地球から遥か遠い銀河の彼方。
ゼ・バルマリィ帝国の創生神ズフィル−ドの神殿の一室に彼女はいた。
その特別室は神殿の関係者でも普段は立ち入れぬとされぬ場所で、白を基調とした清廉な装飾に飾られた、静謐なる雰囲気を持つ部屋である。
定められしズフィル−ドの巫女、アルマナ・ティクヴァ−はその備えつけのベッドに腰掛け、時を待っていた。
いつもならば、祈祷や祭事で祝詞をうたう時刻まで控えるために居る所だ。
だが、そうした普段の巫女としての仕事を果たす時と比べてその様子が違っていたのは、その吐息が僅かに荒く、頬を紅潮させる様であった。

やがてカチャリとドアの開く音が聞こえると、アルマナはぴくりと肩を震わせた。
すぐに男が入ってきて、そのまま後ろ手に鍵を閉める。
男は40代ほどで、その法衣の紋章から位の高き神職と分かる。
最近その功績を認められ、高司祭の仲間入りをした者である。
アルマナがこの部屋で会うのは、初めての男であった。

アルマナはおずおずと立ち上がり、形式に従った挨拶をする。
彼女自身は平静に振舞っているつもりだったが、男から見ればそうでないのは明らかだ。
身体が自ずと、求めてしまっている事は。
「アルマナ姫・・・よろしいな」
「は、はい・・。どうぞ・・・」
それだけ言って目を伏せるアルマナを抱き寄せ、男がアルマナの唇を不意に奪う。
「ん・・・っ」
突然の抱擁と接吻にアルマナが戸惑ううちに、たちまち男は舌を口腔内に侵入させ、アルマナの舌を舐めとっていく。
「んぅっ・・・んっ・・・くちゅ、んっ、ん」
男は鼻息も荒く巫女の口の中全体を味わう。
啄ばむように何度も唇の表面に触れたり、接触した舌同士から唾液を流し込み、全て飲み込むことを強要させる。
「んっ・・・こくっ、んっ、くっ・・・」
量の多い男の唾液を残さず飲み、はぁ、と息をつくアルマナ。
「あ、ありがとうございました・・・司祭様」
ますます顔を赤らめ、濡れた唇で儚げに言う。
その目には男の体液を受け入れた喜びと、これからそれ以上の事をされるという期待が宿っていた。

「では次にいくぞ、アルマナ姫」
男は内心の興奮を隠して囁き、左腕にアルマナを抱いたまま右手で巫女服の上から豊かな乳房を揉み始める。
「あぁ・・・っ」
腕の中で小さく声をあげるアルマナに構わず、その瑞々しい弾力を楽しんでいく。
好きに形を変える柔らかな双房に夢中になり、乱暴なほどにこね回す。
「おおっ・・・姫、アルマナ姫・・・・っ」
アルマナの着衣の上半分を剥ぎ取り、露わになった乳首にむしゃぶりつき、音を立てて吸ってやる。
ちゅうちゅうといやらしい音を立てながら、突起を味わう。
もはや男は興奮を隠しようもなく、獣のように、剥き出しにされた胸を弄り倒す。
存在自体が神秘であり、偉大なる霊帝と同じく神に近い者たる少女を、流れる銀髪の、若く魅力的すぎる身体を持った巫女姫の全てを今、自分の好きにしているのだ。
男が夢中になるのも無理はなかった。

「ひああっ!」
敏感になった先端部にかり、と歯を立てられびくんとアルマナが身体を仰け反らせる。
声なき声をあげ、ふるふると痙攣する。
「はぁっ・・・はぁっ・・・」
「もう達してしまったのか?」
「も、申し訳ありません・・・」
簡単に達してしまった自分を恥じているのか、俯いてしまう。
(随分と今まで慰みにされていたようだな・・・それにこの香の効果か)


事の始まりは数年前のことである。
神託の巫女として生を受けたアルマナ・ティクヴァーは、帝国の最重要人物の一人として蝶よ花よと大事に育てられた。
いや、正確には鎖に繋がれたように少しの自由もなく毎日を過ごさせられた。
重要な使命を持ち、万一の事態すらあってはならぬ身ゆえに毎日の体調に至るまで徹底的に管理され、そのデータは全て神殿に送られていった。
象徴でもあるがゆえにその美しさも細心の気配りとともに磨かれてゆき、そして生まれ持ったその美貌である。
成長するに従い、隠しきれなくなってゆく可憐な姿に邪な想いを抱く者もいた。
しかし、余りにも高嶺の花である事は明らかだったし、成人頃には祖国の永遠の繁栄のため、生贄として創生神に捧げられる使命である。
とても手を出せるものではないはずだったが、しかし一人その花に手を出せる者がいた。
神殿の司祭の最高位に位置する男であった。
男は美しく成長してゆくアルマナに暗い情欲を抱き続け、アルマナの初潮の報告があったその日、ついにそれは表に出る。
情欲に支配された男はアルマナにズフィル−ドの巫女としての儀式、試練だとして関係を迫ったのだ。
神殿の言葉は自分の道標であり、またそれこそが世界の全てであったアルマナはこれを受け入れてしまう。
こうしてゼ・バルマリィの巫女アルマナは初潮を迎えたその日、男に破瓜される。
少女が一人の女性として目覚めた日、同時に男の所有物としての烙印を押されてしまうのだった。

