはずだ
だが俺は男で、妊娠の危険もなければ、処女膜があるわけでもない
相模原にだって元々悪い感情はなかったし、俺の周りで童貞卒業を嘆く奴など見たことがない
なのに、どうしてここまで気持ち悪いと感じてしまうのだろうか。どうして相模原とセックスをすることが怖いのだろうか


俺がそんなことを考えているうちに、相模原は俺の上で馬乗りの体勢になっていた
「…はあっ…はあぁっ……じゃ…じゃあ今度は…ち、茅ヶ崎くんの服も…脱がせちゃいますね……はぁっはぁっ…」
そう言うと、俺のシャツを無理矢理はぎ取ろうとする
俺の身体は先程よりもさらに弱っており、もはや抵抗することなど出来なくなっていた
俺が今の相模原に猛烈な嫌悪感を抱く訳
薬物で身体を弱らせられたからというのも理由の一つではあるだろうが、それ以上に何か引っかかる
一体何だと言うのだろうか
その引っかかりこそが、俺の今の気持ちで最も大切な何かであるような気がする
そして相模原は、そんな俺のシャツを脱がすことに手こずっていた
それもそうだろう、いくら相手が抵抗出来ないからと言って、自分以外の服を脱がすのは容易ではないのだ
たとえ生命のないマネキンが相手であっても、服を脱がすのは難しいものだ
「…はぁ…はぁっ…もう…茅ヶ崎くん…そんな体勢じゃ脱がせられません……」
すると相模原は、ベッドから離れ、自分の机から何かを取り出した
銀色に光るそれは…
「…お…お前…それは…」
「…はぁ…はぁっ…仕方ないじゃないですか…大丈夫です…ちゃんと私が新しい服を買ってきてあげますから……ふふ…茅ヶ崎くんがもっと私好みに…はぁ…はぁ…」
相模原が持っていたのはハサミだった
こいつはこれで俺の服を切り裂こうとしているのだ
「…や、やめろ!落ち着け相模原!」
「…はぁ…はぁ…じゃあ…茅ヶ崎くんが自分で服を脱いでください……それが出来るなら、私は服を切りません…ふふ…どうしますか…?」
何故だろう…
こいつの言う通りにして、とっととコトを済ませてしまえば全て済むはずなのに、それをしてしまうと自分の中で何かが終わってしまう気がする
「…駄目だ…それは出来ない…」
「…じゃあ…仕方ないですよね…はぁ……はぁ……茅ヶ崎くんが悪いんですからね…ふふ……ふ…あははっ…」
「…さ、相模原!やめてくれ!おい!」
相模原は俺のシャツにハサミを掛け、狂ったように切り裂き始めた


「…はぁっ…はぁっ…ふふっ…はははっ…あははっ……ち、ちち茅ヶ崎くんが…はぁはぁっ…はっ裸にぃっ……」
こいつは興奮のあまり目が見開き、声も震えており、俺の服をハサミで切り裂くことで嗜虐心を満たしているようだった
シャツを脱がす上で必要のない部分までボロボロに切り裂かれる
「…はぁあっはぁっ…茅ヶ崎くんはっ…ふふっ…こ、これから私に…おお犯されちゃうんですよぉっ……はぁっはぁっ…はぁっ…くひっ…ふふふっ」
「頼む!頼むから!これ以上はやめろ!」
シャツを切り裂いたことでヒートアップしたようだ
ただの布切れになったシャツをバリバリと剥ぎ取ってくる
「…あ…ああぁぁっ…ち、茅ヶ崎くんの上半身が裸になっちゃったぁ〜…う、うふふ……ち…ちち茅ヶ崎くんは今…とーってもエッチな姿になってまーす…はぁはぁっ…あははっ」
そう言って、俺の上半身を舐めるように視姦してくる
その目は麻薬中毒者のように狂っており、俺を前にして相模原がどんどん壊れていくようだった
うっ…なんだろう…この感覚
心がとても痛む。壊れていく相模原…俺の感じる嫌悪感の正体
先程からずっと引っかかる何かの原因がそこにある気がする
「…はあっ…はあぁっ…さぁてとぉ…じゃ、じゃあ…そろそろ下も脱ぎ脱ぎしちゃいましょうねえっ!!!!あーははははっ…ひいっひいっ…」
「や、やめろーっ!!」
相模原は俺のベルトを外そうとした
が、中々上手く外すことが出来ず、痺れを切らしたのか今度はベルトまでもハサミで切ってしまった
「うふっ…うふぅ…はあはぁぁ…そ…それじゃあ…きひっ…いっきまーす!そぉれっ!!!!」
俺のジーンズの上の部分に手を掛け、一気に引きずり下ろす
「…あ……ああ…」
あっという間に俺はパンツのみの姿となってしまった
感じている恐怖とは裏腹に、股間の怒棒はその薄い布生地を押しのけるように反り返っていた

「…はあぁぁぁっ……うふ…わ、私達二人共、仲良く下着姿になっちゃいましたねぇっ!…茅ヶ崎くんとってもセクシーですよぉ…はあぁっはあっ……こーんなにエッチな身体を食べられ
るなんて私って幸せですぅ…くふ…ふふふっ」
「さ…相模原!これ以上やったら本当に取り返しのつかないことになるから!マジでやめろよ!」
「……はぁっはあっ……取り返しのつかないことぉ?…もうっ私は一線を越えるためにやってるんですよぉ〜…だからいいんですぅ…うふふっ……じゃ〜あ〜ふふふっ…そろそろ生ま
れたままの姿になっちゃいましょうねえぇ…えへへへぇ……」
そう言うと、自分の背中に手を回し、ブラジャーのホックを外した
相模原の乳房は、下着に守られずとも形が崩れることはなく、綺麗な曲線を描いており、薄いピンク色の乳首が浮いていた
童貞の俺でも美乳であることがはっきりと分かる
「…はあっはああっ…私のオッパイ見て興奮しちゃいましたぁ〜?…うふふっ…男の人はオッパイ大好きですもんねぇ〜……はあぁっはあっ…で、でもぉ…茅ヶ崎くんはこの下の方が
気になるんじゃないですか?うふっ…ぐふふふ…じゃあ、わ、私の一番恥ずかしいところ…ち、ちち茅ヶ崎くんだけに見せてあげますね」
相模原はパンティに手を掛け、それをゆっくりと下ろしていった
まずやや薄めの陰毛が露わになり、パンティが股間から離れると、股間の間に粘り気のある透明な糸が伸びた
最後に片足を後ろに上げてパンティを取ると、相模原は完全に一糸纏わぬ姿になった
「…はあぁっはあぁっ……茅ヶ崎くんが私の裸を観てる…はぁはぁ…視姦されちゃってる……は、恥ずかしいよぉ…ううっ……で、でもぉ〜…もっと、もっと観てください茅ヶ崎くぅんっ…
はぁっ…はあっ…」
声が出ない
本や映像などを除いて、初めて見る異性の裸
真っ白で透き通る肌に、華奢でいてしなやかなボディライン
普通にしていれば芸術的な美しさを感じることが出来たであろうその身体を、淫欲で崩れきった下品な表情と、分泌液を吐き散らす汚れた陰部が台無しにしている
俺は、相模原の裸体に気圧されていた
「…はあっはぁぁっ…はぁっ……ふふふふっ…あとはぁ〜…茅ヶ崎くんのパンツだけっ!…いひっ…ち、茅ヶ崎くんのパ…パパ、パンツだけぇ〜…むっふぅ…脱がしたら素っ裸
…ち、茅ヶ崎くんの童貞ちんちん……男の子の大事なトコが丸出しにぃ…はぁはぁっはあっ…にゅふふ〜…」
相模原は発情を通り越して発狂した様子で俺の股間に顔を近づけ、匂いを嗅いできた
「…クンクン…クンクン…すぅううぅぅぅーっ!…はあぁぁっ…とっても匂います…はぁはぁ……茅ヶ崎くんのアソコ…すっごぉーくクサいです…童貞だからこんなにくっさいんですか?
で、でもぉ〜私はこの臭い大好きぃ〜…うふぅ…はあぁっはぁっ…」
「…あ…ああ…やめろ…」
シャワーも浴びてないんだから臭くて当たり前だ
相模原だって臭いはするはずだろう
「…すうぅぅううぅっ!…はあぁぁっ……はぁはぁ…それじゃあ…臭いも楽しんだことですしぃ…んぅふふふっ…ち、ちち茅ヶ崎くんの、は、恥ずかしいところ……私の裸でバキバキ
に勃起してるいけないおちんちん…いひぃっ!見せて貰いま〜すっ!」
「やめろっ!やめろーっ!」


