極めて容赦のない描写がメインになりますので、耐性のない方、および好きなキャラが残酷な目に遭うのがつらい方はご遠慮ください。

673 :誘いうけ:04/10/01 21:22:53 ID:JUbseVHh

「奥様。御髪はこんな感じでいかがですか?」
「えぇ、いいわ。有難う。」
祐巳は大きな鏡の前から立ち上がった。その鏡は大きいだけではない。細かい飾りで豪奢に飾り付けられていた。
このような鏡の前で家政婦に髪を結わせる・・・。現在の祐巳の状況がよく分かる。
「今日の奥様は一段と素敵です。」
「褒めても何も出ては来ないわよ。あの人は?」
指には白く輝くリングが、一つだけはめられていた。細い幅にあの人と自分の名前が彫りこんである。
「もう、お仕事に出られました。」
「犬は?」
「相変わらずです。今朝の残りの残飯でも食べているのではないでしょうか?」
「犬のくせに人間と同じ物を食べているの?」
「奥様・・・・お言葉ですが、わざわざ私たちに犬の餌を買いに行けと?
私たちは奥様のお世話をする為にここにいるのです。犬の世話は私たちの仕事ではありません。」
「それもそうね。」
小さく笑みを浮かべながら、祐巳が答える。昔のタヌキ顔は何処に行ってしまったのだろうか。
今は上品な若奥様、といった雰囲気が祐巳から溢れ出していた。
玉の輿に乗ってやると鼻息を荒くしているような女からは絶対に出ない雰囲気だ。
薔薇様としての三年間が祐巳をここまで変えた。
「祐美、今晩は私とあの人の家族での食事会なの。絶対に貴方の話を皆にするわ。」
祐美はまだ十代だ。中学を出てすぐにこの家にやってきた。まだまだ幼い顔つきをしている。
祐巳は昔の自分を重ねて、この家政婦を特に可愛がっていた。
「さて、出かける前に少し犬と遊んでいこうかしら。」
「奥様、今日は何を?」
「せっかく香水もふったし、お浣腸は止めましょう。馬用の鞭でも用意して。今日は貴方にふるわせてあげる。」
「はい、奥様。」



【ちょっとだけ前】

「奥様はお父様の事務所で旦那様と出会われたのですね。」
毎朝繰り返される髪結いの時間。祐巳は必ず祐美にその仕事を任せた。
「そうよ。大学に通いながら父の事務所の手伝いをしていたの。その時にね。」
運命的な出会いの後、祐巳は大学を卒業してすぐに結婚した。幼稚舎の頃からリリアンに通い、薔薇様まで務めた祐巳だ。
相手の良心も簡単に結婚を承諾してくれた。
「大学も楽しかったけれど、高校もとても楽しかったわ。何時もイケイケの由乃さんに、フランス人形のような志摩子さん。
私はタヌキ顔だったから、何時もあの子達のように素敵になれたら良いなって思ってた。」
祐美との会話で祐巳は昔を思い出していた。憧れの祥子のスールになってから過ごした夢のような日々。
あれから何年か後。祥子様はイギリスで上手くやっているだろうか、同じ仕事場の異性と喧嘩ばかりしていないだろうか。
あぁ、そうだあの個性的な薔薇様たちは何をしていらっしゃるのだろうか。
薔薇様・・・・。その言葉を思い出して祐巳は胸に小さな痛みを感じた。

何の取り柄もない自分が突然祥子のスールになった事を、快く思わない生徒たちもいた。
そういった生徒たちは必ず他の薔薇の館のメンバーたちと祐巳を比較した。
特に蓉子とは同じ赤薔薇の人間としてよく比較された物だった。
成績優秀。容姿端麗。頭脳明晰。蓉子は祐巳がない物を全て持っていた。
そんな状況に悩んだ時、先回りして祐巳に気を使ってくれたのは蓉子本人だった。
祐巳はそんな蓉子に嫉妬を覚える自分に嫌気がさす。卑屈な自分が憎らしくなる。
あの頃の、思春期の揺れ動く感情が、祐巳の胸の内に蘇ってくる。


