POG-32：エキシビジョン第2試合

対戦カード

レポート

　エキシビジョンマッチの第２試合は練習生である水月舞が先輩であるビッグレッドマシン所属の白石碧に挑むシングルマッチ。
　水月はＦＧＴでの１回戦で白石のパワーボムにより６分弱での決着という実力の違いを見せつけられているだけあって、今回の再戦における意気込みには並々ならぬ闘志を漂わせていた。
　ゴングが鳴ると同時に先制したのは水月。組み合おうとしてきた白石の腕を取るとアームロックで捻りあげてからスリーパーホールドに移行し、さらにはアイアンクローで白石の顔面に爪を突き立てていく。
　これに激怒した白石が強烈なラリアットを炸裂させて水月の体を一回転させるとボディスラムで動きを止めてから前回、水月を葬ったパワーボムでマットに叩きつけてからフォールを奪おうとする！
　だが、水月が意外にもカウント2.9でフォールを返すと、驚きの表情を浮かべている白石に組み付きベアハッグで絞め上げることで悶絶させた。これにより試合の流れを掴んだ水月がスクラップバスターからフロントネックロックへと繋ぎ、さらには強烈なバックドロップで白石を後頭部からリング中央に叩きつける。頭を抱えたまま蹲ってグロッキーな白石をフェイバリットホールドであるドラゴンスリーパーに捕らえて絞め上げる水月。後輩にギブアップするわけにはいかない白石だったが、リング中央で逃げることもできず、力なく水月の腕をタップするしかなかった。リベンジを果たし、水月は正規選手から勝利して初の先輩越えを果たしたことで正規選手昇格への足掛かりを築いてみせた。