相模原が先ほどのジーンズと同じように俺のパンツに手を掛け、乱暴に引きずり下ろすと、はちきれんばかりに膨張したペニスが露わになる
勢いよく晒されたそれを見て、相模原は硬直していた
「…はぁ…はぁっ……はあぁっ……こ、これが…ち、茅ヶ崎くんの一番大事なところ…ずっと見たかった……はあっはぁっ…こんな形してるんだぁ……あへぇ…な、生のおちんちん…凄くエロいです……んふぅ…エロ過ぎます…はぁはぁ…」
穴が空くほど凝視され、とてつもない羞恥心がこみ上げてくる
「…う…うう…」
「…ふふっ…うふふぅっ…茅ヶ崎くんのだぁいじなとーころっ♪…茅ヶ崎くんの性器っ♪…はぁっはあっ…でへへぇ〜…先っぽから涎を垂らしてますよぉ…茅ヶ崎くんったらエッチなんですからぁ〜……もぉしかしてぇ〜?ぬふっ…もう入れたくなっちゃいましたぁ〜?」
「ち、違…そんなことは…」
「そおですよねぇ〜…私達ぃ〜まだお互いのアソコの味…確かめてませんものねぇ〜…はぁっはあぁっ……そんなの勿体無いですよねぇ〜…げっへへ〜…じゃ、じゃあまず私からぁ…ぬふぇっ……ち、茅ヶ崎くんのぉくっさくてイヤらしいおちんちん食べちゃいまぁす…」
「ま…待て!相模原!」
興奮のあまり頭をカクカクとさせ、口から唾液を垂らしながらゆっくりとペニスへと接近してくる
そして…
「…ひ…ひひっ…いっただっきまぁす!」
相模原は舌を伸ばし先端の部分をチロッと舐めた
「んっ…!」
すると、相模原は身体をぶるぶるっと横に震わせ、恍惚の表情を浮かべた
「はあぁぁあっ…こ、こここれが……ち、茅ヶ崎くんの…おちんちんの味……はぁっはぁっ…茅ヶ崎くんのアソコ……にひぃっ!…も、もっと欲しい…もっと味わいたい……うひひっ…」
頭を下ろし、内ももから睾丸、ペニスに至るまで舌で徹底的に味わうように舐め、吸い付く
「た、タマタマぁ〜…太ももの筋肉もおいひぃのぉ……た、たた…たまらないよぉ…うひぃ…はぁはぁ…あむん…」
ぬめぬめと生々しい感触で俺の下半身を刺激し、くすぐったいような快感を与えてくる
「く…ああっ…」
「はぁあっ…はあっ……あひいっ……ち、茅ヶ崎くんのおちんちんを舐めてるう…し、幸せえっ!……た、たた食べちゃうぅ…わ、私ぃ……おちんちん食べちゃうのぉ…むっふふぅ…」
…ガブリ
「痛っでええぇぇえぇぇー!!!!」
こいつ…いきなり噛みつきやがった
「痛っ!痛い!は、離せ!離せよ!」
「んぐっ…むんっ…んーっ…んむぐ……」
ガムから味を吸い出すように、もぐもぐと舌と歯を動かし続けている
俺は痺れて力の入らない両手を必死に動かし、なんとか相模原の頭を掴んだ
「…や……めろ…よっ!」
「んん!?…んんーっ!!ぷはぁっ……もっと…もっとぉ!…もっと味わうのぉっ!おちんちんおちんちんーっ!茅ヶ崎くんのアソコぉ!」
やっとの思いで相模原を引き離すことに成功する
本当に痛かった…
よく見るとペニスには歯形がついており、亀頭部分からは血液が滲み、それが唾液と混ざりあってグロテスクな状態になっていた
そしてその歯形を付けた相模原は、頭を離されてもペニスだけを血走った目で見つめていた


「はあぁっはぁっ…な、舐めさせてぇっ!!おちんちんしゃぶらせてぇー!!足りないの!!もっと舐めたいのおぉ!!ちんちんの血も全部飲みたいのぉっ!!」
「ふざけんな!いい加減にしろよ!」
先程までは恐怖にすくんでいたが、ここまで直接的に危害を加えられては黙っていられない
こいつの行動は明らかに度を超えている
「はあっはあっ…じゃ、邪魔しないでくださいっ…茅ヶ崎くんのおちんちんは私のものですっ!と、溶けるまで舐めるんです…はぁっはぁ…あひぃ…」
「ど…け…相模原…」
薬のせいで身体は中々言うことを聞いてくれないが、それでも俺は相模原の頭を抑えながら、精一杯の力を振り絞って起きあがろうとした
だが、俺の腕は相模原に掴まれ、抑えていた頭から簡単に引きはがされてしまう
「…はぁ……はあぁっはぁ…そ、そうやって抵抗するなら…こ、こっちにも考えがあります…はぁはぁっ」
すると彼女は再び立ち上がり、机に向かって、今度は細い縄を取り出した
というかなんでそんなものが机に入っているんだ
「…はあぁはぁっ…これで茅ヶ崎くんは逃げられませんよぉ〜…ひ…ひひひ……う、動けない茅ヶ崎くんを無理矢理ぃ〜…うひっひひぃ…」
相模原は俺の身体を抑え付け、手足を縛り、ベッドの四方の突起にくくりつけた
俺はちょうど大の字の格好の格好に固定され、身動きを完全に封じられる形となった
「やっ、やめろっ!薬の次は縄か!ひ、卑怯者っ!」
「…きひひっ!…なんとでも言ってください……はぁっはあっ…わ、私のテクニックを使えばぁ…でへぇ…茅ヶ崎くんはぜーったい私に夢中になるはずですから……はぁはぁっ…うふふっ…私無しでは生きていけない身体にしてあげますっ!」
彼女はそう言うと、再びペニスに顔を近づけ、口に含んできた
飲み込むように喉の奥まで咥え、ジュルジュルと音を立てて吸い付く
相模原の咥内は温かく、唾液を絡みつかせながらねっとりと俺のペニスの味を確かめてくる
「…うあっ…!」
「……はぷじゅる…はむん…んくっ……お、おいひぃ…」
興奮した相模原は、ペニスを口に咥えながら舌を激しく動かし、表面が削れているのではないかと錯覚させる程の勢いで舐めまわす
先程噛まれた時の傷が抉られ、痛みが走る
「…あ…がっ…!」
「…んじゅるぅうっ!……あぶじゅっ…じゅるっ…れろれろぉ…はぷぅ…ずずぅうっ!…ずじゅるじゅるっ」
初めのうちは味を楽しむような動きをしていたが、段々とペニスの快感をコントロールするような動きになってきた
「…ぐっああっ!」
「…じゅぽっ…ぶぶぢゅうっ!ちゅぱっ…ずじゅぶっ…ぷはぁっ……ど、どうれすかぁ〜…はあっ…はぁっ……気持ち良いでしょう?」
本当に気持ちが良いのでタチが悪い


しかし、なぜこうも相模原はツボを心得ているのだろうか
的確でありながらも変則的な動きで、初めてフェラチオを体験した俺からしても、とても処女とは思えなかった
「うっ…くうっ…どこでこんな技を……」
こいつは本当に誰とも付き合ったことがないのか?もしかして、俺は大勢のターゲットの内の一人でしかないのではないだろうか
相模原は普段は大人しいが、外見だけを見るならばとびっきりの美人だ
沢山の男を漁っていてもおかしくはない
「…ぶじゅる…じゅっ……ぐぢゅぅ…ずぢゅる…ぷはぁっ!……これはぁ……はぁっ…はぁっ…ひ、秘密ですぅ…ぐふふっ……でも…安心してください…私は処女ですし、茅ヶ崎くん以外
の人なんてどうでもいいんですぅ〜……ふふふっ…わ、私の処女膜はぁ…いひひぃっ!茅ヶ崎くんのおちんぽぶっ刺して破って貰うんですからぁ…」
相模原は口を話すと、手でペニスへの愛撫を始めた
なぜだろう、俺は今のこいつの言葉を聞いて少しホッとしてしまった
気持ち悪い言葉も吐いていたが、相模原が処女だと聞いて安心してしまった
俺はこいつにどうあって欲しかったんだ?
「…はあっはぁ…私の処女は茅ヶ崎くんのためにあるんですよぉ〜…くひひっ……ちぃ、茅ヶ崎くんが壊れちゃうくらいにいっぱいいっーぱいしてあげますからねぇ…あーははははっ!!!!」
相模原は手でペニスを扱き続けながら話をしていた
絶妙なバランス感覚で恐ろしい程の快感を与えてくる
亀頭に付けられた傷の痛みさえも、既に快楽の電気信号として脳に送り込まれている
だが、イカされそうになっても、その度に動きを弱められ、射精を阻止されてしまう
「ぐああっ!」
「…んっふふうっ…まぁーだだぁめ……手でイッちゃうなんて…せっかくのおちんちん汁が勿体無いじゃないですかぁ…はぁっはあっ…ふふっ…ちゃあんと私のお口の中にびゅるびゅるぅって出して貰いますからねぇ!あへへぇ〜…」
神経が狂いそうだった
俺は既に普段の自慰行為で得る絶頂のような快感を得ている
しかし、普段のそれと決定的に違うのが、いつまで経っても限界が見えないことである
通常、ここまでの快感を受ければ射精をしてすぐに落ち着くものだが、その快感はなおも強烈になっていき、持続的なインフレーションを起こしているのだ
「…はむっ…じゅるっ……れろっ…はぷっ……じゅるじゅっ…」
あまりの快感に、ペニスだけでなく全身が悲鳴をあげる
「ぐっ…あ゛っ!」
「…じゅぽっ…あむぅん…じゅぽっ…れろれろんっ…ずずずうぅっ!…ぷはぁ……茅ヶ崎くんったらぁ…女の子みたいな声あげちゃってますよぉ〜……うふふっ…おちんちんもはちきれ
ちゃいそう……はぁ…はぁっ…私におちんちん舐められてドロッドロにされちゃうの、そぉんなに気持ち良いんですかぁ…?ふふっあむっ…じゅる……」
相模原は楽しむように俺を弄び、どこまでも責め立てる
「うああっ…ぐくっ…」
「…ずずっ…ぶぢゅう…じゅるるるっ…むはあぁぁっ…私のお口、気持ち良いんですよねぇ?……にゅふふっ…私におちんちんペロペロと舐められちゃって、すっごぉく幸せなんですよ
ねぇ…?…はぁっ…はあぁっ……だ、だったらなんて言うんですか?…ちゃんとおねだりしないとイカせてあげませんよぉ〜!ひひぃっ!」
俺自身が快感を認めてしまうような発言をしてしまえば、さらにそこにつけ込まれるだろう
俺は発狂しそうな気持ちを抑えながら、なんとか耐えようとした
「ほぉら早くぅ…早く言ってください……はぁっはあっ…私だって…茅ヶ崎くんの精子ごくごく飲みたいんですからぁあ……だから…早く言って私をもっとエッチな気分にさせてくださいよぉ…」
これ以上そんな気分になられたら、俺の身体が持たない
「…こ…こんなの…全然気持ち良くねえ……」
勿論嘘である
しかし、絶対に認めるわけにはいかないのだ
「…ふぅん……じゃあ…も〜〜っと刺激を強くした方がいいってことですよねぇ……ふ…うふふっ……あははぁっ!ち、ちち茅ヶ崎くんが気持ち良くなれるとっておきの方法があるんですよぉ…うひひっ!」


