最終更新:ID:Eqwn4quJrQ 2016年05月17日(火) 22:43:43履歴
悪徳弁護士ソウル・グッドマンはオフィスビルの片隅で頭を抱えていた
なぜ自分がこんな目に?
殺し合いに巻き込まれたものとしては、至極真っ当な疑念が頭の中を駆け巡っている
不当な身柄拘束による人権侵害に、首輪による殺人教唆、そして殺人の現行犯。
魔神皇による悪行を法廷に持ち込めば、軽く10回は有罪にさせられるだろう
たが現実にそれは不可能、今や私は囚われの身だ……。
さて、どうやってやり過ごそうか
もう諦めて殺し合いに乗る?ーー論外だ!
正直、検察もこの状況を省みれば、例え一線を越えたとしても無罪になる可能性が高い
だが私は弁護士だ。クライアントによっては法的に芳しくないこともやって来たが、人としての良心を捨て去った訳じゃない
何としてでもあの魔神皇の思い通りに事を進めるのだけはゴメンだ
私と同じような考えを抱く参加者は、まだこの段階では決して少数派ではない筈だ。
例え善意からではなく、殺人の罪をきせられるかもしれないという懸念によるものだとしても、何割かは確実に存在するだろう
うまく一致団結すれば、このイカれたゲームを計画を破綻させることも可能かもしれない
この忌々しい首輪を外せる可能性もゼロではなくなる。なぜなら、必ず物事には抜け道があるからだ
だがまず何をするにしても、丸腰では危なっかしすぎて駄目だ。なのでディバックに何か身を守れそうなものはないか確認する
よしんば何か不幸が起こってしまっても、この状況では立派な正当防衛だ。かまうことはない
「悪魔、悪魔かーー。いったい何が飛び出すことやら」
残念ながら、護身用には心強い類いの支給品は無かったが、かわりに在るものを発見する。
COMPーー悪魔を召喚するための端末
正直かなりの眉唾物だったが、物は試しとばかりに悪魔を呼び出してみる
「アンタがあたいを呼んだの?」
そうグッドマンに問いかけたのは、青い服装に氷の羽根を持つ少女だった
髪は薄めの水色で、ウェーブがかかったセミショートヘアーに青い瞳、身長は同年代の少女と比較してもかなり低い部類だろう
ブルッ、と背筋が震えた。心なしか部屋が冷えてきた気がする
「あーー。お嬢ちゃん。君は……何者なんだい?」
確認の意味も含めた質問に、少女の姿をした悪魔は快く応じた
「あたいはチルノ、よろしくね」
違う。いや違わないが、今聞きたいのはそういうことではない
「うーん、そうじゃなくて、あー、何て言ったらいいのか……
チルノちゃんは悪魔なのか?」
「あたいは妖精だよ」
妖精、妖精ときたか。
まったく、頭がおかしくなりそうだが、私の目が節穴じゃなきゃこの子の羽は本物だ。
こうもはっきりとした証拠を突きつけられたら信じざるを得ない
常識が若干揺れるグッドマンを尻目に、チルノは不適な笑みを浮かべる
「あんた、最強のあたいを引き当てるなんて、見所があるね!!」
ビシッと指を指し、自信満々に宣言するチルノ。
(別に狙って君を召喚した訳じゃ無いんだが……)
無邪気なチルノに思わず脱力するグッドマンだった
【?????/1日目/朝】
【ソウル・グッドマン@ブレイキング・バット】
[状態]:健康
[装備]:COMP(スマホ型)
[道具]:基本支給品、確認済支給品
[思考・状況]
基本:他の参加者と交渉し、この殺し合いから脱出する
[COMP]
1:チルノ@東方project
[種族]:妖精
[状態]:健康
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