「奥様?」
髪を梳く手を止めて祐美が心配そうに尋ねる。
「何でもないわ。」
祐美は立ち上がり、窓辺に立った。大きな庭の一部にはロサ・キネンシスが植えられていた。
窓のすぐ側に植えて欲しいと祐巳が頼み込み、植えてもらったのだ。
赤い花びらを見つめながら祐巳は思いを馳せた。
もう20代も後半に入りかけている。あの頃の弱かった自分とは違うのだ。
今の自分なら蓉子と対等になれるだろうか。自分の気持ちを素直に表せるだろうか。
自分の愛したお姉さまが愛したお姉さま・・・。
いや、幾つになっても蓉子には絶対に敵いはしないだろう。それでいい。
祐巳は自分に言い聞かせた。

しかし祐巳は最悪の状況でこのすぐ後に蓉子と再会することになる。



【地下室】
ふと餌皿から顔を上げると、鉄枠の間から赤い光が差している。もう夕暮れなのだ。
一体どれほど食事に夢中になっていたのだろうか。
外の景色に、思わず昔を思い出す。あの頃の今頃は薔薇の館で帰り仕度をし始めていた頃だ。
もう、あの頃には帰れない。自分はほんの数メートル先の外の世界に、永遠に帰ることはできない。
その時だった。「犬」は階段を下りてくる足音を聞いた。
いつかは慣れることができるだろうと思っているが、一向に慣れない。
これからの屈辱、恥辱、拷問、虐待を考えると、がたがたと震えが止まらなくなる。
「ご機嫌よう、ワンちゃん。晩ご飯はおいしい?」
祐美を引き連れた祐巳が「犬」の前に立った。
「ゎ・・・・わん。」
先程の優しげな祐巳は何処に行ってしまったのだろうか。嫌味で粘っこい声で「犬」に語り掛ける。
「あら、良い物食べてるわねえ。でもお醤油もソースもかかっていないじゃない。味がないのは可愛そうねぇ。」
2日ぶりの食事だった。おとといの夜に祐巳の命令が聞けなかった罰として、餌の配給が止まった。
餌皿の中には米粒、肉のかけら、サラダの残りが混ぜ込まれていた。
見た目からして人間の食べる物ではなかったが、「犬」には贅沢な食事だった。
「祐巳、ドレッシングをかけておあげなさい。」
「夕食の前ですよ。奥様。」
「あぁ、そうだったわ。餌はお預けよ。あとでたっぷりと祐美がドレッシングをかけてくれるからね。」
そういうと祐巳は、「犬」の尻を蹴り上げた。
「きゃぅんん!!」
「さぁ!追いかけっこをなさい!!鞭を受けたくなかったら気を入れて走るのよ。」


「ぎゃぅぅぅぅん!!ぎゃぁぁぁん!!」
祐美が逃げ出す「犬」に鞭を振るっていた。「犬」は官能的な体を激痛に震わせた。
少々小ぶりだが、ハリがあり形の良い胸。腰から尻にかけては、絶妙なバランスで美しい線が出来上がっていた。
無駄な肉のない下腹の終わりには艶のある茂みがあり、最も恥ずかしい立てすじを隠していた。
祐美はそのすじに鞭を当てた。
「あぎゃぁぁぁぁぁぁぁんん!!!!ぅひぃぃぃいいいい!!!!!!!」
「食事前の運動よ。たっぷり体を動かしてからの方が、美味しく餌を食べれるからね。」
とても楽しそうに祐巳が「犬」に声をかける。
「ひっいいい・・・・。はぁぁぁ。はぁぁぁ。あぎゃぁっぁぁぁぁぁ!!!!」
息が切れて走れない「犬」に祐美は容赦なく鞭を当てた。
「逃げてもすぐ追いつく、奥様追いかけっこになっていません。」
「しょうがないわよ。いままで勉強勉強でろくに走ったこと無かったんじゃないの?」
痛みのために、小便を垂れ流しながらうずくまる「犬」を一瞥すると、祐巳はドアに向かった。
「もう行くわ。祐巳。見送りはいいから犬の餌の方よろしくね。」
「はい。」
ゆうみは「犬」の方に向かい優しく微笑みかけた。
「私が帰ってくるまでに餌をちゃんと食べておかないと・・・この前より酷いわよ。」
「・・・ぅわん。」
どうせ馬用の鞭を使うなら、馬の鳴き声をさせれば良かった。独り言を言いながら祐巳は外の世界に帰ってしまった。


