ルテアの2歳年上の兄であるルトイ・ヤナエッアが、社交界で知り合ったというフイーララ家の長女、ンマル・フイーララに婿入りすることが決まり、リナはルテアとともにその結婚式に参加することとなった。
「それで、貴女の兄の結婚相手はどうゆう人物なんですか？」
「そうね……私も1回しか会ったことないんだけど、しっかり者でいかにも長女という感じの人物だったわ。」
「それはそれは、ルトイ兄さんも運が良いですね」
「真面目な優等生で面倒見もよく、兄さんはまさにマウサナ人の男性にとって理想とされる相手を見つけられたわけね。」
ルテアの兄であるルトイは、ヤナエッア家の二人の男子のうち、いまいちぱっとしない方、である。ヤナエッアという名家の子息としては抜けたところがあり、不器用で天然な傾向がある。しかしその性格の良さは本物であるし、また音楽の才がありピアノを弾くのが得意だったりするので、決して愚息というわけではない。その辺はここにいるルテアも似たようなものなのだが。
「それで、結婚式は何処でやるんですか？」
「ロナー地方の小都市、ヤウトウッアね。まあ鉄道は最近開通したようだから、心配はいらないわね」
ロナー地方は帝国南方、パーレ地域の最南端にあり、鬱蒼とした熱帯雨林がかなり残っている場所だ。ヤウトウッアは内陸にあるので、多分都市の近くはすぐ熱帯雨林なのだろう。かなり大変な場所に行かなくてはいけないようだ。
さて、まずはロナー地方の中心都市までルレーウッアから直行の特急列車に乗って1日以上、さらにそこから軽便鉄道で2時間ほどかけて、丸2日ほどかけてようやくヤウトウッアに到着した。 フイーララ家はこの辺りを領有している貴族であり、結婚式会場の邸宅も立派なものであった。
「兄さん、着いたわよ」
「ルテア、待ちくたびれたよ。リナさんもご苦労様。」
「待ちくたびれた割には嬉しいようね。ンマルさんもお久しぶりです。こちらは私の幼馴染のリナ・エルロルです。」
「ンマル・フイーララさん、リナ・エルロルです。お初にお目にかかります。」
「ルテアさんに、リナ・エルロルさん。遠いところからわざわざご苦労さまでした。婚礼は明日ですから、本日はこの邸宅でゆっくりお過ごしください。」
ルテアの兄の婚約者であるンマルという人物は、なるほど評判通りのマウサナ人だった。感情の「波」が穏やかで、近くにいるだけで快い気分になるという、マウサナ人でも少し珍しい性質を有している。 また、新婦だというのに結婚式の準備に積極的に参加して、周囲に指示を出して中心的な立場になっており、その指示も的確で仕事も早い。それに対して兄のルトイは、隣にいて手伝ってるだけで仕事が早いわけでもなさそうだ。でも二人とも楽しそうだった。
「ルテアのお兄さん、あれは尻に敷かれそうですね」
「まあ否定はしないわ。でもルトイ兄さんからすれば、別にそれでもいいのでしょうね。ンマルさんと話している時は、嬉しくしているもの。」
「でも、あのンマルさんが居れば、フイーララ家は安泰でしょうね。」
「あの部下も、ンマルさんを慕っているわね。あれは領民にも好かれてるし、いい後継者になるわ。小王家の勘よ。」
「そのルテアの小王家の勘って本物なんですかね」
「何よ失礼ね！」
そこへ二人が話しているところで、ある人物と出会った。
「こんばんは。ルテアさんに、そちらの方はリナ・エルロルさんですわねえ？」
「いかにもそうですが……ええと、貴女は？」
「お初にお目にかかりますう。リナ・エルロルさん。わたしはリム・フイーララ。ンマルの妹ですよう。」
リムは17歳だから肉体的には既に大人であるが、やや幼く見える。だが特筆すべきはその金色の瞳である。マウサナ人の瞳として金色は四大色の一つだから珍しいものではないが、リムの瞳からは、どこか吸い込まれそうな特別な印象を受けた。
「ええと…ああリムさんね。たしかンマルさんの妹よ。はじめまして。」
