「素敵…。とぉっても濃い、雄の匂いですわ…」
ミツコの言葉に、柔らかな雰囲気を身に纏った美女のあまりに変態的な行動に、リョウトは顔を赤らめて何とかこの状況から抜け出そうと身をよじる。
だが、ミツコはそんなリョウトの行動に愉悦を覚えたのであろう。
リョウトの頭を挟み込んだ両脚に力を込めて抵抗を抑え、先程より鼻を大きく鳴らすと、羞恥とより強く女陰に密着して強まった雌の匂いで先程よりも大きく、硬く膨張し始めたリョウトの分身に、触れるか触れないかのところまで顔を近づける。
「ふふ…、さっきよりも匂いが強くなっていますわ。それに、こんなに大きくなって…。もう、食べ頃かしら?」
じゅるり、とこれまたわざとらしく大きな音を立てて舌なめずりされると、同時に微かに吐き出された息が敏感な分身に触れて、リョウトはひくり、ひくりと思わず身を震わした。
それを合図にしたように、ミツコの開かれた口に、リョウトが飲み込まれていく。
「んぶッ。むぅッ」
ぐちゃ、ねちゃと淫媚な音を立てて唇と舌でリョウトの急所を責め立てる。
「あぁあうぅっ」
リョウトのもがきと共に口中に放たれた彼の欲望の迸りを、ミツコはそれがまるで彼女の命を繋いでいるかのように、大事に、いとおしげに、一滴も漏らさぬよう飲み込んでいく。
「うふふふふ…、美味しい」
上体を起こした彼女の肌は、興奮の為か、ほんのりと紅潮している。
そんなミツコの姿に、リョウトは子供の頃に読んだ童話を思い出した。
小鳥の生血を啜り赤々と咲いた白い薔薇。
全てを吸い尽くせるように、そして禍々しいまでに紅く咲けるように、限りなき貪欲さを秘めて咲く白い薔薇。
「さぁ、これからが本番でしょう」
白き薔薇の女王に魅入られ、リョウトの意識は深く、深くへと沈み込もうとしていた。

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