極めて容赦のない描写がメインになりますので、耐性のない方、および好きなキャラが残酷な目に遭うのがつらい方はご遠慮ください。

326 :85:04/06/23 21:10 ID:LrmbA0Js
267氏のOKのあるのでラング3投下します。
今回も無駄に前振り長いです・・・


327 :邪教の生贄:04/06/23 21:12 ID:LrmbA0Js

リグリア帝国の侵攻によってヴェルゼリアから魔物の侵入を防いでいた結界ルシリスゲートは機能を停止してしまった。
トーランド男爵の娘ルナを仲間に加えたディハルトはレイモンド卿の命令で、ルシリスゲート南門を解放するべく兵を進める。
途中、交通の要衝ライレムを占領しているディハルトの幼馴染であるフレア姫が率いるバーラル軍と交戦する。
嘗て心を寄せ合った二人の戦いは激戦の結果、ディハルトの武勇とルナの軍略によりフレアの敗北に終わった。
重傷を負ったフレアはダークナイトを名乗るバーラルの将軍によって救出され戦場を後にした。
しかしこのライレム攻略に要した時間が後の悲劇を防ぐ事が出来なかった要因になるとはこの時、誰も気付いては無かったのである。
ライレムを奪還し、辺境の民シカ族により占領されていた南門を攻略したディハルトは、南門を守護していた巫女ソフィアが儀式の生贄としてシカ族にさらわれていた事を知り、シカ族の領土に侵攻する。
しかし魔法を封じる霧に守られたカ・シンド率いるシカ族の迎撃部隊に苦戦している間に、生贄の儀式は始まってしまう。
洞窟の最奥、溶岩溜りへと続く穴に全身に布を巻きつけたような露出度の高い服装をした少女が吊るされていた。
南門の巫女ソフィアである。
ソフィアは革紐で亀甲に縛られ、四肢を背中側にして一つに纏められ、そこから腹部を下にして吊るされている。
「シカシカシカーッ! 生贄を下ろせ!
 これで、シカ族の繁栄、決まった、絶対〜!
 シカーッ!」
シカ族の大酋長ケー・ツカイロの掛け声にシカ族達は獲物を振り上げながら答える。
「シカ〜ッ!」
「・・・・ああ、誰か・・・・」
ソフィアはそれを絶望的な想いで見詰ていた。
「シカシカ!生贄!生贄!」
ケー・ツカイロの命令で留め金が外され大岩で速度を調整された革紐がゆっくりと降り始める。
「キャァッ!」
留め金を外された衝撃に巫女は悲鳴をあげ、海老反りにされた身体から突き出された革紐に挟まれている乳房がたぷたぷと揺れた。


「邪魔、許す、出来ない!
 立て、シカ族!
 強い〜〜〜〜っ!」
ようやくか・シンドを倒し洞窟に侵入してきたディハルト達を見て、ケー・ツカイロが迎撃を命じる。
「シ〜カ〜〜〜ッ!!」
大酋長の言葉にシカ族が次々と侵入者へ向っていく。
シカ族一人一人はそう強いわけでは無い。
だが洞窟という限定された環境とその数はディハルト達を梃子摺らせるのに充分なモノであった。
「シーカッ!シカシカァッ!!」
シカ族に部隊にディハルト達が押さえ込まれるのを見てケー・ツカイロは喜びの声をあげる。
「あぁ、誰か・・・」
ソフィアは急に洞窟が騒がしくなってきたのを見て、助けが来たかもしれないと希望を持ち始める。
しかしその希望も空しく溶岩はまでの距離はゆっくりとだが確実に縮まりつつあった。。
「ああ、熱い・・・・ルシリス神よ・・・・」
迫り来る溶岩の熱気に巫女は自らが仕える光の女神に助けを求める。
「きゃぁっ!」
ソフィアの身体から垂れ下がっていた服の布が吹き出た溶岩に触れて燃え始める。
高熱に晒されていた布状の服は一瞬で燃え上がり、ソフィアの白い裸身は到る所に火傷を負いながら露になった。
「あぁぁあ・・・いやぁ・・・・・」
ソフィアが羞恥と痛みの声を上げる。
それでも彼女の穏やかな美貌とは不釣合いな、肉感的身体を戒め食い込んでいく皮紐は燃えずに巫女の身体を拘束している。
この皮紐は炎で燃えないサラマンダ―の表皮で造られているのだ。
革紐に絞り出された剥き出しの乳肉の上では恐怖の為が桃色の乳首がツンと尖っていた。