「おやおや、優秀な姉にくらべて、この不肖の妹の名前を知っていたとは、わたしは嬉しいですよう」
「しかしもう夕食の時間ですので、お互いに行かなければ……」
「そうですねえ、ではまた後ほどお話しましょうねえ」
リムという人物はなんだか奇妙なマウサナ人に感じられた。ンマルさんとは外見がよく似ているので本当に姉妹なのだろうが、姉とは対照的に感情の「波」を全く感じない、つまり感情を読み取ることが難しいという、これまた珍しい性質を有している。性格も姉とは違うのかもしれない。
「不思議な人ですね。ルテア、何か知っていますか？」
「会ったのは初めてだし、噂も聞いたことがないわね……」
ほとんどのマウサナ人にとって、何らかの感情を持つのは言うのと同義である。だから、そうした相手の感情はコミュニケーションに利用されているし、リムのような相手には戸惑いを感じる。 しかし、それだけのことだとこの時は思った。何故ならそうしたマウサナ人は珍しいが0ではないし、そもそも人間は感情の波をほとんど発しないわけだから、感情は文脈や声で最低限は読み取れるし、普通に接すればいいだけだ。
「質素な夕食ですが、どうかご堪能下さい。私が作りました。」
「ンマルさん、料理も上手ですね！」
「ささ、はやくおたべ下さい」
簡素とは言っても流石は貴族と言うべきか、一般庶民のご馳走くらいには豪華であった。味も申し分なく、リナとルテアは夕食を十分に堪能することが出来た。
そして夕食のすぐ後、2人は場所を変えて、部屋の隅の方にある西洋風のソファーに座った。すると、先程のリムが寄ってきた。
「まあ、まだ寝るまでには時間がありますから、せっかくなので3人で談笑でもしませんか」
「ええ、もちろん。」
「リムさん、明日からは兄の家族になるんですから、ここは普通に話すのはどうかしら？」
「じゃあそうしますねえ」
先程も言及した通り、このリムという人物はノーマークだったが、再び話してみて、底知れぬ恐ろしさを感じた。表向きは天然というか、ふわふわしているような振る舞いなのだが、それは爪を隠しているようにも見える。その吸い込むような黄金の瞳は、探るような目線だ。とはいえ、ルテアのほうはそうした目線には気付いていないのか、普通に楽しそうに話している。まったく気楽なものだ。
「ところで、リナさんは、あのリン・エルロルさんの孫なんですよねえ、リナさんも20歳の若さでもう大佐だって聞きましたよう」
「ははは、あなたこそ17歳で外交官、しかも要職じゃありませんか。」
「ところでリナさん、ゲームはお好きですかあ？」
「マウサナ将棋か。まあ嫌いではないですね。」
「じゃあ一戦しましょうよう」
「そうね。リナ、相手してあげなさい。こうゆう社交の場ではこうゆうのは大事よ。」
「はいはい」
マウサナ将棋というのはマウサナ版の将棋であり、駒の見た目はチェスに近いがルールは将棋に近く、倒した駒を取って味方として使うことができたりする。 そのあと1時間ほどで2戦したが、結果はリナの敗北だった。何故ならリナはこの手のゲームは実は弱いのだ。
「いやはや、やはり完敗です。どうもこの手のゲームはいつまで経っても弱いままのようで。」
「リナさんほど頭の切れる方が、意外ですねえ」
「ははは、よく言われます。実際のところ、私は祖母ほどの能力を持ち合わせていませんから。」
実際のところリナが将棋で負けるのは当たり前である。何故なら一般より賢いとはいえ天才ではなく、祖母リンのような勘に優れた人物でもない。彼の優秀さの由来は、努力による知識量と、どんな時でも状況を俯瞰して冷静に判断し時には思い切った決断をする能力である。だからリムのような真の天才相手には手も足も出ない。
「まあ私みたいな一般人と同じくらいの実力だから、まあ中の下くらいかしらね。」
「それに将棋が得意だからといって、実際の戦場で役に立つとは限らないんですよう。ところで、お酒飲みましょうよう」
