地上の方ではもうすぐ新年を迎えるというのを耳にしたマサキは、正月気分を味わいたいと考えて地上行きの準備をしていた。
しかし地上へ行くのは余程の理由でもない限り許可されない。当然初日の出が見たいなどといった理由で許可が下りる訳もない。
それでも一年の始まりは地上で初日の出を見ると決めていた彼は、行って直ぐ帰れば誰にも気付かれはしないだろうし、
万一見つかっても大したお咎めは無いだろうと考え、内緒で行く事にしたのである。
そして、そろそろ準備も終りに差し掛かった時―――

「申し訳ございません遅くなってしまわれました」

と、のんびりといった感じでマサキの所にやってきたのは、膝裏まで届く栗色の長い髪を腰の辺りから緩い三つ編みにして束ねている、緑を基調としたお姫様やお嬢様が着てそうな服を着た女性。

「お、丁度良かった。今準備できたところだ」
「まあっ それは宜しいタイミングだと思われましたわ」

このとても丁寧な口調に、おかしな文法を使って喋るのが特徴的な女性の名はモニカ=グラニア=ビルセイア。
此所、神聖ラングラン王国の第二王位継承者で、歴としたお姫様である。
同時に彼女はもう一つ名前を持っている。その名はマサキの姓と同じでアンドーという。
モニカ=アンドー……それが彼女のもう一つの名前だった。
マサキ自身もまた、モニカと同じくもう一つの名前を持っている。
ランドール=グラン=ビルセイア……それらが意味するのは正しくそういった間柄であるという事だ。
尤も、当の本人達には余り実感が無かったりするが……。
実感が無い理由はモニカの双子の姉のセニアや、当時存命だったフェイルとラングランの元国王アルザール進められて、流されるままに入籍したからだ。
魔装機操者としてラングランに召喚されて直ぐにモニカと恋人兼婚約者になっていたマサキだったが、当時はまだ結婚など考えていなかった。
勿論、マサキはモニカの事は本気で愛しているし、将来的には結婚しようと決めてはいたが。
モニカの方も積極的にアンドー姓を名乗ってはいる物の、感覚的には未だ恋人のままだったりする。
ただセニア曰く――

「モニカは王位継承権を持ってるから形式的にでもきっちりしておかなきゃダメなの!」

という事らしかった。
本当はセニアの(鈍いマサキに天然のモニカを放って置いたら死ぬまで結婚しないかも……)との考えから、父や兄を巻き込んで入籍させたというのが真相なのだが。
結果として本人達の意思とは関係なく結婚させられた訳だが、そのことに付いて何か不満が有る訳ではない。
将来結婚する予定だったのが多少早くなっただけの事だからだ。
それに、マサキがほぼ毎日のようにモニカを抱いている為、いつ子供が出来てもおかしくないという状況を考えると、正式に結婚しておくのが道理とも言えた。

「さてと、じゃあ行くか」
「はい」

マサキは愛機である風の魔装機神サイバスターに乗り込み操縦席に座ると、後から乗り込んだモニカを自分の膝の上に乗せた。
膝の上に座ったモニカが身体に抱き付き、右肩に頭をもたれさせる。
マサキは自身の身体に密着するモニカにドキっとさせられ、それを誤魔化すように操縦桿を握るとサイバスターを発進させ、地上へと向かうのだった。

「この辺りでいいか」

地上に来たマサキはまず富士山を目指し、その雄姿をモニカに見せた後、遙か上空へと駆け上った。
洋上で見るか、何処かで機体から降りて見るかと悩んだ末に、雲の上、雲海から昇ってくる姿を見る事にしたのだ。

「あっ、マサキ見てくださいな!」

モニカの指差す方向を見ると、辺り一面に広がる雲の海の水平線の一部に赤みが射していた。

「グッドタイミングだな」

その赤みは時間の経過と共に水平に広がって線となり、やがて赤い線の中央部が少しずつ盛り上がってくる。

「お日様のお顔が覗かされましたわ」
「雲が白いから餅が膨れてるようにも見えるな」
「私、あの様に大きなお餅をお食べになられましたら、動けなくなってしまわれますわ」
「てゆーか、食べられねえだろ……」

そんな事を話している間にも日は昇り続け、八割方昇ってダルマのような形を見せた後、完全にその姿を現した。
夜と朝の境目にいるサイバスターも、その太陽の明かりに照らされて赤く光り輝く。

「綺麗ですわねマサキ……」
「ああ、大自然の凄さってやつを感じるよな」

日が完全に登り切った後も暫くの間その場に留まって輝く太陽を眺め続けていたマサキは、あまり長居をしては無断で地上に来ている事がばれてしまうと、早々にラ・ギアスへと帰還した。



