今日も今日とてダンナーベースは大変であった。
   いつものように攻めて来る敵の侵攻から守りきったスーパーロボットたちが帰還する。
   各ロボットの収容が終わるとパイロットたちが現れる。
   誰もが汗だくで早くシャワーを浴びたいと足早に動いている。
   藤村静流も同じであった。
   一際、目立つハイレグのパイロットスーツでコアガンナーから出ると男性スタッフの目を惹きつけながらもシャワールームに向かっていく。
  彼女は男たちの視線を身に染みるほどわかっていた。
   強制的に持ち上げられる胸元や処理を忘れるとすぐにでもはみ出るほど際どいスーツは異性の欲望を剥き出しにするには十分すぎた。
  (まったくしょうがないわね。でもこのスーツ着てて文句なんて言えるわけ……あら?)
   ある一人の少年と目が合った。
   ルージ・ファミロン、ゾイドと呼ばれる獣の姿をした超生命体のパイロット。十三歳でムラサメライガーを乗りこなす少年だ。彼の乗るゾイドは静流よりも先に戻っていたはずだった。
   だというのに少年はまだここにいた。
   目が合ったのが解るとルージは頬を赤くして行ってしまった。
  「あの子……」

   数日後、静流はビルドエンジェルの三人娘とトレーニングを終えてシャワールームへ向かう。
   女性用シャワールームへ行くには男性用のシャワールームの前を通らなければならない。
   確か、剣児や甲児たち少年たちも訓練していたなと思いながら歩いていく。
   すると先頭を歩いていた柳生が腕を水平にして動きを止めた。
  静流も三人同様足を止める。
  どうしたのか、と聴くよりもさきにシャワールームから馬鹿みたいな大きな声が聴こえてくる。
  「なぁ剣児は誰がすきなんだ」
   最初に聴こえたのは甲児の声。
  「俺は柳生さんもマリュー艦長もカルメンさんも藤村さんも……」
  「ってそれおっぱいじゃねえか!」
  「当ったり前よ!でかいおっぱいが最高なんだよ! だろ? ダイヤ! ルージ!」
   馬鹿はまだ年端もいかぬ少年にも振る。
  「おっぱいが大きいってのはいい事なのか?」
   まだまだ子供だ。
  「当然! で、ルージは?」
  「俺は……わかりませんよ」
   ルージの周りには同じゾイド乗りのコトナとレ・ミィがいる。
  当然どちらかを選ぶものとばかり思っていたが少年ははぐらかした。
  「まったく剣児のやつ!」
  「そうだ、胸の事しか見えてねえ」
  「ま、胸の大きさで女を見るなんてまだまだガキってことよ。放っておきなさい。どうしたの静流さん」
  「えっ? な、なんでもないわ」
  「気をつけてね。剣児のやつすぐに調子に乗るから」
  「軽い女じゃないわよ、あたしは」
  「知ってるわ」
   馬鹿な騒ぎをするだけの男たちに比べ女性陣は落ち着いていた。
   が、不甲斐無いおっぱい馬鹿にはお灸をすえる必要がある。
   シャワーを浴び終わった剣児たちが出てくる。
  「おっぱいで女を測るのかい剣児」
  「うげぇえ!」
  「うげえ、じゃねえ!」
  「特別訓練、するしかないわね」
  「そんな!」
  「つべこべ言わずにさっさと来い!」
  「いやーーーーーー!!」
  「なんで俺もなんだーーー!」
   首根っこを引っ張られ剣児は連れて行かれる。甲児も同様に。
   ダイヤとルージも出てくるがすでに三人娘は行ってしまった。
  「なにやってんのあれ」
  「さぁ?」
   悲鳴をあげながら連れて行かれる二人を見送る二人。
  「ルージ君」
  「あっ静流さん」
   ルージの背で振り返ると静流の胸がダイレクトに目に入る。
  「……あ、あの、し、失礼します! 行こう、ダイヤ」
  「お、おう。待てよ、ルージ」
   足早に去っていってしまう。また同じだ。
   頬は赤くなっていた。息遣い一つである程度、ルージの気持ちは見透かせた。
   少年がひとつ大人になろうとしているのか。
  「もしかしたら……」
   藤村静流の心の中にひとつ、ほんのちょっとの悪戯心が生まれる。