リムはいつの間にか机の上に置いてあった酒瓶を手に取って、ワイングラスに葡萄酒を注いだ。
「大丈夫かしら……」
「ルテア、気をつけますよ」
しかし実際のところ1杯飲んだだけなのにものの数分で出来上がってしまうリナであった。
「と、そしたら妖怪のやつはしっぽをまいて逃げやがったのだ！まったく又ウサナ人め、次会った時は容赦しない！」
「リナさんって色々以外な方ですねえ」
「お酒に弱いのがほとんど唯一の欠点なのよね……」
リナは、その後のことは忘れてしまった。ルテアによれば、リナは半分寝た状態で寝室に運び込まれたという。こうして、結婚式当日となった。
当日
「それで、貴女の兄の結婚相手はどうゆう人物なんですか？」
「そうね……私も1回しか会ったことないんだけど、しっかり者でいかにも長女という感じの人物だったわ。」
「それはそれは、ルトイ兄さんも運が良いですね」
「真面目な優等生で面倒見もよく、兄さんはまさにマウサナ人の男性にとって理想とされる相手を見つけられたわけね。」
ルテアの兄であるルトイは、ヤナエッア家の二人の男子のうち、いまいちぱっとしない方、である。ヤナエッアという名家の子息としては抜けたところがあり、不器用で天然な傾向がある。しかしその性格の良さは本物であるし、また音楽の才がありピアノを弾くのが得意だったりするので、決して愚息というわけではない。その辺はここにいるルテアも似たようなものなのだが。
「それで、結婚式は何処でやるんですか？」
「ロナー地方の小都市、ヤウトウッアね。まあ鉄道は最近開通したようだから、心配はいらないわね」
ロナー地方は帝国南方、パーレ地域の最南端にあり、鬱蒼とした熱帯雨林がかなり残っている場所だ。ヤウトウッアは内陸にあるので、多分都市の近くはすぐ熱帯雨林なのだろう。かなり大変な場所に行かなくてはいけないようだ。
さて、まずはロナー地方の中心都市までルレーウッアから直行の特急列車に乗って1日以上、さらにそこから軽便鉄道で2時間ほどかけて、丸2日ほどかけてようやくヤウトウッアに到着した。 フイーララ家はこの辺りを領有している貴族であり、結婚式会場の邸宅も立派なものであった。
「兄さん、着いたわよ」
「ルテア、待ちくたびれたよ。リナさんもご苦労様。」
「待ちくたびれた割には嬉しいようね。ンマルさんもお久しぶりです。こちらは私の幼馴染のリナ・エルロルです。」
「ンマル・フイーララさん、リナ・エルロルです。お初にお目にかかります。」
「ルテアさんに、リナ・エルロルさん。遠いところからわざわざご苦労さまでした。婚礼は明日ですから、本日はこの邸宅でゆっくりお過ごしください。」
ルテアの兄の婚約者であるンマルという人物は、なるほど評判通りのマウサナ人だった。感情の「波」が穏やかで、近くにいるだけで快い気分になるという、マウサナ人でも少し珍しい性質を有している。 また、新婦だというのに結婚式の準備に積極的に参加して、周囲に指示を出して中心的な立場になっており、その指示も的確で仕事も早い。それに対して兄のルトイは、隣にいて手伝ってるだけで仕事が早いわけでもなさそうだ。でも二人とも楽しそうだった。
「ルテアのお兄さん、あれは尻に敷かれそうですね」
「まあ否定はしないわ。でもルトイ兄さんからすれば、別にそれでもいいのでしょうね。ンマルさんと話している時は、嬉しくしているもの。」
「でも、あのンマルさんが居れば、フイーララ家は安泰でしょうね。」
「あの部下も、ンマルさんを慕っているわね。あれは領民にも好かれてるし、いい後継者になるわ。小王家の勘よ。」
「そのルテアの小王家の勘って本物なんですかね」
「何よ失礼ね！」
そこへ二人が話しているところで、ある人物と出会った。
「こんばんは。ルテアさんに、そちらの方はリナ・エルロルさんですわねえ？」
「いかにもそうですが……ええと、貴女は？」
