このwikiはあにまん掲示板の安価スレ『安価ダイスでエグい魔法を使う魔法少女同士が戦うやつ』(https://bbs.animanch.com/board/860594/)を始めとした一連のスレについてSSなどをまとめたwikiとなります。

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──ああ、また呼び出されるのか。

この世ではない空間、そこに佇む一人の少女。それは人の形をしてしながら、どこか神の如き雰囲気を纏っていた。
自分の前に開かれた「門」を見て、少女は絶望の涙を流す。

少女は、とある世界線のとある街で生まれた、最強の魔法少女である。魔法の性質、本人の能力と性格、全てが噛み合った結果、全ての魔法少女を蹂躙し勝利した彼女は、「何もなかったように、みんな今までの日常に戻してほしい」という願いを叶える寸前に「サラリーマン」に強制回収され、この空間に囚われた。当人曰く、「何の代償もなくそんな願いを叶えられたら、面白くない」との事だ。
『元の世界線で魔法少女事件を無かったことにする代償に、他の世界線における同じ願いの成就を阻止する』それが、サラリーマンが出した条件だった。

そうして少女は多くの世界線で、数多の少女達の願いを破壊して来た。
己の心すら殺した殺戮の末に願った者がいた。
悪の心を正され、贖罪のために願った者がいた。
失った仲間のために願った者がいた。
全ては、少女の力の前に無力だった。

何度も何度も破壊した。心はとうに絶望に擦り切れ、機械のように成り果てつつある。
それでも、こうして壊しに行く時は、彼女にとって最も絶望が深まる瞬間だった。

歩き出し、「門」をくぐる。
その先には──10人の魔法少女がいた。
少女は驚いた、こんな世界線は見た事がない。殺し合い、戦い続けるこのシステムで、10人が協調するなどあり得るはずがない。
その上自身には劣るものの、一人一人のスペックが桁違いに高い。何かしらの装置で強化を施しているように見える。
その上、願いが事件のリセットなのか。ここにいる全員が、己の欲望ではなく、全てが日常に回帰することを優先したのか。

──少女に、希望が灯る。
ああ、彼女達ならば、あるいは。
私を倒してくれるかもしれない。

「さあ、出番ですよ『終末』の魔法少女。いつものように、このつまらない終幕(エンディング)を破壊してやって下さい。」

サラリーマンが退屈そうに指示を出す。
少女達が構える。
破壊装置が動き出す。どうか私を乗り越えてくれと、願いながら。


最後の戦いが、始まる。

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