最終更新:ID:ulTObWMuNw 2023年04月20日(木) 23:56:39履歴
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「…くれぐれも、早めに済ませて下さいよ。」
「そう時間は取らん、軽く話すだけだ。」
「それでは、お気をつけて。」
「うん、お疲れ様。」
「今日も疲れたなあ。」
私、久延子は、ソファーに身を沈めながら背伸びをする。
売れっ子アイドルは、楽ではない。分刻みのスケジュールなど当然で、そこにあれこれとスポンサーの要望や事務所の指示とかが入ってくるので、兎に角やる事が多い。ゆっくりできるのは、こうしてたまに自宅にいる時だけだ。まあ、それでも朝が早いから夜更かしはしてられないけれど。
「早いとこ寝てしまおうかな…ん?」
さっさと諸々を済ませて寝よう、そう思っていると、ベランダから視線を感じた。
…いや、ここは高層マンションの14階のはずだが?ゆっくりと、ベランダが見える窓へ視線を向ける。
「…犬?」
そこにいたのは、犬だった。いや、猫なんだろうか。頭が二つあってとても大きい…頭が二つ!?
いや、別に『ごく普通の動物だ』。何を驚いてるんだろう、私。
ベランダにいる事も『なんら不自然じゃない』なと思い直し、ソレに近づいてみる。
ソレは私と目線が合う。外見の割にソレは、理性的であるように見えたし、野生?の割には随分と「綺麗」に見えた。
「…綺麗な子だね。どこかから迷い込んだのかな?」視線を合わせたまま語りかけてみると
「迷ったのではない。俺はお前と話をしに来たのだ、女。」
(しゃべった!?…『いや、別に変でもないか』。なんでこんな事でいちいち驚いているんだろう。やっぱり思ったより疲れてるのかなあ。)
「そうなんだ?何を話に来たのかな、子犬さん?」
「こいっ……いや、まあいいだろう。何を話に来たか、それはだな…」
大きな動物は、楽しそうに語りかけてくる。
「お前の願望についてだ。」
「願望、かい?」
「話してみろ、女。お前はその根底に何を秘める。何を望む?」
4つの眼が、品定めをするように私を見ている。何だか食べられてしまいそうで、少し怖い。
(願望、願いかあ…)
『普段なら話さないけど、不思議と躊躇なく話す気になった。』
私の願い、長らく他人に話してこなかったモノ。幼き日に抱き、それから確かに持ち続けている夢。
「私はね、英雄になりたいんだ。」
「……ほう。」
「…小さい頃から、周りと私は価値観が違っていてね。私が綺麗と思う物は、世間一般では醜いと言うらしいんだ。」
泣いた同級生の顔、濁り切った湖、踏み躙られた花々…そして、生き物の亡骸。私が綺麗だという物を、人々は忌避する。それらを愛する私は、いつもそれらと同じように避けられたし、あるいは集団から排除された。
「誰もが私を否定したよ。何度も何度も罵倒された。それでも、私は耐えられたんだ。…確か、絵本のヒーローに励まされたんだったかな?」
絵本だったか、アニメで見たのか、誰かから伝え聞いたのか。具体的にどんなセリフだったかも朧げだが、それは子供を励まし、その孤独に寄り添う言葉だった。
「自分を否定するな。君は小さくても、君自身を救う事ができるんだ。俺は、そんな君を助ける英雄なんだ。」…そんな感じだったっけ。
「私は私の価値観を否定したくなかったんだ。だって、綺麗なものは、綺麗なんだから。綺麗なのに醜いと言われてしまうなんて、可哀想じゃないか。」
「……。」
感情が読み取れない目が、続けるように促す。
「そうして私は折れなかった。支えになったのはヒーロー、あの英雄への憧れだった。そして私は、自分を肯定できるきっかけになった、彼みたいな英雄になりたいと、いつからか思うようになった。」
「…まだ出会った事はないけどさ。人間って一杯いるし、きっと何処かに私と同じような性を持ってる人もいると思うんだ。その人を、私は肯定したい。英雄になってあげたい。そうして、共にとびきりに『美しい』ものを見てさ。」
「──一緒に、綺麗だと言ってみたいんだ。」
「…いい願いじゃぁないか、女。」
二つの頭が笑う。その真っ直ぐな肯定が意外で、少し我に返って恥ずかしくなった。思わず早口で誤魔化してしまう。
「といっても、私に出来ることなんてたかが知れてるけどね。有名になればそういう人にも会えるかなって思ってたけど、まだ出会えてないし。そもそも、スポンサーや事務所はこういう事話さないように言ってくるし…」
「もし、実現できるのならば?」
「…え?」
逸らしていた視線が、またぶつかる。未だ品定めするようにこちらを見る双頭は、しかしどこか喜ばしげだった。
「仮に、世界を自分の理想通りに作り変えられる力を得られれば、お前は世界を地獄に変えられるか?ああ、お前にとっては天国に変えると言うべきか?」
「多くの者が傷つき、泣き叫び、お前を否定するとしても。お前は、お前と同じ僅かな人と『綺麗な景色』ごときのために、我が道を行く事が出来るのか?」
異形が私に問いかける。少しだけ悩んで、私は答える。
