「んっ、んっ、んっん、ちゅっ、ちゅっ、ちゅる、ちゅぱぁ、んん・・・」
薄暗く人気のない密室に、猫がミルクを舐めるような水音が響く。
その音は、室内で絡み合う男女──アラドとゼオラの口元から発していた。
鍵をかけた放課後の体育倉庫で、二人は体操服のまま舌を絡める激しい口づけを交わしていた。
「んん!」
口付けをしたまま、不意にゼオラが堪えるように呻いた。
彼女を背中から抱いていたアラドが、手を動かしその巨乳をわしづかみにしたのである。
そのままゼオラがひるんだ隙を突いて舌を彼女の口腔内に侵入させ、同時に胸を掴んだ手に力を入れ揉みしだく。
「んん、んッ、ちゅる、んっ、んちゅ、んぁ、んんん・・・」
ゼオラは体を震わせかすかに抵抗しようとしたが、胸と唇、二箇所から与えられる快感に抗うことが出来ず結局はアラドの愛撫に身を任せることになった。
口内に入り込んだアラドの舌は頬の内側に触れたかと思うと、そのまま綺麗に並んだ歯の裏側を一筋に舐めあげ、縦横無尽に這い回る。
「ちゅっ、んっ、ぷはぁ・・・はぁ、はぁ、はぁ・・・」
やがてひとしきりゼオラの口を堪能したアラドが唇を離すと、ゼオラは一瞬驚いてから、口を開いたまま呼吸を整えた。
彼女の潤んだ瞳はどこかキスの中断を責めるような視線を含み、口から延びる唾液の糸と合わせて名残を惜しむ気持ちを現しているようだった。
その様からゼオラの気持ちが高ぶっていることを直感したアラドは、自身が興奮するのを股間で感じながらゼオラの体操服の中に手を滑り込ませる。
「ちょ、ちょっと、やっぱりだめよ、アラド・・・」
直接肌に触れる手の動き、そして太ももを押し上げる熱く固い感触にゼオラは抗議の声を上げた。
「なんで?」
マットの上に座り込んだアラドは、抱きかかえたゼオラのシャツを捲り上げながらとぼけて見せる。
「だって・・・ここ学校よ?放課後でも人は残ってるし・・・こんなところ、誰かに見つかったら・・・」
既にゼオラとは結構な回数体を重ねているが、学校でするのは初めてだ。
初めてのシチュエーションで、しかも元々委員長的な性格のゼオラが恥ずかしがり躊躇するのは当然だろう。
「今更やめられるわけないだろ。やめても、こんなんじゃ外を歩けねぇよ。」
そういって、アラドは軽く腰を突き上げすっかり臨戦態勢となった肉棒をゼオラに押し付ける。
「あん・・・わかったわよ、じゃあ口でして上げるから。それで我慢して、ね?」
「しょうがねぇな・・・」
ゼオラの懇願に、渋々と言った口調でアラドは同意する。
それを聞いたゼオラは安堵の表情を浮かべながら、体を反転させそのまま倒れこむようにアラドの短パンの間に顔を持っていった。
ゼオラはテントのように盛り上がったそこをしばらく見つめていたが、やがて意を決したように息を吸うと、短パンを下着ごとずり下げばね仕掛けのように立ち上がった肉棒に口付けた。
「ちゅっ・・・ちゅっ、ちゅっ、ちゅる、ちゅぱ・・・ぴちゅ、ぴちゃ、れろ、れろぉ・・・」
先端に触れるだけの軽い口付けを数回繰り返してから、舌を出して亀頭を舐めまわす。
性器を直接見つめるのが恥ずかしいのか、ゼオラは頬を染め目を閉じている。
その様子に満足感を覚えながら、アラドは快楽を求めて腰を突き上げ、ゼオラの口内にペニスを侵入させていく。
「んん!?んっ、んふっ、んちゅっ、ちゅる、んっ、んちゅぁ・・・」
ゼオラは突然の動きに呻き口を放そうとするが、アラドは頭を掴んでそれを押さえつける。
仕方なくゼオラはアラドの動きを受け入れ、それにあわせて顔を上下させていく。
腰を動かしながら、唾でたっぷり濡れた口内の感触にアラドは酔いしれた。
そうして朦朧となっていく意識の中で不意に、舌の蠢く音とは違う、ざわざわという摩擦音が聞こえた。
気になって目線を下に向けると、ゼオラがペニスに触れてい左手で自分自身の股間をブルマの布地越しに擦っていた。
おそらくフェラをしているうちに自分でも興奮してきたのだろう。
顔を見ると、一瞬目を開いたゼオラと視線があう。
オナニーを見られた気恥ずかしさからか、ゼオラはすぐに視線をそらすと再び目を閉じてしまうが、指の動きは続けたままだ。
「んっ、んっ、んん、んはぁ、はぷぁ、ん、んん、ちゅ、ちゅる、ちゅる、んん・・・」
その一連の仕草にアラドの肉棒はいっそう膨れ上がっていく。
口の中でそれを感じたゼオラは動きを早め、舌を積極的に動かしていく。
さらに肉棒を握った右手をわずかに動かし、膨れ上がった睾丸を優しく愛撫してくる
まるで愛おしむような濃厚な奉仕に、アラドの欲望はおのずと限界に達した。
「出すぜ!」
短く叫ぶと、アラドはゼオラの顔を掴んでペニスを喉奥まで押し込み、弾けるように射精した。
「んっ、ん、ちゅる、じゅっ、じゅる、じゅぽ、ん、んく・・・」
ゼオラは口中に広がった精液を舌でかき集めると、唾液と混ぜあわせ音を立てて飲み込む。
そしてそのまま、割れ目から少しずつにじんでいる精の残りを舐めあげ、口を使って尿道に残った精液を吸い出した。
「うっ!」
アラドが耐えかねたように呻いて腰を引くと、唾液まみれのペニスが現れる。