   夜、隊員のほとんどが眠る時間。静流は一人、ダンナ―ベースを歩いていた。
   居住区をかつかつと足音を立てて向かうのはルージの部屋。
   少年の部屋に着くと深呼吸する。
   自分の半生も生きていない十三の少年に緊張することはないが今夜は特別だった。
  「ねえルージ君。いる?」
   インターホンで中に声を通す。できるだけやんわりとした声を出したつもりだった。
  「はい。どうかしたんですか? もしかして戦……」
   飛びつくようにルージが声を出す。
  「違うわ。戦闘ならスクランブルがかかるでしょ。ちょっと二人きりで話せる?」
  「えっ」
  「無理ならいいのよ。もし時間があるなら一時間後、あたしの部屋に来て」
  「わ、わかりました。静流さんの部屋ですね」
   ルージの返事は戸惑いを隠せていなかった。

   ぴったり一時間後のこと。静流の部屋に客が来た。
   ルージは言われた通り一時間ぴったりに訪れた。
  「静流さん、俺です」
  「……入って」
  「失礼します」
   扉が開く。部屋の中は暗かった。ルージが部屋に入ると扉が閉まる。
   するとぼんやりと部屋が明るくなる。簡素な部屋が現れる。
   呆然としていた少年の心臓が一瞬にして飛び上がった。
  「なっ!」
  「見てたでしょ? このスーツ姿の私を」
  「あの、その」
   顔が真っ赤だ。それも当然のこと。
   静流の格好はあのパイロットスーツなのだ。細い腰も大きな胸も全部見えている。
   肌の色が見えている部分はふとももの内側だけと少ないが彼女の身体から溢れる魅力はすべてルージの目に映っている。
  (やっぱり、解りやすいわね。男の子って)
   恥ずかしいのか顔を逸らす。目を合わそうとしなかったがちらちらと静流を見る。いつもの少年らしくない。
  「もっと見ていいのよ。そのために呼んだんだから」
   ルージに向かって歩いていく。壁に追い詰められるが扉は開かない。
   いつのまにか扉をロックしていた。
  「えっ!? で、でも」
   息がかかるほど近い距離。あと一歩、踏み込めばルージの顔は胸の谷間に納まる。
  「なにかしら?」
  「俺はその……」
  「言いたいことがあったらちゃんと言いなさい。もじもじしてるのは可愛いけど男としてはダメよ」
   息を飲む。そのわずかな音さえ静流には聴こえた。
   小さくても男だ。でも……
  「俺は静流さんが」

  「わたしが?」

  「す、」

  「す?」

  「好きです!」

   最後の一言は大きかった。精一杯の気持ちを伝えたのだ。
   テクニックなど無い子供の告白に少し、ほんの少し静流の気持ちが揺れた。
   しばし無言で見つめる。

  (胸とかお尻見てるもんだと思ってたら違ったのね)

   他の男たちとは違っているんだ。
   ちょっとした悪戯でからかうつもりだったがここまで必死になるから。
   静流も退けなくなる。
   本当はちょっとからかって説教という流れだったのにいつの間にか心変わりしていた。
  「本当に?」
  「嘘は言ってません」
   見つめ合う。
   本気なんだ。

