俺ロワ・トキワ荘にて行われている二次創作リレー小説企画の一つ。 サマナーズ・バトルロワイアルのまとめWikiです

「………私はどうしたらいいんでしょうか」
 
 都内のビル街にある大き目な事務所。
 その事務所内にあるカフェのテーブルに一角でタブレット型のCOMPをじっと見つめる。
 蛍光グリーンの事務服を着こなしたその女――千川ちひろはそこにいた。
 
 ちひろは置かれた状況を冷静に考える。
 まずは聞きなれない言葉『悪魔』。
 『小悪魔系アイドル』ならば聞いたことはある。
 しかし、本物の『悪魔』など見たことはない。
 普通の感性を持つちひろにとってのイメージは『怖い』としかなかった。

 次にこの首輪について考える。
 無理矢理外そうとすれば爆発する。
 あの場のあの少女のように……。
 ちひろは震える手で自身の首元を触る。
 冷たい感覚が手から全身へと伝わる。
 
 残念なことに外す方法は今の自身には思いつかない。
 こういう科学的なことや機械的なことにはあまり明るくはない。
 そういうことが好きなアイドルもいるが、ちひろ自身にはそういう知識はあまりない。  

 最後に……一番重要なことだが……。
 生憎だが、あの少年の片腕として働く気は全くない。
 自分が一緒に仕事するのはあの人……『プロデューサーさん』だけなのだから。


「……ここにいないといいのですが……」


 思い浮かべるのはいつも一緒にいる人。
 いつも誰よりも仕事熱心で……。
 いつも朝五時には職場にいて……。

 いつも…………。
 








『Sレアアイドルをゲットするならガチャが一番!』










 そんな言葉が不意に脳内に響いた。
 それはいつもプロデューサーさんにほぼ毎日のように投げかけている言葉だった。

「……何か似ていますね」

 まるでプロデューサーさんが回すガチャとこの悪魔召喚はどことなく似ている気がした。
 初回無料で次回以降は有料なところや色々。

「―――やってみますか」

 ちひろは意を決して悪魔召喚をすること決めた。

「どうやらアンインストールは出来ない仕様ですね」

 残念だが、当然である。リセットなどは出来ない。
 時計アプリを起動し、オカルトじみた乱数調整をしようとしたがそれもできそうにない。
 一先ず、時計アプリを閉じる。

「果たして、何が出ますか……」
 

 そして、その悪魔はちひろの前に召喚されたッ! 


「……………………」
「これが……『悪魔』……?」


 見た目は長髪で、筋肉質の人型で屈強な戦士の姿をしているッ!
 プロデューサーさんと同じかそれよりも少し高いくらいの背丈ッ!
 それは『悪魔』というよりも『悪霊(スタンド)』ッ!!
 
 しかしッ! ちひろには不思議とそうは思わなかったッ!

「あのう……私に協力してもらえませんか?」
「……………………」

 その『悪霊(スタンド)』。否、『星の白銀(スタープラチナ)』は喋らない。
 しかし、その目はどこか優しく強くちひろを見つめる。
 「安心しろ」そう言わんがばかりに強い視線をッ!
 そして、『星の白銀(スタープラチナ)』は軽く頭を下げた。 

「…………良かった」

 天使のように微笑むちひろに。
 「やれやれだ」と言わんばかりにスタープラチナは背中を向ける。

 こうして彼女の奇妙な物語は動き始めた。

【?????/1日目/朝】
【千川ちひろ@アイドルマスターシンデレラガールズ】
[状態]:健康
[装備]:COMP(タブレット型)
[道具]:基本支給品、確認済み支給品
[所持マッカ]:三万
[思考・状況]
基本:あの人の所に帰りたい
[COMP]
1:スタープラチナ@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:健康
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022:覚醒 -Again-
時系列順
024:Domesticate
投下順
START千川ちひろ046:太陽と黒い○○○

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