その先端は、ゼオラの口元と一筋の白濁した液で繋がっていた。
「全部、飲んでくれたんだな・・・」
射精後の虚脱感に浸りながら、飲み損ねた精がこぼれ落ちる口元をぬぐうゼオラにアラドは声をかけた。
「こぼして服に付いたりでもしたら大変じゃない。さ、満足したでしょ。ズボンはいて・・・きゃッ!?」
行為を終わらせようと促がしたゼオラの言葉が終わらぬうちに、アラドは彼女を押し倒していた。
体操用のマットが強いてあるので痛くはなかったが、思わぬ展開に軽い悲鳴を上げてしまう。
「悪りぃゼオラ、俺、もう!」
叫びながらのしかかってきたアラドが薄い体操服のシャツを巻くりあげ、硬い下着ごと乳房を揉みしだく。
「ひゃっ!?」
驚くゼオラに構わず、アラドは荒い息を吐きながら慣れた手つきでブラジャーのフロントホックを外し、ビーチボールのような乳房をあらわにした。
突然敏感な素肌が外気に触れ、背筋に快感とも戦慄ともつかない感覚が走る。
間を置かず、アラドが今度は直接柔肉を揉みしだいてくる。
「ああん、だめ、だってば・・・」
息も絶え絶えに抗う言葉を吐き、ゼオラはその手を振り解こうとした。
しかしアラドによって開発されていた女としての本能が胸からの刺激に素直に反応し、全身を弛緩させていく。
とどめになったのは、先ほどまで自分で弄っていたブルマに押しつけられたアラドの股間の感触だった。
ゼオラ自身の唾液で湿ったソレは、一度果てたにもかかわらず口の中で脈打っていた時と変わらぬ熱を取り戻していた。
反射的に体が震え、意識せず伸ばした手で触れる。
「ゼオラ、このまま入れてくれるか・・・」
「だめだって、いってるのに・・・」
口ではそういっても、中途半端な自慰の上に敏感な胸を愛撫されて火照りきったゼオラに拒むことなどできはしない。
染みが浮き出たブルマを脱ぐのももどかしく、厚ぼったい布地をずらして腰を突き出す。
「んっ、あっ、あれっ?あっ、ああ、はいって、くるぅ・・・」
多少の摩擦はあったものの、
その感触すら快感に摩り替わっていくのを意識しながらアラドのペニスにゼオラは腰を突き出していく。
そうして根元まで男根を収めてしまうと、自分の中が満たされた感触に陶然となったゼオラは自分から体を動かし始めた。
襲った自分が先にイっては、なんとなくみっともない。
そう無意識に感じたアラドは、
与える性感に少しでも反撃しようと目の前で揺れる豊かな肉の海に飛び込み、それに吸い付く、
「くっ・・・ちゅっ、ぺろ・・・」
「あっ!?っあ、だめ、そんなにしたらぁ!」
性感帯を唇と舌で責められたゼオラは、艶っぽくあえぎながら堪らない様子で体を起こすと、アラドを押し倒した。
「っ!」
思わぬ積極的な反応に、アラドは声にならない叫びをあげる。
上になり体を自由に動かせるようになったゼオラの責めは、激しさを一層増していく。
「ゼオラ、もう、でそうだ。」
台風のようなゼオラの肉感に、アラドは降参するように言って外に射精するべく腰を引こうとする。
「だめぇっ、このままっ、なかで!いっぱいだして、あたしをきもちよくさせてぇ・・・」
ゼオラはあられもない声を上げながら、引き止めるように体全体を引き寄せ足を絡めてくる。
「でも、中で出したら・・・」
「そんなのいいから!おねがい、ちょうだぁい・・・」
引き寄せられ、震える肉に体全体が密着する感覚がアラドを確実に絶頂へと導いていく。
「おまえ、なあ・・・くぁっ、はっ、うっ!」
先ほどまでの消極的な姿とは打って変わった狂いざまにすこし呆れながらも、この姿勢では離れることもできない。
蠢くゼオラの膣の中で肉欲を刺激されるままに、アラドは再び精を解き放った。
二度目にもかかわらず大量の精液が断続的に放たれ、水筒のようにゼオラの胎内を満たしていく。
「あっ、でてる、わたしの膣で、んっ、ふぁぁ・・・」
精液がまるで体中に染み込んでいくような感覚を味わいながら、ゼオラもまた絶頂に達した。
絶頂を味わい終え、虚脱したゼオラはそのまま糸の切れた操り人形のようにアラドの肩に倒れこむ。
同じく体から力の抜けていたアラドは、その重みを支えきれずそのまま崩れ落ちるようにマットに倒れこんだ。
どれだけそうして抱き合っていただろうか。
やがて呼吸が整ってくると、アラドはゼオラの汗で張り付いた銀髪を不意に撫で上げ口を開いた。
「わりぃ、こんなに激しくしちまって・・・」
「ううん、あたしが我慢できなかったのも原因なんだし・・・」
珍しく素直に謝るアラドに、ゼオラは少し照れながら答える。
「さ、今度こそ帰ろ。あーあ、服がべたべた・・・」
その照れを隔すようにてきぱきとした口調で、ゼオラはアラドを促がす。
「んんっ・・・」
体を離すべく秘所からペニスを引き抜くと肉襞が震え、ブルマの隙間から白濁した体液がこぼれる。
立ち上がったゼオラの太ももを伝って流れ落ちたソレは、やがてすすけたマットに落ち点々とした染みを作った。

(了)

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