「出来るよ。私は、ずっとそのために生きてるんだ。英雄になれるのなら、他の人間なんてどうなっても構わない。」
「それに人間は、醜いもの。私と違って、普通に、正しく生きていて、だからどうしようもなく醜く見えるんだ。それを綺麗にしたいと思うのは当然だろう?」
「…クハ、クハハ、ハハハハハハハハハハハ!!!!良い、良いぞ!!実に素晴らしい!!まさしくお前は──いや、これ以上は言うまいよ。」
巨体が徐に立ち上がる。体を外へと向けながら、犬の頭がこちらを振り返った。
「女、名前は何という?」
「三輪久延子だよ。」
「クエコ。その願いへと邁進するが良い。お前の願いが辿り着く先を、英雄の道行を!俺は楽しみにしているぞ!!」
そう言って、巨大な異形はベランダを超え、姿を消した。風を切る音は徐々に小さくなり、辺りには静寂が残る。
「…やれやれ、子犬相手に話し込むなんて本当に疲れているんだな。早く支度を済ませて寝てしまおうっと。」
─あの犬が言っていた事が現実になる日が近いことを、この時の私は知る由もなかったのである。
「どうでした、あの少女は?」
「白々しい。お前も聞き耳を立てていただろう。お前こそどう思ったのだ?」
人影と、大きな異形が夜道を歩く。不思議と、その二人には、存在感というものが全くなかった。まるで、世界そのものの視線から身を隠しているように。
「怪物、でしょうねえ。人を外れた化け物の類ですよアレは。」
「然り。紛れもなくクエコは怪物だ。英雄を目指すと言うが、行き着く先は見え透いている。」
「同胞として、シンパシーでも感じておられる?」
「この街に人外染みた人間は何人も居るようだが、特にアレは精神性が最も怪物に近い。俺としては、なんとも好ましい。」
怪物は笑う。しかし、人影は─悪魔は、それに待ったをかける。
「まあ、怪物と言い切るのも早いでしょうがね。」
「ほう?」
「彼女の願いは、確かに怪物染みていますが、ある種の英雄性も秘めている事は確かです。」
「英雄、怪物。人を外れた存在という点はどちらも変わらず。であればこそ、ソレがどちらであるか定義するのは、只の人間ですので。彼女が怪物となるか、あるいは真の意味で、誰かにとっての英雄となるか。それは最期まで分からないものです。」
「煮え切らんな。」
「人間とはそういう物です。」
悪魔は語る。あらゆる人を見てきた彼は、英雄と怪物に絶対的な差が無いことを知っている。英雄とは、ある種の怪物であり、怪物とは、立場が変われば英雄ともなり得るのだと。
「では賭けるか?あやつがどちらとして最期を迎えるか。俺は誰も救わず、誰もが否定する怪物として死ぬ方に賭ける。」
「…ふむ。では私は、例えたった一人であろうとも、真に誰かの英雄となって死ぬ方に賭けましょうか。」
「死ななければノーゲームだ。」
「いやあ、あの手の夢見がちな人間は、どちらにせよ長くはないでしょう。特に、これから始まる『抗争』においては、ね。」
二つの影が歩みを止める。彼らの目前の空間は、虹色の光と共に割れるように崩れ始めていた。
ソレは、願望器の顕現、
あるいは、終末装置の降臨する兆候である。
「流石に捕捉されましたか。相当お怒りのようだ、私の玩具に手を出すなと言った所でしょうか?しかし、この世界における『抗争』の運営者は凄まじい力をお持ちのようですね。」
「十分だ。離脱するとしよう、頼むぞバフォメット。」
「はいはい。ではこの世界の運営者様、ご機嫌よう。」
悪魔の背後の空間が裂ける。大きく穴のように開いた暗黒へと、異形達は足をすすめる。そうして二つの異物は、世界から去って行った。
標的を失った装置は、異物が居なくなった空間を少し見つめると、顕現を中止し霧散する。
辺りには再び、夜の静寂が戻った。
「ところでこの賭け、私は何を賭ければよろしいので?」
「お前、この前『抗争』の主催を任されたと言っていただろう?」
「…まさか、初めからそれが狙いで?」
「勝った暁には、参加者として一枚噛ませてもらうぞ。クク、実に楽しみだなァ。」
「これは是非とも、彼女には英雄として散っていただきたくなりましたねぇ…」
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「…くれぐれも、早めに済ませて下さいよ。」
「そう時間は取らん、軽く話すだけだ。」
「それでは、お気をつけて。」
「うん、お疲れ様。」
「今日も疲れたなあ。」
私、久延子は、ソファーに身を沈めながら背伸びをする。
売れっ子アイドルは、楽ではない。分刻みのスケジュールなど当然で、そこにあれこれとスポンサーの要望や事務所の指示とかが入ってくるので、兎に角やる事が多い。ゆっくりできるのは、こうしてたまに自宅にいる時だけだ。まあ、それでも朝が早いから夜更かしはしてられないけれど。
「早いとこ寝てしまおうかな…ん?」
さっさと諸々を済ませて寝よう、そう思っていると、ベランダから視線を感じた。
…いや、ここは高層マンションの14階のはずだが?ゆっくりと、ベランダが見える窓へ視線を向ける。
「…犬?」
そこにいたのは、犬だった。いや、猫なんだろうか。頭が二つあってとても大きい…頭が二つ!?