「どうなさいましたの? このような場所にお降りになられて」
「ちょっとな」

ラ・ギアスに帰還したマサキは初日の出を見た後しようと考えていた事をするために、転移した場所の近くの森に着陸した。
ここなら誰にも邪魔される事は無い。

「新年と言えば初日の出とか初詣とか色々有るけど、その中に姫初めってのがあるんだ」
「姫初め……でございますか?」

その言葉の意味を全く理解していないようで、モニカは首を傾げている。
彼女の反応から知らないというのは明らかだ。そもそもラングランにはそういった風習は無いのかもしれない。
マサキは回りくどい言い方は止めにして、率直に伝える事にした。

「まあ、要するに新年最初のセックスだな」
「ま、まぁっ! そのような物がございますの?」

やはりモニカは姫初めを知らないようで、率直にセックスと言われて驚くと同時に頬を赤らめながら、恥ずかしそうに手を添えた。

「ああ それで日の出を見た後にしようと考えてたんだ」

本当は地上で日の出を見ながらしようと思っていたのだが、それだと連邦軍が来たりしてまずい。
完璧に領空侵犯している上に、居座る事になればスクランブルで飛んでくるだろう。
かといって王都に帰ってからベッドの上でするのではいつもと変わらない。
折角の新年一発目だというのに、それでは正月気分を味わえないと考えたマサキは、
帰る前にサイバスターの操縦席の中で致してしまおうと思ったのだ。
尤も狭い操縦席でのエッチで正月気分が味わえるとは思えないのだが、それでも日の出を見て直ぐというのに意味があるのだ。

「それにモニカはお姫様だから丁度良いだろ。これがホントの“姫初め”なんつってな!」

そして、こんな事を思いついた最大の理由がコレだった。
モニカはラングランの王女で歴としたお姫様。だから“姫初め”という、実にくだらない理由だ。

「・・・・・・?」

その理由を何となく言ってみたが、モニカは全くの無反応。
彼女が無反応なのは、別に面白くなくて白けているのではなく、意味が分からないだけなのだが。
これがセニアや他の誰かだったら呆れて物も言えないか、白い目を向けられている処だ。
(こ、これならまだ白けても反応がある方がいいような……)

「よく分かりませんが……マサキは此所で私をお抱きになられたい――という事ですわね?」
「ま、まあそういう事だ。……いいよな?」

マサキは念を押すように確認する。流石に嫌だと言われたら無理矢理する気は――殆どない……多少は有る。
まあ、無理矢理した処で最終的には受け入れてくれるのが分かっているからこそ、
欲に負けて強引に抱いたりする事も有るが、関係が悪くなった事は一度として無い。
モニカはいつもしている内に受け入れてくれるので、安心して抱く事ができるのだ。
そうでなければ出来ない。何が悲しくて好きな女に嫌われるような事をしなければならないというのか。

「その、私は一向に構いませんが……。」
「良し、じゃあ決まりだ」

了承してくれたモニカにマサキは内心ホッとして、自分の膝の上に左向きで座っている彼女の腰に右手を回して抱き寄せた。

「モニカ……」
「マサ…キ……」

そして左手で彼女の頬に触れ、自分の方に向けさせると顔を近付けて唇を奪った。

「ん……」

唇の湿った感触を味わいながら啄むようなキスをする。

「んっ んうっ…、ん…、ちゅ、ちゅっ…、」

重ねただけで終わらない。マサキはモニカの唇を啄みながら、舌を使って彼女の唇を割ると口内に進入させる。

「んんうっ はむっ くちゅっ ちゅるっ…、」

進入させた舌で彼女の歯茎をなぞるように舐めてから舌を絡め取り、巻き付かせる。
そうしてキスを続けながら、マサキは自分の口の中に溜まってきた唾液を舌でモニカの口の中に送り込む。

「んんっ……こくん……こくん…」

送り込んだ唾液を喉を鳴らせて飲み込んだモニカは、今度は自分の唾液を飲ませようと、逆に唾液を送り込んできた。
マサキは自分の口に入ってきたモニカの唾液を飲みながら、進入してきた彼女の舌に自らの舌を差し出す。
すると、先ほどとは逆に彼女に舌を絡め取られて、唇を啄まれた。

「ん…、んふうっ、んちゅっ、ふむうっ、」

絡み合う舌が少しでも離れると、ねっとりとした唾が糸を引く。

「んっ……ちゅぱっ……ちゅ……っ…」

マサキも負けじとモニカの唇を貪り、舌を絡め合わせ、数分に渡る長く熱い口付けを繰り返して粘膜の触れ合いを楽しみ、そっと唇を離した。

「んふ……う…、」

離れた唇の間を、二人の混ざり合った唾液の糸が繋いで銀色の橋を作り、重力に引かれて橋の中央が崩れるように垂れ落ちていった。
モニカの頬は朱く染まり、マサキを見る目がとろ〜ん、とふやけて潤んでいる。
マサキはモニカの頬に触れていた左手を離すと、彼女のスカートの中に入れて、下着の上から股間に触れた。

「ん…っ、」

大切な処を触れられたモニカは小さな声を漏らした。
少し濡れている。

「ちょっと濡れてるな」
「は、恥ずかしい……ですわ……っ」
「気にすんなって。それに俺もちょっと出てるからおあいこだ」
「マサキもですの……?」
「ああ、キスが気持ち良すぎたな。でも、このままじゃ下着濡れちまうから脱がせるぞ?」