  「ふ〜ん。じゃあ……まずはわたしに釣り合う男になってもらおうかしら」
  「釣り合うってどうすれば!」
  「特訓に決まってるでしょ!」
  「ええっ! お風呂ですか? お風呂と特訓になんの関係があるんですか!」
   部屋にルージの声が響いた。
  「一々特訓に何の意味があるとか聞かなきゃできないの?」
  「でも」
  「じゃあ教えてあげる。日本には裸の付き合いって言うのがあってね。
  お風呂でのコミュニーケーションはとっても大事なの。それに好きな人と入るともっと好きになれるのよ」
  「そうなんですか」
  「そうなの。それにもっと凄いことするんだから恥ずかしがってちゃダメ」
  「もっと……」
   また顔が赤くなる。
   そう呟いた先でどんな妄想をしているのか。
  (照れちゃって、可愛いんだから。でもそれじゃダメよルージ君)
  「さっ服脱いで」
  「はい!」
  (元気な返事ね、こういう子も案外いいかも)
   惚れた男は嫁を見つけて結婚した。そろそろ別の男に気を向けてもいい。
   二十八という年齢にも危機感はある。
   脱衣所に向かうルージに目を向けて何も思わないことは無かった。
   ルージが裸になって風呂場に入るとどうしようかと立ち尽くす。
   タオルで腰を隠すようにするあたり恥ずかしさはまだまだ残っている。
   半透明のガラス扉越しに静流の気配がする。
   青いパイロットスーツは見えなかった。
   戸が開く。
  「し! 静流さん!」
   戸が開いてすぐにルージが手で顔を隠した。
  「どうしたの?」
  「い、いえ。その、は、裸……」
   歩けば乳が揺れる。ぷるんぷるんと。
   いや、肩を動かすだけで乳房がたゆんたゆんと揺れるのだ。
  「お風呂なんだから裸に決まってるじゃない。それよりも」
  「ああっ!」
   タオルを引っぺがす。
  「なにするんですか!」
  「前隠さないの。堂々としなさい」
   静流は目線を下にする。割れた腹筋よりもさらに下。
   ルージは言われた通り手を退けている。
   つまりアレが見えるわけだ。
  (身体は合格。でも歳相応のおちんちんね、先っぽまで皮被ってるじゃない。まだ剥いたことないのかしら)
   ペニスは先端まで皮を被っている。大きさはまだ勃起していないからか人差し指程度の長さしかない。
   十三歳ってどうなのかなと考えても答えは出なかった。
  「恥ずかしいですよ」
  「何言ってるのよ。男の子でしょ、見せつけるくらいのほうがいいのよ。
  お姉さんにルージ君のおちんちん、ちゃんと見せなさい」
  「ううぅ、解りました」
   腰をくいっと前にする。ぷるんと揺れるペニス。
  (ムラサメライガーに乗ってる時と随分違うわね。
  ゾイド乗りって荒々しいのが多いからこっちも相当だと思ったけど違うみたいね)
   じろじろと見るとペニスを見ているとふとある事に気づいた。
  「ところでルージ君は精通してるの?」
  「せいつう?」
   どうやら知らないらしい。十三なら仕方ないことである。
  「おちんちんからおしっこじゃない白い液が出たことある?」
  「え、えと……あ、あります」
   精液はでるらしい。
  「じゃあエッチもOKね。剥いたことは?」
  「えっ?」
   何が剥けるのかも解っていそうにない。
  「ないみたいね、なら私が剥いてあげる。ちょっと刺激が強いかもしれないけど我慢しなさいよ」
  「えっ、はっ、はい」
  「そこに座って」
   椅子に座らせるとボディソープを手に馴染ませる。
  「あっ」
   どろどろになった手で性器を包む。ペニスの芯が少しずつ硬くなっていくのがわかる。
   ルージの表情もころころと変わってただ皮を剥くだけなのに面白くなっていた。
   ペニスの皮に手をかけたとき、ルージの目が自分の胸や股の間に向いていると気づく。
   二人に距離は無い。見たいと思わなくても見えてしまう。
  「はい、剥けた。痛くない?」
  「このくらい大丈夫です」
   刺激が強いはずなのにルージは耐えてみせた。