いや、別に『ごく普通の動物だ』。何を驚いてるんだろう、私。
ベランダにいる事も『なんら不自然じゃない』なと思い直し、ソレに近づいてみる。
ソレは私と目線が合う。外見の割にソレは、理性的であるように見えたし、野生?の割には随分と「綺麗」に見えた。
「…綺麗な子だね。どこかから迷い込んだのかな?」視線を合わせたまま語りかけてみると
「迷ったのではない。俺はお前と話をしに来たのだ、女。」
(しゃべった!?…『いや、別に変でもないか』。なんでこんな事でいちいち驚いているんだろう。やっぱり思ったより疲れてるのかなあ。)
「そうなんだ?何を話に来たのかな、子犬さん?」
「こいっ……いや、まあいいだろう。何を話に来たか、それはだな…」
大きな動物は、楽しそうに語りかけてくる。
「お前の願望についてだ。」
「願望、かい?」
「話してみろ、女。お前はその根底に何を秘める。何を望む?」
4つの眼が、品定めをするように私を見ている。何だか食べられてしまいそうで、少し怖い。
(願望、願いかあ…)
『普段なら話さないけど、不思議と躊躇なく話す気になった。』
私の願い、長らく他人に話してこなかったモノ。幼き日に抱き、それから確かに持ち続けている夢。
「私はね、英雄になりたいんだ。」
「……ほう。」
「…小さい頃から、周りと私は価値観が違っていてね。私が綺麗と思う物は、世間一般では醜いと言うらしいんだ。」
泣いた同級生の顔、濁り切った湖、踏み躙られた花々…そして、生き物の亡骸。私が綺麗だという物を、人々は忌避する。それらを愛する私は、いつもそれらと同じように避けられたし、あるいは集団から排除された。
「誰もが私を否定したよ。何度も何度も罵倒された。それでも、私は耐えられたんだ。…確か、絵本のヒーローに励まされたんだったかな?」
絵本だったか、アニメで見たのか、誰かから伝え聞いたのか。具体的にどんなセリフだったかも朧げだが、それは子供を励まし、その孤独に寄り添う言葉だった。
「自分を否定するな。君は小さくても、君自身を救う事ができるんだ。俺は、そんな君を助ける英雄なんだ。」…そんな感じだったっけ。
「私は私の価値観を否定したくなかったんだ。だって、綺麗なものは、綺麗なんだから。綺麗なのに醜いと言われてしまうなんて、可哀想じゃないか。」
「……。」
感情が読み取れない目が、続けるように促す。
「そうして私は折れなかった。支えになったのはヒーロー、あの英雄への憧れだった。そして私は、自分を肯定できるきっかけになった、彼みたいな英雄になりたいと、いつからか思うようになった。」
「…まだ出会った事はないけどさ。人間って一杯いるし、きっと何処かに私と同じような性を持ってる人もいると思うんだ。その人を、私は肯定したい。英雄になってあげたい。そうして、共にとびきりに『美しい』ものを見てさ。」
「──一緒に、綺麗だと言ってみたいんだ。」
「…いい願いじゃぁないか、女。」
二つの頭が笑う。その真っ直ぐな肯定が意外で、少し我に返って恥ずかしくなった。思わず早口で誤魔化してしまう。
「といっても、私に出来ることなんてたかが知れてるけどね。有名になればそういう人にも会えるかなって思ってたけど、まだ出会えてないし。そもそも、スポンサーや事務所はこういう事話さないように言ってくるし…」
「もし、実現できるのならば?」
「…え?」
逸らしていた視線が、またぶつかる。未だ品定めするようにこちらを見る双頭は、しかしどこか喜ばしげだった。
「仮に、世界を自分の理想通りに作り変えられる力を得られれば、お前は世界を地獄に変えられるか?ああ、お前にとっては天国に変えると言うべきか?」
「多くの者が傷つき、泣き叫び、お前を否定するとしても。お前は、お前と同じ僅かな人と『綺麗な景色』ごときのために、我が道を行く事が出来るのか?」
異形が私に問いかける。少しだけ悩んで、私は答える。
「出来るよ。私は、ずっとそのために生きてるんだ。英雄になれるのなら、他の人間なんてどうなっても構わない。」