このまま愛撫すると下着が濡れてしまうからと、マサキはモニカの下着に指を掛け、するする引き下ろして脱がせてしまう。

「って、お、おいっ! 黒っ!?」

脱がせたモニカの下着の色は黒だった。いつもは綺麗な純白の下着なのに今日に限って黒だったのだ。
というよりもモニカが黒の下着を履いているのは、これが初めてだろう。

「へ、変でしょうか?」
「い、いや 別に変じゃねえけど……。どうしたんだ、コレ?」
「あ、はい。それは先日リューネが……」

“ザッシュってば私の勝負下着見て鼻血出してぶっ倒れたのよ。まったく……”
“勝負下着とは、どのような物でございますの?”
“えっ? モニカ知らないの?”
“はい、存じ上げません”
“ふ〜ん、流石はお姫様ってところね。セニアだと知ってそうだけど……。あ、勝負下着ってのはね――”

「という事がございまして」
「成る程な。にしてもザッシュの奴、相変わらず純情だな」

モニカの話を聞いたマサキは、猛アタックの末に見事リューネのハートを射止めた純な少年ザッシュの、その時の光景を思い苦笑いを浮かべた。
あの押すときは押すが基本的には純情な少年には、リューネの勝負下着姿はさぞ刺激が強かった事だろう。
かく言うマサキも初めて見るモニカの黒下着に興奮させられてしまったが。

「でも、マサキは鼻血をお出しになられませんわね?」
「あ、あのなぁ……、お前と初めてした時がこのパンツだったら鼻血出たかも知れないけど、今更ねえよ……」
「そ、そんなっ! マサキはもう私に飽きてしまわれたのですか!?」

マサキの言葉を聞いたモニカは「酷い!」とばかりに悲しい表情になった。
(大袈裟だろ……)

「そうじゃねえって、俺達が初めてした時からもう一年以上になるんだぜ? 何回抱き合ったと思ってるんだよ……そりゃ免疫も付くだろ」
「まあ! 何回されたなどと……はしたないですわ」

マサキは元々女性に弱く、免疫も無い。女の身体に触れたり、身を寄せられたりしただけで緊張してパニックになったりしていた。
だがそれもモニカと恋人になり、何度も抱き合っている内に多少はマシになっていたのだ。
それに恋人――今では奥さんでもあるモニカを相手に緊張する訳にもいかないだろう。
といっても、やはり黒い下着を見せられて興奮はしている。

「でも、なんかあれだな。いつもと違うこういうのもいいな」

マサキはそれだけ言って、脱がせたモニカの黒い下着を鼻に近付けて匂いを嗅いだ。
芳しい女の匂いが鼻腔を擽る。
(おっと、パンツ匂ってる場合じゃなかった)
自分の下着を匂われて顔を真っ赤にしているモニカのスカートの中に手を入れたマサキは、守る物の無い彼女の股間に指を触れさせた。

「んンっ…!」

親指と小指を除く三本の指を、割れ目に沿わせて上下に動かし優しく擦ると、
指を触れさせた時点で僅かに濡れていたソコは、新たに加わった刺激に敏感に反応して、割れ目の奥から粘り気のある液を染み出させてきた。
出て来た愛液は優しく股間を愛撫するマサキの手を濡らして、指を伝いながら雫のように落ちる。落ちた雫はスカートの内側の生地に染み込んだ。

「んぅ…っ ふぅぅん…っ」
「いい感じに濡れてきたな。指、中に入れるぞ?」
「い、入れ…る?」

モニカの淫部を指で揉むように愛撫していたマサキは、愛液に塗れた人差し指と中指を秘裂の中に差し入れた。

ジュプゥゥ…
「あふぁっ!」

膣の中は指の進入に一瞬だけ強張ったようにきつく締まった物の、愛液に濡れた襞を数回擦ってあげるとすぐに弛緩した。
そうして膣の中は緩んだ物の、モニカ自身は何かに力を込めなければ堪えられないようで、
マサキの膝に横向きで座ったまま、膣に入った指の感触に身体を震わせながら身をよじって彼の身体に抱き付いた。
そして彼の背中に回した手に少し力を入れて、身体を駆け巡る痺れを堪える。
マサキも自分に抱き付く彼女の背を右手で支えると、優しい手付きで背中を撫でてあげた。

「もう中は水浸しだな」
ズチュっ
「あうっ!」

モニカの中は既に愛液で満たされていて、指は塗り立てのワックスの上を滑るように動かせている。
クリトリスや膣口を指で擦っただけだが、それだけでも彼女がどれほど感じているかが窺い知れるという物だ。
これならばもう愛撫しなくても肉棒を挿入する事が出来るだろう。
しかし念には念をということで、マサキはもう一押し中を解きほぐすべく膣襞を指で擦っていく。