  「そうよ、その意気。ゾイド乗りなんだからもっと強気になりなさい。女の裸なんてどうってことないわよ。あら」
   剥けたペニスは硬くなり天井を向いていた。
   大きさ長さともにさっきまでとは違って大きい。ちゃんと男だった。
   剥けたばかりのピンク色を見て静流が喉を鳴らす。
  「大きくさせちゃって私の身体ってそんなに魅力的だったかしら?」
  「はい、静流さんはすごく、その……」
  「いやらしい?」
  「違います。綺麗んです!」
  「ありがと。でも、こういう時はいやらしいとかエッチとか言いなさい。奇麗事じゃなくってもっと気分を高めるの」
  「わかりました」
  「正直ね。そんな正直なルージ君に特別サービスよ」
  「んああぁっ」
   まだ手は放していない。
   ペニスの熱さをその手で掴みながら上下に擦り始める。
  「こうやっておちんちんシコシコしたことある?」
  「ない、ですよ」
  「オナニーしたことないの?」
  「オナニーってなんですか?」
   したことなんてあるはずは無い。
  「おちんちんしごいて精液、さっき言った白い液を出すの。すごく気持ちいいのよ」
  「俺、したことないです」
  「ふ〜ん。じゃ、あたしがしてあげる」
   ペニスを両手で包み込むと上下に擦り先端をちょんちょんと小突付いてみせる。
   カリの裏側をきゅっと押し、睾丸を持ちもみあげる。
   はじめての感覚に戸惑いながらもルージはなすがままに受け入れた。
   シャワーを出してお湯を手にすくう。亀頭を洗い流す。
  「はむっ」
   ピンクを唇で押す。キスのように甘い感触だった。
  「あうっ! 静流さん、汚いですよ」
  「何言ってるのよ。さっき洗ったばかりじゃない。あたしに任せなさい、気持ちいいんでしょ? ここピクピクしてるわよ」
  「そ、そんなとこっ」
  (ここが気持ちいいのね。あっびくってした。正直なおちんちんくんね。好きよ)
  「先走りが出てきたわね、期待してるのね。凄い量だわ。匂いも……すごい」
   口の中で形も大きさも立派な男に早変わりする。
  「んふう……んんんぅ……気持ちいいのね。そういう顔してる」
  「静流さんっが、俺の……」
  「じゅっるるるぅ!」
   思いっきり吸い上げると下品な音が風呂場に反響する。
  「そこまで大きくないけど私のおっぱい、良いでしょ。形は良いんだから」
  「いいなんてもんじゃっ!?」
  「れちゅ……りゅちゅ、ちゅ、ぴちゅ」
   ルージの反応などお構いなしに舐め上げ挟み搾り上げる。
  「静流さん、なんかきちゃいます」
  「いいわ。そのまま出しちゃいなさい」
   静流の攻めも強くなる。
  「じゅるぅ、にゅううう」
  「あ、ああああああ!」
   悲鳴のような声をあげて射精した。
  「ンンッ! んぐっ!」
   口に含んでいた先っぽから精液が飛び出す。
   全部飲むつもりで受け入れたが不可能だった。
   だが、量が多すぎた。
  「げほっ! げほっ! すごいわ、なんて量なの!?」
   止まる事のない白濁液が静流の顔中にかかっていく。
   そればかりか収まらず胸にまでかかる。
   谷間に流れ落ちていく白い液の臭いが風呂場に充満する。
  「はぁはぁ……すいません俺。静流さんの顔に……」
  「もう! 謝らないの。あんまり謝ってばかりだとお姉さん本気で怒っちゃうわよ」
   ちょっとした叱りだったのだがルージの顔色が変わる。
  「やです!」
   精液まみれになった静流だったがルージはかまわず抱きついた。
  「あ、あら?」
  「静流さん、怒らないでください。俺、俺……」
   しがみつく。嫌われたくない一心なのだ。
  「まったく可愛いんだから」
   このまま抱いて食べてしまおうかとすら思ってしまう。
   しかし、顔と身体にかかった精液をどうにかしなくてはならない。
   身体を離す。
  「本気で怒るわけないでしょ。……でもこれ流さないとね。相当溜まってたのかしら凄い量。匂いも凄いし、取れないかも」
   顔にべったりとついた精液を口にすくって舐める。
  「飲んだだけでルージ君の子供、出来ちゃいそう」
  「子供って?」
  「精液って赤ちゃん作るための物なのよ」
  「そうなんですか!?」
   知らなかったのも無理は無い。また精液を口に運ぶ。
  「そうなんです」
  「俺と静流さんの赤ちゃん……」
  「作りたい?」
  「ええっと……」
  「どっち!」
  「作りたいです!」
   静流の前にまったく疲れを知らないペニスが勃起していた。
  (ふふっ、おちんちんビンビンにしちゃって、でもまだ早いわよ)
  「さぁ今度はあたしの体を洗ってもらおうかしらね」
  「静流さんの、からだ」
   息を飲む。ルージの視線を浴びる。静流の身体はまだまともに見ていなかった。
  「どうかしら?」
  「とってもいやらしいです」

