極めて容赦のない描写がメインになりますので、耐性のない方、および好きなキャラが残酷な目に遭うのがつらい方はご遠慮ください。

137 :暇人 ◆R5GSeiYY :02/05/14 00:10 ID:tIzEWLyF

くちゃ。
唾液のぬめる、嫌な音を立てて、ようやくジャンはメルの唇を解放する。
「自由。平等。友愛。ね、君はこの革命の理念をどう思う?」
メルは穢らしい者を見る目で、ジャンを見ながら「…す、素晴らしい理念だと思
うわ。でも、ジャン…アナタは本当に変わってしまった…のね」
大仰に両手を広げ「当然! 僕はね。自分の弱さを呪った。そうしたら…」と、
ジャンの姿が異形のモノへと変わっていく。
彼女にはその異形の怪物を表現する、語彙を持ち合わせてはいなかった。
ただ、持ちえたのは声にならない悲鳴のみ。
異形のモノは悲鳴を上げ続ける、彼女の頬を殴り飛ばす。
軽い彼女は部屋の隅の壁にぶつかり、床に崩れ落ちる。
胸の強打で息が出来ず、ただただ喘いでいる。
そんな彼女を冷徹な瞳? で眺め遣りながら「誰かが力をくれたんだよ。その変
わりに…。シャノワールの人間を必ず殺す事を誓わされけれどね」と、人にして
は奇妙に甲高い声を上げる。

壁際に蹲るメルに、その異形のモノが近づいて来る。
彼女はただ、幼子のように頭を抱えて蹲り震えている。
そうして、涙声で泣き叫ぶ。
「ぃ…ぃやぁぁ! 来ないで…来ないでぇぇ!!」


その、異形のモノは、刃のような爪で彼女の解れた服をしゃきんしゃきんと切り
裂いて行く。
「動いたら、切れるからね。ほら、切れちゃった」
「っ…!」
メルの右乳房の側面が縦に切り裂かれる。
血がどくどくと、鼓動に合わせて溢れ出る。
乳房から、わき腹へ…そして、臀部へと。
メルは局部や乳房を手で覆いながら、必死に目を閉じてこの、悪夢めいた現実か
ら逃れようと努力する。
その、堅く閉じた瞳からは、涙が止め処と無く溢れ…床に小さな池を作っていた。

音が止まった…。
そぅっと、目を開くと…正面に、醜い異形の顔。
慌てて、また目を閉じるメル。
彼女の口元がぶつぶつと、いつか教会で聞いたキリエを唱えている。
この異形が、何処と無く、ガーゴイルに似ているから。
と、そのキリエは鋭い痛みで中断を余儀なくされた。

「神は死んだ。でもね…その祈り、何故か痛いんだよぉぉ!」
その鋭い爪で、彼女の白い柔肌を切り裂いて行く。
「ぁ…ふぅ…っ! 痛っぅ…いあぁ! 止めてぇぇ!」
柔肌が裂け、血が壁に飛び散る。
メルは痛みと恐怖の余り、もはや悲鳴さえ上げる事が出来ず、ただ歯の根が合わず
がちがちとした音を立て、体を激しく震わせている。
しかし、必死にその局部や胸は覆い隠していた。


「そろそろ、メル…君の破瓜の血を散らせよう」
そう言うと、ジャンであったモノが彼女を無理矢理に組し抱き、両手を床に押さ
え付ける。
メルはいやいやをしながら、必死に抵抗したのだが、適わずその美しい乳房と肢
体を曝け出した。
光が部屋の微粒子を浮き出しながら、そんな彼女と異形のモノに降り注ぐ。
白い柔肌を自らの血で汚す乙女を、ガーゴイルが組み抱く。
まるで、中世の地獄の風景を描写した宗教画の一場面を、現実に投射し、成立し
たかのような、非現実的な光景であった。

ずぶり。
彼女の陰部に、その醜く屹立した、ガーゴイルの物が侵入する。
「ぁ……!」
そのガーゴイルの物は、鈍く尖った棘が無数に生え、その硬い角質がメルの内部
を傷つけ、壊す。
ただ、声にならない悲鳴が部屋に木霊するのみ。

痛み。
苦しみ。
悲しみ。
恐怖。
そして…言葉にならない嫌悪感。
そうして、彼女の意識は深い闇に暗転する。


彼女の瞳は虚ろに何も映し出しておらず、口の端からは涎が伝っている。
陰部は、ガーゴイルの精液と彼女の破瓜の血そして、内部の出血によって、淡い
薔薇色をした、粘液がこぽこぽと溢れ、伝い流れていた。
身動き一つせず、ただその状態で横たわる彼女を祝福するかのように、夕暮れの
燃え立つような黄金色の光が、彼女をいつまでも照らし続けている。

