俺ロワ・トキワ荘にて行われている二次創作リレー小説企画の一つ。 サマナーズ・バトルロワイアルのまとめWikiです

草薙流古武術の継承者「祓う者」、草薙京。
何の因果か、三種の神器の剣を司る家系の血を引く彼もこの殺し合いの地に呼ばれていた。

「なんだ…この血が騒ぐ感覚は…」

京は目の前に佇む悪魔を見て、戸惑いながら言う。
見る者全てを圧倒するような、身体に纏っている覇気。少しサイズのきつそうなぴっちりとしたタキシードにマント。
そして、吊りあがっている口から垣間見える鋭く尖った歯。
悪魔の名はデミトリ・マキシモフ。世界的に有名な吸血鬼であり、かつて魔界でその余りある力を誇示した闇の貴公子とも呼ばれる、魔王だ。
吸血鬼が苦手とされている太陽でさえも、デミトリはその身に纏うオーラによって全て無効化してしまっている。

「ほう、この私を召喚するとはどんな人間かと思ってみれば、他の人間とは一味変わった血が流れているようだ。その感覚は君の血が私に吸われることを望んでいるんだよ。
だが、君のような荒々しい男の血はあまり好かん。この飢えは他の悪魔との闘争で満たすとしよう」
「のっけから随分なこと言ってくれるじゃねぇか」

京は頭一つ分身長の高い、魔神皇に渡されたスマートフォン型のCOMPから出て来た悪魔を睨む。
それに対して、「これは失敬」と言いつつも人を小馬鹿にしたような笑みを浮かべている。
いけすかない野郎だとか、なんでよりにもよってこんな野郎が俺の悪魔なんだと内心で愚痴りつつも、京は今、この状況に置かれてどういう気分かを率直に言う。

「あの魔神皇って野郎が気に入らねえ」

拉致された経験はあるといえど、誘拐されて目覚めた直後に魔神皇の傲慢な態度を見せられた上に、
胸糞の悪い二人の人間の最期を目にしたせいで京の気分ははっきり言って最悪だった。

「殺し合いだからって何もせずに死ぬ気はねえが、人を虫ケラのように見下した態度を取るあの野郎が俺は一番嫌いなんだ」
「確かに、殺し合いの主催が気に入らんというのは私も同意見だ。この手で絶頂から叩き落してやらないと気が済まないくらいにはね」

京もそうだが、デミトリとしても魔神皇に対して非常に嫌悪していた。
あの自分こそが魔界を統べる王であると言わんばかりの不遜さが特に癪に障る。

「俺は殺し合いに乗る気はねぇが…アンタはどうなんだ?」
「私は闘争が楽しめればそれでいい。AB型の若き女の血があれば最高だがね」
「そうかい。なら、俺達に襲い掛かってくるやつを相手にしな。俺もそういう野郎には容赦しないつもりだ。女は用意できねぇがな」
「結構。この私に挑んでくるくらいの気概がなければ戦いに張り合いがないというものだ」

こうして、一見噛み合わない草薙の血を引くサモナーと闇の貴公子と称された悪魔が動き出した。
しかし、彼らの目には、同じく倒すべき魔神皇の姿が映っていた。


【草薙京@THE KING OF FIGHTERS】
[状態]:健康
[装備]:COMP(スマートフォン型)
[道具]:基本支給品、確認済み支給品
[思考・状況]
基本:魔神皇を倒す。殺し合いには乗らないが、襲い掛かってくるやつには容赦しない。
[備考]
※この話が当選した場合、参戦時期は後続の書き手さんにお任せします
[COMP]
1:デミトリ・マキシモフ@ヴァンパイアシリーズ
[種族]:魔王
[状態]:健康

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