  「わぁ」
   少年の前で自慢のナイスボディを見せつける静流。
  乳もくびれもお尻も、その全てが手の届く距離だというのにルージは固まって動けなかった。
  目は止まらず静流の全てを見ようと駆け巡る。
   パイロットスーツ越しではない大人の肉体に心は完全に奪われていた。
  「鍛えてばっかりだから筋肉ついてて可愛くないでしょ」
   たしかに言われてみればごつごつとした部分もある。スーツ越しではわからなかったが腹筋も割れている。
  腕もふっくらというよりはルージと同じくらい逞しい。
  「そんなことないです。静流さんすごく綺麗です。それに……エッチです」
  「そんなふうに言われたの久しぶりね。それじゃどこから洗いたい?」
  「えとその……」
   ルージの目は動くのをやめない。
   今度は静流が椅子に座る。
  「胸かしら? それともお尻? ルージ君の触りたいところからやっていいわよ」
  「じゃ、じゃあ胸から」
   たぶん目の前にあったからだろう。ルージは備え付けのスポンジに手を伸ばす。
  「なにしてるの?」
  「え?」
  「私はルージ君を洗ったときどうやったかしら?」
  「手で……ええっ!」
   さっきルージの股間を洗ったのは静流の手であり指だった。さっきの絶頂を思い出す。
  「何驚いてるのよ。おちんちんの皮だって剥けたんだからくせにしゃんとしなさい!」
  「よ、よし!」
   一喝されると気合を入れる。静流と同じようにボディソープを手に馴染ませると恐る恐る手を伸ばした。
  「あんっ」
   手が乳を掴む。
  「気持ちよくって声が出ただけよ。続けて」
  「はい」
   どうやって揉んでいいのか解らず、ただその柔らかな感触を愉しむ。強さを微妙に変えているのが静流にはよくわかった。
  「んっ……ふぅ……っあ……胸ばっかりじゃなくて」
  「そうですね。こことかですか?」
   乳首に指を這わせる。指の腹で擦ると突起が現れる。
  「あぁん」
   さすがに声を我慢できなくなっていた。散々、胸を弄られれば期待と焦りが股間を刺激する。
  「ルージ君おっぱい好き?」
  「えと好きです。柔らかいし」
  「じゃあこっちは?」
  「あっ」
   股を開いた。ルージは解っていないが静流の股間はほんのり蜜が溢れている。
  「女の人のここ、見たことは?」
  「ないです」
  「じっくり見てみなさい。ルージ君のおちんちんが入るのよ」
  「ここに……」
  (真剣ね、当然か)
   はじめて見る女性器に目が離せない。ピンクの肉が開かれる。
  「あの……毛は生えてないんですか? 俺のここは生えてますけど」
  「毛? あぁもちろんそのままにしてたら生えてくるわよ。でもあのパイロットスーツじゃちょっとサボるとはみ出ちゃうの」
   よくみれば剃った後が見える。
  「なるほど」
  「ルージったら、毛があったほうがいい?」
  「俺はどっちでも」
  「聞いてみただけよ。ねぇさわって」
   ルージの手をとって導くと胸と同じように弄りだした。
   雄としての本能がそうさせたのだろう。
  「んっ。強すぎる。ここはね女の人の大事なところなの。
  ルージ君もおちんちん乱暴にされたら痛いでしょ。女も一緒なのよ。だから大事にするの。わかった?」
