地球全体を包んだ戦乱は終息した。いまだに戦災の傷が癒えない地域もあったものの、地球圏は復興しつつあった。

アラド・バランガは、その戦乱の中を渡り歩いていたが、平和が訪れると同時に軍を抜けた。
軍を抜ける際に、このまま軍人としてやっていかないかと上官や先輩に誘われたのだが、断ってしまった。
元々好きで戦いに身を投じていたわけではない。
身寄りもなく、物心ついたときには兵士養成所であるスクールにいた。いわば成り行きで戦いに身を投じたのである。
スクールの仲間も探したいと考えてもいたし、イルイのことだってある。
イルイは身よりも、記憶もない少女だ。アラドはそんなイルイのことを守ってやらねばならないと考えていたし、できるだけそばにいて、人並みの幸せな思い出を作ってやりたいとも考えていた。
それには軍人という仕事は向かない。
命の危険だってあるし、任務によっては長期間会えなくなるかもしれない。
だから、彼は軍人になることは辞退したのだ。

アラドは軍を辞める前に、操縦者としての責任を果たすため、ビルガーとファルケンのデータ整理を手伝っていた。
「とりあえず、さ。ここの手伝いが終わったら、スクールの皆を探そうと思うんだけど」
「ええ、オウカ姉様やラトを見つけないとね」
「ねえアラド」
「ん?どうしたイルイ」
「仲間を見つけた後は、どうするの?」
「んー、そうだな。とりあえず俺、学校に行こうと思う」
「学校?」
「うん。学校。俺ってちゃんとした教育受けてないんだよな。スクールなんて言っても訓練しかしてないし」
「へぇ…あなたがそんなこと言うなんて…ちょっと意外かも」
「これからは普通の民間人として生きていくことになるだろ?だったら、ちゃんと教育受けないとな」
アラドは戦争が終わってからのことを真面目に考えていた。
普段は軽い態度が目立つ彼だが、根っこの部分では意外と誠実なのである。
「私も、行ってもいい?」
「もちろん!イルイも一緒に行こうぜ」
「でも、生活費とか学費はどうするのよ?」
「そりゃ、心配いらねぇよ。従軍してたときの給料が残ってるだろ」
「あ、そういえばそうね」
アラドは封印戦争の頃からαナンバーズに所属していたが、戦いが激しかったこともあって給料にはほとんど手をつけていない。
衣食住は保障されていたし、無駄遣いする暇もなかった。
また、銀河中心殴りこみ艦隊の一員として参加した際に貰った報奨金もある。
最終決戦には約9800隻もの艦艇が参加したが、最後に残ったのは200隻にも満たないという激戦であり、それ故、作戦の参加者には高額の手当てが支払われた。
これらをあわせれば、少年少女が当分3人で暮らしていくのは、浪費さえしなければ十分可能なことだった。
「お、そろそろ休憩時間終わりだな」
「ええ、格納庫に行きましょ」
「怪我しないでね。アラド、ゼオラ」
「心配いらないって。じゃ、行ってくる!」
アラドとゼオラは、作業に戻っていった。