すると相模原はベッドの上で立ち上がり、俺の胸の辺りを両脚で跨ぐような姿勢になった
一体何をしようとしているんだ?
「…はぁはぁっ…ち、茅ヶ崎くぅん…わ、わわ私のおまんこぉ……よぉ〜く見ていてくださいねぇ…ぐふ…ふふふっ…」
何か嫌な予感がする
既に嫌なことだらけだが、とりわけ悪いことが起こる気がするのだ
言われたとおり見上げてみると、相模原の性器が目に映る
男のそれとは違って位置がもっと下にあるため、先程は見ることが出来なかったが、この体勢によって形状がはっきりと捉えられた
俺は過去にネットで無修正の女性器を観たことがあるのだが、本物はそれよりもずっとグロテスクで汚れていた
歪で複雑な形状をしたそれは、呼吸をするように生々しく収縮を繰り返している
そこにチーズのような白いカスが大量にへばりついており、それを溶かすように、粘り気のある透明な愛液が溢れていた
そして、その愛液を流し続けている膣は、肌の色とは違ってサーモンピンクに染まっており、そこが人体の内部であることがうかがえた
俺は、これほど気持ちの悪い生殖器が、普段生活していて見かける、あらゆる女性に備わっているということがとても信じられなかった
「…はぁっ…はああっ…茅ヶ崎くんはとーーーってもエッチな男の子だからぁ…ぬふっ…私のまんこに夢中なんですねぇ…秘密の場所をそ、そんなに凝視しちゃってぇ〜…きひひっ!あ
とでたーーーっぷり舐め舐めしてもらいますからねぇ………そ、それじゃあ…茅ヶ崎くん…ここをよぉーく見ていてください…はぁっ…はあっ…」
そう言うと相模原は、自分の膣の上に位置する穴を指差し、目を瞑り、口元をきゅっと閉め、脚に力を入れ始めた
このポーズは…ま、まさか!
「…あ…ああっ!…で、出るぅ……出る出るっ!」
相模原がそう呟いた直後、彼女の尿道口から、俺の顔面に生暖かく黄色い液体が降りかかった
「ぐあっ、や…やめ…やめろっ…うぶっ……うぶあっ!」
ブシャーッ!という音とともに、相模原の大量の小便が襲い掛かる
臭い…気持ち悪い…苦しい…
彼女は俺の顔面に対して排泄行為をしている
俺は、最底辺の扱いを受けているのだ
一方的で理不尽な拷問であった

「ひひゃあぁぁ!!で、出てるぅー!!はああぁぁーっ!き、きき気持ち良いよほぉ!!!!おほ、お…おしっこ…おしっこ出ちゃってますぅ!!!」
相模原はそのまま身体を前後左右に動かし、顔面だけでなく俺の体中に小便を撒き散らした
「す、すごおぉいのぉ!!い、いっぱい出てるぅっ!!いっぱいかけちゃってるぅ!!!茅ヶ崎くんの身体におしっこかけちゃってるぅっ!!!!あーはははっ!!!!!」
今度はまた俺の顔面を目掛けてかけてきた
俺は頭を動かして避けようとするが、相模原はそれを追うような動きで小便をかけてくる
「…ぶばっ……やめろっ…ぶへっ…や…やめてくれ……」
強烈な小便の臭いが鼻腔を突き刺す
口の中にも尿が入ってきて、それを何度も吐き出すのだが、あまりにも強烈な味のせいで、少量でも咽てしまう
まるで海水に、駅の汚れたトイレの臭気が加わったような、恐ろしく不快な味だった
「わ、私のおしっこを茅ヶ崎くんが顔で浴びてるよぉ!!うひいいいぃぃぃぃぃ!!!!顔の上でおしっこが跳ねてるぅ!!き、ききき黄色い尿で汚れてるぅ!!す、素敵…はぁあっ、
お…おしっこかけるの気持ち良いよぉ!!!全部浴びて受け止めてぇえぇぇー!!!!」
彼女は恍惚に歪んだ声をあげ、強烈な勢いでラストスパートをかける
「ふぁああぁぁ!!!トイレでするものなのに!汚いものなのに!いけないことなのに!!あひゃあやぁうああ!!!ち、茅ヶ崎くんの顔におしっこなんて……支配してるみたいで最高
なのぉー!!!…ひょおおおおお!!!!…も、もっと…もっと汚れてっ…もっと私のおしっこまみれになってぇぇえええぇ!!!!」
黄色いシャワーで水しぶきをあげ、全身もベッドも小便で包まれた
相模原は排泄行為を終えると、くたりとへたり込んだ
排泄物の中に放り込まれたような、悪夢のような臭気に襲われる
普通に生きていく上で、接近して嗅ぐ機会などないであろう「尿」という液体を、顔面で受けさせられたのだ。しかも一方的に
「…はあ…はぁ……気持ち良かった……茅ヶ崎くんから私の…おしっこの臭いが…ふふ……」
汚された。徹底的に
俺は便所と同然の扱いを受けたのだ
そしてこれから、さらに想像を絶するような陵辱を受けることになるだろう
ここから動けない以上、相模原の性欲処理の道具として、俺はただその行いを受け止めることしか出来ないのだ
俺が縛られているこのベッドは、まるで地獄行きの列車のようだった
「…くひひ…茅ヶ崎くぅん……じっとしててくださいねぇ…んふぅ……これからもぉーっと凄いことになりますよぉ…」
もうこれ以上は耐えきれない
相模原は俺をどうしようというのだろうか。人生で今までに味わったことの無い程の絶望感に襲われた
女性にトラウマを持った中学の時の事件よりも、はるかに大きな絶望感だ
俺がこうして絶望感に襲われていると、突然身体がビクンと跳ねた
そして全身に強いかゆみが走る
まるで、全身をダニが這い回っているようだった


「…くあっ!…さ、相模原……お前…!」
身体を必死にくねらせ、少しでもかゆみを取り除こうとするが、全く効果がない
「うっふふぅっ…ど、どうですかぁ〜?これって凄いアイデアだと思いません?…ひひっ!…ま、前に、茅ヶ崎くんをトイレに連れ込んで無理矢理犯す妄想をしたことがあってぇ…はぁっ
…はぁっ…その時に思いついちゃいましたぁ〜…うへへぇ…お、おしっこのかゆみをエッチに利用出来たらと思って、私が考えたんですよぉ…はぁっ…はあっ…」
当たり前だ
そんな悪魔のような考えを浮かべるやつがこいつ以外にいたら、堪ったものではない
「…あははっ!ほぉらぁ…神経がもうビンビンでしょう?…ふふっ…全身が感じちゃうでしょう?」
そう言うと、相模原は俺の身体の上に覆い被さり、前後に動いてきた
「…はぁっ…はぁ…こ、これで茅ヶ崎くんと快感を共有できます…へへ…一緒に気持ち良くなりましょうねぇ〜…うひひ…」
尿と互いの汗を潤滑油として、身体と身体をぬるぬると擦り付け、敏感になった肌にソフトな快感を加えてくる
「…ふ、二人ともびちゃびちゃですねぇ…はあ…はぁ……私のオシッコを塗りつけあってるなんて……はぁ…すっごくいやらしいよぉ…ああっ!…」
乳房は押し潰し、それを引きずるようにして、俺の身体に柔らかな肉体を覚えさせる
そして俺の身体も、相模原に肌を擦り付けるように自然に動いてしまう
心が拒んでも、敏感な皮膚がそれを求めてしまうのだ
「…くそっ…畜生…変態女め……」
俺は精一杯の虚勢を張った
「…はぁ…はぁっ…わ、私が変態ならぁ…変態に責められて気持ち良くなってる茅ヶ崎くんはとんでもないド変態ですね……んふふふ…変態ちんちんを…こ、こここんなにビッキビキに
勃起させて私を求めてきて…はあっ…はぁっ…な、なんてエッチな身体なの…こんなにエッチな身体してたら誰だってイタズラしたくなっちゃいますよぉ!…はぁあっ…」
同じ人間に対して小便を掛けるなんて、俺の理解をはるかに超越している
しかし、そんな俺の気持ちとは裏腹に、身体は相模原を必要としてしまう
かゆみを取り払うように身体をこすりつける
「…ぬ…ぬふふぅっ…そろそろ…はぁっ…おちんちんも我慢できなくなってきてるんじゃないですかぁ…?はぁっ…あはぁ…」
相模原はそう言うと、身体を引いて後ろに下がり、俺の内腿に舌を這わせた
「…ちゅっ…んちゅ…れろっ……はむっ…ぷちゅっ……」
ペニスには決して触れないように、その周囲だけを丹念に舐めていく
最も敏感な場所を避けることで焦らしているのだ
「…くふっ…うあっ……」
ペニスが脈を打ち、快楽の渇望を訴える
早く射精してしまいたいという気持ちが、俺の中で猛烈な勢いで広がっていく
「…んちゅっ…はぷっ……もう限界なんじゃないですかぁ…?うふふっ…はぁっ、はぁ……ちゃ、ちゃんとおねだりしてくれないとぉ〜…おちんちん…イカせてあげませんよ……あむ…ちゅぱっ…」


もはや限界だった
今のこの状況よりも、自分の気持ちよりも、射精することの方が重要に思えてきてしまうほどに
「…ぐああっ……うくっ…」
「…れろ…ちゅむっ…あむん……ねえ、おねがぁい…早く…は、早く飲ませてぇ…私のお口に精子出してぇ…はあっ…はぁ…茅ヶ崎くんのおちんちんの先っぽからぁ〜…白くて恥ずかし
い汁をビュルビュル〜ってたっぷり出して…私のお口でイって欲しいのぉ……はぁはぁっ…だ、だから…これ以上私を焦らさないでください……」
相模原の淫語が俺の排泄欲に拍車を掛ける
体中が熱を帯び、自分が獣のようになっていくのが分かる
子種を放ちたいという欲求に逆らえなくなっていくのだ
そして、葛藤の時間はあっけなく終わり、俺の理性は完全に敗北した
「…イ、イキたい……イカせてくれっ!もうどうなってもいいから…なんでもするから…とにかくイカせてくれ!」
「…ふふふ……よくできました…はあっ…はぁぁ…じゃ、じゃあ私のお口の中にたぁーっぷりとドロッドロの変態精液を出してくださいねぇ〜!…うひひっ…全部飲み干してあげますからぁ…はぁはぁ…あむっ」
相模原は俺のペニスを口に含み、激しくディープスロートをし始めた
喉の奥まで咥え、水音を立てながら上下に動き、強烈な勢いですする
「ぐああああああっ!!!!!」
強すぎる快感に声を抑えることが出来なくなる
「じゅじゅじゅじゅ…じゅるるるううううぅぅぅぅぅぅぅ!ずずずうううぅうううううぅぅぅっっっ!!!」
まるで先ほどまでのフェラチオがただの遊びであったかのように、凄まじい感覚を神経に焼き付けてくる
思考能力までをも奪う相模原の口は、まるで俺の脳を下半身から吸い取っているようであった
全身に電撃が走り、腰を浮き上げながらガクガクと動いてしまう
「じゅるっ…ずずっ…じゅぽっっじゅるるるっ!ずずずずううっ…じゅぶっじゅずずずぅぅぅ!!!」
相模原はラストスパートをかけ、全力で自分の咥内の感触を俺のペニスに刻み込む
唾液と尿とカウパーが混ざった液体を撒き散らしながら、激しく音を立てて、下半身の一点だけで俺の全身を揺さぶる
そして、神経を破壊するほどの衝撃に襲われ、全細胞が咆哮した
「ぐあ゛あ゛あ゛ぁぁあああああああぁああぁ゛゛ぁぁ゛ああ゛゛あぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ドビュルルルルルルルルツッ!!!
「んぶぅ!?んんぐう、むんむぐぅーーーーー!!!!!」
肺の中の空気を全て吐き出してしまう程の絶叫と共に俺は果てた
ペニスは相模原の咥内にあるために自分で様子を見ることが出来ないが、精液が絶えず尿道を通り続ける感覚から、恐ろしい量が発射されていると理解出来た


