最終更新:ID:EKWuBu0nzQ 2016年05月15日(日) 11:58:02履歴
「うおおおあああああっ!!」
松野家三男松野チョロ松は走っていた
何の為かって?決まっている、逃げるためさ
一体何から逃げてるのかって?
殺し合いに乗っちゃった危ない奴か、それとも会場を彷徨く野良悪魔からか?
どれもハズレ。でも後者はちょっと正解に近いかな
「ぶっぽるぎゃるぴるぎゃっぽっぱぁぁぁぁぁーっ!」
げ!!もう追い付いてきやがった!!
後方から全力で奇声をあげて走ってくるピエロ。……それから僕は逃げている
笑っちゃうことに、あのピエロ。僕が召喚した悪魔なんだよね
まぁ確かに、優勝したら願いを叶えるって言葉に色々期待しちゃったのは事実だよ!でもだからってこれはないでしょ神様!?
こんな全力で走るの久しぶりかも、てかそろそろ肺とか足とかヤバイ。このままじゃ追い付かれる!!
「あの「ぶっぽるぎゃるぴるぎゃっぽっぱぁーっ!」」
「すいませ「ぶっぽるぎゃるぴるぎゃっぽっぱぁーっ!」」
「ちょっ「ぶっぽるぎゃるぴるぎゃっぽっぱぁーっ!」」
「……「ぶっぽるぎゃるぴるぎゃっぽっぱぁーっ!」」
駄目だ。ガチで会話が通じない
段々と距離が縮まりつつある、マキタ生垣バリカン(一体どんな意図で使う気なのか考えたくもない)を振り回し奇声をあげる悪魔を見て
、チョロ松は気が遠くなりそうになった
「ぜぇ ぜぇ あ、あんなのどうすりゃ良いんだよチクショーーーっぶ!!」
この世の無情さに叫び気が緩んだためか、地面に躓き転ぶチョロ松
「いてて「ぶっぽるぎゃるぴるぎゃっぽっぱぁぁぁぁぁーっ!」」
いきおいよくスッ転んだので鼻血とか酷いことになってるがそれどころじゃない。
慌てて振り向くとマキタ 生垣バリカンを振りかぶる悪魔の姿が!!
「うおあぶね!!」
ドッカーーン!!
頭すれすれで壁にぶち当たったマキタ生垣バリカンがコンクリに大穴を開ける。それをみて冷や汗が止まらないチョロ松
「うぉ、これでもくらえーー!!」
もうヤケクソになったのかディバックに腕を突っ込み、適当に掴んだものを悪魔にぶん投げる。運良く悪魔の顔に直撃した
「ぶっぽるぎゃるぴるぎゃっぽっぱぁぁぁぁぁーっ!」
残念。怒った悪魔はマキタ生垣バリカンのエンジンをふかしながら大きく振りかぶった!
「うわあああああーー!!」
もうここまでか!!せめて童貞は卒業したかった!!
たまらず目をぎゅっと閉じ、ただその時を待つチョロ松。
……しかしその時は一行に訪れない
恐る恐る薄目を開けてみると、悪魔はマキタ生垣バリカンを振りかぶったまま何かを凝視していた
「あっ、俺のエロ本!!」
何という偶然、必死に悪魔にぶん投げたのはチョロ松がオカズに利用するエロ本!!
先程までの騒乱が嘘のように、チョロシコスキーと悪魔の間に沈黙が漂う
「……」
「…………」
「………………」
「……あ、あの…もしかして、それ欲しかったり?」
「ぶっぽるぎゃるぴるぎゃっぽっぱぁぁぁぁぁーっ!」
不思議だ。
さっきと言っていることはほぼ一緒なのだが、チョロ松にはそれが「本当に良いのか?貰ってしまって」と言っているように聞こえた
「あぁ、うん。僕それもう使ったから……」
「アリガトウ」
「うお!喋った!?」
まさか返事が帰ってくるとは思っても見なかったチョロ松。片言だが人間の言葉を発する悪魔は始めて見た
というか悪魔自体、お目にかかるのは初めてだが
「オレ、エッチダイスキ!!」
しかし初めての会話がこんなんで良いのだろうか……
「オマエ、オレノトモダチ!」
「え、あぁ、うん。よろしく」
こうしてチョロ松と指名手配中の殺人鬼(悪魔)は友達になった
【?????/1日目/朝】
【松野チョロ松@おそ松さん】
[状態]:健康、ダメージ(小)
[装備]:COMP(携帯型)
[道具]:基本支給品、確認済支給品
[思考・状況]
基本:殺し合いから脱出する
[COMP]
1:柊遼@エッチな夏休み
[種族]:指名手配中の殺人鬼
[状態]:ぶっぽるぎゃるぴるぎゃっぽっぱぁぁぁぁぁーっ!(健康)
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