その日の夜、アラドは、とくにやることもないので自室のベッドで横になっていた。
さっさと寝てしまおうか、と電気を消そうとしたときである。部屋をノックする音が聞こえた。
「…アラド、入ってもいい?」
「ん…イルイか?開いてるから、入っていいぞ」
イルイがアラドの部屋に来るのは、初めてのことだ。
「どうしたんだ?1人だと寂しいのか?」
「それもあるけど、アラドといろいろ話したいと思って。ゆっくり、話せてないから」
「あー、そうだな…」
再会した時は戦乱の真っ最中だったし、その後もバルマー本星に攫われるなど、落ち着いて話せる状況ではなかった。
ビルガーのデータ整理も忙しかったし、イルイの言う通りろくに話せていない。
「ベットに上がっていい?」
「ああ。…ちょっ…イルイ?」
返答を聞くやいなや、突然イルイは衣服を脱ぎ出した。
「暑いから、上着とスカートは脱いじゃうね」
「あ、ああ…」
イルイはパンツとシャツだけの姿になり、アラドの隣へと移動した。
女の子の下着姿である。アラドはちょっと動揺してしまう。
「えっと、何から話そうか?」
「んっとね…えっとね…」
出会った頃の話、一緒に行方不明になった頃の話、宇宙を駆け回って戦っていた時の話、これからの話。
久しぶりに、2人っきりで思う存分に語り合った。
夜もふけた頃には話すこともなくなり、会話が途絶えていた。
「…さて、そろそろ寝るか?」
アラドは身を起こして電気を消そうとしたが、そのときイルイは、ぎゅっと腕に抱きついてきた。
「…アラド」
「ん、どうした?」
「このまま寝ちゃうなんて、勿体無いよ…」
「イ、イルイ?」
「…しよ?」
「えっ…」
「…いや?今までも何回かしてくれたよね。前みたいに、可愛がって欲しいな…」
要するにイルイは抱いて欲しい、と嘆願しているわけである。
アラドは行方不明になっていたときに、何度かイルイと関係したので、このようなことは初めてというわけではない。
「…わかった。じゃあ、こっちおいで」
断る理由もとくにないので、アラドはあっさりと承諾した。
アラドはイルイを脚の上に座らせた後、手早くシャツとパンツを脱がした。
「あ…」
アラドは首筋に唇を這わせた。そして、胸に手を伸ばす。
「む、胸…ぁっ…!?」
小さな蕾をなで擦り、摘んだ。
「気持ちいいか?イルイ」
「う、うん…もっと、弄って…」
痛くしないように、絶妙の力加減でアラドは胸を責めつづけた。
乳首はすでに固くしこっており、きゅっと摘むたびに幼い身体が敏感に反応する。
その股下は徐々に欲望の蜜で湿り気を増していき、イルイはもどかしそうに腰をくねらせている。
アラドはその動きに気づいた。
「感じてるんだな。イルイ」
「…ひゃっ…」
いきなり股間を撫でられてしまったイルイは、上ずった声を上げた。
その反応が可愛かったので、アラドはついつい何度も股間を擦った。
「ひゃ…ひゃぅぅ…」
ますますイルイの身体からは力が抜け、表情はより一層蕩けたものとなっていた。
「ア、アラド…私にもさせて…」
「え?」
「あなたにも気持ちよくなって欲しいの…」
「ん。ありがとな。じゃあ、頼むよ」
イルイはアラドに相対し、股間に手を伸ばす。
そこはすでに逞しい盛り上がりを見せており、元気よく脈打っていた。
「こんなにおっきくなってる…」
「イルイの身体いじってたら、こうなったんだよ」
アラドは照れくさそうに言った。
「気持ちよくしてあげるね…」
イルイはパンツから陰茎を取り出すと、優しく舐め始めた。
「く…う…」
尿道口や裏筋の辺りの敏感なところを舐められ、アラドは思わず声が漏れる。
舌で先端を攻められる間にも、イルイの両手は陰茎を擦り、性感を高めた。
「はぁっ…んぐ…んっ」
イルイは膨張しきった陰茎をその小さな口で咥えた。
続けて、絶え間ない唇と舌での愛撫が始まる。
「うぅぅぅぅぅ…」
亀頭全体を満遍なく舌を這わされたアラドは身悶えした。
油断しているとすぐにでも射精してしまいそうで、出してしまわないように必死に堪える。
「イ、イルイ…。早くってごめん…もう出そう…」
「んはっ…いいよ。口の中に出しても…」
「い、いいのか?」
「うん…んぐぅ…」
「あっ…くっ…!」
再度イルイに陰茎を咥えられると、すぐさま激しく唇と舌が蠢いた。
アラドは耐えきれずにイルイの口内に勢いよく精液を放った。
「んぅ…っん…っ…」
随分と溜まっていたようで、射精は中々収まらなかった。
イルイは精液を漏らさないように受け止める。
「…ン…っ…はっ」
「あ…イルイ…!?」
「飲んじゃった…精液って変な味がするんだね…んくっ…」
イルイのような年端もいかない少女の口内に射精し、精液を飲ませた。
その変態的とも言える一連の行為に、アラドは思わず頭が沸いてしまい、興奮するのを感じた。
陰茎は射精したのにも関わらずに、ますます固さと熱を帯び、猛っている。
「いっぱい出したのに、まだ大きいままだね…」
「なあイルイ。続きしてもいいか?」
「いいよ…アラドのしたいようにして…」
「っ…」
イルイの言葉は男心をくすぐる。
好きなようにして、と言われたら、どうしたって男は興奮してしまう。
「それじゃあ…」
「あ、ごめんなさい。その前に…アラドにお願いがあるの」