「んん!!んんー!!!!!!」
全て精液を飲み干すと言っていた相模原も、初めての体験でここまで出されて、さすがに苦しんでいた
しかし、彼女はその状態においてもなおペニスを吸引し続けてきたため、痛みを伴う程の絶頂が続いた
奥歯がガタガタと音を立て、体中が悲鳴を上げるように振動する
相模原は一滴も残さないようにと精液を啜り続け、貪り尽くしたところでようやくベニスから口を離した
「ぷはぁ…はあ…はぁ……す、素敵ぃ…こ、これが…茅ヶ崎くんの精液なんだぁ…頭とろけちゃう……はぁっ…一番エッチな汁をお口に出されて……もう病みつきになっちゃうよぉ
………物凄く濃くて…ドロドロしてて…思わずむせちゃいそうになりましたぁ…ふふっ…でも…ちゃんと綺麗に飲み干したんですよぉ…ほらぁ」
うっとりとして恍惚に歪んだ笑顔を浮かべながら、口を大きく開け、舌を出して俺に見せつけてくる
精液を飲みきったことを誇らしげに話す相模原
その姿からは、以前の清楚さといったものは微塵も感じられず、獰猛なまでの淫らさだけが俺の目に焼き付けられた
「…はあっ…はぁっ……茅ヶ崎くんの勃起したおちんちんの先からびゅびゅうって出てきた汁が…はぁっ…私の身体に吸収されていくんですよ……とってもキツイ味でしたけど…おいし
くて…すっごく愛を感じました…はぁ…はぁっ……茅ヶ崎くんの味が…物凄く濃い味が…私を染めてくれるような満足感で満たしてくれて…とっても嬉しかった……まだ後味が残って
る…茅ヶ崎くんの…ザーメンの味……マーキングされちゃったぁ……はあぁぁぁ…茅ヶ崎くんのちんぽ大好きいぃ……」
何がそんなに嬉しいのか、相模原は自分の喜びをうわ言のように呟き、俺のペニスを愛おしそうに手で撫で始める
そこで俺はあることに気付いた
射精は済んだはずなのに、勃起が収まる様子がまるでないのだ
俺が普段マスターベーションをした時には、どんなに性欲がみなぎっていても射精後には萎えるはずなのだが、今は射精前と同じ硬度を維持し続けている
まさか…痺れ薬以外にも薬を飲まされていたのか?
俺がそのことについて思考を巡らせる前に、相模原は次の行動に出始めた、
「…はぁっ…はあっ…さあぁてさてさてさてぇえ〜…そ、そ…それじゃあザーメンも飲んだことですしぃ…ち、ちち茅ヶ崎くんにはぁ…ぐっひひぃっ!…私の汚れマンコを舐めていただきましょうかぁ〜っ!!!うえっへへへぇ!」
彼女はそう言って一度立ち上がると、俺の顔の前に丁度股間が現れるような体勢…和式便所を使う時のようなポーズでしゃがんできた


俺の顔面には触れず、かつ全体の形がはっきりと鮮明に分かるような距離に、相模原の性器はあった
「うあっ!く…くっせぇ!!!げほっ!げほっ!」
おぞましいほどの激臭が俺の鼻孔をつく
ありとあらゆる発酵食品を混ぜ合わせたような、酸っぱさと生臭さの混じった強烈な悪臭だ
人体が発するものとは到底思えないような、ケダモノの臭いである
「むっふふぅ〜…それはそうですよぉ…だってぇ〜…ひひっ…3日間アソコだけ洗ってないんですものぉ〜!あーはははは!!…ち、茅ヶ崎くんにもシャワーは浴びさせてませんけどぉ
…はぁっはあ…わ、私は3日間…にへっ…私の勝ちぃ〜…ふふっ、臭いでしょ〜……ほら嗅ぎ取ってぇ…ほ、ほらぁ…オマンコが発する臭気を吸ってぇ!…私のアソコのエッチな匂い
で嗅覚を犯してあげますからぁ…むへへぇ…肺の中までピンクのおまんこ色ですよぉ〜…」
あまりに強烈な刺激臭に頭が痛くなる
苦しみだけではなく、痛みを生み出す程の臭い
間違いなく人体にとって有害な臭いだ
そして相模原の性器は、間近で見ることで余計に汚く感じた
まるで映画に出てくる異星人の化け物が、獲物を補食しようと口を開けているようにも見える
俺はこんなものを舐めさせられるのか
こんな臭くて汚いものを…食事に使うための舌と口で…
「どうして…こんな…」
「そぉんなの…綺麗なおまんこ舐めさせるよりもぉ…はぁ…はぁ…汚くて臭いおまんこ舐めさせたほうが興奮するからに決まってるじゃないですかぁ〜…ぎひひぃ……じ、実はさっき、
ちょっと手で触って臭いを嗅いでみたらぁ…はぁっ…ものっっっ凄く臭くてぇ…むふっ…私だったら絶対嫌だな〜とか…これを舐める茅ヶ崎くんも可哀相だなぁ〜とか思いつつも、凄く興
奮してビチャビチャに濡れちゃいましたぁ〜…えへえへへぇ……よ、世の中には精液を飲ませたがる人とか顔にかけたがる人がいるみたいですけどぉ…はぁ…はぁ…私…その人達の
気持ち凄く解ります…ひひっ!…だ、だって体液使って汚すのって支配欲が満たされるんだもん!」
こいつは自分が興奮するというだけの理由で、性器をこんな状態にして俺に舐めさせようとしているのか?
あまりにも異常な考えに、理解が追いつかなくなる
歪んだ性癖を満たすために、平気で相手を犠牲にする
そんな悪意に俺は巻き込まれているのだ
「はあぁ…はぁっ…ほ、ほらぁ…もっとおまんこ見て見てぇ〜…茅ヶ崎くんに恥ずかしい姿見られるとすっごく興奮しちゃうんですぅ…むふふぅ……マンカスもマン汁もたぁーっぷり付いて
てフェロモンムンムンでしょう?…はぁっはぁ…んふ…女の子のエキスがいっぱい詰まった濃厚チーズとラブジュースを添えて…くひぃ…私のエッチなおまんこを召し上がってください…
ぬふふふぅ…」
思わず硬直してしまう
こんな汚いところを舐めたら、俺はどうなってしまうのだろうか
少なくとも無事でいられるわけがない


「や…やめろ…舐めたくない…こんなの舐められない…」
すると、相模原は俺の顔を覗き込み、威圧するように睨んできた
「…なぁに?嫌じゃないでしょう…嫌じゃあ……ほらぁ…ちゃんと…舐めなっ…さいっ!!」
相模原は両手で俺の髪の毛を鷲掴みにして頭を持ち上げ、そのまま自分の股間に顔を押し付けさせてきた
「んぶぅ!」
ベチョッという音が鳴り、俺の鼻から下が性器に塞がれる
呼吸器を塞がれたために臭いは入っては来なかったが、気持ちの悪い触感は抑えられなかった
相模原は円を描くようにして股間を擦り付けてくる
「うひひっ!ち、茅ヶ崎くんが…わ…わた、私のおまんことキスしちゃってるぅ……はぁっ…はぁ…いやらしい…とってもいやらしいです……ほぉら、好きなだけ舐めて…男の子の大好物のお・ま・ん・こ♪…にゅふふぅ…」
「んん〜!んーっ!!」
愛液を顔面に塗りたくるような動きと、ぬるぬるとした感触が不快で仕方がない
こいつは俺が喜んでいると思っているのだろうか
嫌だと言ったばかりであるのにも関わらず、相模原は自分自身の欲求と俺の望んでいることのズレに気づこうとしない
「ほぉらぁ〜…ん、んふふ…茅ヶ崎くん専用のオマンコなんですからぁ〜…責任もってペロペロしてください…はぁっ…はぁ…」
「んむぅー!んんんー!」
「…はぁっ…はあ…ちゃんと舐めないと窒息しちゃいますよぉ〜…うぇへへ〜…」
こいつもさすがに俺を殺すつもりはないだろう。それは俺も理解しているつもりだ
だが、この部屋で俺を押し倒してからの相模原の態度と、こうして息を止められている状況が本能的に「死」というものを強く意識させてくる
洗っていない性器の分泌物を摂取させられる嫌悪感や屈辱感も、死の恐怖には抗えなかった
圧迫されている唇をゆっくりと開き、俺は舌を相模原の性器に触れさせた
「ひゃああうっっ!!………はぁはぁ…ち、茅ヶ崎くん…それでいいんです…ふふっ……どろどろに味付けされたおまんこをクンニしまくってぇ…遠慮はいりませんよ…ん、ああぁんっ!」
あまりの激臭に味覚までおかしくなっているのか、それとも元々こういう味なのかは分からないが、味自体はあまり強烈なものではなく、わずかに塩っぱい味がするのみであった
だが問題は臭いだ。この激臭が口の中まで広がって、胃が逆流を起こしそうになる

