俺ロワ・トキワ荘にて行われている二次創作リレー小説企画の一つ。 サマナーズ・バトルロワイアルのまとめWikiです

(なんや、おかしなことに巻き込まれましたなあ……)

高級ホテルの最上階から下界を見下ろしつつ、天ヶ崎千草はそんなことを考えていた。

(まあどうせあのままやったら人生お先真っ暗やったし、どんな形であれチャンスをもらったと考えるべきかもしれませんなあ)

裏社会を生きる魔術師だった彼女は、西日本を取り仕切る組織の支配を目論み、失敗した。
捕らえられた彼女は、そのままさらなる闇の中で余生を過ごすはずだった。
だが千草は今、この場に招かれている。
失敗すれば待っているのは死だが、勝ち残れば再起のチャンスが巡ってくる。
どうせもう失うものはないのだから、乗らない理由がない。

(で、これがCOMPか……。アヤカシを科学の力で制御する研究の噂は聞いとったけど、実用化されてたとはなあ)

手にしたCOMPを見つめる千草。だが、いつまでもそうしていたところで始まらない。
意を決して、千草は悪魔の召喚を行う。

(聞いたことのない名前やけど……。戦力になるアヤカシであることを祈るで!)

そんな期待を抱く千草。しかし現れた悪魔は彼女の想定から大きく外れたものだった。

「ヤッホー! 斬々舞(きりきりまい)だよ! よろしく!」

彼女の前に立っていたのは、あどけない顔立ちの少年だった。
にこにこ笑うその姿は、とても強そうには見えない。
一瞬失望しそうになった千草だが、すぐに考えを改める。
人外の者は、何も肉体的な強さだけが全てではない。
体は貧弱でも、恐るべき特殊能力を秘めている可能性もある。
まずは探ってみなければどうにもならない。そう判断し、千草は眼前の悪魔に話しかけた。

「これはこれは、かわいらしい悪魔が出たもんやねえ」
「ありがとう♪ お姉さんも美人だね。こんな美人に召喚されて嬉しいな!」
「ふふふ、お世辞でも嬉しいもんどすなあ。ところで悪魔はん、あんさんはどんな能力を持ってはりますのん?」
「いいよ、教えてあげる。ちょっとこっち来て?」
「ん?」

無警戒に斬々舞へ近寄る千草。
次の瞬間、斬々舞はごく自然な動作で千草の唇を奪った。

「!?」

動揺する千草。その後はもはや、斬々舞のなすがままであった。


そして、数十分後。

「じゃあこれから一緒にがんばろうね、千草♪」
「はいな……♪」

千草の表情は、すっかり愛しい男を見る女の顔になっていた。


野村斬々舞。齢12にして、稀代の色事師として大阪の裏社会に名を馳せた男である。


【?????/1日目/朝】
【天ヶ崎千草@魔法先生ネギま!】
[状態]:魅了、疲労(小)
[装備]:ガラケー型COMP
[道具]:基本支給品、確認済み支給品
[思考・状況]
基本:斬々舞のために優勝する
[COMP]
1:野村斬々舞@サタスペリプレイ アジアンパンクGO!GO!
[種族]:疫病神
[状態]:健康

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