「お初にお目にかかりますう。リナ・エルロルさん。わたしはリム・フイーララ。ンマルの妹ですよう。」
リムは17歳だから肉体的には既に大人であるが、やや幼く見える。だが特筆すべきはその金色の瞳である。マウサナ人の瞳として金色は四大色の一つだから珍しいものではないが、リムの瞳からは、どこか吸い込まれそうな特別な印象を受けた。
「ええと…ああリムさんね。たしかンマルさんの妹よ。はじめまして。」
「おやおや、優秀な姉にくらべて、この不肖の妹の名前を知っていたとは、わたしは嬉しいですよう」
「しかしもう夕食の時間ですので、お互いに行かなければ……」
「そうですねえ、ではまた後ほどお話しましょうねえ」
リムという人物はなんだか奇妙なマウサナ人に感じられた。ンマルさんとは外見がよく似ているので本当に姉妹なのだろうが、姉とは対照的に感情の「波」を全く感じない、つまり感情を読み取ることが難しいという、これまた珍しい性質を有している。性格も姉とは違うのかもしれない。
「不思議な人ですね。ルテア、何か知っていますか？」
「会ったのは初めてだし、噂も聞いたことがないわね……」
ほとんどのマウサナ人にとって、何らかの感情を持つのは言うのと同義である。だから、そうした相手の感情はコミュニケーションに利用されているし、リムのような相手には戸惑いを感じる。 しかし、それだけのことだとこの時は思った。何故ならそうしたマウサナ人は珍しいが0ではないし、そもそも人間は感情の波をほとんど発しないわけだから、感情は文脈や声で最低限は読み取れるし、普通に接すればいいだけだ。
「質素な夕食ですが、どうかご堪能下さい。私が作りました。」
「ンマルさん、料理も上手ですね！」
「ささ、はやくおたべ下さい」
簡素とは言っても流石は貴族と言うべきか、一般庶民のご馳走くらいには豪華であった。味も申し分なく、リナとルテアは夕食を十分に堪能することが出来た。
そして夕食のすぐ後、2人は場所を変えて、部屋の隅の方にある西洋風のソファーに座った。すると、先程のリムが寄ってきた。
「まあ、まだ寝るまでには時間がありますから、せっかくなので3人で談笑でもしませんか」
「ええ、もちろん。」
「リムさん、明日からは兄の家族になるんですから、ここは普通に話すのはどうかしら？」
「じゃあそうしますねえ」
先程も言及した通り、このリムという人物はノーマークだったが、再び話してみて、底知れぬ恐ろしさを感じた。表向きは天然というか、ふわふわしているような振る舞いなのだが、それは爪を隠しているようにも見える。その吸い込むような黄金の瞳は、探るような目線だ。とはいえ、ルテアのほうはそうした目線には気付いていないのか、普通に楽しそうに話している。まったく気楽なものだ。
「ところで、リナさんは、あのリン・エルロルさんの孫なんですよねえ、リナさんも20歳の若さでもう大佐だって聞きましたよう」
「ははは、あなたこそ17歳で外交官、しかも要職じゃありませんか。」
「ところでリナさん、ゲームはお好きですかあ？」
「マウサナ将棋か。まあ嫌いではないですね。」
「じゃあ一戦しましょうよう」
「そうね。リナ、相手してあげなさい。こうゆう社交の場ではこうゆうのは大事よ。」
「はいはい」
マウサナ将棋というのはマウサナ版の将棋であり、駒の見た目はチェスに近いがルールは将棋に近く、倒した駒を取って味方として使うことができたりする。 そのあと1時間ほどで2戦したが、結果はリナの敗北だった。何故ならリナはこの手のゲームは実は弱いのだ。
「いやはや、やはり完敗です。どうもこの手のゲームはいつまで経っても弱いままのようで。」
「リナさんほど頭の切れる方が、意外ですねえ」
「ははは、よく言われます。実際のところ、私は祖母ほどの能力を持ち合わせていませんから。」
