前回までのあらすじ。
αナンバーズと行動を共にしている子供の一人、イルイはむにゃむにゃしてしまいました。
中略
赤いゴーグル男の媚薬入りのコーヒーにより、ゼンガーは理性が飛び、イルイを襲ってしまいました。
そしてこれはそのクライマックス…なのかな?

はい、注目。今君の下に仰向けで転がっているのは何だね。
……イルイです、それも俺が守る決めた筈の。
よろしい。
では、悪を断つ剣よ。その娘、イルイをどうするつもりなのかね?
……そんなこと、一目瞭然だろう。

そんな自問をしたかどうかは定かではないが、ゼンガー・ゾンボルトのヤっていることは一目瞭然であった。
腰を掴まれては逃げようがないイルイ。
逃げる気は無いのだが、本能的に身体が強張ってしまう。
そんな状態で、ノアもびっくりの大洪水と化している筈の秘部に巨大な肉の先端が付いた時、ビクリと身体を震わす。
「………」
「………」
お互いかける言葉も無い。
しかし行為が止まることは、無かった。

ずるっ
「………っ!」
濡れているからとはいえ、否濡れているからこそだろうか、ペニスは上方にずれた。
ゼンガーがガラにも無く焦っているところも起因している。
「…っは…やだ…ちゃんと…」
上方にずれると言う事は秘部を上側に擦るということだ。
着色なんてしているわけも無い名の通り小さな小陰唇を擦られる刺激、息も絶え絶えのイルイにはキツイものであった。
「ゼンガー…」
しかしこのまま何度も擦られては、そう考えたらしい。
態々上体を起こし、いきり立つペニスを掴み、
「…こ、ここ…」
片手の指で足りる回数程度しか弄られていない膣に自ら導く。

「…む」
ここに来て、彼女の行為にゼンガーの理性が5%程回復した。
「……ゼンガー?」
急に止まった彼を見上げたイルイが不思議そうに小首を傾げる。
それ自体は可愛らしいものだが、全裸で上半身に白い粘液を垂らし、玉のような汗が流れるピンクに染まった白い肌。
イルイらしからぬ相当に淫靡な姿であった。

「……あ、あの…大丈夫だから…(多分)」
イルイがぼそぼそと沈黙を破った。
「…私は…大丈夫……ゼンガーを受けられるよ…(多分)」

極度の絶頂により弱弱しくなった口調だったが、確実な声だった。
それにゼンガーが応えられる事は一つだけ。
…ずずっ
前へと進めた腰により、ペニスの先端、最も大きなカリの部分がイルイの入り口に引っかかった。
細い眉毛を寄せ目を瞑り、衝撃に備えるイルイ。
「……んぅぅ…ぅ…!」
めりめりっと音がしたかどうかは分からないが、それが一番適した音だと思われる光景が広がっている。
極度に狭いと思われた内部ではあったが、慣らされた膣は分泌液により然程無理のあるものでは無いようだ。

ずっ
「あぅ…か、はっ…ぁ……」
亀頭部分が全て埋没した。
それだけでイルイは息が苦しくなる。
肺の中が空になっても身体が空気を抜こうとするので、ハッハッという当然苦しげな呼吸になる。
「……ぅっ…うぅ……入ったの…?」
恐怖心からか真上のゼンガーの顔のみを見ている。
「…まだ先端だけだ…っ…」
無理では無くとも、キツイことはキツイ。
多少の痛みが走る自分の急所の感覚に顔を顰めながらも、尚も腰を進める。
ここから先はゆっくりやるよりも一気に行ったほうが良い。
指を噛んで嗚咽を漏らしているイルイの腰を、ぐっと引き寄せた。

ぶちっ…

「あぐぅぅぅうううっ!…い、いっ…痛ぅ…はっぁ…が………」
はっきりと『痛い』とは言わないことには涙を誘うが、既に涙一杯溜めている目が痛みに揺れる。
何がどうなったかは言うまでもあるまい。
思ったほどの出血量では無かったが、突き刺さったというのが正しいペニスを脇から赤い線が重力に従っていた。
「いっ……はっ…うぅ…はーっ…はーっ」
息を大きく吐くものの、痛みが引くわけが無い。
イルイが今分かる事は処女喪失の痛み、そして内部に篭るぼやけた熱さ。
そのどちらも、自分がゼンガーと繋がっていることを示している。
だが、そのことを認識できるほどの余裕はない。

「うっ…うっ……」
「っ…イルイ…分かるか…?」
歳相応に成人女性より体温の高い少女の膣内は火傷するのではいかと思うほど、熱かった。
それがイルイの生命によるものだと感じながら、ゼンガーは彼女を抱きしめた。
腕の中で乱れた呼吸で痛みに耐えているイルイの奥歯を噛み締める音が聞こえた。
ゼンガーが出来ることは何か。
「……入っていることが、分かるか…?」
「う…はっ……」

シーツを破るかのように掴んでいた手が緩められ、ゼンガーの背中に回された。
「…ぁっ…うん…は、はいってる……ゼンガーの…」

何分、何十分待ったかは分からない。
イルイの痛みが治まるのを只待った。
だが、幾ら待ったところで傷口に直接ペニスが当てられた状態では痛みは引かない。

「動くぞ…」
「あ……んぅ…」
抜かれていく肉棒の感覚にイルイは顔を顰める。
カリの裏側が見えたところで再び内部へと素早く侵入する。
「あぁっ…ひぃうっ…」

ぐちゅっ

「はっ…や…んんぅ…」
痛みと同時に起こる感覚。
刺激を快感ととるか痛覚ととるか、イルイの思考が乱れていく。
「ひっ…あっ、あぅ…やっ…うぅーっ」
そう、確実に、完全ではないにしても快楽というものが、少女の奥で燻り始めていた。
それは愛液を再び分泌し、遅いストロークの速度を上昇させていく。