「うぷっ…はぶっ…んぐっ」
顔が性器に埋まっているせいで、自分がどの部位を舐めているのかすらも分からない
だが、動きを止めるわけにはいかなかった
こうして刺激を与え続けることで、相模原はわずかに隙間を作るようになるのだ
「ああぁぁん!!!!茅ヶ崎くんの舌が…し、しし舌が凄く気持ちいいのぉっ!!んっ…んっ……おまんこが喜んでるの分かりますぅ?あっ…んっ、うふぅ…ずっとこうされたかった…私
のお股に顔をうずめさせてジュルジュルむしゃぶりつかせたかったんですよぉ…あんっ…ち、茅ヶ崎くんのお口にわたしのおまんこの味を教えたかったのぉっ…はぁはぅあ…もっと…
もっと舐めてえぇっ!!!」
舌の動きに呼応するように、生暖かい愛液が口内に流れ込んでくる
ぬめった感触が否応なしに生理的嫌悪感を引き起こすが、むせないように喉の具合を調整して、呼吸を上手く整えながら、舌での愛撫を続ける
「れろっ…むちゅ…」
「はあっ…あんっ……あっ…ひうっ!…も、もっと…もっと舌を使って…あんっ…舐めて、吸って……茅ヶ崎くんの舌でめちゃくちゃにかき回してぇっ!」
慣れない奉仕を強要され、舌が痺れてくる
もっと舌を使えと言われたところで、どう動かしていいのかも分からないし、これ以上のペースで舐めることは不可能だ
「はあっ…あんっ!…気持ち良いっ…気持ちいいけど…あん…足りないのぉっ!おまんこがもっとエッチなことされたがってるのぉっ!…臭いも味もこびりつけたいっ…はぁはぁはあ…
茅ヶ崎くんの舌がエロすぎて、淫乱の快楽漬けになっちゃうのおっ!!!」
相模原は更なる快感を求めているが、俺の舌はその負担に悲鳴をあげている
もうペースを上げることは出来ないので、俺は舌を尖らせ、膣を抉るようにしてクンニをすることにした
「あっはああぁぁぁああぁぁぁん!!!いいっ!それいいよぉっ!茅ヶ崎くんの舌ベロがエロ穴をグリュグリュしてるぅ…すごいよぉっ…ああっ…気持ち良すぎて頭おかしくなるよぉ!!」
先程より強めの刺激を与えたことで、相模原が下品な嬌声を上げた
よく女の喘ぎ声は演技だと言われることが多いが、こいつの反応はそんなものではなかった
計算された行動は俺を陥れるためのものだけであり、本能のオブラードが溶けきってしまったような、理性の無い生き物へと変わってしまった
「おほぉぉっ!!…はぁっ…あんっ!あっあっ…ち、ちち茅ヶ崎くんの舌…感じるのぉ…ひぐぅ!…発情まんこがサカッちゃうのぉっ!!…んぅ…マンカスチーズも食べてぇん……ほぉらぁ…」
相模原はそう言うと、少し腰を浮かせ、右手の人差し指で自分の恥垢をすくい取った
「はぁはぁっはあ……ほ、ほほほほぉら…これを口に含んでぇ……くひひっ!…よぉぉく噛んで味わってぇ…まずくても泣きながら食べて下さいねぇっ!えひゃひゃはああはああ!」
…従うしかなかった
今の俺を支配しているのは相模原だ
俺を生かすも殺すも、決定権は相模原が持っている
もしもこの状態で拒否すれば、自分がどういう目に合うのか…
そのことを考えると、ひたすらがむしゃらに相模原を喜ばせるしかないのだ
俺は相模原の人差し指から恥垢をしゃぶり取り、口の中で咀嚼をした


「うぐぅっ!」
ぬちゃぬちゃとした食感と異様な臭気の気持ち悪さに反応して、食道がひくつく
「うひひぃぃっ!ほ、本当に食べちゃってるぅ…ち、ち…茅ヶ崎くんが私のマンカス食べてるよぉ!…はぁ…はぁ…あんなに汚いオマンコのカスなのに…すっごく興奮しちゃうよお!!…
はぁはぁ…茅ヶ崎くんって、言われたらなんでもしちゃうんですね♪むふふぅ…」
自分がなぜこんな目に合わされなければならないのか
一体俺が何をしたと言うのだろう
善意で相模原の家を訪れたつもりなのに、信じられないような辱めを受けている
吐き気を堪えながら恥垢を飲み込む
「あはぁっ!茅ヶ崎くんがマンカス飲んじゃったぁっ!!茅ヶ崎くんはもう一生他の人とキスできませんねっ!!ぬふふぅ…だってそんな汚いお口はぁ…普通の女の子は絶対嫌がります
もん!でも安心してくださいねぇ…私がこれからいっぱいいーっぱいキスしてあげますからぁ!…はぁはぁ…茅ヶ崎くんは私としかキス出来ないお口になっちゃったんです…うへへっ!
喜んでくださいねっ!」
一生という言葉を聞いて、臨界点を迎えたと思っていた恐怖心がさらにドス黒いものになっていく
朝まで耐えきって、こいつの体力がなくなってしまえばそれで終わりだと思っていたのに…
俺の人生は、この女の性欲のために、たった一晩で狂わされてしまうのだろうか
「はぁっはあっ…も、もっと…もっと私の臭いを付けたい…ひひっ!…私以外の女が近寄らなくなる素敵な身体にしたいのぉっ!はぁはぁはぁっ!」
相模原はそう言うと、足をハの字型に広げるようにして、俺の顔面に腰を降ろした
「むぐぅう゛ぅ!?」
先程は俺の頭を持ち上げて性器に密着させたのに対し、今度は自分の体重を使って顔面を圧迫してきた
また俺を脅迫するために呼吸器を塞いだのかと思ったが、そうではなかった
俺の顔面の凹凸に性器を擦り付けるように、激しく腰をグラインドさせてきたのだ
「ふあぁっ…あぁあぁっ!んっあっあうぅ…はぁう…あっあっ…あひゃあっ……うあんっ!…はぁっはぁ…んんっ!…んあっ…いひゃあっ!!!!」
相模原が動く度にわずかな隙間ができるため辛うじて息をすることは出来るのだが、体重を預けられているせいで先程の責めよりも負担が強く、頭蓋骨が押しつぶされそうな苦痛を
味わわされることになる
顔の上で悪魔が踊り狂う状況は、まさに地獄というべきものであった
「あっああぅっ…んあぁん!…ち、茅ヶ崎くんの顔でマンコズリズリしてるぅっ!おひいぃっ!…キ、ギモヂいいっっ!…うはぁ…んくぅっ…ああぁんっ!!」
「んぶうぅ!!んん!んぐぅ!」
「ふぉおぉおっ!…いいっ!いいのおっ!はあっはぁっ…あっ…おほぉ…お、お尻の穴も気持ちひのっ!…んふぁあっ…あぁんっ…ぐひぃっ!!」
相模原は狂った獣のような喘ぎ声をあげながら、一心不乱に腰を振っている
俺は、顔面をオナニー用の玩具のように扱われているのだ
「んへぇえっ!!…はぁっ…あっ…うあんっ!…苦しいですか?苦しいですよねぇ?…はあっはぁ…ひゃふぅ!…れもごめんなしゃぁいっ!興奮しちゃって止められないのぉっ!!んっはあぁっ!!!」
俺がどんなにもがいて苦しみを訴えようとも、その苦しみさえ興奮の材料にされてしまう
抵抗しようとすればするほど、嗜虐心を煽らせ、動きが激しくなる
彼女は俺の反応を楽しんでいるのだ
「はあっはあっ!…ち、茅ヶ崎くんの顔がマン汁まみれにぃっ…あんっ!…んくあっ!んあっ…あっ…はひぃぃっ…おほぉおぉぉっ!!」

時間が経過するにつれ、呼吸がさらに苦しいものへとなっていく
俺は無謀だとは分かっていながらも、頭をずらして酸素を少しでも多く得ようとした
「あひゃあっ…んあっ!…だ、だめえっ!!はぁ…はぁっ…くひんっ!もう少しでイけそうなんですからぁっ!!!」
そう言うと相模原は太ももで俺の頭をきつく挟み込んだ
ただでさえ息がし辛い状況であるのに、これでは本当に窒息してしまう
こうなれば、なんとかして自分から相模原の絶頂を早めるしかない
酸素が尽きる前に相模原を満足させるべく、俺は舌を使って相模原の性器を舐めることにした
「ほあああぁぁっ!!!キモチッ…キモチイよぉっ!!!おまんこいいっ!!おまんこ気持ちイイ!!エッチな気持ちでいっぱいになるぅっ!!んほぉぉおぉっ!!!」
俺はこんな間抜けな形で死ぬのはまっぴらごめんだ
ここまでのことをさせられてプライドも何もあったものではないが、性器に埋もれて窒息死なんて、ダーウィン賞の受賞者より愚かな死に方だ
「んあはぁああっ!!!!ち、茅ヶ崎くんの口が…舌が…はぁっ、顔がぁ…私のアソコの汁で…愛液で…あ、ああ!!恥ずかしい汁でびちゃびちゃになってるのぉっ!!!!」
相模原の腰の動きがさらに速くなっていく
快感が増しているのだろう
対象が動いているため、まともな愛撫が出来ているとも思えないが、それでも効果はあるようだ
だが、俺もそろそろ限界が近づいてきた
意識が朦朧として、感覚も鈍くなってくる
「おごぉぉおおっ!!!!ク、クンニ依存症になっぢゃううぅっっ!!はぁっはあっ…一日中エッチなことしか考えられなくなるような変態になっちゃうよおっ!!あ、ああぁんんっ!!ず、
ずっと舐めさせてたい…ずっと舐めさせてたいのにもうイキそうだよぉっ!!!も、もうおまんこ耐えきれないのぉっ!!ひううぅぅうううっ!!!!!」
相模原は、防音設備がなければ隣の部屋どころか隣の建物さえ響き渡りそうな程の大声をあげた
恐らくここが正念場になるだろう
俺はラストスパートをかけ、全力で舌を動かした
「くふぉぉおおっっ!!!オ、オマンコ擦れるううぅぅっ!!!も、もうだめぇえええ!!!イク!!!イクッ!!!!茅ヶ崎くんの顔にオマンコ擦りつけてイっちゃう!!!!ふぁぁぁあああっぁぁあっ!!!!!!」
俺の頭を挟む太ももの力が一気に強まり、頭の下に手を敷かれ、顔面を股間に思い切り埋め込ませられた
筋肉が張り詰められ、頭を締め上げられる
「んむむんんんぐんん!!!!」
「んっっはああぁぁあああっ!!!!!イクイクイクイクイクイクぅぅぅうううううぅーー!!!!!!ふぉああああぁぁぁぁぁああああっ!!!!!イックぅぅううううう
うぅぅぅっ!!!!!!!!ひああぁぁぁぁああぁぁぁぁぁあああああああああっ!!!!!!!!!!!!」
相模原は絶叫とともに身体をビクンビクンと波立たせた
頭を押さえこまれた俺にもその震えがダイレクトに伝わってくる
まるで電撃が走ったように痙攣を繰り返し、俺が意識を失いかけたところで、相模原は後ろに倒れ込んだ
顔面への圧迫からようやく解放されたのだ