実際のところリナが将棋で負けるのは当たり前である。何故なら一般より賢いとはいえ天才ではなく、祖母リンのような勘に優れた人物でもない。彼の優秀さの由来は、努力による知識量と、どんな時でも状況を俯瞰して冷静に判断し時には思い切った決断をする能力である。だからリムのような真の天才相手には手も足も出ない。
「まあ私みたいな一般人と同じくらいの実力だから、まあ中の下くらいかしらね。」
「それに将棋が得意だからといって、実際の戦場で役に立つとは限らないんですよう。ところで、お酒飲みましょうよう」
リムはいつの間にか机の上に置いてあった酒瓶を手に取って、ワイングラスに葡萄酒を注いだ。
「大丈夫かしら……」
「ルテア、気をつけますよ」
しかし実際のところ1杯飲んだだけなのにものの数分で出来上がってしまうリナであった。
「と、そしたら妖怪のやつはしっぽをまいて逃げやがったのだ！まったく又ウサナ人め、次会った時は容赦しない！」
「リナさんって色々以外な方ですねえ」
「お酒に弱いのがほとんど唯一の欠点なのよね……」
リナは、その後のことは忘れてしまった。ルテアによれば、リナは半分寝た状態で寝室に運び込まれたという。こうして、結婚式当日となった。
当日 
午前中は身内だけでささやかな式が行われるのだが、血縁関係が遠いリナは部屋で待機せねばならず、1人寂しく本を読むはめになった。
「リナ、終わったわよ」
「やっとですか。で、楽しめましたか？」
「午前の式は質素で厳正な感じなのは貴族でも庶民でも変わらないわね。まあいつも通り、儀式といった感じだし楽しむものじゃないわよ」
「そうですか。庭にはもう、午後のためのお客さんが集まっていますよ。」
「やっぱりお客さん、たくさん来るのね」
「服装的にほとんどはこの辺りの住民のようです。こんなに呼ぶものなんですかね？」
「フイーララ家は領地の大きさの割に金持ちだからこれくらいの大盤振る舞いは、持てる者の義務として当然のことね。結局領民の人気を得るのは食べ物で釣るのが容易いわ。」
「世の中には食べ物では釣られない種族も居るのでしょうが、マウサナでは少数派ですからね」
マウサナにおける結婚式はどの地域でもどの階級でも概ね同じ流れである。午前中は双方の家族とサーナ教の司祭を招いて厳かな儀式といった感じの結婚式が行われるが、午後になると貴族なら邸宅の庭、庶民なら公園や大通りに繰り出して、大勢で日が沈むまでひたすら食べて踊る。午前の式には家族しか参加出来ないのに対して、午後の式は誰でも参加できる。
‹‹٩( •̅ ·͜· •̅)ว››‹‹٩( •̅)ว›› ‹‹٩(•̅ ·͜· •̅ )ว››ｽﾞﾝﾁｬｽﾞﾝﾁｬ
=^•ω・^=はにゃ？
(^ω^三^ω^)おっおっおっ
∧∧ ∧∧
从*ﾟヮﾟﾘ(ﾟOﾟ*从
彡 ⊂ つ⊂ つ ミ
⊂、 / ＼ つ
∪ ≡ ∪′
ｽﾞﾝﾁｬ\c( ॑꒳ ॑ \c) (っ/ ॑꒳ ॑ )っ/ｽﾞﾝﾁｬ
ﾄﾞﾝﾄﾞｺ┗('ω')┛ﾄﾞﾝﾄﾞｺ
(*´꒳`*)っ)`꒳'*)ｱｳｱｳ♡
ｽﾞｲ (ง˘ω˘)วｽﾞｲ
ﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗ┗┏┗┏( ･´つ･｀)┛┓┛
⊂二二二（ ＾ω＾）二⊃ﾌﾞｰﾝ
ｽﾞﾝﾁｬ(ง ˙ω˙)วｽﾞﾝﾁｬ
庭は大勢のマウサナ人で埋め尽くされ、髪の色でカラフルになっている。稀にほかの種族が混ざっているくらいだ。既にマウサナ人たちは大いに乱れており、マウサナ人の匂い(人間によれば少し臭いようで良い匂いにも感じる不思議な匂いであるらしい)で充満していた。
「楽しさが感じられますね」
「ええ。人々はどこも変わらないわね」
熱が高まり、ちらほらと合体して楽しんでいるマウサナ人も見かけるようになった。
「我々はどうしますかね？」
「私たちも既に、楽しんでもいい年頃だと思うわ」
「じゃあ、行きましょうかルテア」