暗い部屋には祐美と犬が取り残されていた。祐美は犬の餌の皿をとると自分の足元に置いた。
ベルベットのスカートにトーションレースが付いたエプロンを捲くると、可愛らしい下着が見える。
「・・・お願い止めて・・・・。2日ぶりの食事なの・・・・。」
「犬は喋らないはずよ。奥様にばれたらどんなに酷い目に遭うか。」
「助けて・・・・お願い。私死んでしまうわ・・・・・。」
祐美の下着の下から愛らしい少女の性器が見えた。性器をむき出しにすると、祐美は餌皿をそこに近づけた。
「奥様は貴方を殺すつもりは全くないみたいですよ。」
黄金の飛沫が「犬」の餌皿を直撃した。
どうして、どうしてこんな目に遭わなくてはいけないの・・・・。
祐美の小便で満たされた餌皿を見つめながら「犬」はすすり泣いた。
「犬」の泣き声がする。祐美は見ないふりをして地下室を出て行った。
「ちゃんと召し上がってくださいね。ロサ・キネンシス・・・。」
「犬」はその言葉を聞いて慟哭を抑え切れなかった。
「ぅ・・・うあああぁぁぁぁ・・・・・・・・。」
地下室に「水野蓉子だった」「犬」の声が響いた。



【最悪な昼下がり】
「奥様、お客様が来られていますが。」
秋風のあまりの心地よさに、祐巳は窓辺でうたた寝をしかけていた。たった今の家政婦の一言で、祐巳は意識を取り戻した。
「誰かしら。」
「さぁ、私どもも存じませんが、水野様と・・・。」
「もしかして・・・・蓉子様!!??」
祐巳の眠気は一気に覚めた。
蓉子とは祐巳が高校を卒業して以来会ってはいなかった。蓉子に出会うのは何年ぶりだろう。
期待に胸をはずませがら祐巳は応接間に向かった。

「御機嫌よう・・・・祐巳ちゃん、お久しぶりね。」
年月は蓉子の優れた部分をより洗練させた。あの、知性に溢れた蓉子がまた祐巳の前に存在している。
「・・・蓉子様。」
あまりの美しさに祐巳は、リリアンの常套文句を呟くのをすっかり忘れていた。
「どうしたの?祐巳ちゃん。」
「あっ、はい!えっと・・・・。」
優雅な若妻は、そそっかしくて落ち着きがない高校一年の福沢祐巳に戻っていた。
「ちっとも変わっていないのね。祐巳ちゃん・・・・。」
「蓉子様は・・・前よりもずっとお素敵になりました。」
相変わらずあたふたと振舞う祐巳に、蓉子は急に真面目な顔になって話しかけた。
「座って祐巳ちゃん、大事な話があるの。」


「お茶・・・どうぞ召し上がってください。」
祐巳は家政婦が出した紅茶を勧める。白い陶器のティーカップに、桃色の唇を一度口づけると蓉子は呟いた。
「ふふ、祐巳ちゃんたら家政婦をこき使うような身分になったのね。」
「え・・・・。」
蓉子の口から出た棘を含む言葉に、祐巳は顔を上げた。
「突然だけど・・・貴方の旦那さんの卒業大学はどこだった?」
どこか冷たい、蓉子の視線を気にしながら祐巳は答えた。
「K大学です。法学部を・・・。」
その時祐巳は気が付いた。あの人は蓉子と同じ大学の、同じ学部学科に通っていたのだ。
「あの人に用なのですか?蓉子様とあの人はどういった関係なんですか?!」
下卑た質問だが祐巳は思わず聞いてしまった。
「最初の質問の答えはこうよ。私はあの人の妻に用があるの。」
「・・・・。」
「その用というのは次の質問と関係があるわね。」
祐巳は次に蓉子が何を言い出すか、女の勘でわかってしまった気がした。しかし、所詮は勘だ。もしかしたら・・・・。
「大学の頃から最近まで、付き合っていたの・・・私たち。」
うそだうそだうそだうそだ。だって私たち結婚してもう何年たつのよ。最近?最近て何時なの。
祐巳は自分の顔から血の気が引いてゆくのが分かった。
「子どもがいるの。私のお腹の中に。もちろん・・・・・私たちの子ども。」
祐巳は息を飲んだ。なぜ、いつの間に!!??仕事が無ければ大体あの人は私の側にいた。
残業で遅くなったときだって、女の香りをつけて帰ってきたことだなんて一度だって無かった・・・・。