  「はい」
  「それとここ」
   上の中心。一粒の宝石が現れた。肉芽は乙女のようなまん丸とした形をしている。
  「ここはね、クリトリスって言って一番感じるところなの」
   言われるとちょんと突付く。
  「ひゃんっ!」
  「あっ」
   ルージが手を止めて静流の目を見た。動きが止まってしまった。
  「どうしたの?」
  「静流さんが、その」
  「私が何?」
   また縮こまった声を出すルージに少し、ほんの少しだけ苛立ちが募る。
  「可愛いなって……す、すいません!」
  (まったく可愛いだなんて……)
  「馬鹿ね。私に使う言葉じゃないわよ」
  「でも可愛いって思ったんです」
  (嬉しいこと言ってくれるじゃない、ああんっ)
   止まっていたルージの手がまた動く。
  「そう、よ。ンン、もうちょっと強くしてもいいわ。はぁ、んん、いいわ、その調子」
  「いっぱい汁みたいなのがいっぱい出てきましたけど」
  「私が感じてるって証拠よ。ルージもそうだったでしょ。クリトリスも弄ってみて」
  「はい!」
  勢いがつく。
  「あっ……はっ……ルージッ……っ!」
  「もっとですね! 静流さん!」
  「そう、ンンッ……そうよ!」
  「ようし!」
   コツを掴んだのか指の動きが激しく滑らかに擦りあげる。静流も身体で感じ蜜を溢れさす。
  「はぁ……あんっ……」
   身体が火照る。
  「あっあっあっ!……あっぁぁぁぁ!」
   ルージの指に合わせて声をあげる。全身で息を整える。
   軽くイった。突然のことに少年はどうにかなってしまったんじゃないかと焦りだす。
  「静流さん! 大丈夫ですか! 静流さん!」
  「そんな情けない声だしちゃだめ。気持ちよすぎてイっちゃっただけなんだから」
  「イク?」
  「さっきルージがおちんちんから精液出したでしょ。
  それとおんなじ。気持ちよくなりすぎたってこと、上手よ、ルージ」
   ぎゅっと抱きしめる。
   身体を密着させるとまた下のほうから熱く硬い物が腹に当たる。
  (もう、触れるだけでガチガチなのね。全部搾り取ってあげるわ)
   ぴんと勃起した股間の先端を撫でる。
  「さ、お風呂につかりましょ。綺麗にしたら本番よ」
  「はい!」
  「静流さんのオマンコに俺のこれを……」
   またしてもルージは先に部屋に戻る。目の前にはベッドがひとつ。いつも静流の寝ているベッドである。
  股間のいきり立つペニスは最初からそうだったように硬いままだった。
  「お、ま、た、せ……ちゅっ」
  「っ!?」
   首筋に柔らかい感触。静流がキスをした。
   振り返ると青いスーツを着た静流がいた。
  「パイロットスーツ着て……」
  「着て欲しかったんでしょ。ヘルメットはどうする?」
  「いりません。静流さんの顔もっと見たいから」
  「わかったわ。さ、ベッドへ」
   静流が横になってルージを招く。
  「さぁ来て」
  「はい」
   とは言ったものの何もしない。
  「なにからしていいか解らないって感じね。まずはキスね」
  「キスですか」
   キスといったら恋人のするものだ。
  「本当は先にするべきだけど君の場合ちょっと違ったから。ほら来なさい」