結局日が沈むまで楽しむまでにルテアが疲れてしまったので日が傾いた頃に退出して休むことになったが、この日は結果として良い思い出になった。 そういえばリムの姿は見当たらなかった。ルテアによれば午前中で帰ってしまったらしい。残念だ。
「ンマルさん、ルトイさん、どうもありがとうございました。」
「リナさん、お気を付けてお帰りください。こちらこそありがとうございました。」
「兄さんは、しばらくここに居るの？」
「うん。でも、たまには帰るよ」
「出戻ってきたら許さないわよ！」
「大丈夫さ」
こうして結婚式は終わり、リナとルテアは無事に帰ることが出来た。
おわり。
「リナ、終わったわよ」
「やっとですか。で、楽しめましたか？」
「午前の式は質素で厳正な感じなのは貴族でも庶民でも変わらないわね。まあいつも通り、儀式といった感じだし楽しむものじゃないわよ」
「そうですか。庭にはもう、午後のためのお客さんが集まっていますよ。」
「やっぱりお客さん、たくさん来るのね」
「服装的にほとんどはこの辺りの住民のようです。こんなに呼ぶものなんですかね？」
「フイーララ家は領地の大きさの割に金持ちだからこれくらいの大盤振る舞いは、持てる者の義務として当然のことね。結局領民の人気を得るのは食べ物で釣るのが容易いわ。」
「世の中には食べ物では釣られない種族も居るのでしょうが、マウサナでは少数派ですからね」
マウサナにおける結婚式はどの地域でもどの階級でも概ね同じ流れである。午前中は双方の家族とサーナ教の司祭を招いて厳かな儀式といった感じの結婚式が行われるが、午後になると貴族なら邸宅の庭、庶民なら公園や大通りに繰り出して、大勢で日が沈むまでひたすら食べて踊る。午前の式には家族しか参加出来ないのに対して、午後の式は誰でも参加できる。
‹‹٩( •̅ ·͜· •̅)ว››‹‹٩( •̅)ว›› ‹‹٩(•̅ ·͜· •̅ )ว››ｽﾞﾝﾁｬｽﾞﾝﾁｬ
=^•ω・^=はにゃ？
(^ω^三^ω^)おっおっおっ
∧∧ ∧∧
从*ﾟヮﾟﾘ(ﾟOﾟ*从
彡 ⊂ つ⊂ つ ミ
⊂、 / ＼ つ
∪ ≡ ∪′
ｽﾞﾝﾁｬ\c( ॑꒳ ॑ \c) (っ/ ॑꒳ ॑ )っ/ｽﾞﾝﾁｬ
ﾄﾞﾝﾄﾞｺ┗('ω')┛ﾄﾞﾝﾄﾞｺ
(*´꒳`*)っ)`꒳'*)ｱｳｱｳ♡
ｽﾞｲ (ง˘ω˘)วｽﾞｲ
ﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗ┗┏┗┏( ･´つ･｀)┛┓┛
⊂二二二（ ＾ω＾）二⊃ﾌﾞｰﾝ
ｽﾞﾝﾁｬ(ง ˙ω˙)วｽﾞﾝﾁｬ
庭は大勢のマウサナ人で埋め尽くされ、髪の色でカラフルになっている。稀にほかの種族が混ざっているくらいだ。既にマウサナ人たちは大いに乱れており、マウサナ人の匂い(人間によれば少し臭いようで良い匂いにも感じる不思議な匂いであるらしい)で充満していた。
「楽しさが感じられますね」
「ええ。人々はどこも変わらないわね」
熱が高まり、ちらほらと合体して楽しんでいるマウサナ人も見かけるようになった。
「我々はどうしますかね？」
「私たちも既に、楽しんでもいい年頃だと思うわ」
「じゃあ、行きましょうかルテア」
結局日が沈むまで楽しむまでにルテアが疲れてしまったので日が傾いた頃に退出して休むことになったが、この日は結果として良い思い出になった。 そういえばリムの姿は見当たらなかった。ルテアによれば午前中で帰ってしまったらしい。残念だ。
「ンマルさん、ルトイさん、どうもありがとうございました。」
「リナさん、お気を付けてお帰りください。こちらこそありがとうございました。」
「兄さんは、しばらくここに居るの？」
「うん。でも、たまには帰るよ」
「出戻ってきたら許さないわよ！」
「大丈夫さ」
こうして結婚式は終わり、リナとルテアは無事に帰ることが出来た。
おわり。
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