「あっ、な、何?
 くっ・・・・あっ・・・・・」
溶岩の熱によりソフィアを束縛する革紐が締まり始める。
上半身では乳房を上下から締め付ける革紐が縮み形良い肉隗を淫らに歪め、下半身では巫女の自慰すらした事の無い穢れ無き股間に通されていた革紐が処女の秘裂に食い込んでいく。
四肢に絡まるそれも骨を砕かんばかりに絞めあがっていく。
「い、痛い」
そればかりかソフィアの四肢を縛り、身体を海老反りに拘束している革紐まで締まり、ソフィアの身体をゆっくりとUの字に曲げていく。
「ああああっぁあかはっぁあぁーーー」
ソフィアの声にならない悲鳴、背骨がみしみしと軋む。
彼女の柔かい身体はその圧力に良く耐えていたが遂に限界に達し、

ばきっ

という破滅の音と共に二つに折れた。
「んっっかぁひっあはぁ・・・・・・・・かはっ」
聖女は呻き声と共に血を吐き、その美貌に似合わぬ苦痛に歪んだ顔で意識を失った。


「酋長の部隊に攻撃を集中させましょう
 それしかソフィア殿を助ける方法はありません!」
その頃、ディハルト達は今だ、洞窟の中ほどでシカ族と戦っていた。
縛られたソフィアが溶岩溜りに降り始めてからかなりの時間が立っている。
このままでは間に合わないと思ったルナがディハルトに一点突破を献策する。
「そうだな、それしかないか・・・・全軍突撃!
 その他には構わず酋長を討つんだ!!」
ルナの言葉にディハルトは突撃を命じると強引にシカ族の部隊を突破しケー・ツカイロの護衛部隊に攻撃を開始する。
「急いで酋長の部隊を倒すんだ!」
他の部隊もそれに続く。
「生贄、渡さない!
 シカ神怒る!」
ケー・ツカイロは火球の呪文を唱えて抵抗しようとするが、ディハルトは護衛部隊を蹴散らすと一刀のもとにシカ族の大酋長を切り捨てた。
「シカーッ!」
断殺魔の悲鳴をあげてケー・ツカイロは絶命する。
大酋長の死を知ったシカ族達は戦意を無くし逃げ散っていった。
しかし、その瞬間、
「キャアアアアァァッ!」
失神していたソフィアは溶岩に接触しあまりの熱さに目を覚まし悲鳴をあげた。

ジューーーー

肉の焼ける音が洞窟に聞える。

「し、しまった!
 間に合わなかったか!」
絶望の叫びをあげるディハルト
「ディハルト様、まだ諦めてはなりません
 急いで引き上げましょう」
革紐が落ちる速度はあまり速く無い。
急げば、生きている内に引き上げられるかも知れなかった。
信頼する軍師の言葉に我に返ったディハルトは急ぎ革紐を引き上げ始める。


「ソフィア殿はまだ生きています
 司祭殿を早く!」
引き上げられたソフィアは辛うじて息をしていた。
普通の人間であれば、溶岩に全身が浸かれば一瞬で絶命していただろう。
しかし彼女はルシリスの巫女であった。
ルシリス神から授けられていた加護の力が彼女の命の救ったのである。
もっともそれが彼女にとって幸いであったかどうかはわからない
なぜなら彼女は全身の骨が締まる革紐によって砕かれ、聖女と称えられた美しい顔と身体は溶岩によって焼け爛れてしまったのだ。
溶岩に浸かる事が無かった為、綺麗な白い肌のままの関節より下の四肢がその無残さに拍車をかけている。
「くっ酷いな・・・」
その清楚な美貌と巫女としての絶大な力により聖女として知られていた少女のなれの果てとはとても見えない髪毛すら残っていない焼け爛れた醜い肉隗にディハルトは思わず、目をそらしてしまった。
呼び出された従軍司祭が慌ててソフィアに幾度と無く回復魔法をかけていった。
「助けていただき有難うございました」
一命を取り留めたソフィアは次の日、意識を取り戻すと見舞いに訪れたランディウスに微笑みを浮かべながら礼を述べる。
それにも関わらず悲痛な顔をしているディハルトを見てソフィアは不思議に思い尋ねる。
「どうかいたしましたか?」
と・・・・・