「…あ…あひぃ…」
相模原は絶頂の余韻で身体を小刻みに震わせ、時折ビクンッと跳ねるように背中をそらせている
そこで俺は見てしまった
「…お…俺は……こんなものを舐めさせられていたのか…」
白く泡立った相模原の性器だ
何度見ても気持ちの悪いものであるが、今回は度を超えていた
人体の発する体液が、摩擦によってホイップ状態になっている
こんな汚いものを舐めさせられ、飲み込まされたのか
「うっ…」
思わず胃の中身を吐きだしそうになるが、なんとか押し戻す
ここで嘔吐でもしようものなら、さらに悲惨なことになってしまうだろう
そうしてしばらく時間が過ぎたところで、相模原が再び起き上がってしまった
彼女は一旦腰を引くと、俺の上にうつぶせに覆いかぶさるようにして、とろんとした瞳で俺を見つめ、驚くべき言葉を発した

「…茅ヶ崎くん……私…私、茅ヶ崎くんのことが大好きです。」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

茅ヶ崎崇詩は過去にトラウマを抱え、女性に苦手意識を持っている大学生である。
彼は長年女性とは無縁の生活を送っていたが、ある時、複数の女子からいじめを受けている女子を見つけ、これを助けた。
彼女の名は相模原双葉。異性どころか友人自体が存在しない一人ぼっちの大学生である。

翌日、相模原は救われた礼を言うため、茅ヶ崎に思い切って声を掛ける。これをきっかけにして、茅ヶ崎は女性への苦手意識を克服するべく、彼女と友人になる。
相模原は茅ヶ崎に対して好意を抱いていたが、ある日茅ヶ崎が数合わせとして合コンに参加したことで激昂し、危機意識を持ち始める。

相模原は何としてでも茅ヶ崎をものにしたかったが、恋愛に疎い彼女にはその術が分からない。
そこで相模原は、大学のマドンナであり、学生の相談役も務める伊勢原校医から恋愛のテクニックを学ぼうとする。
しかし伊勢原校医の正体は、実の弟を恋愛対象とみなして性的虐待を繰り返す、正真正銘の変態であった。
それを知った相模原は医務室から去ろうとするが、伊勢原校医にそそのかされ、自分の欲望に忠実な人間になってしまう。

それからしばらく経ったある日、茅ヶ崎は相模原から「インターネットの繋ぎ方が分からない」と言われ、家に向かうことになる。
そこで相模原は伊勢原校医から貰った薬物を使い、茅ヶ崎を弱らせてベッドに押し倒し、手足を拘束して性的暴行を加えた。
相模原は絶頂を迎え、一時的に落ち着きを取り戻すと、茅ヶ崎に対して真剣な表情でこう言った。
「…茅ヶ崎くん……私…私、茅ヶ崎くんのことが大好きです」


どう反応していいのか分からなかった
初めて入った異性の部屋。そこで俺は薬を盛られ、服を脱がされ、襲われた
それだけでも非日常的で思考が追いつかないのに、たたみ掛けるように俺に混乱を与える言葉
相模原が…俺のことを好きだと…?
「…今までは素振りだけ見せて茅ヶ崎くんに気づいてもらおうとしてました……自分から言う勇気が無かったから…
……でも…でも今なら言えます。私は茅ヶ崎くんのことが好き。大好きなんです」
相模原は俺の目を見つめながら、慎重に言葉を重ねていく
つい先ほどのような乱れ狂った様子ではなく、落ち着いた口調に聞こえた。だがよく見ると彼女の脚は震えている。俺のよく知る相模原のようであった
「…食堂で助けてくれたあの日から…私はずっと茅ヶ崎くんのことが好きでした……何をしていても茅ヶ崎くんのことが頭から離れなかった…こんな気持ち、
今まで抱いたことなかったんです…」
だが突然そんなことを言われて納得できるはずもない
肉体が苦痛を覚えてしまっているのだ。愛の言葉を囁かれたところで、あの感覚を消すことなど出来はしない
「…そんなこと言って…俺の身体だけが目当てなんじゃないのか?本当は、そうやって都合のいい関係を結びたいだけなん…」
「違いますッ!!!」
俺が言いかけたところで、相模原に恐ろしいほどの剣幕で遮られた
「私は本当に心の底から茅ヶ崎くんのことが大好きなんです!!愛してるんです!!これから生きていく時間を全て茅ヶ崎くんのために注いだっていい!!
私は茅ヶ崎くんしか見えないから、茅ヶ崎くんと結ばれるためならどんなことだってするつもりです!!」
俺に否定されたのがよほど気に入らなかったのか、興奮気味にまくし立てながら、じりじりと顔を近づけてくる
「もう私の側から絶対に離れさせません!!茅ヶ崎くんがどこに行ったって追い掛けてみせます!!好きです、茅ヶ崎くん。茅ヶ崎くんが大好きです…大好き!
茅ヶ崎くんが大好き!!愛してる!!もう逃がさない!!大好き!!大好き!!大好き!!!ねえ、私の愛を受け止めて…私の愛に染まって!そしたら茅ヶ崎くんも
私にいっぱいいっぱい愛情を注いでください!!私寂しがりやなんです。茅ヶ崎くんが私を見てくれないと不安で死にそうになっちゃうんです…だから、私の心が
破裂するほど愛して!!私も茅ヶ崎くんが望む以上の愛をいっぱいいっぱいいーっぱいあげます!!大好き!!大好き!!だーいすき!!!お金も物もいらない。
茅ヶ崎くんだけが欲しい!!私なら茅ヶ崎くんを世界一、宇宙一幸せにしてあげられます!!私も茅ヶ崎くんといれば宇宙一幸せ!!最高でしょう!?自由以外なら
何でも欲しいものを与えてあげます!!お料理だって勉強してますし、家事だって得意です!!全部茅ヶ崎くんにふさわしい女になるためです!!私は茅ヶ崎くんが
大好きだから!!私は本当の愛を知っています!!胸の奥から湧き上がる気持ちから直感で分かりました。これが本当の愛だって!!誰にも負けない愛情があるんです!!
私は他の女とは違います!!誰よりも茅ヶ崎くんの伴侶にふさわしいんです!!茅ヶ崎くんと私は結ばれるべき存在として生まれてきた運命の二人なんです!!
婚姻届だって用意してあるんですよ!!ねえ褒めて…私を褒めて!!エッチなことだっていっぱいしてあげます!!私、知ってますよ。男の子の性欲は女の子の何十倍
もあるって。私がこんなにセックスしたいと思ってるんだから、茅ヶ崎くんはもう我慢の限界のはずですよね!!だから私は茅ヶ崎くんの理想的なパートナーとして、
最高のテクニックで何度もイカせてあげます!!」
瞬きすることすら忘れ、一方的に言葉を浴びせてくる


気付けば彼女の顔は俺の顔に触れるくらいの位置にまで来ていた
細かい内容など耳に入って来なかった。とにかく彼女の瞳から目を離すことが出来なかった
狂気的でありながらも、少しの濁りも無い純粋過ぎる瞳
純度の高い劇薬の様に、相模原の瞳は淀みが無い故の危うさを放っていた
その表情は自分の想いを全く疑わず、まるで愛が全ての免罪符になると妄信しているかのようだった
きっと彼女の言っていることは真実なのだろう
そして、それと同時に気付いてしまった
俺がこいつに押し倒されて感じた恐怖の正体に
先程のように酷い目に遭わされる前から、ずっと心のわだかまりとなっていたその気持ち
処女と聞いて安心してしまった理由
それはあまりにも単純なものだった

――俺も相模原のことが好きだったのだ

相模原のことが好きだから、彼女のイメージが壊れていくのが怖かった
人を騙して家に連れ込み、怪しげな薬物を盛ってベッドへ押し倒し、手足を縛って強姦しようとするような、そんな卑劣な性犯罪者に成り下がった相模原を見ているのが辛かったのだ
だってそうだろう?
こんな悲しい出来事があるか
中学の事件以来、初めて心を開けた女性…自分が唯一信じていた女に、無理矢理性的暴行を受けるこの状況
いつも弁当を作ってくれて、朝は駅で俺を待ってくれているような、絵に描いたような素敵な女性が起こしたまさかの凶行
俺だってまだまだ若い。性欲だってそれなりにはある。しかし、だからといってこのようなことをされて喜べるはずがない
女性に対する苦手意識を克服するためという目的があり、そのうえで友達として過ごしてきた相手だったが、今から考えれば、こいつとは他の連中よりもずっと仲良くしてきた気がする
少なくとも俺にとっての相模原は、男を凌辱して笑っているような奴じゃなかったはずだ


「私と一つになりましょう。茅ヶ崎くん自身も分かってるはずです。私と一緒にいることが幸せになれる一番の方法だって。今日から私達は恋人同士です」
口づけしそうな程の距離から彼女は語り続ける
有無を言わせないような口調に圧迫感すら覚えたが、俺はそれでも口を開いた
「嫌だ」
「…え?」
相模原は肯定以外の返答を微塵も想定していなかったのだろう
表情に戸惑いを滲ませた
「嫌だと言っているんだ。お前の馬鹿げた妄想に構ってられるか。俺はお前と付き合うつもりなんてない」
俺も相模原が好きだった……だからこそ嫌なのだ
これまで見てきた彼女は一体何だったのか
俺が好きだった真っ白な相模原にはヒビが入り、グロテスクな色をした本性をさらけ出している
裏切られた。また裏切られたのだ
俺は本当に人を見る目がないのだろう
自分を守るために閉ざした心。その扉をノックされ、勇気を出して開けたのに、その途端胸を貫かれたのだ
「…茅ヶ崎くん」
「俺だってこの状況じゃ自分が無力なのは分かってるさ。こんな風に拘束されたんじゃ身体の抵抗なんてできやしない。でも、俺の思っていること、俺の気持ち。
好意だとか色んな感情だとか、そういう心の部分までお前の好きにされてたまるか」
分かっていると言っても、犯される恐怖はとても割り切れるものではない
前戯だけであれほどの苦痛と不快感を味わわされたのだ
今の言葉だって、彼女の好意を明確に拒絶することで、解放されようという気持ちを込めたものであった
「茅ヶ崎くん」
「お前が何をしたって俺は堕ちない。相手が動けないからって何でもお前の思い通りになると思ったら大間違いだ。こんな卑劣な真似をして俺を屈服…」
「茅ヶ崎くん!!!」
相模原は大声で俺の言葉を制す
気持ちだけは負けてはなるまいと思っていたが、またも彼女の剣幕に萎縮してしまう
「何か勘違いしてるようですが、私が今してるのは、告白じゃありません。相手の許可が得られなければ諦めるような、そんな中途半端で生ぬるいものなんかじゃありません
…恋人となることを決定する宣言です。茅ヶ崎くんは私の全てを掛ける相手です。だから万に一つだって失敗は許されないんです。茅ヶ崎くんは絶対に私のものになるんです。
たとえ茅ヶ崎くんが断ったとしてもです。これだけは命にかえても譲れません。無理矢理でも醜い手段でもいい。茅ヶ崎くんが…茅ヶ崎くんが……私を…嫌っても……それでも…私は茅ヶ崎くんを力ずくで恋人という立場に縛り付けます」
どこまでも自分本位で、どこまでも身勝手で、そしてどこまでも真剣な言葉だった
彼女は自分自身を神聖化しているわけでも、絶対的な存在として考えているわけでもない
命を捨てて崖の底に相手を道連れにするように、本当の意味で全てを掛けようとしているのだろう
俺はこいつに何を言っても無駄なのだろうか