ちゅぷちゅぷ
「あっ、ひゃふっっ」

指全体で膣襞を擦られているモニカの口からは切ない声が漏れ、マサキの背に回された手に力が入る。
彼女は栗色の長い髪を揺らしながら細い身体を震わせ、中をかき回される快感に濡れた声を漏らし続ける。

「おお、いっぱい出て来たぞ」
「あっ、はぁっ! だ、ダメですっ……気持ちっ……よすぎて…っ」

喘ぐモニカの膣からは愛液が洪水のように溢れ出してくる。その溢れ出た愛液が彼女の太股を伝い、雫となって落ち、マサキのズボンを濡らしていく。
彼女の顔を見てみれば、潤んだ瞳に涙が溜りこぼれ落ちそうになっていた。
頬は赤く紅潮して熱っぽくなり、開いた口から熱い吐息を吐き出している。膝をガクガク震わせて今にもイってしまいそうだ。
噎せ返るような女の匂いが操縦席内に充満し、マサキを酔わせていく。

「マサ…キっ……んんっ」

潤んだ瞳を自分に向けてきたモニカと見つめ合ったマサキは、簡単に触れ合わせられる距離にある彼女の唇にキスをすると貪るように舌を絡めた。

「んっ、んむぅっ、」

秘裂から指を引き抜き、股間を愛撫していた左手も右手と同じように彼女の背中に回して抱き締め、髪に指を絡めて撫でながら甘いキスを繰り返す。

「はむっ…マサ…キ…」
「ちゅる…モニカ…んむっ…」

名前を呼び合いながら唇を貪る二人は、互いの背に回した手に力を入れて何度も抱き締め合う。

「んんっ、ん……んちゅっ、」

そうやって力いっぱいモニカと抱き締め合い密着していたマサキは、ふと身体に感じる柔らかい物に気付いた。
服越しに感じる二つの豊かな膨らみに、その温かさに。
(そういえば、まだ胸を触ってなかったな)マサキは満足行くまでモニカの唇を味わうと一度唇を離した。

「んっ……、はあ、はあ、」

濃厚なキスをされた後にイク寸前まで股間を愛撫され、今また熱いキスをされたモニカの息はとても荒くなっていた。
その様子からは(早く繋がりたい)という思いが伝わってくる。
もちろんマサキの方ももう限界で、ズボンの中では完全勃起した肉棒が解放されたがっている。解放されて愛する女の中に入りたいと暴れている。
しかしまだだ。もう少し愛撫したい。だが、ここまで高ぶらせておいてお預けのような事をするのもよくないだろう。
愛する彼女に不満を抱かせたくないし、何よりマサキ自身が我慢出来ない。

「モニカ、ちょっと立ってくれ」
「は、はい、」

どうしたものかと考えるも、結局は自分のやりたいようにやればいいかと思ったマサキは、とりあえずモニカに立つように言い、
彼女が膝から立ち上がると、早速はち切れそうになった肉棒を解放するため、ベルトを緩めてズボンのファスナーを下げた。
そして、トランクスごとズボンを脱いで足下まで下ろすと、硬く硬直した自身の肉棒を彼女に見せた。

「ま、まあっ…、もうこんなになって居られますの……?」

モニカの目に映るマサキの逞しい男根。亀頭より下の部分には幾筋もの血管が浮かび、モノ全体が時折、ビクっ! ビクっ!と痙攣している。
見ようによってはとても痛々しく見えるソレを癒せるのは、もちろんこの世でモニカただ一人だ。

「ああ、痛いくらいにカチカチだぜ。だからさ……ほら」
「は、はい、」

マサキが迎え入れるような感じで腕を広げると、彼女は膝の上に座ろうと身体を寄せてきた。
但し、今度は先ほどのように横向きで座っていた時とは違い、大きく膝を跨いで。無論、身体を一つにする為に。

「こいよ」
「そ、それでは……、失礼させて頂きます……」

マサキの膝を跨いだモニカはスカートの裾を摘み上げるとゆっくり腰を下ろし、上に向かって屹立した性器を自身の秘裂に添えた。

つぷッ
「んっ」

彼女は粘膜に接触した亀頭の熱を感じながらそのまま腰を下ろす。
少し開いた膣口が粘り気のある愛液を滴らせながら左右に大きく割れて亀頭を飲み込んでいく。

「うう… はぁ…ん」

入り口の方から少しずつ膣肉を押し割られる感触に甘い声を上げるモニカ。
熱く蕩けるような彼女の声はそれほど大きな物ではない。しかし、この狭い操縦席ではやけに大きく聞こえる。
亀頭部分を熱くぬめった柔肉に包まれたマサキはその囀りを聞きながら、焦らすように下ろされる彼女の腰を掴むとグッと自分の方に引き寄せ、一息に最奥まで貫通させた。

じゅぷぅぅ
「あぅぅぅぅっっ――!!」

一気に子宮口まで押し割られる形となったモニカは、膣を貫き通されたことで生じた粘膜同士の摩擦による快感に、背を仰け反らせて悲鳴を上げた。
決して痛くはない物の膣奥から胎内に、そして背筋から全身へと駆け抜けた電気に軽くイかされ、身体を震わせたまま硬直している。
中を満たす愛液が侵入した肉棒に押し出される形で結合部から溢れ出し、二人の股間がびしょびしょに濡らされる。濡れた股間同士が触れ合いにゅるにゅる滑る感覚がいやらしくも心地良い。