「・・・それでどうすればよろしいのですか?蓉子様。」
蓉子の自信に満ち溢れた表情を見て、祐巳は自分の立場を思い知らされた。
「ふふ、言わなくてはわからない?」
次に出てくる文句だなんて分かりきっている。私にあの人と別れろと言うのだ。私にはまだ子どもがいない。
離婚したとしてもあの人はなんの損もない。しかもあの水野蓉子と夫婦になれるのだ。
私のような人間とよりも、知性と美しさに満ち溢れている蓉子さまの方が、あの人に相応しいのかもしれない。
そうやって自分を卑下する一方で、祐巳はこうも考えた。
・・・・一体いつまで私は他の薔薇様たちに、遠慮をしながら生きていかなくてはならないの。
力及ばずとも私だって紅薔薇の一員。皆と一緒に頑張ってきたんだ。蕾の頃の自分とは違う。
それに・・・・・私だってあの人を愛しているんだ。
「ねぇ、祐巳ちゃん。少しくらいの手切れ金を貰っても、女一人子一人では生活しづらいのよ。だから・・・・。」
「なら、そんな子ども要らないでしょう?」
「祐巳ちゃん!!??」
強く拳を握り締め、祐巳は顔を上げた。
「蓉子さま、後々貴方を苦しめる、そんな子ども要らないじゃないですか。
それに・・・本当にあの人の子どもかどうかなんて、わからないですよね。」
いつの間にか祐巳はガラス製の菓子皿を手にした。細かい細工が沢山入った、少し重量のある皿である。
「手伝って差し上げます。その子どもを殺す、ね。」
蓉子の鳩尾に祐巳は力いっぱいその皿を打ちいれた。



【蓉子、地獄の始まり】
蓉子が目を覚ましたのは地下室だった。ほんの数10センチ先に地上からのが輝く。
それに比べてここはなんと暗い部屋なのだ。かび臭さと湿っぽさがこの部屋の位置をよく表している。
「う・・・・祐巳ちゃん?」
誰もいない。
「わ・・・・たし・・・・、あっ!!」
光の下に立って初めて蓉子は気が付いた。蓉子は今までの事態が把握できずに気が付いていなかったのだ。
自分が、体を隠す布を一枚も身につけていないことに。上から降り注ぐ光が蓉子の茂みのツヤを、強調していた。
しかし現在は自分の秘部を隠す必要はなさそうだ。蓉子の裸体を見る人間は、誰もこの部屋に存在しない。
突如人の気配がした。しかも地上からだ。階段を下りてくる気配がする。彼らが近づくにつれて、話し声が良く響いてくる。
「急に犬が飼いたいだなんて・・・。」
「昼ごろに迷い込んできたの。とっても可哀想な犬なの。飼っては駄目かしら。」
「そうか、なら構わないよ。優しいんだな、祐巳。」
「今回だけだから安心して。ね?」
蓉子はその声の主を両方とも知っていた。一人はさっきまで話していた祐巳だ、そしてもう一人は・・・・・。
   ガ チ ャ
「嫌ァ!」
裸体を見られまいとうずくまる蓉子に、祐巳は声をかけた。
「あなた、これが今日迷い込んできた犬よ。生活が大変みたいだから飼って欲しいて泣きついてきたの。」
「この犬・・・僕の会社にもよく迷い込んでくるよ。きゃんきゃんうるさいんだ。祐巳がちゃんと躾けるなら飼ってもいいよ。」
蓉子はこの二人の会話を聞いてぞっとした。二人はまるで本当の野良犬を見つめる目で、自分を見ているのだ。
「うん、絶対ちゃんと躾けるから!飼ってもいいのね!?」
無邪気に喜ぶ祐巳に、彼の良人は優しく語りかけた。
「ああ、じゃあ飼うとしよう。」