「私は…小さいころから虐められてました…私の気が弱かったから。でも…それは原因としては些細なものでしかなかったんです。
一番の原因は…私が立ち向かわなかったから。本当は死ぬほど嫌だったけど…私が言い返したり、やり返したりすることよりも…勇気を必要としない
現状維持の方が楽だったからです。」
「急に何の話をしてるんだ…?」
相模原は真剣な表情を崩さないまま、唐突に過去の話を始めた。
「物事の優先順位ってありますよね?私は勇気を出して一歩を踏み出すことより、虐められても受け身でいることを優先してしまったんです。
結果として抵抗しなかったんですから…。でも…それはもういいの。虐められてたことで、茅ヶ崎くんに助けてもらえたんですから。」
そういえば、こいつとの出会いはそんなきっかけだった。
だが、その出来事が回りまわって今の俺を苦しめている。
助けた相手に俺は今、辱めを受けているのだ。
「私、思うんです。運命の赤い糸って言葉があるでしょ?でも、私と茅ヶ崎くんはきっと赤い糸なんかで結ばれているわけじゃないんです…
ハサミで簡単に切られてしまうような弱い結びつきじゃないんです。」
「…ふん、そうだろうな。赤い糸なんて洒落たもんは似合わねえだろうよ。お前が俺を一方的に鎖で縛ろうとしてるんだ」
「ううん…違います…鎖みたいに錆び付いてしまうような関係でもない……私たちは…そう、ピアノ線のように、堅く強い愛情で結ばれあうんです。
切ろうとする刃を傷つけるほどに……。私にとって、あらゆる物事の最優先事項は、茅ヶ崎くんと繋がることです。誰かの行動や言動でそれを変えるなんてありえないんです。
それが…茅ヶ崎くん自身の言葉であっても…。だから、私の意志を拒んでも、茅ヶ崎くんが痛い思いをするだけです。」

こいつの矛は俺の盾よりもずっと強いものだった。
これでは俺がいくら止めようとしたところで、こいつの意志に貫かれてしまう。
「…ねえ、茅ヶ崎くん…私、初めては茅ヶ崎くんとするって決めてたんです…ううん、初めてなんて言い方は変ですね…私は生涯茅ヶ崎くんとしかエッチしません。
キスだってそう。茅ヶ崎くんもそうなるんです…そうしなくちゃいけないんです。私以外の人とは絶対にエッチしちゃいけません。私以外の女性に茅ヶ崎くんが汚されるなんて
絶対にあってはならないんです。これが私たち二人の愛の契りです。」
初めてを捧げると決めていた…言葉だけ聞けば、まるで恋愛映画や少女漫画に出てくるようなセリフだが、相手の意志も確認せず、
肉体関係を結ぶ相手として一方的に決められていたということがいかに恐ろしいことか。現実はフィクションのように美しいものではなかった。
「これから数えきれないくらい繰り返す行為…その第一歩、私と茅ヶ崎くんが恋人同士であることを決定付ける大切な儀式…ふふっ…もう覚悟はできてますよね…」
彼女は俺に、選択も是非も問わない。ただ、これから自分がしようとしている行為を、当然の事実として俺に告げた。

「ま、待て相模原…お前分かってるのか?初めては激痛がするんだぞ?…中が裂けて血が出るんだ。お前の気持ちは十分に解ったからさ!
さっきの言葉は撤回するよ!…だ、だからさ、準備し直して次の機会にしよう!今ならまだ引き返せる!
き、今日はもう十分楽しんだだろ?な?これから何度でもこういうことは出来るんだしさ!」
もうプライドも自尊心も捨てるしかなかった。
手のひらを変えるような態度は情けないことではあるが、恥の意識があるのであれば、先ずはこの状況を脱するべきであろう。
相模原の目的を拒むことは出来ない。
ならば、受け入れる振りをしつつ、次の機会へと促して、その場しのぎでやり過ごすしかない。
それになにより、セックスによる痛みを恐れているのは俺の方だった
相模原に噛まれたペニスの傷痕にジュクジュクとした瘡蓋ができ始め、先ほどから痛みを発している
口淫をされた時は噛まれた直後だったため、相対的に弱い刺激に痛覚があまり反応しなかった。
だが今は鋭い痛みが走っている
この状態で性行為を始められれば、俺は傷口を抉られる激痛に苦しむことになるだろう。

だが、彼女はその程度の言葉では動じる筈もなかった。
「…ふふっ…大丈夫です。茅ヶ崎くんは本当に優しいんですね。でも…心配しなくても私は平気ですよ。
…それに、茅ヶ崎くんだって…私の部屋に来たってことは、期待してたんでしょう?…エッチがしたくて…誘いに乗ったんでしょう?
…下心もなく女の子の部屋に来る男の人なんていませんもんね。…それに…それに私ももう我慢できそうにないんです。
…ああっ、舐めあいっこだけであんなに興奮して気持ち良かったのに…お、おち…おちんちん挿れたりなんかしたら…ど、どうなっちゃうんだろう…はぁ…はぁっ…」
このままではまた相模原が理性を失ってしまう。
今でも理性があるとは言いがたいが、先ほどのような半狂乱の状態になってしまえば、最悪、俺の命に関わる事態にすらなりかねない。
何をしでかすか分からない異常性癖者と同じ空間に俺は閉じ込められているのだ。
錯乱状態のバスジャック犯に囚われた乗客の気分…と言えば伝わるだろうか。
往生際が悪いが、諦めて受け入れてしまおうという気持ちより、相模原の挙動への恐怖が勝っていた。
「ま、待て!俺はどうなる!?み、見ろよ!さっきお前に噛まれた傷跡があるんだ!こんな状態でやったら全力で出来ないだろ!?
一生の思い出に残る初めてくらい、万全の状態にでさせてくれよ!な!?頼む!」
「…はぁっ…はぁ…大丈夫ですよ…痛くしないようにしますから…うへへぇ…私が茅ヶ崎くんを気持ちよぉくしてあげます。
は、恥ずかしがらなくても分かってますよ…はぁ…はぁ…ほほほ本当は私とエッチしたくてたまらないんでしょう…?
隠さなくても顔に書いてあるのに…むふっ…ムッツリスケベなんですね…ああっ…可愛いですぅ……はあっはぁっ…」
それは相模原の願望であって、俺の本意と掠れてすらない。
自分が異常な考えを持っているという自覚がまるでなく、相手の気持ちを極端に好意的に解釈した思い込み。
相模原の妄想は、クレランボー症候群のそれと全く同じであった。

「や…やめろ…やめてくれ!」
「…はあっはぁ…もう…やめろだなんて…うひっ…茅ヶ崎くんの方が私よりエッチしたがってるんでしょう?ねぇ…そうなんでしょう?
…ねえねえ…は、早く私のオ、オマンコに入れたくてたまらないんでしょう?…私には分かりますよ…はぁはぁ…」
そう言うと、相模原は体勢を変え、上体を起こし、俺の股間を跨ぐような格好になった。
ドロッとした粘性の体液が、薬品で強引に隆起させられた肉棒に滴り落ちる。
「ま…待ってくれ!その前に、今までの思い出でも振り返ろう!な?こういうのはシチュエーションが大事だろ!」
「…はぁ…はぁっ…これ以上じらすつもりですか…?ひひっ…もう…よぉーっぽど興奮を高めたいんですね…分かりましたぁ…
そ、そんなエロ過ぎる茅ヶ崎くんを満足させるために、ももももももうめちゃくちゃにしてあげます!!くひっ…ふひひひひひぃっ!」
相模原は、生理的嫌悪感を催す最低の笑みを浮かべた。
地味でさえなければ、多くの男性を振り向かせるであろう端整な顔立ちを、どうしたらそこまで醜く歪ませられるのか。
「…はぁっ…はあっ…じゃ、じゃあ…いい挿れちゃいますね…ぬふぅ…よぉーく見てて…挿入っていくところ…」
「…やぁ…やめて…やめてくれ…本当に…こんなこと…」

