極めて容赦のない描写がメインになりますので、耐性のない方、および好きなキャラが残酷な目に遭うのがつらい方はご遠慮ください。

642 :八拾五:2006/12/02(土) 14:25:57 ID:p1SLmw/4
お久しぶりの八拾五です。
なんかさびれましたね(T_T)
久しぶりにSS書いているのですが、
変化球を書こうとしたらなんか少しスレのストライクゾーンから外れてしまったような気がします。
やっぱりまずいですかね。



魔の大地ヴェルゼリア…
その地にある闇の神殿にて魔剣アルハザード復活の儀式が執り行なわれようとしていた。
祭壇の左に二つに分けられ足元まで垂れ下がる長く美しい蜂蜜色の髪をした清楚な美貌の少女が虚ろな目付きで立っている。

胸部から上腕部にかけてを被うぴっちりとしたオレンジ色で日縁取られた白と黒のツートンカラーの薄手の豊かに
実った胸の膨らみのすぐ下までしか被っていないへそが丸出しになった上着と、
腰につけられたアーマーの下から覗く下半身を被う上着と同色の極端に短い長けのスラリとした太股も剥き出しになっているスカート
というその服装から彼女が光の女神ルシリスに仕える光の巫女である事が判る。
彼女の名はリアナ、数百年前に魔剣を封印した巫女ソフィアの子孫であり魔剣を解放する為の触媒にする為、先日誘拐されてボーゼルに洗脳されていた。
中央に魔族の支配者である闇の皇子ボーゼル
右には大きく開いた胸元と腰と肩にプロテクターを着け、黒いボディスーツと同色のマントを羽織ったリアナそっくりの少女が立っていた。

「遂に見つからなかったか・・・」

ボーゼルが苦々しげが呟く。

帝国の力を借りてまで探したホーリーロッドとダークロッドは遂に見つけることが出来なかった。
それ故彼は二人の巫女を戦力とすることを諦め、魔剣解放の為に使いつぶす事になってしまったのだ。

「光の巫女よ、儀式を始めよ」

ボーゼルの声と共に闇に洗脳された光の巫女が虚ろな声で開封の呪文の詠唱を始める。

それが自分の身体にどのような悲劇を呼び起こすかを知らずに・・・


呪文の詠唱が終わると共に魔剣を封じていた膨大な魔力が魔剣から吸い出されていく。
本来ならホーリーロッドに吸収されるはずの魔力は巫女の身体に蓄積されていった。
リアナの魔力許容量は人としては希有な大きさであったが、それでも彼女の祖先である巫女ソフィアが魔剣を封じるの使った女神ルシリスの絶大な魔力を人の身っで吸収しきれるはずは無く、
開封の呪文が半ばを超えたあたりで限界に達していた。
それでも魔剣から魔力は巫女の身体に流れ込んでいく魔力は行き場を求めて少女の身体をより多くの魔力が蓄えられるように造り替えていく。

ほっそりとしていた貌の輪郭は次第に丸みを帯び始め、元々豊かだった胸はさらに大きさを増し、身体の線を浮き彫りにしている薄手の服がはち切れんばかりにしている。
元々細身の身体にやや不釣り合いの大きな胸をもっていた少女の身体は、各部に肉が付き、バランスのとれた理想的な身体になっていく
しかし少女がそのボディラインを維持していられたのはわずかな時間であった。
流れ込んでくる魔力はさらにリアナの肉体を変容させていったのだ。