「冗談は止めて!二人とも!!私は・・・あぁっ!!!!」
頭上で手を束縛された後、蓉子は天井から吊り下げられてしまった。コレでは自分の体を隠すことはできない。
背に力を込めているおかげで、胸が股間をまるで見せ付けているようだ。蓉子は惨めなストリッパーになった気分だった。
「ねぇ、あなた。この犬少し太っていない?なんでも子どもがお腹にいるみたいなの。」
「さすがに2匹は変えないな。」
「じゃぁ、堕ろしてしまわない?」
二人の会話を聞いて蓉子は青ざめた。だって自分の中には本当は・・・・・。
「いい考えだ。どうやって?」
祐美、と祐巳が呼ぶと一本のバットを持って祐美が現れた。
「祐巳ちゃん・・・あなた・・・・・・・・。」
「あまり痛くないように一息でやってあげるわね。」
「待って!!!祐巳ちゃん本当は・・・・・・・・・・・・・ぎゃぁぅぅあああ!!」
祐巳のバットが蓉子の下腹に命中した。
「奥様、大丈夫ですか?犬の子どもはきっとしぶといからなかなか死にませんよ?」
「祐巳、後々手間がかかるから骨はやるなよ!」
誰も蓉子の心配などしない。この腹にバットを入れた女は、昔はあれほど自分に構ってもらいたくてうずうずしていたのに・・・・。
病院にいく手間を惜しむこの男は、あの頃あんなに自分を愛してくれたのに・・・・・・。
「最近体が鈍っていたから調度良いわ。さぁ、まだまだ行くわよ!」
祐巳は寸分野狂い無く蓉子の臍の下に、バットをめり込ませた。
「んぎゃあああぁぁぁぁ・・・・げっほ・・・・・・・。」
腹への強烈な一発のせいで蓉子は嘔吐した。


吊り下げられた蓉子の足元は、自らが吐き出した胃液といつの間にか垂れ流した尿で汚れていた。
蓉子は腹の痛みのせいでろくに喋れない。しかし後から後から打ち込まれるバットの衝撃に、蓉子は息を休める暇がなかった。
さすがの祐巳も疲れが出てきたのだろう。バットを下げた。
「はぁはぁ・・・・。こんな物かしら。」
祐巳は蓉子の股間にバットの先を突き入れた。
まだ準備のできていないそこにバットの先は、肉を抉るような痛みを伴って蓉子の腹の中を蹂躙した。
真っ赤な血の筋が幾本も蓉子の太股に垂れる。
「ふふ、これは馬鹿な遺伝子を受け継いだ仔犬の血かな?」
卑猥な水の音が聞こえる。祐巳は先程から蓉子の下腹を執拗に攻めていた。
「へ・・・・へは、ぁぁぁああ・・・・・。ゆ、うう・・・みちゃ・・・・・・・。」
蓉子がかろうじて話し始める。
「さ、ざっきの話ヴぁ・・・嘘なのぉ。ヴぁだじの・・・体の中に・・・・・・・・あのぉ・・・・人の子どもなんて・・・・いあ、い。
わらし・・・・あなだに・・・・もう一度振り返ってもらいだくてぇ・・・・。」
涙で濡れた瞳で蓉子は祐巳の向こうの人物、祐巳の良人であり自分の恋人だった男の方を見つめた。
「僕には獣姦趣味はないよ。」
「ではこの牝犬は、旦那様と奥様を騙すつもりだったのですか!!」
「そんな牝犬を飼ってやるだなんて、祐巳は優しいな。」
蓉子の視界が絶望に染まって行く。自分の目の前に見方は誰一人としていない事を、蓉子は悟った。


「そう・・・。なんだ、ここに馬鹿犬の子どもなんていなかったのね?」
祐巳は先程からますます力をこめて蓉子の腹を責めたてた。
「うはぁぁ・・・!あひぃ・・・・!!」
「今から去勢の手術をしましょうか?」
半狂乱になって蓉子は叫んだ。
「いああぁぁぁぁ!!それだけは・・・・・・ゆ・・・ゆるしてぇ!!」
「もうそのくらいにしておけ、祐巳。」
あの人が始めて自分の心配をしてくれた。蓉子に光の一筋が見え始めた。
「いつかこの牝犬に子どもを産ませて、目の前で犯して切り裂くのも楽しそうじゃないか。
一応子どもを作れる体ではいさせてやれよ。」
「そうね、そういう楽しみ方があるわね。」
蓉子の前に現れた希望の扉は、一瞬にしてその扉を閉ざしてしまった。
「それでこれからどうするんだ。腹も弄ったし、夜にでも友人の獣医に見せようか。あいつはサドだからとても喜ぶぞ。」
「だそうよ。今晩を楽しみにしておくのね。」
地上からの光はもう届いていない。蓉子の瞳にも、もう光は無かった。
 

続き(次スレ投下分)

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