朝。

不安な夢から目覚めたラトゥーニがベッドから身を起こすと、隣のベッドで寝ていたはずのマイが居ない事に気が付いた。
そして遠ざかる足音。

「しまった!」とっさに枕元にあった何かを引っつかんで飛び起きる。
更に加速する足音。
「待ちなさい!マイ!」
「待ちません!ここで彼を起こしたものがヒロインだと某アリアンロッドリプレイのベネットも言っています!」
「誰よそれーっ!?」
「『アリアンロッド・リプレイ3 金色の鍵の英雄』は富士見ドラゴンブックで好評発売中ですよー!」
「無駄な宣伝をしている場合じゃ……誰?」
ふと気が付けば二人と並行して走っている全身タイツに赤い鼻の男……
「アリアンロッド・リプレイでヒロインを演じているこはま〜と言う人はかつてカプコンに籍を置いていた頃アッガイのモーションキャプチャーを担当していた……
つまりプロのアッガイの中の人!となれば正真正銘アッガイの中の人たる自分が彼を起こしてヒロインに――っ!?」
「……第一地獄、カイーナ(ボソッ」吹き飛ぶ赤鼻。
「今のうち!<加速>!」「あ!負けるか<覚醒>!」使えたかどうか怪しい精神コマンドを駆使しつつ張り合う二人が部屋に飛び込むと……

「キラ!起きろ――!(ガンガンガンガン!!)」飯盒をお玉で叩いているカガリ……
「だ……」「第三次あるふぁ……」何がなにやら。

竜馬(もっこり)
サンシロー(もっこり)
ロール(もっこり)
フォッカー(もっこり)……まあ、朝立ちである……

「「「し、失礼しました〜〜」」」部屋を間違えたと悟り、退散する三人であった……

そして……

「……キラ?」ひょっこりと部屋に入ってきたのはフレイ。そっとベッドに近寄り……

「……で、何のつもりだ?」顔を見せたのはキョウスケ……キしかあっていない、残念!
「あ、すいません部屋を間違えまし……ひゃあっ!?」
「んふふ〜〜?人のオトコを襲っちゃダメよ〜〜?」後ろからフレイの胸を鷲掴みにするエクセレン……
「……ふむ、スカートか……」寝ぼけたままめくりあげるキョウスケ。
「やっとく?」「いいな」「イヤ――!!!」

ぱきーん

「二人とも冗談はやめてください!」おっとり刀で駆け付けたキラ。
「いや、割と本気だった」「ちょ……」「いっそ、4人で?」

「させるか――っ!」追いついたカガリ……
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