最終更新:ID:ulTObWMuNw 2023年04月16日(日) 11:47:41履歴
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「あ、幽歌ほらここ、また間違えてる」
放課後、はるかの部屋でテスト勉強を見てもらいに来た私は、はるかの何度目かの訂正に手を止める
「ここはさっきの公式じゃなくて、こっちの…」
丁寧に説明するはるかを余所に、私は『また』という言葉に、えも言われぬ不快感に襲われる
自分でも何故そんな一言に引っ掛かるのか判らないが、飼い犬に手を噛まれたらこんな気分になるのだろうか
パチンッと乾いた音が部屋に響き、時間が止まったかのような静寂に包まれる
「え、あ……幽…歌?」
先に沈黙を破ったはるかに、頬を叩いた手を再び振り下ろす
「何なのその言い方!馬鹿にしてるんでしょう!?」
「痛っ!ちが、違うの幽歌。ごめんなさい!違うの許して!」
「はるかが悪いんだよ!普通になりたいなんて言ってるくせに、そうやって才能ひけらかしてさ!」
そうして何度も打ち据えられ、ごめんなさいと繰り返し呟き蹲るはるかを見下ろし落ち着きを取り戻した私は、可愛いそうなはるかを抱きしめる
「ごめんねはるか。私…ついカッとなっちゃって…こんなこと、したくないのに…」
「ううん、いいの幽歌。幽歌が優しい子だって私知ってるから…幽歌に手を上げさせちゃう私が悪いんだよ…」
日が落ち暗闇に包まれる部屋の中、抱きしめ合う私たちは沈んでゆく
深く深く、黒い快感に包まれながら
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「あ、幽歌ほらここ、また間違えてる」
放課後、はるかの部屋でテスト勉強を見てもらいに来た私は、はるかの何度目かの訂正に手を止める
「ここはさっきの公式じゃなくて、こっちの…」
丁寧に説明するはるかを余所に、私は『また』という言葉に、えも言われぬ不快感に襲われる
自分でも何故そんな一言に引っ掛かるのか判らないが、飼い犬に手を噛まれたらこんな気分になるのだろうか
パチンッと乾いた音が部屋に響き、時間が止まったかのような静寂に包まれる
「え、あ……幽…歌?」
先に沈黙を破ったはるかに、頬を叩いた手を再び振り下ろす
「何なのその言い方!馬鹿にしてるんでしょう!?」
「痛っ!ちが、違うの幽歌。ごめんなさい!違うの許して!」
「はるかが悪いんだよ!普通になりたいなんて言ってるくせに、そうやって才能ひけらかしてさ!」
そうして何度も打ち据えられ、ごめんなさいと繰り返し呟き蹲るはるかを見下ろし落ち着きを取り戻した私は、可愛いそうなはるかを抱きしめる
「ごめんねはるか。私…ついカッとなっちゃって…こんなこと、したくないのに…」
「ううん、いいの幽歌。幽歌が優しい子だって私知ってるから…幽歌に手を上げさせちゃう私が悪いんだよ…」
日が落ち暗闇に包まれる部屋の中、抱きしめ合う私たちは沈んでゆく
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