ウッソの部屋のドアのベルが鳴った。
ウッソはドアについているレンズから外をのぞき、リューネがいることを知った。
(リューネさん、何の用だろ……、ちょっと怒ってるみたいだし……)
そう思いながらもドアを開けた。
「ウッソ、シャクティから聞いたよ。あんた、あたしがシャワー浴びてるところハロに盗撮させてたんだって!? あんたのハロ、壊してもいい!?」
その通りであった。
他の女性がシャワーを浴びせているところも撮らせていたのだが、ちょうどパソコンに映し終えていたのは不幸中の幸いと言えるだろう。
だがウッソには切り札があった。
「す、すみません……。でも壊さないでほしいです。ところでこの間見たんですが……」
怪訝そうにしながらもリューネは話を聞こうとした。
「どこかにプログラミングのバグがあったみたいでハロがマサキさんの部屋に入って行ってましたよ。」
「………、ハ、ハロには罪はないわけだし壊すのはかわいそうかな、はは……とりあえずしばらくの間ハロは預かっておくよ。」
成功だ、ウッソは心の中でそう思った。
ハロの中には自分のパソコンと接続したときにのみ閲覧できるバックアップ用のメモリがある。
おそらくデータは消されるだろうが損は一切しない。
非常に悪知恵の働く奴である。

リューネは部屋に戻ると目当てのものをハロの中から見つけ、投影を始めた。
あまり書きたくないのでリューネの感想を2行にまとめて伝えることにする。
(マサキの体……引き締まっててかっこいい……)
(うわっ、マサキのってあんなに大きいんだ……、あたしの中に入るかな……)

見ているうちにリューネは平静を保てなくなってきた。
タンクトップをたくしあげ、ズボン、ショーツをずり下ろすとまずは胸に触った。
(リューネ、お前の胸って大きいよな、、やわらかくてさわり心地がよさそうだぜ)
マサキの声が頭の中に響く。もちろんリューネの妄想である。
「うん、いいよ、マサキ……。マサキになら触ってもらっても……。」
そして自分の胸を両腕でもみしだく。
「あ、そこ……、や……マサキ……」
(どうしてほしいんだ?)
「意地悪……、そんなにじらさないでよ……、ああっ!」
乳首をつまむと小さく声を上げた。
さらにマサキ(脳内)は容赦なくリューネを責め立てようと股の間に手を伸ばした。
(リューネ、もうこんなに濡れてるぜ。)
伸ばした手がリューネの目の前に来る。
「いや……、見せないでよ……。」
もう片方の手を秘部へ持っていく。
(へえ、もっとあふれてきてるのにいやなんて言うのか?)
「だって……恥ずかしいし……。」
(いつもよりもかわいいぜ、そういう風にしてると)
リューネは顔に血が集中するのを感じた。
「……マサキ、早く来て……。」
そしてリューネは指を三本、そこに秘部に入れると出し入れを始めた。
「ああっ、マサキ、マサキ、気持ちいいよっ……。」
(俺もだよ……、リューネの中、すごい……、すぐにでも出ちまいそうだ……。)
だんだん動きが激しくなっていく。
「ああ、マサキィッ!」
そしてリューネが絶頂を迎えた瞬間、ドアが開いた。
なんという偶然か、3つのことが重なった。リューネがカギをかけ忘れたこと、自慰をしていること、そしてマサキが部屋を間違えて、よりによってリューネの部屋へと入って来たこと
時間が一瞬止まり、そして巻き戻った。つまりドアが閉じられたのだった。

そしてリューネはしばらくして立ち上がった。
(謝りに行こう……)
そう思い、マサキの部屋の前まで来た。しかしなかなかベルを鳴らせない。
怖いのだ、マサキに拒絶されるのが。
しかしいつまでも罪悪感を抱えたままではいけない、そう思い直し、ベルを鳴らそうとして、
「あれ、リューネじゃねえか、何やってんだ?」
マサキに話しかけられた。
「え、えっと、さっきはごめん!ウッソに盗撮されて怒ってたのにそれを見て興奮するなんて最低だよね、あたし」
「え、ああ……とりあえず話なら俺の部屋で……」
そう言うとマサキはリューネをどこかへ連れていこうとした。
「どうしたんだ、そんな顔して」
「……マサキの部屋、ここ……」
どうやら先ほどからずっと自分の部屋を探していたようだ。

リューネはマサキにことの顛末を話した。
「そうだったのか……。」
「本当にごめん、勝手に撮られたのをみてあんなことしちゃって……。」
「別にいいぜ、俺もさっき、わざとじゃないけどリューネの裸見ちゃったしな。」
「あ……。」
リューネの顔が赤くなった。
「それとな」
マサキはリューネの唇と自分の唇を合わせた。
「俺もリューネのこと好きだしな。」
それを聞き、リューネは自分からベッドに横たわった。
「リュ、リューネ、まさか……。」
マサキは赤くなった。
「うん、マサキがもししたいんだったら……あたしはしてほしい。」
マサキは赤くなりながらも服を脱ぎ始めた。
マサキが裸になった時には既にリューネも裸になっていた。
「リューネ、すごくきれいだ……。」
「マサキ、そういう風に赤くなってるの、すごくかわいく見えるよ。」
いつもはすごくかっこいいけどね、そう付け加える。
マサキはリューネの胸に顔を寄せるといきなり中心の突起を軽くかんだ。
「ひゃっ!?ず、ずるいよマサキ」
「何がだ?」
「た、確かにそうだけどいきなり歯でなんて……」
「じゃあ手ならいいのか?」
そういうが早いかマサキは両手でリューネの胸の突起をつまむ。
「んっ……」
このまま責められているのはいやだ、リューネはそう思いマサキの口をふさいだ。そのまま舌を入れて絡める。
そしてマサキが少し苦しそうにし始めたところでやめた。
今度は逆にマサキがリューネの口をふさいだ。
そして同じようにリューネが苦しそうにし始めたところでやめた。
そしてマサキとリューネの間に銀色の橋ができた。
「マサキ、もうあたし……」
「ああ、わかったぜ」
そしてマサキのソレがリューネの中に入った。
リューネの純潔の証が破られ、血が出た。
(マサキの、思ってたよりもずっと大きい……)
「マサキの、マサキのがあたしの中に……」
「リューネ、痛くないのか?」
「少し痛いけど……マサキのがあたしの中に入ってるのがすごくうれしくて……もっとマサキを感じたいから動いて……」
「あ、ああ……」
(何も考えられねえ……すぐ出ちまってもおかしくなんか……)
(マサキのがあたしの中で動いてる……考えただけで興奮してたのに……)
「だめだ、このままじゃ中に……」
「いいよ、マサキの白くて熱いの……中に出してぇっ!」
「う……あぁ……リューネぇっ!」
「ん……く……マサキぃっ!」

マサキは先ほどよりもさらに赤くなりながらこんな提案をした。
「もし、もしだけどよ、リューネさえよければ俺の部屋で一緒に暮らさないか?」
その提案に同じくらい赤くなりながらリューネは答えた
「うん、いいよ。それに……あたしが教えてあげないとマサキ、部屋間違っちゃうし。じゃ、着替え取ってくるから。」
真っ赤になっているのを見られないように急いで自分の部屋に戻り、そして鍵をかけて出てきた。
(でも何か忘れてる気がするけど……まあいいか。)

早くハロが戻って来てくれないかな……
もうすぐ来てくれる……早く見たいな……
もうちょっと待ってみよう

リューネの部屋のドアはいつまでたっても同じように閉じられ――そのうちウッソ・エヴィンは待つことと考えることをやめた。

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