POG−34の第1試合は正規選手に昇格した水月舞のプロデビュー戦として望月美芳とのシングルマッチが組まれた。望月は水原千鶴に続き、水月ともプロデビュー戦を相手することに対して不満そうではあったが現在、6連敗中ということもあり新人相手には絶対に連敗できないという闘志を漂わせていた。
だが、闘志が空回りしているのか試合序盤から水月にバックを取られると絞め技やアッパーで先制されてしまう。望月も反撃を行うと試合開始から8分過ぎには得意技であるサソリ固めで勝負を決めにかかるが、ロープに近くエスケープされてしまった。
その後も水月と望月の一進一退の攻防は続き、試合開始から16分過ぎには望月がコブラツイストでギブアップを狙いにいくが、水月が体を入れ替えてから望月をロープに振ると反動を利用してのスクラップバスターでマットに叩きつける。
さらにダウンしている望月を吊り天井の体勢にしてから首をクラッチすることにより、ロメロスペシャルとドラゴンスリーパーの複合である新技を披露。新人に降参させられるわけにはいかない望月だったが、水月の強烈な絞めあげに全く動くことができない。「美芳先輩、ギブアップしてください!」新人レスラーに降参を促され、逃げることのできない望月は水月の腕をポンポンとタップするしかなかった。望月をタップさせた水月がプロデビュー戦を勝利で飾った新技に『ドラゴンスレイヤー』と命名したことで、ジャイアントキリングを達成させたという印象を強調してみせる結果となった。
これにより望月はプロデビューしたばかりの新人選手相手にまでギブアップさせられて敗北したことで7連敗という不名誉な戦績を更新してしまったわけだが、『プロレスサラブレッド』の名に恥じないためにはスランプからの早急な脱却が求められるであろう。
水月舞正選手デビュー戦 シングルマッチ20分1本勝負 |
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●望月美芳 | 18分57秒 ドラゴンスレイヤー? | 水月舞○ |