「モニカの中はいつも温かくて最高だな」
「んっ、あぁっ…あっ……き、恐縮っ…です…わっ」

今まで数え切れないくらい性交している為、マサキに取ってソコは半ば定住場所と言っても良いだろう。
侵入したというよりも帰ってきたというのが正しいかも知れない。
彼の肉棒をまるで「お帰りなさい」とでも言うように柔らかく包み込む膣襞がそれを物語っている。
同時にそれは彼に取って何よりの癒しでもある。マサキはそのまま動かずモニカの身体を優しく抱き締めた。

「あ…んんっ、わ、私の奥に…マサキが……あ、当たって居られます…」
「ああ、当たってるぞ。それに俺の身体にもお前のおっぱいが当たってる」

マサキは視線をモニカの胸元へ向ける。緑を基調とした服の胸元は大きく膨らんでいた。盛り上がっているとも言えるだろう。

「今更だけど、モニカの胸……結構大きいよな」
むにゅ
「ふぁぁっ!」

右手を左側の膨らみの上に置いて服越しに揉んであげると、モニカの口から気持ち良さげな声が漏れた。
服の上からとは言え、その柔らかな胸の感触はハッキリと分かる。

「はううっ そ、そうでしょうか?」

自分ではよく分からないというモニカだが、マサキは揉んだり吸ったりと彼女の胸を一番近くでずっと見てきたのだ。
これで小さいとか言っていれば相当数の恨みを買うだろう。
無論、小さいは小さいなりに良いと思うのだが、彼女以外の女性の胸を触った経験が無いため分からない。
それに彼女以外の女性の胸を触るつもりは無かった。そんな軽い気持ちで恋人になった訳でもなければ、ましてや入籍した訳でもないからだ。

「大きいって、ちょっと脱がせるぞ」

一度胸から手を離したマサキはモニカの上半身を裸にしようと、彼女の服に手を掛けて強引に脱がせ始めた。

「ぬ、脱がしにくいな、」

服を脱がそうとゴソゴソ動くマサキだが完全に密着した状態だと意外に脱がせにくく、意図せずして下半身まで動いてしまう。

「あっ…ああんっ! マ、マサ、キ……あまり…っ、う、動かれ…ますと…っ……私っ…っ、」

彼の身体が動くと膣に入れられた肉棒も小刻みに震える。そうなると抽挿しているのと同じような感じになるのでモニカにとっては堪らない。

「んっ…ああ…っ」

膣内を擦られる感触にイキそうなってしまうモニカ。挿入時に軽くイかされているせいで感度が良くなっているから尚更だ。

「も、もうちょっとだけ我慢してくれ、」

その様子に折角の新年一発目に一人でイかれたら寂しいと思ったマサキは、手早く且つできるだけ動かないよう注意して、手こずりながらも彼女の服を胸の下まで脱がし、後はブラジャー一枚を残すのみとなった。
(パンツが黒だから分かってたけど、ブラも黒か)
そのモニカに似合いそうにないようで、意外と似合っている黒いブラジャー。
やはり初めての頃なら間違いなく鼻血ブーだったと思いながら彼女の背に回した手で背中を隠す髪を除け、ブラのホックを外すと、拘束を解かれた胸が露わになった。

「ほら、コレのどこが小さいんだ?」

ブラを外した瞬間おっぱいがぷるんと揺れたのを見たマサキは、その豊かに実った果実を下から持ち上げるようにして支えながら言う。
ついでに下からたっぷたっぷと揺さぶってやった。結構なボリュームだ。

「ん…っ! あ、あまり胸で遊ばないで下さいまし…っ、は、恥ずかしい……ですわ…っ、」
「悪い悪い。けど大きいか小さいかで言ったら間違いなく大きい部類だぞ」

そう言いながら二つの膨らみを手で掴み、優しく揉みし抱く。
正月と言えばお餅。モニカの胸はつきたての餅のように温かく柔らかい。

「触り心地いいぜ、モニカのおっぱいは」

内に寄せて、外に引っ張り、上に上げて、円を描きながらマッサージするように揉みし抱くと、柔らかな二つのお餅は彼の手の中でぐにゅぐにゅと形を変える。

「あふぅ、ひう、ふぁぁっ、」

弾力があって張りもあって、食い込ませた指の力を少し抜くと弾き出すように元の丸い形に戻ろうとする。

「んっ んっ ふうっ」

暫く揉み続けていると、二つの丘の頂にある鮮やかなピンク色の乳首が充血し勃起してきた。

「おっ、乳首が立ってきたぜ」

マサキは両の乳房を掴んだまま親指と人差し指で勃起した乳首を摘みコリコリと捏ねた。

「ひゃあっ! ちっ、乳首…っ ダメ…ですっ、」

そして捏ねながら考える。乳首が立つのは何のためか? それは吸うためだ。
誰かが言ったのでもなく勝手にそう決めつけたマサキは、そんな風に考えつつ唇を寄せてまずは左側の乳首を口に含むと、そのままストローを吸うように吸ってみた。

