「まぁ、入れよ」
いつものごとく強気な口調で、軍服とは違うラフな格好をしたカチーナは、その男を自室へ招きいれた。
万一の時には地球脱出船団の旗艦を勤めることにもなるハガネの、士官用の個室は通常よりも広く
居住性も悪くない。
「失礼します」
そう言ってカチーナに続いて部屋に入った男は、少し驚いたように言葉を続ける。
「以外に整っているんですね」
「お前、あたしのことだから部屋の中めちゃくちゃにしてると思ってただろ」
男の言葉に不機嫌そうに声を上げる。
だが、男を部屋に呼ぶことにして大慌てで片付けたのは事実だった。
いつも一緒に寝ている蛸のぬいぐるみの『だごん君』も、今日はクローゼットの中だ。
「まぁ、なんだ。とりあえず適当に座れ。今飲み物持ってきてやるよ」
ごまかすようにそう言って、カチーナは一人キッチンへ向かう。
使われた形跡の無いキッチンは、冷蔵庫だけが勤勉に仕事をしていた。
その扉を開け、少しほてった顔を冷ますように缶ビールを物色していると、不意に肩に手を置かれた。
「中尉」
男の声に身体が少しこわばる。まるでロースクールの少女のようだと恥ずかしくなる。
「なんだ。ちょっとまってろ……って、どこさわっ」
肩を抑えたまま、不意に男の片手が自分の下腹部へ伸びた。突然の行為とその相手にされていると言う事に
顔が赤く染まる。
「言わなくてもわかるでしょう。それに、もう準備も良いみたいだ」
そう言い終る間もなく、男の手がホットパンツの中でショーツごしにカチーナの女の部分を攻め立てる。
それは戦闘中の男の強引さを髣髴とさせ、更にカチーナを興奮させた。
「くぅ、ぅん!やめろ、はげし……ぃ!」
ホットパンツに入った男の手は、ショーツの隙間から更に中に入り、直接カチーナの女を攻め立てる。
それにあわせて余った片手が、タンクトップのシャツの下のスポーツブラを押し上げ、意外にボリュームのある
乳房と、桃色に綺麗に染まった小さな乳首を揉みしだいた。
「中尉、俺も」
男も普段とは違うカチーナの痴態に興奮したのか、その硬い逸物がカチーナの尻に押し当てられている。
「わかった、でもここじゃ嫌だ。せめてベッド……」
掠れながら漏れる声に男は無言でうなずき、カチーナの身体を蹂躙しながら寝室へ向かう。
そして、ベッドの上に仰向けにカチーナを倒した。
「行くぞ、中尉」
「せめて、その、名前で呼んでくれないか」
「わかった、カチーナ。行くぞ」
快楽で濡れたような微笑を浮かべるカチーナに男はそう言い、服を脱ぎ捨てた。
その、夢にまで見た裸体にカチーナは喜びを覚え、惚けたような口調で男を誘う。
「早く、お前のもので私を撃ち貫いて、キョウスケ」

(続かない)

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