魔力を吸収する為に魔剣にむかって伸ばしていたスラリとした両の腕はブクブクをふくらみ、白魚のようだった細い指をすきまがなくなるほと太くなっていく。
少女の顔も一回り以上大きくなり、膨らんだ頬が黄金色の大きな瞳を細く見せかけていく
たるんだ頬肉は肩までたれ、幾重にも折り重なった顎の肉とい共に首を覆い隠す。
ふくらんでいく肉体に元々ピチピチだった上着は耐えきれず、甲高い音と共に引き裂け、綺麗に整っていた乳房は肥大し自重にまけて垂れ下がる。。
スラリとした贅肉がまったく付いていなかったむき出しの腹部も次第にふくらみ始めついには二段三段と積み上がるように弛んでいく。
細かった腰も完全にくびれを無くし、寸胴どころか逆に樽のようふくらみ始める。
ほっそりとしていた美少女の面影は今のリアナにはもはや残っていなかった。
醜いまでに肉をまといゲルと見紛うばかりの醜女となりはてたのである。
年頃の少女にとってそれは死より恐ろしい運命であったかもしれない。
さらに悲惨な事に魔力の貯蔵庫として造り替えられた脂肪は、彼女の身体に定着し、どのような事をしても二度と戻ることは無いのだ。

魔剣から放出される光の魔力は次第に勢いを無くし遂に途絶えたとき、光の巫女の身体は、もはや歩く事はおろか、立つことすら不可能なほとの体重になっていた。


魔剣の解放が終わると、ボーゼルの右側に立っていたリアナそっくりの少女が歩み出る。
彼女はラーナ、幼い頃、その魔力故に魔族にさらわれたリアナの双子の姉である。
幼い頃、エストール大神殿より誘拐されてきた彼女はボーゼルによって洗脳され、ダークプリンセスを名乗る闇の巫女としてボーゼルに仕えてきたのだ。
無惨な姿になった妹には目もくれずダークプリンセスは魔剣に闇の魔力を注ぎ込み始めた。
本来であればダークロッドに蓄えられた闇の魔力を込めるのだが、ロッドが無い為に自らの魔力を注ぎ込んでいく。

ダークプリンセスもまた妹と同等以上の魔力の持ち主であるが、魔剣が必要とする魔力はそれ以上のものがあった。
魔剣は闇の巫女の全ても魔力を吸い上げても足らず、彼女の生命力を魔力に変換して吸収し始めたのだ。
生命力が吸い上げられる未知の感覚がダークプリンセスを襲う。
それは快感であった。
大神殿から誘拐されて以来少女はひたすら闇の巫女としての修行をさせられていた。
自慰すらしたことのない無垢な肉体に感じる初めての快楽に麗貌を上気させつつ荒い息を吐きながら呪文の詠唱を続ける。
いつしか彼女の股間は湿り気を帯び始め、ボディスーツに吸収出来なくなったソレは白い太股を流れ落ち始めていた。

生命力を吸い上げられ快楽の中、少女の身体が変化し始める。
蜂蜜色の長い髪は水気を無くし、次第に色が抜けて始め、
妹よりやや硬質の美貌は、張りを失い皺だらけになり肉がそげ落ちていく
豊かに張っていた胸も張りを失いツンと上を向いていた乳房は一度も男に愛されることも、子に乳を与えることなくしぼみだらしなく垂れ下がっていく。
少女の体内では、ようやく成熟を迎えたばかりの子宮が一度も子を成すことも、男の精を受けることも無くその機能を停止した。
花開いたばかりのダークプリンセスの若い肉体は生命力を失い老化しているのだ

闇の巫女が生まれて初めての絶頂を迎えたとき、少女の肉体は70を超える老婆と同等のものになっていた。
魔物達のあこがれであった美肉は失われ、彼女の若い肉体の魅力を引き出していた胸元が大きく開き、
股間部分を鋭い逆三角形にカットされた漆黒のボディスーツも今となっては惨めな物であった。

幼い頃からボーゼルが育て上げたダークプリンセスは、数百の齢を重ねた闇の皇子をして今まで見たことのないほど美しい娘に成長していた。
彼は処女で無ければ行うことの出来ない魔剣解放の儀式を終えた後、彼女を魔族化して永く寵愛しようと思っていたのであるが、魔力を失い老いてその