「ふぁぁんっ!」

乳輪全体を口に含まれしゃぶりつかれたモニカは、反射的に前屈みになって赤ん坊のようにおっぱいを吸うマサキの頭を両手で掻き抱いた。

「ま、マサキ…っ、す、吸わ…ない……で…っ、」

この美味しそうに実った果実を前にしてそれは無理という物だ。欲望に負けてではない。出されたごちそうに手を付けないのは失礼に当たるから。
マサキにとってこのおっぱいは正にごちそう。だから美味しくいただかせてもらう。
掻き抱きはしても引っぺがそうとはしない彼女の好意に甘えさせてもらう事にした彼は、舌で乳首を転がしながら、ちゅうちゅう音を立てて吸い上げた。

「あぁん! そ、そんなにっ、お吸いに…っ な、なられましても…っっ、出ません…わ…っ、」

乳房にかぶりついたまま吸い続けるマサキに、モニカは熱い吐息を吐き出し、声を震わせながら言う。
唾液に濡れた舌で乳首を舐められる感触は心地良い物の、吸った処で何も出ない以上意味がないような気がしてならないと。
そんな彼女に何が? とは聞かない。乳首から出る何かといえば母乳しかないからだ。
出ないのは当たり前だ。母乳が出る条件が整っていないのだから。
こう毎日性交して膣内射精を続けていれば、いずれはモニカも妊娠する。
感覚的に恋人ではあってもは正式に結婚している為、マサキとモニカの関係は夫婦でもある。
その為避妊は一切していないし、危険日の中出しという子作りその物としか言えないようなセックスも合意の上でしている。
マサキ自身もまだ早い等言いながらも、子供が出来たら嬉しいし、そうなったら生んで欲しいと思っていた。
故に孕ませてしまっても何の問題もない。その時初めて母乳が出るようになるだろう。
が、彼女の言うように今はまだどれだけ強く吸った処で出ない。
だが、そういうことじゃない。愛する女のおっぱいは触ったり吸ったりするものだ。
マサキは彼女がどう考えていようが関係なく欲望のままに乳首をしゃぶり続ける。

「ひっ、あぁ…っ、んふっ、あっ、やっ、擽ったいですわっ、」

執拗に乳首を舐められ、攻め立てられるモニカは、栗色の長い髪を振り乱しながら甘い声を上げて悶える。
瞳が潤み涙が溢れそうになっている物の、それは生理的な物であり苦しい訳では無い。
その甘い声を耳元で聞かされるマサキは最早我慢出来ないと乳首から口を離すと、ゆっくり腰を引いて子宮口に口づけたまま止めていた肉棒を手前に引いた。

ぬるォ〜
「ああァ〜〜っ!」

胸を重点的に攻められていたモニカの濡れた喘ぎが、唐突に訪れた膣内を擦られる感触により大きくなった。
それをもっと聞きたいと思いながら、抜けるギリギリまで出て来た処で腰を前に突き出し、再度根元まで埋め込む。

じゅぶぅ
「はぁぁぁぁ〜〜っ!」

同じように数回抜き差しを繰り返し、己の男根と彼女の膣壁を擦れ合せて共に慣らしていく。
膣内を刺激することで出て来る愛液が潤滑油となり更に動きやすくなる。唯、こうなってしまうともう止まらない。
飢えたオオカミが獲物を喰らい尽くすかのように、マサキは一人の男ではなく一匹の雄となってモニカという雌を食し始めた。

「あっ ひうっ はぁんっ い、いきなりっ……アアっ…っ、」
「おいおい、おっぱい吸うの止めろって言ったのモニカだぞ? だったら身体を味わうしかないだろ」
「そ、そう仰られましても…っ こう…っ いきなりではっ…!」
「わがままなお姫様だな」

実際はただ我慢出来なくなっただけなのだが、おっぱい吸うのを止めた以上身体を味わうのは当然だと言いながら、いきなりの抽挿に取り乱すモニカにお仕置きしようと手前に腰を引いた処で――

「そんな悪い娘にはこうだ!」

思い切り前に突き出した。

ずぶぅぅぅッッ!
「あぁぁあぁぁッ!」

子宮口を思い切り突き上げられたモニカは衝撃に大きく背を反らして悲鳴を上げた。
痛いとか苦しいという物ではなく快楽からの悲鳴だが、それでも気持ち良すぎるというのは苦しみに似た処がある。
肉をえぐられるような突き込みは気持ち良すぎて苦しいのだ。が、マサキはわがままなお姫様には容赦しないと子宮口を小突きまわす。