ヌチュプッ
相模原は腐臭を放つ坩堝を俺の股間へと押し当てた。
まとわりつくような粘膜が緩やかに傷口を浸食していく。
「はあはぁっはぁはぁ…あぁぁっ、あぁあーっ…当たってるぅ…だだだ大事なトコにいぃ!茅ヶ崎くんって本当にエッチですよね…
こここここぉんなエロい身体で初体験させてもらえると思うとここ興奮しちゃいますぅ!
…い今、私のオマ…オマンコとちちち茅ヶ崎くんのおち、おちんちんがキスしてるんですよ…ぬふふぅっ!
…マンコとチンチンのファーストキスです…デュフッ…はぁっ…はあっ…
こここ、これからっ…私のマンコとちち、茅ヶ崎くんのチンチンはもーっとエッチなディープキスをしちゃいまーす!ウヘッ、ウヘヘヘヘェッ!」
「うあああぁぁぁあああぁっ!!!や、やめろ!やめろーっ!!」
ヌプッ…ヌププッ
卑猥な水音と共に相模原は少しずつ腰を沈め、女の欲望に塗れた渦で俺を飲み込んでいく。
意識が遠退くほど重い痛みが広がり、脳髄が蝕まれていく。
「…はぁはぁはぁはあっ…は、挿入ってくる…ち、ちち茅ヶ崎くんのアソコが私のアソコに…はぁっ…はぁはぁ…太くて…熱い……
ハァハァ…ほらぁ…こ…こここれが茅ヶ崎くんの初体験の相手の…顔です…ウヘッヘェ!…網膜にぃ…しーっかり焼き付けてくださいねぇ…
はぁっはあっ…もうダメ…一気に挿れちゃいます。」
「い、痛い!抜いて!抜いてくれよ!た、頼む!これ以上は無理だ!」
だが、そんな俺の制止も聞くことなく、相模原は体重を込め、一気に腰を落とした。
ジュブブプッ!
「あがぁ゛あぁぁぁぁああぁっっ!!!!!!!!」
視界が暗転した。あまりの激痛に、正面を見据えることすら出来ない。
俺の初めては奪われたのだ。
奪われたこと自体はどうでもいい。男の初めてに大した値打ちなどない。
しかし、その初めてが…自分の恋した相手から受けた暴力的なものであったなら…
理性を失い性欲のみに支配され、悪魔と化した想い人から、俺はレイプされた。
それだけ ではない。俺は、男でありながら破瓜の痛みを味わうことになった。
望んだものではなく、抵抗の意思を貫かれ一方的に性欲を叩 きつけられた。
覚悟などなかった。
悲鳴と汚辱に塗れた初体験。
俺は二度とセックス出来なくなるかもしれない。
━━それだけの事件
セックスに抱く嫌悪感。苦痛と裏切りの傷跡。

「ああぁぁぁーんっ!!!!は、はは挿入ったぁぁあんっ!!…はぁっはぁはぁぁっ…やっと、やっと私たち…結ばれましたねえ…
…ハァハァハァ…茅ヶ崎くんも嬉しいでしょ?みみみ見てくださいぃっ!!きひっ…わたっ、私たち今セックスしてるんですよ!
わわ私のぉぉおお、おまんこの中にぃ茅ヶ崎くんのおちんちん入れてぇ……エッチしてるんですー!!私たちいい今ヤってるんですぅう!
ぐへへぇっ!!!… はぁっはぁ…こっこれがちちち茅ヶ崎くんのおちんちんの感触…茅ヶ崎くんは私のもの…
私が世界で一番茅ヶ崎くんにちちち近い存在…デュフッ、デュフフッ…ほらぁん!入ってるのちゃんと見えるでしょ?
…ハァハァッ…あれぇっ…わ、私とエッチできて白目剥く程嬉しいんですかぁ?…ブヘッ…ブヘッ…ブヘヘヘヘヘヘヘヘッ!!」
「………あ……ぁ………あ゛…あ……」
俺が苦しんでいることなど全く気づいていない
相模原が俺を好きな気持ちは本物だろう。
だが、俺の声が相模原に届くことはなかったのだ。
相模原の歪んだ愛は、鋭利な刃となり、俺の心と身体をズタズタにした。
意識が徐々に薄れていく…もういっそこのまま沈んでいくよう に眠ってしまいたい。
こんな非現実的な…それこそ「悪夢」と形容されるべき事態に、俺はどうか悪い夢であってくれという望みを禁じ得ない。
だが頬を捻るのとは比べ物にならない強い痛みが、これが決して夢などという生易しいものではないということを俺に伝えてくる。
ズチュッ!ズチュッ!
「…が…はっ…あ…ぐっ…!」
「ハァハァッ…あぁんっ!あんっ!…ほぉあっ!ひぁうっ!…ち、茅ヶ崎くんとセ…セックスうぅー!…あひぃんっ!」
相模原が腰の動きを始め、苦痛がさらに増していく。
神経が焼け切れそうな程の痛み。肉壁が傷跡を掻き回し、意識を再び強制的に覚醒させる。
「…あ゛……ぁああっ!…い、痛い!痛い!抜 いてくれ!」
まるで痛みというスイッチで点灯と消灯を繰り返す照明のように、俺の感覚は酷使され、衰弱していく。
「ハァッ…ああんっ!!大丈夫ですぅ…すぐに気持ちよくなりますからぁ!んへぇっ…ひゃううんっ!私だって…こぉぉんなにぎもぢいんですからあ!…アァンッ!!」
「あ゛ああ゛あっ!!…し、死ぬ!…ぐあっ…!やめてくれ!本当に痛いんだよ!!」
グチュッ!バチュッ!ズチュッ!
卑猥な水音を響かせながら、相模原は無我夢中で腰を打ちつけてくる。
「…んっあっあうぅっ!…そ、そそそんなこと言ってぇ…はぁっはあ…ほ、本当は感じてるくせにぃ…あふぅんッ!…ハアッハァ…
こここ興奮してるんでしょ?…んふうっ!きき気持ち い いんでしょうっ?…はぁっはぁ」
「ち、違う!本当に痛いんだよ!あがあっ!…い、痛いだけなんだよ!離してくれ!」
だが、相模原はまるで痛みなど感じていないかのように快感を貪っている。
「ハァッ…ハァッ…あふんっ!は、恥ずかしがらなくても分かってますよぉ…ハァンッ!ち、ちち茅ヶ崎くんが悦んでること…
うひひぃ!…これからたっぷりセックス漬けにしてあげますからね!」
「…む、無理だ…がはぁっ!…さ、相模原だって…痛いはずだろ!?もうやめよう!!終わりにしよう!!」

ズジュッ!グチュッ!グチュッ!
「はぁ…はぁっ…えふぅんっ!…私はらいじょうぶですうぅぅ…んっふふぅ…い、今まで一人で指入れてオナニーしてたからか…
そんなに痛くないんですぅ…あぁぁあんっ!…ち、ちち茅ヶ崎くんを…いーっつもオカズにしてましたぁ!ハァハァッ…
頭のなかですっごぉーいエッチなプレイをして…はあぁんっ!めっちゃくちゃに汚しまくってましたぁ!!グヒヒィッ!!
…でもぉ…これからはそんなことしなくても…アアンッ!…毎日ちちち茅ヶ崎くんが私の性欲を直接処理してくれますもんねえ!!!!…ウエッヘヘヘェ!!」
この状況で痛みを感じているのは俺だけだった。
相模原は何の対価も払うことなく、一方的に俺を嬲りものにしているのだ。
さらに、俺が相模原と過ごす日常を楽しんでいた間、彼女は俺を視姦し、性欲解消の捌け口にしていたのである。
こんな状況でも相模原との過去を未練がましく思っていた自分にも驚くが、彼女への底無しの嫌悪感と拒絶感が、
まるで黒い絵の具を重ね続けるように、俺をどこまでも突き落とす。
初めて知った彼女の一面が、これほどまでに気持ちの悪い…おぞましいものだとは…
俺は、自分の知らないところで相模原からポルノとして扱われ、慰みものにされていたのだ。
「ハァッハァ…わ、私のために初めてを…アゥンッ!とっておいてくれたんですよねえ!…むふぅっ…う、うう嬉じいでずぅっ!
…はぁはぁはぁ…わわわわたしぃ、あた、あた頭の中ではちち茅ヶ崎くんと何度もなーんどもヤってますからぁ…
デュフッ!腰使いだってほらぁん♪…はあっはぁっ…ああぅっ !あ ぁんっ!…なかなかのテクニシャンでしょう?…はぁぁあんっ!」
グジュッ!ブジュッ!ズヂュッ!
相模原の動きは、テクニックなどというものとはほど遠い、腰で腰を殴るような暴力的なものである。
俺のことなど…いや、自分の身体のことさえも考えてはいない、この場の快楽だけを求めた獣のような動きだ。
「く…あがあぁぁっ!…や、やめてくれ!い、痛いんだよ!…本当に痛いんだあっ!もう許してくれ!」
ズチュッ!ズチュッ!ブジュッ!
「ハァハァ…んあぁんっ!…またそんなこと言ってぇ…うひっ…私のこここ腰振りテクニックでぇおち、おちんちんが
ビンビンに固くなってるじゃないですかぁ!…はあぁんっ!!」
「ち 、違う!これは薬のせいだ!痛いんだよ!…本当にこれ以上は無理だ!!」
だが、俺の意志や痛覚を無視して、陰嚢はボルテージを高め、2度目の射精の兆候を俺に伝えてくる。
「…ぐ…ああっ!…頼む!頼むから抜いて、抜いてくれ!」
「あっはぁああん!!…ハァッハァッ…ちち茅ヶ崎くんのおちんちんすごくイイ!おまんこ掻き回してグリグリしてるのぉっ!!
…はぁはぁ…ち、茅ヶ崎くんと愛しあってるぅ!!死ぬほど気持ち良いよぉっ!!おほぉっ!…私のオマンコきもちいいでしょ?
ねえ褒めて!私のおまんこ褒めてくださぁい!ふあぁぁんっ!!」
「…ウ…ぐうっ…せ…せめてゆっくり動いてくれ!も、もう少し優しくしてくれ!」
「あうぅぅんっ!…ハァッ…ハァ…が、我慢できないくらい…私のお、おおおまんこがきききもち良いってことなんですね!!
そうなんですね!!クゥンッ!嬉しいですぅっ!!…はあはぁはぁ…わ私もそろそろイキそうですぅぅ!!あぁんッ!」
このままでは精液だけでなく血を吹き出すのではないかという予感さえしてくる。
だが、薬物でコントロールされ、相模原に主導権を握られている俺に、射精の衝動を抑えることなど不可能であった。
「う…ぐ…がはっ!…あ、ああ゛ぁぁ゛ああぁ゛ああ゛あああああ゛ぁぁアァ゛ァアァ゛アアア゛アァァァァッッッッッッ!!!!!!!!!!!」
「はぁぁんっ!イキそ…イ…イイ…イくっ…イクイクイクイクイクイクイクッ!!!あぁああんっ!!!イクイク!!!
はあっはあっ!!!イクイクイクイクゥゥゥゥゥ━━━━━━ッ!!!!!!!!!!」
ビュルビュルビュルビュルビュクンビュクン!ドクドクドクドク…
全身が痙攣し、頭上から稲妻に貫かれるような衝動が俺を襲う。
不自然に増幅された触覚が、細胞を汚染し、強烈な痛みと排泄感が生気を奪っていく…
紙一重で保っていた俺の意識は、プツリと音を立てて失われた。
最後に見た景色…身体を仰け反るようにして絶頂を迎えた相模原は、弱り果てた俺をさらに犯すべく、腰の動きを再開し始めていた…

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