「あっ、ゼンガー…あぁっ!?」
すっと身体の平衡感覚が垂直になる。
ゼンガーがイルイを抱えたまま、というより繋がったまま起き上がっていた。
「は、はぁ…あ、うぅぅうううっ!」
一瞬止まった動きに一息付いてしまった油断を突かれ、身体が半回転した。
正上位からバックへ。

「あ、あ…やぁあああっ、やだぁっ!」
腰を押さえる腕を剥がそうするがかなう筈がない。
起き上がった上体でのバック、つまり鏡でもあればイルイは自分の全身と御対面することとなる。
幸いと言っていいのかこの場に大きな鏡は無かったのだが、恥ずかしさで顔に急上昇した血は降りない。
「ひっ、あっ…あ、あぅっ」
下から突き上げる衝撃に半開きの口から喘ぎが漏れる。

「………」
「あうっ、ゼンガー…この格好…や…だぁっ…うぐ…ひっ!!」
急にイルイの身体が硬直する。
「そ、そこ…だ…め……」
恐怖に染まった表情はゼンガーには見えない。
彼の指はイルイの弱点、幼いクリトリスに添えられていた。

「だ…ひ、あぁぁっ、ぅあぁあああぁあっ!!」
大きなゼンガーの指に皮を剥くなどという器用な真似はできない。
だが先の行動で何時の間にやら皮は覗かれ、敏感な部分が露出していた。
そんな場所を強く潰されたらどうなるか。
「あっ、ぃぐ…やっ、だめぇ…弄らないでぇ…あっ、あぁあ、ああぁっ」
「…くっ…」
膣が脈動し、ゼンガーの一物を刺激する。
その快感に耐えながらも、指と腰の動きを早める。

そこでイルイは弾けた。
絶頂の声は自分自身には聞こえない。
自分の中心が赤く燃えていることが良く分かる。
シーツの上に放り出された足の指がきゅっと丸まった。
(…私…イッてるんだ……)

ずんっ!

「―――っ!!」
頂上まで上がり、これからジェットコースターかのように降りてくる快感。
それが再び跳ね上げられる。
ゼンガーはまだ達していないのだ。

一般的に男が先に射精しておしまい…とは良く聞く話である。
だがその逆はどうか。
極端に言えば射精こそが性行為の終了であるので、男は当然そのまま続ける。
加えて先に相手がイッタとなれば、そこから生まれる征服感は男の相手を休ませるなんて選択を放棄させてしまう。

「イッた!イッたよぉっ、無理ぃ…やめてぇ!」
最早声が外に出ているかどうかなんて気にしていられない。
出来るだけ声を上げないよう努力するイルイだが、終わらない絶頂の前にそんなことは役に立たない。
「…はっはっ…俺はまだだ…」
「そ、そんなぁ!こ、壊れちゃ…あぐっ、あぁぅ!」
再度回される身体、目の前に来るゼンガーの顔。
思わず彼の背中に爪を立ててしまう。

じゅぶっじゅぶっ

身体の中心を擦られ、絶頂に続く絶頂。
幼い頭がそれに耐えられる時間は短い。
「あっ、ぁあっ!ま、また…駄目……い…!」
「くっ…」

ゼンガーも弾けた。

どくっ
「あ、熱っ、きゃあぁああぁああぁああああっっ!!」
最後の突き上げによる絶頂と射精を直接胎内に受ける感覚。
容易にイルイの脳をも溶かした。
「い、いあぁああぁあっ!ひ、止めてぇ……!」
焼かれる刺激に耐えられず、身体がびくびくと震える。
無論ゼンガーに一度始まった射精を止められるわけがない。
「……ぐっ…っ…!」
「うあっ、やぁっ、ひっ、…!…っ!…ぁ…!」
熱い欲望の塊が子宮口に直撃する度に、イルイの絶頂が続く。



「ぁ…ふぁ……」
「はぁっ…」
ようやく終わった宴に、イルイは朦朧とし、ゼンガーは息を吐いた。
「…あぁ…ぁ…」
力の入らない手足、身体はゼンガーの胸板に寄りかかっている。

「……大丈夫だったか?」
終わってから聞く言葉ではないが、ゼンガーの開口一番はそれであった。
「…はっはっはふぅ…知らない…」
珍しくイルイが拗ねてみせる。
男なら彼女の行為の最中の要望は受けられないのだが。
「…でも…ぅぁ……き、気持ち良かっ……」
顔を伏せて言うものだから、最後の方は聞こえない。

「…はぁ……あ?」
顔を持ち上げられ、間抜けな声を出してしまう。
「…ゼンガー…んむっ」
涙と涎とその他色々で結構いやらしい顔、その柔らかい唇が塞がれる。
そのキスは触れるだけのものであった。
が、イルイの震えていた気持ちが落ち着くには十分であった。
離れたゼンガーの顔。
「俺もだ」
「…そう…良かっ…ぅぁっ!?」
その言葉が示すことは、腹部に残る熱さ、そして大きさを増していくことが良く分かる、ゼンガーの“気持ち”である。

「…うくっ……わ、私も…まだ出来るよ……ゼンガーのこと…好きだもん…」
珍しく見せるイルイの笑顔は、妖しくもあったが、優しくもあった。

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