「あうっ マサキっ! おっ、おくに届いてっ! そ、そんなにお突かれになられますとっ…っっ! 私っっ…!」

ぱんぱんと腰を叩き付ける音が響き、肉棒を咥え込む割れ目の隙間からは行き場を無くした愛液が溢れ出して洪水になっている。
溢れ出した愛液が二人の股間から脚を伝って落ちていくが、一部は突き込んだ瞬間に飛び散って操縦席は疎か、周りの計器類まで濡らしてしまう。
(やべェ、後でセニアに文句言われそう)
濡れた計器類を横目に見ながらセニアのお小言を想像するも、それを振り払って勢いそのままに突き続ける。

ズブッ! ズブッ! ズブッ!
「あン あンッ あッ ああッ!」

当然結合部から溢れ出る愛液はその量を減らすことはなく、周りを濡らし続ける訳だがこの快楽には代えられない。
それはモニカも同じだ。口では色々言いながらもマサキの背に回された手には次第に力が入り、自分から腰を押し付け動かしてくる。

「あッ はう! んんッ! はぁン! マ、マサ、キ…ッ、わ、わた…私ッ……!」
「おういいぜ! イけ! イッちまえ!!」

襞をえぐられ子宮の入り口を小突きまわされたモニカは限界を訴える。丁度良い。自分もイキそうになっていた処だ。

身体の奥から込み上げてくるような射精欲に駆り立てられたマサキは、快楽に喘ぐモニカを見ながら肢体を貪り、激しく腰を叩き付けた。

「あふッ はあッ ンぁああッ!」

激しい突き込みで子宮口を叩かれるモニカの身体がマサキの腕の中で何度も跳ね、膣襞が射精を求めるように締まり男根を締め上げる。

「いくぞモニカ、このまま中に出すぞッ!」
「く、くださいましッ…、私のッ、中に…ッ!」

自分にしがみつくモニカの身体を力強く抱き締めたマサキは、締まる内部を押し割って男根を根元まで突き入れる。

「あうッ んッ んんッ わ、私…ッ……ッッ も、もうダメですッ、ああッ……ンッ ンぁぁぁぁぁぁアアあぁぁァァ――――――――ッッッ」

腕の中で大きく背を反らせながら一際大きな絶頂の声を上げてイッたモニカに続き、亀頭で入り口を突いてこじ開けたマサキは、陰嚢から駆け上ってきた精液を子宮の中へと注ぎ込んだ。

「くうううッ!」
びゅくッ! びゅるるるるるるるッ!
「ひゃふうううううッ! あ 熱いッ…… マサキの熱い精子が…ッ 私の中に…ッッ……入って…きますわ…… ぁぁっ……!」
ドクっ ドクっ……ドクっ

精液が自分の中に溜まっていくのを感じながら目を瞑るモニカ。
子宮と一体となっている肉の棒が脈動する感覚と、そのたびに吐き出される精液の熱さ。

「ふうう はあっ はあっ 熱いですわ……」
「まだ出てるからな。もうちょっと我慢してくれ」
「はい……」

女の幸せを感じて打ち震える彼女に対し、絞り出すように精液を注入し続けたマサキは、ふと自分を見つめる彼女の視線に気付いた。

「マサキ……」
「何だ?」

聞き返しはした物の、その熱いまなざしから何をして欲しいのかは分かっていた。

「キスを……してくださいまし」
「いいぜ」

やはりと思いつつキスをねだる愛しい妻に、マサキは濡れた唇を重ねる。

「ん…」

触れ合う唇は繋がっている下半身と同じく粘り気を帯びた熱い物で、

「ん… んちゅ…」

互いに唇を啄み、熱く交わした愛の余韻に浸り続けた……




だが、一度火が付いた以上中々さめない物だ。

ずずっ
「はうっ!?」

再び感じた襞を擦られる感触に性交の余韻に浸りきっていたモニカは驚きの声を上げた。
抜くのではなく抜きかけてまた挿れられたのだから、てっきり終りと思っていた彼女が驚くのも無理はない。

「さてと、そろそろ二発目行くか」
「あ、あの…っ、も、もうお終いなのではございませんですの……?」
「いやいやまだだろ。もうちょっと付き合ってもらうぜ」
ずっ!
「あァンっ!」





じゅぷ じゅぷ じゅぷ
「ァ……ァァっ… っ……っ」
「く、出るっ、」
ドクっ ドクっ……ドクンっ
「ンっ…ァァっ…っっ」

膣内を貫き通す男根の先から迸る白濁液。しかしそれは子宮に入ると同時に押し出されてしまい、膣壁と男根の僅かな隙間を縫って逆流してくる。
それもその筈、これで5度目の膣内射精“中出し”だ。子宮の中はもう凝縮された精子を詰め込まれた精液で満タンになり、膨れ上がっていた。
当然行き場のない精液は股間の結合部から逆流して外に溢れ出し、座席の上にポタポタ落ちて水溜まりを形成していく。
飛び散った精液や愛液は座席はもちろん、周囲の計器類全部をベトベトにしていた。
無論、二人の股間や脚については言うまでもない。
マサキはふと自分の腕に抱かれてグッタリしているモニカに目を向ける。
途切れ途切れの荒い呼吸に紅潮した頬、顔にも身体にも汗が浮かび、薄く開いた口の端からは唾液がこぼれ落ちている。
これほど男の欲情を駆り立てる姿もないだろう。セックスをする前にこれを見たら有無を言わさず押し倒しているところだ。

