「………私はどうしたらいいんでしょうか」
都内のビル街にある大き目な事務所。
その事務所内にあるカフェのテーブルに一角でタブレット型のCOMPをじっと見つめる。
蛍光グリーンの事務服を着こなしたその女――千川ちひろはそこにいた。
ちひろは置かれた状況を冷静に考える。
まずは聞きなれない言葉『悪魔』。
『小悪魔系アイドル』ならば聞いたことはある。
しかし、本物の『悪魔』など見たことはない。
普通の感性を持つちひろにとってのイメージは『怖い』としかなかった。
次にこの首輪について考える。
無理矢理外そうとすれば爆発する。
あの場のあの少女のように……。
ちひろは震える手で自身の首元を触る。
冷たい感覚が手から全身へと伝わる。
残念なことに外す方法は今の自身には思いつかない。
こういう科学的なことや機械的なことにはあまり明るくはない。
そういうことが好きなアイドルもいるが、ちひろ自身にはそういう知識はあまりない。
最後に……一番重要なことだが……。
生憎だが、あの少年の片腕として働く気は全くない。
自分が一緒に仕事するのはあの人……『プロデューサーさん』だけなのだから。
「……ここにいないといいのですが……」
思い浮かべるのはいつも一緒にいる人。
いつも誰よりも仕事熱心で……。
いつも朝五時には職場にいて……。
いつも…………。
『Sレアアイドルをゲットするならガチャが一番!』
そんな言葉が不意に脳内に響いた。
それはいつもプロデューサーさんにほぼ毎日のように投げかけている言葉だった。
「……何か似ていますね」
まるでプロデューサーさんが回すガチャとこの悪魔召喚はどことなく似ている気がした。
初回無料で次回以降は有料なところや色々。
「―――やってみますか」
ちひろは意を決して悪魔召喚をすること決めた。
「どうやらアンインストールは出来ない仕様ですね」
残念だが、当然である。リセットなどは出来ない。
時計アプリを起動し、オカルトじみた乱数調整をしようとしたがそれもできそうにない。
一先ず、時計アプリを閉じる。
「果たして、何が出ますか……」
そして、その悪魔はちひろの前に召喚されたッ!
「……………………」
「これが……『悪魔』……?」
見た目は長髪で、筋肉質の人型で屈強な戦士の姿をしているッ!
プロデューサーさんと同じかそれよりも少し高いくらいの背丈ッ!
それは『悪魔』というよりも『悪霊(スタンド)』ッ!!
しかしッ! ちひろには不思議とそうは思わなかったッ!
「あのう……私に協力してもらえませんか?」
「……………………」
その『悪霊(スタンド)』。否、『星の白銀(スタープラチナ)』は喋らない。
しかし、その目はどこか優しく強くちひろを見つめる。
「安心しろ」そう言わんがばかりに強い視線をッ!
そして、『星の白銀(スタープラチナ)』は軽く頭を下げた。
「…………良かった」
天使のように微笑むちひろに。
「やれやれだ」と言わんばかりにスタープラチナは背中を向ける。
こうして彼女の奇妙な物語は動き始めた。
【?????/1日目/朝】
【千川ちひろ@アイドルマスターシンデレラガールズ】
[状態]:健康
[装備]:COMP(タブレット型)
[道具]:基本支給品、確認済み支給品
[所持マッカ]:三万
[思考・状況]
基本:あの人の所に帰りたい
[COMP]
1:スタープラチナ@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:健康
都内のビル街にある大き目な事務所。
その事務所内にあるカフェのテーブルに一角でタブレット型のCOMPをじっと見つめる。
蛍光グリーンの事務服を着こなしたその女――千川ちひろはそこにいた。
ちひろは置かれた状況を冷静に考える。
まずは聞きなれない言葉『悪魔』。
『小悪魔系アイドル』ならば聞いたことはある。
しかし、本物の『悪魔』など見たことはない。
普通の感性を持つちひろにとってのイメージは『怖い』としかなかった。
次にこの首輪について考える。
無理矢理外そうとすれば爆発する。
あの場のあの少女のように……。
ちひろは震える手で自身の首元を触る。
冷たい感覚が手から全身へと伝わる。
残念なことに外す方法は今の自身には思いつかない。
こういう科学的なことや機械的なことにはあまり明るくはない。
そういうことが好きなアイドルもいるが、ちひろ自身にはそういう知識はあまりない。
最後に……一番重要なことだが……。
生憎だが、あの少年の片腕として働く気は全くない。
自分が一緒に仕事するのはあの人……『プロデューサーさん』だけなのだから。
「……ここにいないといいのですが……」
思い浮かべるのはいつも一緒にいる人。
いつも誰よりも仕事熱心で……。
いつも朝五時には職場にいて……。
いつも…………。
『Sレアアイドルをゲットするならガチャが一番!』
そんな言葉が不意に脳内に響いた。
それはいつもプロデューサーさんにほぼ毎日のように投げかけている言葉だった。
「……何か似ていますね」
まるでプロデューサーさんが回すガチャとこの悪魔召喚はどことなく似ている気がした。
初回無料で次回以降は有料なところや色々。
「―――やってみますか」
ちひろは意を決して悪魔召喚をすること決めた。
「どうやらアンインストールは出来ない仕様ですね」
残念だが、当然である。リセットなどは出来ない。
時計アプリを起動し、オカルトじみた乱数調整をしようとしたがそれもできそうにない。
一先ず、時計アプリを閉じる。
「果たして、何が出ますか……」
そして、その悪魔はちひろの前に召喚されたッ!
「……………………」
「これが……『悪魔』……?」
見た目は長髪で、筋肉質の人型で屈強な戦士の姿をしているッ!
プロデューサーさんと同じかそれよりも少し高いくらいの背丈ッ!
それは『悪魔』というよりも『悪霊(スタンド)』ッ!!
しかしッ! ちひろには不思議とそうは思わなかったッ!
「あのう……私に協力してもらえませんか?」
「……………………」
その『悪霊(スタンド)』。否、『星の白銀(スタープラチナ)』は喋らない。
しかし、その目はどこか優しく強くちひろを見つめる。
「安心しろ」そう言わんがばかりに強い視線をッ!
そして、『星の白銀(スタープラチナ)』は軽く頭を下げた。
「…………良かった」
天使のように微笑むちひろに。
「やれやれだ」と言わんばかりにスタープラチナは背中を向ける。
こうして彼女の奇妙な物語は動き始めた。
【?????/1日目/朝】
【千川ちひろ@アイドルマスターシンデレラガールズ】
[状態]:健康
[装備]:COMP(タブレット型)
[道具]:基本支給品、確認済み支給品
[所持マッカ]:三万
[思考・状況]
基本:あの人の所に帰りたい
[COMP]
1:スタープラチナ@ジョジョの奇妙な冒険
[状態]:健康
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