勿論正当なる伝承にそのような儀式などない。
いや、それどころか神託の巫女たるもの、その日まで純潔を保つのが当然のはずだった。
この事が侍従カイツ家の人間や宰相シヴァーの耳にでも入ろうものなら自分は死を免れまい。
男はアルマナにこれを極秘の儀式としてきつく口外を禁ずるとともに他の高司祭を引きずりこみ、口裏を合わさせ、内部で秘密を共有させた。
アルマナ姫の肉体を味わってよいという報酬を与えることによって。
また周到な事には、まだ幼いアルマナが苦痛と嫌悪から他に漏らさぬよう、行為の前には部屋に性感を高める香を焚く事をも行っていた。
以来、こうしてアルマナは高司祭達の慰み物として、秘密裏に肉体を捧げることとなる。

「あぁ・・・」
露出された男の肉棒を見つめ、アルマナが熱い溜息をつく。
散々に愛撫され、また香によって性感を高められたアルマナに、その男性自身はもはや魅力的なものにしか見えなかったのだ。
「どうだ、アルマナ姫?俺のものは」
跪いたアルマナの前に仁王立ちになった男が聞く。
「とても、逞しくて・・・雄々しくございます」
男の放つ濃い性臭に眩惑されるように、それに顔を近づけていたアルマナが答える。
「では、まずは俺に奉仕してくれ」
「はい・・・失礼します」
アルマナは一礼し、男の股間におずおずと顔を埋めた。
そそりたつ先端に口付けし、そのままちゅっちゅっと吸いたてる。
右手で竿を包み込みゆっくりと動かしつつ、左手は柔らかく睾丸を刺激する。
「くっ・・・!」
様々な男に教え込まれたのか、アルマナの奉仕は手馴れていて嫌でも快楽を引き出していく。
「あむっ・・・ん、んうっ、んむ」
口を開け男のものを咥え込んでいく。口内で肉棒を包み擦る事で男に奉仕していく。
先端から滲み出たものをも迷わず飲み込み、動きを激しくしていく。
「うっ・・!で、出るぞ・・・っ!」
あのアルマナ姫に自分のものをしゃぶらせている、その事に興奮しきっていた男はあっさりと絶頂に達してしまう。
びゅっ、びゅっとアルマナの口内に男の精液が注がれていく。
多すぎるほどに出た精液を、アルマナは吐き出そうともせず、口の中でくちゅ、くちゅと咀嚼する。
精子を口内でゆっくりと味わい、少しずつ飲み干していく。
頬を紅潮させ精子を飲み込むその表情には、嫌悪などみじんもなかった。
すっかり淫欲に支配されてしまったその身体に、男の精液は美味なるものとしか認識できなくなっていたのだ。
「アルマナ・・・」
「あ・・・申し訳ありません、殿方はこうすれば喜んで下さると聞いたもので・・・」
精液を飲んだことを咎められると思ったのか謝るアルマナ。
「謝ることはない。ほら」
アルマナの手を取り、男は自分の肉棒に触れさせる。
「あ・・・もう、こんなに・・・」
先ほどアルマナの口の中にあれほど多くの精汁を注いだにもかかわらず、すでにそこは熱く力を取り戻していた。
「すぐにアルマナ姫の中に入れてやるからな」
「はい・・・。どうぞ、わ、わたくしの中に司祭様の愛と想念を注いでくださいませ」
ズフィル−ドの巫女として、神に仕える男達の情欲や愛を受け入れる。
それが使命として躾られてきたアルマナは、あっさりと男を受け入れてしまう。
ずぶりと、男の肉棒がアルマナの中に突き立てられる。
「ふああああっ!!」
愛撫など必要ないほどにしとどに濡れそぼったそこは男の侵入をやすやすと許していく。
初めて貫通された時から幾度となく犯されてきたにも関わらず、そこは初めての時と同じ狭さで男を刺激する。
少女の中が、男の形に押し広げられていく。
未だ成熟しきらぬ姫の膣内を進み、亀頭を子宮口に触れさせる。
そこに精子を送り込むために、猛然と男の剛棒が膣内を往復する。
「あんっ、あっ、んあっ、ふあっ、ああん!!」
全臣民の祈りの対象が、清純なるはずの巫女が、自分の一突きで声をあげる。
豊かな乳房を揺らし、祝詞を唱えるソプラノの声で応えるのだ。
アルマナの胸にしゃぶりつきながら、容赦なく出し入れを行っていく。
男の侵入を悦ぶアルマナの膣が、精子を全て搾り取ろうときゅうきゅうに締め付けてくる。
「くぅっ、出すぞ!全部中に注いでやる!」
「はっ、はいっ、くださいませ!司祭様の愛を、わたくしにください!」
びゅくん!びゅくん!
最奥で肉棒がひときわ震え、二回目と思えぬ量の精液が放出される。
「ああーーーっ!!」
絶頂に達したアルマナの膣内へ、男の樹液が染み込んでいく。
受胎させるために、巫女姫の子作りの器官に子種が植え付けられる。
「あ、あぅ、あっ、熱っ・・・!」
次々と流し込まれていく白濁液の熱さを感じながら、アルマナはまた静かに気をやった。

明日から、アルマナ姫は地球圏へ旅立つという。
そこから戻れば、また裏で僧達の性欲処理として使われるのだろう。
そして時が来れば生贄として神に捧げられる使命だ。
ならば、彼女は何のために生まれてきたというのか。
他人の欲望や生命のためだけにか。
先ほどまで好きに貪っていた身体でありながらも、傍らに眠る少女の運命を思いふと哀れみを覚えるのだった。

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