美貌を失った少女にはなんの利用価値を認めることは出来なかった。

ボーゼルは力を取り戻した魔剣を手に入れると、一人転移の術で祭壇を後にしたのである。



闇の皇子が祭壇から消えると共に双子の巫女の洗脳は説かれ二人は正気を取り戻した。

虚ろだった瞳に生気が戻る・・・

それが二人にとっての絶望の始まりであった。

「い、いやっー」

光の巫女があまりに変わり果てた自分の身体を嘆き叫ぶ。
リアナにとって同世代の少女達より発育のよい身体、特に大きな胸は元々劣等感の元であった。
エンドール大神殿での修行時代、同年代の少女達に比べ、発育が早く明らかに一回り以上大きな彼女の胸は、
修行仲間からの朱嫉妬交じりのからかいの対象であったのだ。
服が体のラインを隠すものゆっくりとした物であれば問題は少なかったであろうが、
女神ルシリスに仕える巫女の衣裳は薄手の布地で作られた体にぴったりと張り付く、
体のラインを強調するようなものであり日増しに大きく育っていく胸のふくらみの豊かさをまるで隠してくれなかった。

薄い布地を下から押し上げる胸のふくらみが神殿を訪れる男性信者の男達の目を集める事を知って以来、彼女は自分の身体を厭い始めたのだ。
しかし、彼女も年頃の少女である。
自分の身体が醜くなる事に耐えられるはずがなかった。
なによりエルウィンを愛しく想うようになっていらい彼女はようやく自分の身体を肯定的に見ることが出来るようになったのだから・・・



一方、長年に渡る洗脳の説けたリアナの双子の姉ラーナは、諦めの境地にあった。
ダークプリンセスとして魔物の軍勢を率い罪無き民衆を虐殺してきた彼女にはこれは自業自得な結末だと思われたのだ。

「レオン・・・・」

愛しかった若き帝国の将軍を想う。
こんな姿になってはもう彼に会えない・・・
すっかり潤いを無くし皺だらけになった身体をみながらラーナはただその事だけを考えていた。



それから数刻後、祭壇に突入したエルウィンがみたものは、
脂肪が幾重いも重なったゲルような醜い生き物と全く似合わない露出度の高い服を着た老婆の姿だけであった。
エルウィンは、老婆が着ている服が魔族の軍勢を率いて幾度となく対峙したダークプリンセスを名乗る妖しいまでの美貌をもった
リアナとよく似た少女同じ物である事に気がついた。
彼女がこのようになっているという事はまさか・・・
エルウィンは先ほどちらりと見ただけの肉塊をもう一度みる。
その醜く肥大した頭の上には彼が愛した少女と同じ蜂蜜色の髪が同じ形で張り付くように存在していた。

「そんな・・・・リアナ・・・・」

エルウィンは愛しい少女のあまりに変貌した姿に絶望のあまり膝を地面に落とした。

「いや、見ないでエルウィン! 見ないでエルウィン!」

愛しき人に自分のことに気づかれたと悟りリアナがあげた悲鳴が地下祭壇に木霊していった・・・・




その後、魔力を失ってしまったラーナと膨大な魔力を持つが動くことの出来ないリアナに聖剣の封印を解くことは出来ず、
光輝の末裔達と帝国軍は闇の軍勢に敗北し全滅することになった。

ラーナは自分の知る闇の軍勢に対する全ての情報を光の末裔に提供したあと、
山小屋に引きこもったが、程なく罪の意識に苛まれ、自ら命を絶った。

リアナは、何とか体重を落とそうと様々な努力をしたがまったく効果を現さず、
エルウィンの戦死後自ら命を絶とうしたが、絶食しても膨大な魔力は彼女が死ぬことを許さなかったのである。

光輝の末裔が滅亡してから数百年

未だ、祭壇では半ば魔法生物と化し素ぬ事だけを考えているリアナがはいずり回っていたが、
化け物がいるという噂に周辺の住民は近くに寄りつかず、ただただ狂気の中、永遠の時間を過ごすだけであった。

「お願い、だれか私を殺して・・・・」

その声が永遠に止む事はなかったのである。




658 :八拾五:2006/12/06(水) 00:06:24 ID:vf2j9Txt
前半、改行し忘れ、スマソ

後、題名書き忘れ

「触媒」 です。

いつもながらの不覚w

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