  ちゅっ……ちゅ……

   唇が触れるだけではすまない。静流の舌がルージの舌に絡みつく。

  じゅるぅ……ちゅ……はぁ……ちゅ……

  「どう? 初めてだったんじゃない?」
  「初めてですよ。でもキスって凄いですね」
  「ん?」
  「だって……その……静流さんの匂いがするから」
  「匂いだけじゃないわ。ファーストキッスは忘れられないわよ」
  「忘れませんよ!」
  「ふふっ、じゃあ今度はさっきお風呂でやった続き。私の身体を気持ちよくしてもわうわよ」
  「了解です」
   びしっとして返事する。
   ルージの手が乳房に伸びる。
   スーツの上からでもわかるほど乳首は勃起していた。
  「静流さんのおっぱいおっきくって柔らかくってすごい気持ちいいです」
  「ルージの指、いいよ。もっと強く力を入れて、んっぁ!」
   揉めば揉むほど甘い声がでる。
  「乳首も」
  「はぁ……んぅ……赤ちゃんみたいね」
  「ここもちゃんとほぐしますね」
   スーツはほとんど股間の部分を隠せていなかった。ルージはスーツの少ない股間部分が湿っていることに気づく。
   静流が感じていることが嬉しかった。
  「ここ、じゃなくってオマンコって言いなさい。言ったでしょ、いやらしい言葉を使うの」
  「はい、静流さんのオマンコびちゃびちゃにします」
   そろそろルージもいやらしいという意味を理解し始めた。
  「クリトリス、ぴんぴんになってますよ。もっと擦りますね」
  「ああっん! そうよ! もっと! もっと吸って擦って!」
   びらびらをなぞり膣の中を蹂躙する。
  「そっ……こ! 襞をこすって!」
  「こうですか」
   一枚一枚丁寧に擦りあげる。
  「そう!」
  「はぁ、はぁ……んぁ……巧いわよ、ルージ」
  「ありがとうございます」
  「ルージもまた限界みたい。堪え性のないおちんちんね」
   もう一秒でも早く入れたいのが痛いほど解る。
  「もう一回くらい抜いてもいいかも」
  「静流さん!?」
   ルージの愛撫を払うと静流が起き上がる。
   体勢が変わり今度はルージが尻をつく。
  「私のおっぱい大好きでしょ。これで挟んであげる。オマンコに入れて即発射じゃ楽しめないからね」
   胸の谷間に吸い込まれる。
  「す、すごい」
   左右から押しつぶすようにするとルージの腰が震える。
  「こんなのはどう?」
   乳房の間からペニスを搾り出すと舌を伸ばして舐めた。
  「じゅるぅ……はぁ、じゅるるるるぅ」
   淫靡な音に魂まで吸い取られそうになる。
  「強すぎます。俺また出ちゃいますよ」
  「我慢しなくていいの。ほら! ほら! それともお口で吸ったほうがいいかしら?」
   容赦ない攻めにルージが持つはずはない。
  「あ、ああ。もう、もうだめ!」
  「きゃっ!?」
   またしても噴出する。衰えない精液はパイロットスーツに染み込んでいく。
  「二度目だっていうのにこの量……気に入ったわ。ルージ、あなたのこと真面目に考えてあげる」
  「ほんとですか!」
  「ええ、嘘なんてつかないわ。でも私の男になるならそれ相応の男になる必要があるわよ」
  「俺、なんでもします!」
  「じゃあまずは童貞を卒業ね」
  「……童貞?」
   ルージの回復量と精液の貯蓄量は並みではなかった。
   出しても出しても衰えない。
  「またこんなにギンギンにしちゃって……どうやらルージは絶倫みたいね。何回できるのかしら、楽しみだわ」
   精液の染み付いたスーツのままで抱き合う。
   本当の恋人みたいでルージは幸せの絶頂にあった。
  「まずはキスしましょ」

