俺ロワ・トキワ荘にて行われている二次創作リレー小説企画の一つ。 サマナーズ・バトルロワイアルのまとめWikiです

とある学校の廊下に、銃声が響く。
血を吹き出しながら冷たい床に倒れるのは、小鬼のような外見の悪魔数体。
それを見下ろすのは、ショットガンを手にしたスーツ姿の男だった。

「ヒャッハー! こんな普通の銃で死ぬなんて、悪魔ってのも意外と脆いもんだね~!」

異様なまでに明るい声で、男は叫ぶ。
男の名は、仁良光秀といった。

「弱いものいじめも、その辺にしておきなさい。こいつらは野良悪魔です。
 いくら倒したところで、バトルロワイアルの進行には関係ありません。銃弾の無駄です」

そう仁良を諫めるのは、彼に召喚された悪魔だ。
金に近い黄土色の鎧を纏うその悪魔の名は、仮面ライダーシザースという。

「めんご、めんご。刑務所暮らしが長かったもんだから、鬱憤がたまっててさ~。
 本当、魔神皇ちゃんには感謝してるよ。また娑婆の空気を吸わせてくれたんだから。
 まあ、会ってみて気に入らなかったら殺しちゃうけどね~」

もはや狂気といっていいほど軽い口調で、仁良はまくし立てる。
今の彼の姿を見て、警視庁捜査一課の元課長という経歴を信じる者はまずいないだろう。

(警視庁に、こんな男がいたとは……。
 私も悪徳刑事という自覚はありましたが、この男にはかなう気がしない……)

シザースもかつて、仮面ライダーとしての力を高めるために幾多の人間を殺めた悪党だった。
おそらく直接殺した人数では、シザースの方が上だろう。
だが精神の邪悪さという面では、自分は仁良に遠く及ばないとシザースは考えていた。

「まあ、ここからは君にがんばってもらおうかな、シザースくん。
 にっくき仮面ライダーの名前を持つやつがCOMPに入ってた時は、正直イラッとしたけど……。
 考えてみれば君が暴れれば、それだけ仮面ライダーの悪評が広がるってことだもんねえ。
 発想の転換って大事だよ、うん」

仁良の陰湿な考えに、シザースは内心あきれかえる。
だが、表だって反抗することはしない。
今の自分は、この男に使役される悪魔なのだから。
それに自分は悪魔となり、人間社会の制約から放たれた身。
今さら善人を装う必要もない。

「まあ、戦闘になればできる限りの働きはしますよ。
 別に私も、死にたいわけではないのでね……」

そう言いながら、シザースはかすかに笑う。
仁良同様、彼にも警察官としての矜持など微塵も存在していなかった。


【?????/1日目/朝】
【仁良光秀@仮面ライダードライブ】
[状態]:健康
[装備]:警察手帳型COMP、モスバーグM50(残弾消費:少)
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:勝ち残って自由を手に入れる
1:シザースを暴れさせ、「仮面ライダー」への悪印象を参加者に植え付ける
[COMP]
1:仮面ライダーシザース@仮面ライダー龍騎
[種族]:外道
[状態]:健康
[備考]:人格は須藤雅史ですが、シザースとして召喚されているため変身解除はできません

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