極めて容赦のない描写がメインになりますので、耐性のない方、および好きなキャラが残酷な目に遭うのがつらい方はご遠慮ください。

854 :サガ2 ◆jHCuM/6C1s :04/01/19 18:38 ID:S5bDDGmJ

ただ、子供を助けたかった。それだけだった。

(無茶しちゃったかな……)
石畳の土ぼこりを肌に感じながら、コーデリアは、ぼんやりとそう思った。

「ったく、てこずらせやがって」
「!……っ」

アレクセイの手下が突き立てた刃は、コーデリアの右の足首を骨まで貫いていた。
逃げられないようにするために。もう動けないコーデリアをさらに嬲るために。

「あー、アキレス腱が切られちゃったなあ。これで二度と歩けなくなっちゃった」
「ヴィジランツなのにねえ。もう、クヴェルを掘りにいけないよ」
「ぎゃはははは!」

三人が馬鹿笑いを上げた。千切れかかった足首からは赤黒い血が溢れ返っている。
酷い傷ではある。だが、これが唯一の手負いではない。
コーデリアの体には既にいたる所に酷い傷が刻みつけられていた。そのうちのいくつかは確実に致命傷だった。


「さてと、お楽しみの時間だ」
地べたに這いつくばり、弱弱しく息をしていたコーデリアは、手下の一人に蹴り飛ばされ、仰向きになって血を吐いた。
男がその太ももに手を伸ばす。何の抵抗もなく、股が開かれた。さっき刺し貫かれた足首がもげそうになった。

自分でも無謀だというのは分かっていた。さっき会ったばかりの少年を命がけで守る義理もなかった。
だけど。ここでこの子を見捨てたら、自分はウィルに思いを告げる資格を永遠に失ってしまうんじゃないか。
そんな気がして。コーデリアは三人を相手に勝ち目のない戦いを挑んでしまった。

男の手が下着を引き裂く。鈍くなった体に男が圧し掛かってくる重みを感じた。

(ごめんね……ウィル……『初めて』を……あげられなくなっちゃったね……)

コーデリアは、そんな的外れな心配をしながら、微かに自嘲した。

「うおおお! 締まるぜ、こいつ、処女だよ!」
「なんだ、ナイツの小僧に掘られてなかったのか、その穴?」
「ぎゃへへへへ!」

手下二人が下卑た薄ら笑いを浮かべる傍らで、男はコーデリアの足を担いで腰を動かすのに夢中になっていた。


「俺らも遊ばせろよ」
その二人が近寄ってくる。

「ぎゃあああ!! ひぐゥ! うぐおおぉぉ!!」

さすがに無反応になっていたコーデリアが激しく暴れまわった。
コーデリアのまだ熟れ切っていない乳房は根元から切り取られた。乳腺から黄色がかった液体が飛び散る。
もうひとりは、乳房が両方とも切り取られている間に、手首を刃で引いて切断していた。
男達は三人がかりでコーデリアの華奢な体を押さえつけた。コーデリアの足首がもげて落ちた。

「ひゅ……ひゅ……」

「おー、イクぞ! イク、イク!」
「おい、ここに出せよ」

「ぎっ!!」
コーデリアの体がひときわ大きく反りあがった。男の手に広げられた腹からは内臓が剥き出しになっている。

「よしきた!」


コーデリアを犯していた男が陰茎を引き抜き、そこに己が怒張を挿入した。

「げぼおっ!!」

続いて挿入した男も、そこへ突っ込み、生暖かい感触に包まれながらそこに射精した。
その間にも、コーデリアの体に加えられる『お楽しみ』の手が弛められることはない。
三人がそれぞれ三順したころには、コーデリアの体はすっかり削り取られていた。

やがて、三人はすっかり満足すると、それぞれ例の馬鹿笑いをあげながら立ち去っていった。
だが、少女の命のまだ灯火は消え去ってはいなかったのだ。

「……ィ…ル」

コーデリアは天を仰いだ。目玉を抉られ、空洞になった彼女の眼窩に、満天の煌きが映ることはない。
だが、代わりに、愛しい人の笑顔が見えていた。声も。思い出していた。一緒に過ごした幸せな日々を。


ヴェスティアで初めて出会ったときのこと。
ハンの廃墟で、初めて伴に冒険した日のこと。
南大陸へ向かう船旅。
二人でクリューゲルの街を歩いたこと。

(ほんとは……私……すごくドキドキ……してたん……だから……)

グリューゲルから砂漠へ。そこでウィルは知った。両親の死についてを。

「――……ディー……コーディー!」
「ウィ……ル……?」

自分を呼ぶ声は幻ではなかった。力強い腕がしっかりと抱きしめていたから。

「何て惨い……!」
「これは、もう……」

仲間たちが口々に悲痛な呻きを漏らす。ウィルは泣いていた。声を殺してすすり泣いていた。
ポタポタと暖かいものが自分の顔に降りかかってきて、それでコーデリアにもそのことが分かった。


「聞い…て……あなたのお父さんを……殺したのは……お母さんじゃな……アレク…セイ……」
「コーディー、もう喋らないで!!」
ウィルが激しく頭をふる。狂ったように、激しく。
「許してくれ、コーディー、僕のせいで……ごめんよぉ、ごめんよぉ」

(フフ……ウィルの胸……暖っかい……)
だが、彼女は満たされていた。最後になってようやく、愛しい人に抱かれていたのだから。
(もっと……はや……く……こうして……れば……よかっ……た……ね……)

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
ウィルは克明に感覚した。己が腕の中で少女のアニマが天に召されていくのを。

――数ヵ月後、石切り場でウィル・ナイツとアレクセイの最後の決戦が行われた。

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