「マサ…キ…、ハァ ハァ…、 ん………もう、無理です…わ……、ハァ ハァ……、」

マサキの視線に気付いたモニカは涙に潤む瞳を向けて体力の限界を訴えた。
もう無理所か既に無理というのが正しく、三回目の時にはグッタリしていたのだ。
それでも力が抜けてしまった彼女の背中を手で支えながらその肢体を味わい続け、結局五回もしてしまった。

「悪い、やりすぎた……」

その様子に流石に抜かずの五回はやりすぎたと反省したマサキ。
艶っぽい姿に挿れたままの肉棒がまた大きくなるのを感じたが、そこはグッと堪えて我慢する。これ以上やると気絶してしまいそうだ。
帰ってからまたすればいいと我慢しながら、自分の肩にもたれ掛かってきたモニカの背に廻された手を上にあげ、首の後ろ――うなじの辺りから髪に指を通し下に向かって梳いていく。
いつもは腰の後ろから三つ編みにして束ねられた膝裏まである彼女の栗色の長い髪は、マサキが性交の途中で気分を変えようと解いていた。
そのため激しい動きに振り乱され、所々ほつれている。
マサキはそのほつれた髪を手櫛で撫で梳き、指の間を滑り抜けていく艶やかな感触を楽しみながら座席の周りを見渡して、体液に濡れた計器類に溜息を付いた。

「どうすっかな、これ?」

マサキに髪を撫でられて擽ったくも心地良い感触を楽しんでいるモニカは、依然身体を火照らせたままの甘ったるい声で進言する。

「ん、お掃除をなされては……、如何でしょうか……?」

当たり前と言えば当たり前。汚れてしまったのなら掃除すれば良いだけだ。

「掃除って言ってもなあ、掃除道具ねェし」

だがそれは掃除道具が有ればのことだ。サイバスターにそんな物を載せている訳がない。

「それでは…、これをお使いになってくださいまし」

そう言ってモニカが出したのはハンカチ一枚。
(これでどうしろって言うんだよ……)
などと心中で呟きつつ無いよりはマシかと、とりあえず受け取ったハンカチで座席とその周りを拭くことにした。





「マサキ! また勝手に地上へ行ってたんでしょ!」

王都に戻るや早速セニアに文句を言われた。普段はそれほどうるさくはないのだが、偶然にも今日がサイバスターの点検の日だったのがまずかった。
こと、メカに関してはうるさいのだ。

「うお!? いきなり出た!?」
「何よ、人をお化けみたいに! 大体あんた義弟のくせに少しはお義姉様を――ってモニカ、どうしたの?」

義弟でもあるマサキの一言に憤慨するセニアだったが、彼に背負われたモニカに気付いて怒りを抑えた。

「大丈夫?」
「あ、はい……ハア、ハア、大丈夫であると……思われます……」

そうは言われても大丈夫そうには見えない。呼吸が少し荒いし、火照っているのか頬も紅くなっている。
誰の目から見ても普通ではないのは明らかだ。
おまけに服は皺になっているし、いつも三つ編みにして纏めている髪も解けている。
前髪だって額に浮かぶ汗で張り付いていた。

「髪もほつれてるし……」

そうやって追求してくるセニアに、モニカは恥ずかしそうにマサキの首に顔を埋めてふさぎ込む。
自分の首に顔を埋めてギュッと抱き付いてくる彼女にこれはまずいと思ったマサキは――

「い、いやっ、あのさ、ほらっ モニカ疲れてるみたいだし部屋に戻るわ、悪いけど調整頼む! それじゃ!」

それだけ言うとモニカをおぶったまま逃げるようにその場を後にした。





無論、セニアはとっくに気付いていた。紅潮した頬に荒い息、服の皺に乱れた髪。それにあの反応。

「どこでエッチしてたのか知らないけど、バレバレなのよねェ〜〜」

男と女の営みしかないだろうと、マサキとモニカをくっつけ結婚させた張本人セニアは、ニヤニヤしながらサイバスターの調整に向かう。
そして計器類の点検をしようと操縦席を開いた時、中からむわっとした湿り気のある淀んだ空気が漂ってきた。
その噎せ返る臭いの中で点検作業を行うのは中々に地獄で、まずは消臭と拭き残しの処理から始めなければならなくなったセニアは、
その後マサキとモニカの部屋に飛び込んで、紅茶を飲んでまったりと休憩していた妹と義弟に対し大声で叫んだ。

「イカ臭いのよォォォォッッ!!」

このページへのコメント

マサキがモニカと口づけするシーン
モニカを優しく抱いてあげるところ
ともに愛情の深さを感じれました
抜かずに5回もエッチされたらまあ疲れるでしょうW

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Posted by 名無し 2013年04月01日(月) 16:48:04 返信

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