「ソフィアさん、すまない
 俺達はあなたの命しか救う事が出来なかったんだ」
ディハルトは言い辛そうに言うと手鏡を差し出す。
「それはどういう事ですか?」
ディハルトの言う事の判らぬまま手鏡を受け取ると何気なく覗き込む。
「えっ?」
ソフィアは絶句した。
そこには見慣れた自分の顔では無く、赤黒いケロイド状の皮膚で覆われ醜く歪んだ化け物としか言い様の無い顔が写っていたのだ。
慌てて自分の身体を見る。
白い滑々とした肌は手鏡の中の化け物と同じようにケロイド状になっていた。
形良く隆起していた乳房も完全に失われている。
両手の肘から下が元のままであったので今まで気付かなかったのだ。
「これが私ですか・・・・・・」
呆然と巫女は呟く。
「はい、回復魔法により砕けていた全身の骨は修復する事が出来ましたが、
 皮膚は完全に組織が破壊されてしまっており、私の力では治癒させる事が出来ませんでした
 申し訳有りません」
従軍司祭の言葉の残酷な言葉をソフィアを聞き、自分に治癒魔法をかける。
しかし、時間が経ち過ぎた為か、並ぶ者無きとまで謳われた彼女の力をもってしてもケロイド状の皮膚が元に戻る事は無かったのだある。
「いえ・・・命だけでも・・・助けていただいて・・・・・・・・・
 ですが・・・・・申し訳有りません・・・・・すこしの間・・・・一人にしておいて下さい。」
巫女とはいえ、彼女は一人の少女である。
自分の身体が無残な事に平気なはずは無い。
ディハルト達は慰める事すら出来ず、そっと外に出ていくのであった。
その日、天幕の中からソフィアのすすり泣く声が絶える事は無かったのである。


次の朝、、彼女が自らの役目を果たす為、南門に立っていたのは巫女としてに使命感のなせる技であろう。。
数日前までは、女神ルシリスの教えに従い、若さ溢れる美しい肉体を惜しげも無く晒すような露出の多い巫女装束に身を包んでいた美しき聖女は、化け物の様になってしまった姿を恥じるかの様に全身を包帯で被ったった姿で儀式を行い南門は再び起動させた。
ソフィアが極めて強力な回復魔法の使い手だと知ったディハルトは彼女に同行を勧めたが、ソフィアは自分の身体が他人の目に晒されるのを嫌い、南門に残留する事を望んだ。
ディハルト達は彼女を残し、残る門を開放するべく兵を進める事になる。
「強いお方でしたね。」
遠ざかる南門を眺めながら、ルナがディハルトに話し掛ける。
「ああ、そうだな」
醜くなった姿を恥じて、南門に留まったものの彼女は巫女としても使命感からとはいえ、その姿を皆の前に晒し南門解放の儀式を行なったのだ。
並の精神力で出来る事では無いだろう。
しかし、強い使命感と強力な回復魔法を使う巫女はこの場にはいない。
ライレムに手間どった数日の為に彼女は蛮族にさらわれ、癒える事の無い傷を負ってしまったのだ。


「そう少し、ライレムを早く落とせていたらな」
ディハルトが悔恨の言葉を吐く。
「確かにそうかも知れません・・・しかし、バーラルのフレア王女は名の知られた名将です
 あれだけの短期間で攻略できたのは僥倖をいうべきでしょう
 ソフィア殿の事はディハルト様のせいではありません」
ルナがディハルトに責任は無いと冷静な分析を述べるが
「しかし・・・・」
ディハルトはどう簡単には割り切れなかった。
確かに早期のライレムの陥落は天才的なルナの軍略とそれを的確に実行する指揮能力を持ったディハルトであったから成し得たものである。
もし凡庸な指揮官であったら名将フレアが守るライレムは攻略する事すら不可能であったであろう。
だがディハルトはレイラとティアリス・・・そして、リファニーに続き、ソフィアをも救えなかった事に大きな罪悪感を感じていたのだ。
客観的に見れば彼に責任は無いだろう、しかし手の届きそうな所で立て続けに起こった悲劇はトラウマを植え付けるには充分なものであった。
ディハルトは悔恨の情に責められながら兵を進めていく。
その先に全ての始まりとなった惨劇の残滓ともいうべき悪夢が待ち受けているとも知れずに・・・
「ディハルト様・・・・」
ルナは罪悪感に囚われているディハルトを飛竜の上から心配げに見詰ていた・・・・・・・
戦乱は、またしても美しき少女から未来を奪い、絶えなく続いていく。
ラーカス解放の日は今だ・・・・・遠い・・・・・・・・・・・



335 :85:04/06/23 21:28 ID:LrmbA0Js
ソフィア編尾張デツ
また一回下げ忘れた・・・毎回やってるな・・・・
今回はシナリオの都合上死にません・・・
次回からはしっかりヤリます。

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