いつの間にか、その異形の怪物はジャンの姿へと戻っていた。
そうして、日の最後の残照を背に受け、そんな彼女を見下ろし佇んでいる。
その表情は、影になりようとして知れない。
メルが意識を取り戻した事に気付くと、にっこりと微笑みながら手を差し伸べる。
もう、どうなっても良い…。
このような化け物に汚された、自分自身の肉体すら最早厭わしい。
メルはその差し出された手を払いのけながら、ただ彼を睨みつけ涙する。
そんな彼女の様子を見下しながら、ジャンは唇を歪ませ「…所詮は、君も女だね。
盲目的な力への意思。この素晴らしさを理解出来ないとは」と呟く。
そう言うとジャンは、片手で彼女のか細い首を掴み、宙に吊り上げた。
「…くっ…は! ぅ…ぁ…ぁ…」
彼女は苦しげに足を宙でばたつかせて、その自らの首をきつく締め上げるジャン
の手を必死に解こうとするのだが、適わない。
メルの普段から白い肌は、更に白さを増して、しだいに紙のようになる。
そんな、悶え苦しむメルを満足そうに眺めやりながら、ふっ…と、その首に掛け
た手を開く。
バタン。
乾いた音を立てて、彼女の体は床に強く強打される。
けほけほと、床に両手を付きながら、メルは荒い息を付いていた。
心臓が早鐘のように打ち、全身から吹き出る汗が服を肌に密着させて、それが更
に息苦しさをいや増すようであった。


「ねえ。プロメテウスの受けた業罰。或いは、シシュポスでの責め苦。メル、憶
えてるかな?」と、喘ぐ彼女の背中に向かいジャンが問い掛ける。
ぐちゃ。
メルは刹那、自分の身に何が起きたのか、理解出来なかった。
そうして、彼女は自身の腹部に目をやり…絶叫の形に口を開くが、叫びの変わり
に、おびただしい量のどす黒い血の塊を吐き出す。
ジャンの手が、彼女の背中から腹部までを貫通し、その内部の臓物をにちゃにち
ゃと握りつぶしていた。
自身の体内を彼の手が陵辱しているのを感じながら、脳裏はただ苦痛一色になり、
床に血の跡を付けながら、ただ意味も無く床は這いずるメル。

「清くなれ。…そう、聖書のキリストの言葉だね」と言い、ジャンが彼女の体内
から手を引き抜き、手を軽く一振りすると、傷は一瞬の内に消え去った。
メルは床に突っ伏しながら、その痛みからの解放により、気を失う。
だが、その快い暗転から、一瞬の内に呼び覚まされる。
「あ、あ…あ」
片方の眼球に紅色の閃光が走り、思わずその部分の上瞼に手をやると…無い!
その手は潰れてひしゃげた、眼球が収まっていた黒い空洞をなぞるばかり。
無事な方の目をジャンに向けると…。
彼はメルから抉りし、眼球を硝子の玩具のように弄び、そうしてぱくりと口に放
り込む。
それを彼が嚥下する際、大きな物体が咽頭部から更に下へと、落ち伝って行くの
が見えた。


メルは失われた眼窩から、ただただ血の涙を流し続ける。
呆然と床にへたれこむメルの目蓋に手を当て「悲哀と嘆きは瞳に宿る。故に、癒
そう。今、一度」と囁くように、詠唱すると全てが元に復元される。
メルはジャンのその腕に必死に縋り「…もう…もう、止めて…下さい…。一層の
事…私を殺してぇぇ!」と泣き叫ぶ。
ジャンは冷淡な笑みを浮かべながら、彼女の癖毛を優しく撫でる。
「煉獄の炎に身を焦がれながらも、夢見るは楽園の辺土。そう、僕が君にとって
の神なんだよ。分かったよね…メル」
彼女はこくこくと、縋るような目つきでジャンを見上げながら、必死に首を縦に
振り続ける。
「やっぱり、才媛。身の振り方を決めるのが早いね。それじゃ、メル。これ、着
て」
メルの足元に放り出された物は、いつもシャノワールのレヴューの司会の際に身
に着ける、バニー服と…大きな首輪。
屈辱と憎しみで、ぎゅっと、その衣装を掴み唇を噛み締める。
その唇の端から、血の玉が滲み一滴二滴顎から滴る。
そんな彼女の心の内を知ってか知らずか「それを着たら、君の変わりに新しい主
への贄を探さないと。君の同僚を誰か一人、僕にご紹介願うとするよ」
はっと、メルはその言葉に反応し「お願いします…! それだけは…どうか許し
て…!」と縋りつく。
と、急に視点が反転し、床が天井に天井が床になった。
そうして、落下して行くのを感じる…何が? 
私が。


ごとん、と音をたて床に激突しごろごろと転がる。
その度に、視界がぐるぐると回った。
そして、見えた物は…。
首が無い胴体から、血を噴水のように噴出している…私。
その血で染まった手指を、舐め取りながら穏やかに微笑んでいる…ジャン君。
私は…私は…私は…。

言葉が出ない。
声帯が無いから。
舌が動かないから。

だから、叫ぶ事も出来なかった。
ただただ、一瞬が永遠に感じられて。
その、地獄の時間が過ぎ行き、私は暗い闇に落ちた。

ジャンはメルを恋人のように、優しくかき抱いている。
月明かりの元、彼とメルはタンゴを踊る。
ゆっくりと…そして、激しく。
メルはいつもの司会用のバニー服を身に付け、彼女が彼の所有物である事を示す
首輪を、その細い首に掛けていた。

「ねぇ、メル。シャノワールの人間で僕達の仲間にしたい人…いる?」
メルは少しの間、小首を傾げながら考えていた。
「そうね…。シー。シー・カプリスが良いわ。だって、私達…お友達だから」
そうして、ふわりと微笑む。
月明かりの元、その微笑みは銀色に彩られる。
その瞳はきらきらと、血のような赤い輝きを湛えていた。




144 :暇人 ◆R5GSeiYY :02/05/14 00:18 ID:tVN7CMZZ
補足です。
100gスレの『暗い日曜日』のキスシーンからの分岐です。
何だか、サウンドノベルみたい(w
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