「それに人間は、醜いもの。私と違って、普通に、正しく生きていて、だからどうしようもなく醜く見えるんだ。それを綺麗にしたいと思うのは当然だろう?」
「…クハ、クハハ、ハハハハハハハハハハハ!!!!良い、良いぞ!!実に素晴らしい!!まさしくお前は──いや、これ以上は言うまいよ。」
巨体が徐に立ち上がる。体を外へと向けながら、犬の頭がこちらを振り返った。
「女、名前は何という?」
「三輪久延子だよ。」
「クエコ。その願いへと邁進するが良い。お前の願いが辿り着く先を、英雄の道行を!俺は楽しみにしているぞ!!」
そう言って、巨大な異形はベランダを超え、姿を消した。風を切る音は徐々に小さくなり、辺りには静寂が残る。
「…やれやれ、子犬相手に話し込むなんて本当に疲れているんだな。早く支度を済ませて寝てしまおうっと。」
─あの犬が言っていた事が現実になる日が近いことを、この時の私は知る由もなかったのである。
「どうでした、あの少女は?」
「白々しい。お前も聞き耳を立てていただろう。お前こそどう思ったのだ?」
人影と、大きな異形が夜道を歩く。不思議と、その二人には、存在感というものが全くなかった。まるで、世界そのものの視線から身を隠しているように。
「怪物、でしょうねえ。人を外れた化け物の類ですよアレは。」
「然り。紛れもなくクエコは怪物だ。英雄を目指すと言うが、行き着く先は見え透いている。」
「同胞として、シンパシーでも感じておられる?」
「この街に人外染みた人間は何人も居るようだが、特にアレは精神性が最も怪物に近い。俺としては、なんとも好ましい。」
怪物は笑う。しかし、人影は─悪魔は、それに待ったをかける。
「まあ、怪物と言い切るのも早いでしょうがね。」
「ほう?」
「彼女の願いは、確かに怪物染みていますが、ある種の英雄性も秘めている事は確かです。」
「英雄、怪物。人を外れた存在という点はどちらも変わらず。であればこそ、ソレがどちらであるか定義するのは、只の人間ですので。彼女が怪物となるか、あるいは真の意味で、誰かにとっての英雄となるか。それは最期まで分からないものです。」
「煮え切らんな。」
「人間とはそういう物です。」
悪魔は語る。あらゆる人を見てきた彼は、英雄と怪物に絶対的な差が無いことを知っている。英雄とは、ある種の怪物であり、怪物とは、立場が変われば英雄ともなり得るのだと。
「では賭けるか?あやつがどちらとして最期を迎えるか。俺は誰も救わず、誰もが否定する怪物として死ぬ方に賭ける。」
「…ふむ。では私は、例えたった一人であろうとも、真に誰かの英雄となって死ぬ方に賭けましょうか。」
「死ななければノーゲームだ。」
「いやあ、あの手の夢見がちな人間は、どちらにせよ長くはないでしょう。特に、これから始まる『抗争』においては、ね。」
二つの影が歩みを止める。彼らの目前の空間は、虹色の光と共に割れるように崩れ始めていた。
ソレは、願望器の顕現、
あるいは、終末装置の降臨する兆候である。
「流石に捕捉されましたか。相当お怒りのようだ、私の玩具に手を出すなと言った所でしょうか?しかし、この世界における『抗争』の運営者は凄まじい力をお持ちのようですね。」
「十分だ。離脱するとしよう、頼むぞバフォメット。」
「はいはい。ではこの世界の運営者様、ご機嫌よう。」
悪魔の背後の空間が裂ける。大きく穴のように開いた暗黒へと、異形達は足をすすめる。そうして二つの異物は、世界から去って行った。
標的を失った装置は、異物が居なくなった空間を少し見つめると、顕現を中止し霧散する。
辺りには再び、夜の静寂が戻った。
「ところでこの賭け、私は何を賭ければよろしいので?」
「お前、この前『抗争』の主催を任されたと言っていただろう?」
「…まさか、初めからそれが狙いで?」
「勝った暁には、参加者として一枚噛ませてもらうぞ。クク、実に楽しみだなァ。」
「これは是非とも、彼女には英雄として散っていただきたくなりましたねぇ…」
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