「え?あ、ああ。なんでも言ってくれよ」
「えっと…アラドも服脱いで欲しいな。汚れるかもしれないし、その、私だけ裸なのは恥ずかしいから…」
「あ、そうだよな。ごめんな。気が利かなくて」
「気にしないで…」
アラドはイルイに言われた通り、さっさと服を脱ぎ捨ててしまった。
「これでよし、っと。じゃあ、イルイ。お尻こっちに向けてくれるか?」
「うん…これでいい?」
イルイはアラドに言われるがまま、4つんばいとなってその小さな尻を突き出した。
その姿は可愛らしくもあるが、肛門や性器がよく見えるので淫らな印象も受ける。
「可愛いな。イルイのお尻」
「はぅ…」
尻を撫で回すと、イルイの身体がびくんと反応した。
間髪いれずに、性器に指を這わせて表面を撫でるとまた反応する。
そして、指先を性器に侵入させ、優しく内壁を擦る。
「あぁ…ん…」
イルイは悩ましい吐息と喘ぎを漏らしながら、腰をくねらせる。
アラドはいじり続けた。イルイの性器はますます湿り気を帯びていった。
「そろそろ入れるぞ、イルイ」
「うん…」
アラドはイルイの性器に己の怒張した陰茎をあてがうと、ゆっくりと侵入させていった。
「はぁ…ぅん…」
「きついか?」
「だ、だいじょうぶだから…続けて…」
ゆっくりと、アラドは陰茎を侵入させていく。
「全部入った…かな?」
「はぁ…はっ…ア、アラドの…すごく…おっきぃ…」
「そ、そうか?俺の、そんなにでかくもないと思うんだけど…」
挿入しただけなのだが、イルイはすでに肩で大きく息を切らして、身を震わせている。
アラドの陰茎は、一般的な男性に比べて、とくに大きいというわけではないのだが、まだ幼いイルイにとっては大きく感じてしまうのだろう。
あるいは、以前よりも男性器がちょっとだけ成長しているのかもしれない。
アラドくらいの年齢であれば、短期間で成長することも珍しくはない。
「じゃ、動かすぞ。苦しかったら言ってな?」
「う、うん…」
アラドはイルイの腰を両手でしっかりと掴むと、腰をゆっくりと前後させた。
一往復にたっぷりと時間をかけて、イルイの性器を愛でる。
「はぁぁぁ…んぁぁぁぁ…っ」
アラドが腰を前後させるたびに、イルイは可愛らしい喘ぎ声を漏らす。
結合部は愛液に塗れ、淫らな音を響かせていた。
「イルイのなか、気持ちいいな…」
「はぅ…もっと、もっとしてぇ…」
アラドは変化をつけて、前後運動だけではなく、円を描くような動きで性器をかき回した。
「ひゃっ…いい…いぃよぉ…」
突然の変化にイルイは狼狽したようだったが、快感を得ているようだ。
他にもちょっと角度を変えて、内壁の一部を亀頭で攻めてみる。
「そ、そこは…や、やぁ…変になる…ぅ…」
どうやら特に敏感な場所だったようで、イルイはその強烈すぎる快感から一時逃れようとしたが、アラドが腰をがっしりと掴んでいるために逃れられない。
どうしようもなくなったイルイは、倒錯的な気分に陥りながらも、されるがままとなっていた。
「変に…変になっちゃう…頭…何も考えられないよぉ…」
強烈な快感に身悶えするイルイをさらにアラドは攻めた。
変化に富んだ腰の動きで、淫らな音をさせながら、未熟な性器をかき回す。
「やっ…はっ…ふぁ…っあっ…いっ…ひゃっ…ひっ…んっ…」
もはやイルイは喘ぎ声しか出せなくなっていた。
息はますます乱れ、その滑らかで白い肌はすっかり赤く染まっており、結合部からは愛液が、とどまることなく溢れ出ていた。限界が近かった。
アラドは前後運動のペースをやや上げて、イルイを絶頂に導こうとする。
「あ、あ、そんなに早く…い、いっちゃうよぉ…」
「俺もそろそろ…やばい…かも…!」
「はぁ…はぅ…い、いっぱい出して…あっ…やぁっ…んっ…っ!!」
アラドがより奥深くまで突いたとき、イルイは達した。
幼い身体が小刻みに震えて、性器が収縮する。
「うっく!?…っ…!」
アラドも耐え切れずに、イルイの子宮にめがけて射精した。
「ひっ…はぁぁぁっ…んっ…!」
身体の奥に、大量の熱い液体を注がれた衝撃は、イルイの脳天を貫いた。
電気が走るとか、頭が真っ白になるとか、表現はいろいろとあるだろうが、とにかく底知れぬ快感であったことは間違いなかった。
「イルイ…締め付けすぎ…」
アラドはまだ射精が止まらない。性器の締め付けはそれほど強力だった。
大量の射精による虚脱感が落ち着くまでは、それなりの時間を要した。

「はぅ…すごく気持ち良かった…アラド、大好き…」
「イルイ…」
繋がったまま、しばらく2人は余韻に浸っていた。


「…可愛いな」
穏やかな表情を浮かべて眠るイルイの寝顔を見て、アラドは言った。
「…ゼオラにはなんて話そっかな」
実は、彼のパートナーであるゼオラにはイルイと関係を持ったことをいまだに話していない。
ゼオラがどんな反応をするかは分りきっているから、話せずにいたのだ。
話すときのことを考えるだけで、胃が痛くなる。
「すー…すー…」
「…ま、いいや。俺、後悔はしてないからさ」
それでも、イルイの可愛らしい寝顔を見ていると、そんな不安も吹き飛ぶのだった。

〜終〜

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