  んっ……ぺろっ……んちゅ……

   また濃密な粘膜の擦り合わせ。
   歯茎から歯の一本一本まで丁寧に舐めあげていく。
  「私のここももう限界なの、わかる? オマンコ汁がだらだらに出てるでしょ」
  「はい」
  「ルージのおちんちんも我慢汁でコーティングされてる。準備は完璧よ」
  「ああぁ」
   やるべき事は一つしかない。
  「さぁルージの童貞、私が食べてあげる。ここよ、入れなさい」
  「僕の童貞……あっ!」
   ペニスを掴みターゲットを見据える。
   先端が触れるとそれだけで射精しそうになる。
  「んんぅ……」
  (入ってくる。久しぶりだからかしらまるで初めてのときみたい……)
  「ああっ静流さん! すご、すぎて俺!」
   まだ亀頭が埋まっただけだ。
  「我慢しなさい!」
  「はい!」
  「私のオマンコが気持ちいいからって簡単に射精するようじゃダメなんだから!」
  「……静流さんの男」
   ルージの目が変わる。
  (フフッ初めての挿入なら我慢できないよね。頑張っちゃって)
   ぷるぷると震えながらも腰を前へと突き出す。
   静流の鍛えた肉体は締まりも尋常じゃない。
   ペニスの全方位をにゅるにゅるとした肉が締め上げる。
  「はぁ、はぁ、全部入った?」
  「はい。根元まで入れました」
  「どうかしら。オマンコの感触」
  「すごく締め付けてきて、ああっ」
   絡みつく肉の壁が生き物のようにうねる。
  「静流さんのオマンコ、ぎゅうぎゅうって」
  「気持ちいいんでしょ?」
  「はい。気持ちいいです」
  「腰を動かすともっといいわよ」
  「わかりました!」
   今にも射精しそうだった。全力で我慢しながら腰を動かす。
  「んっ……はぁぁっ……んっ」
   小さなカリ首から必死さが感じられる。膣壁に引っかかるたび静流が震える。
  「ルージいいわ。いいわよ!」
  「静流さん!静流さん!」
  「んはぁ……ああん……ああぁうっ……くうぅっ!」
   突く時は全力で押し込む。
  「ひぃゃっ……ぁあああああ!」
  「静流さん!お、俺!」
  (十回くらいかしら。ま、いいか、ここから鍛えれば)
   そう思いながら静流も感じていた。
   ルージの必死な顔が愛しく思えた。
  「いいわ、出しなさい!」
  「は、はい!!」
   三回も持たなかった。
   腰が震え全身を静流の身体に乗せる。
   ペニスが限界を向かえた。
  「あぁぁっ、ふぁぁぁっ! きてるっ! ルージの精液、流れて込んっで!」
   膣が精液で溢れかえる。奥の子宮まで満たす。
  「なにこれっ! さっきまでの射精よりもすごいぃぃぃっ!」
  (ルージったらどんだけ出すのよ。まったく量だけは……)
  「はぁ……はぁ……堪らないわね」
   射精を終えてもまだ身体は密着したままだった。
   二人の結合部分から白い液が流れ出す。

   一時間後

  「ほらもっと腰使って!」
  「はい。こうですか!」
  「あぁんっ! んんぅっ! そう! その調子よ!」
   腰を打ち付ける音が部屋に響く。
  「もっと! もっとよ!」
   ルージがこれでもかとペニスを叩きつける。
   膣奥をガンガンついて、ある程度なれてきていた。
   だが静流は満足していなかった。
  「腰を掴んで! こう! ゾイドに乗ってる時みたく!」
   静流が四つん這いになると覆い被さるようにして腰を持つ。
   同じゾイド乗りであるコトナの操縦席に同乗した時と同じだった。
  「私との赤ちゃん作るんじゃなかったの?」
  「赤ちゃん……俺、静流さんの赤ちゃん作るんです! 静流さんと村に帰って暮らすんだ!」
  「そうよ、その意気よ! 私を孕ませてみなさい!」
  「孕んで! 孕んで!」
   まるで呪文のように言いつづける。
  (本当、必死ね、量が多いからほんとうに孕んじゃうかも)
  「ハァンッ! くっ……ひぃやぁぁっ……あぁあっ!」
  「孕んでくださいぃ!」
   本日六度目になる射精だった。
   膣の中が満杯になると引き出す。
   まだ出る精液がパイロットスーツに染み込んでいく。
   おそらくもう何度洗っても臭いは取れないだろう。
   ようやく息が整ってくるとベッドに横になる。
   二人で一つのベッドに並ぶと身体を密着させることになった。
  「どうだった? 私のオマンコ」
  「すごく気持ちよかったです。あの……」
  「なに?」
  「赤ちゃんできましたか?」
  「えっ」
   なんて馬鹿な質問なのかと思った。
  「そんなのすぐには解らないわ」
  「……そんな」
  「悲しい顔をしないでよ。そうね……ルージを、私の婚約者候補にしてあげる。どう?」
  「えっ」
  「私を孕ませたら結婚してあげるわ」
  「本当ですか!」
  「ええ。私を誰だと思ってるの? 嘘はつかないわ」
  「俺!絶対に静流さんを孕ませます!」
   意気込みはたいへん立派だった。

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