「みんな殺して欲しいの」
開口一番、デュランが聞いた言葉はそれだった。
悪魔としてこの場に呼び出された時、目の前に立っていたのは、一人の女性だった。
一見すると普通に見える彼女から、よもやそんな言葉が出てくるとは思ってもおらず、デュランは少し面食らっていた。
「……あなた、悪魔なんでしょう? 強いんでしょう? だったら皆、殺してしまってよ」
まくしたてられる言葉、その裏に潜む僅かな狂気。
常人では持ち得ないそれを、ひしひしと感じながら、デュランは彼女へと問いかける。
「一つ聞かせろ。何故だ、何故に貴様はそれを望む」
「……疲れたのよ」
答えは、間を置かずに返された。
そして、それを切っ掛けに彼女は次々に語りだす。
「どうせ、生きていたってバルデスにいいように使われるだけ。
待てど暮らせど、あの人はやってこない。ずっとずっと、信じていたけど、もう限界なの。
でも、魔神皇は願いを叶えてくれるんでしょう? だから――――」
絶望の海を泳ぐように、濁っていた目が、ふと輝きを取り戻す。
それは、ギラついた略奪者の目。
他の全てを犠牲にするだけの、覚悟がある目だった。
「あの人に会いたい。その願いのためなら、他の誰がどうなろうと構わないわ」
それほどまでに強い意志。
魔人たるデュランですら、圧倒されてしまいそうになるほどの、純粋な狂気。
つくづく、人間というものは面白い、そう思わせてくれる。
「……一つ、言う事がある。私が闘うのは、強き者とだけだ。それ以外は、興味はない。
それでもその命を奪うというのならば、貴様自身でそれを成すことだな」
最後にひとつだけ忠告し、デュランは歩き出す。
返事はない、つまらないことを言わせるな、ということなのだろう。
ただ無言でデュランの後ろを歩く女を見て、デュランはふと笑う。
互いに目的は一つ、それだけを追い求めて、彼女らは歩く。
【?????/1日目/朝】
【ニーナ@メタルマックスリターンズ】
[状態]:健康
[装備]:COMP(型)
[道具]:基本支給品、不明支給品
[思考・状況]
基本:ウルフに会うために、優勝する
[COMP]
1:デュラン@ドラゴンクエスト6
[種族]:魔人
[状態]:健康
開口一番、デュランが聞いた言葉はそれだった。
悪魔としてこの場に呼び出された時、目の前に立っていたのは、一人の女性だった。
一見すると普通に見える彼女から、よもやそんな言葉が出てくるとは思ってもおらず、デュランは少し面食らっていた。
「……あなた、悪魔なんでしょう? 強いんでしょう? だったら皆、殺してしまってよ」
まくしたてられる言葉、その裏に潜む僅かな狂気。
常人では持ち得ないそれを、ひしひしと感じながら、デュランは彼女へと問いかける。
「一つ聞かせろ。何故だ、何故に貴様はそれを望む」
「……疲れたのよ」
答えは、間を置かずに返された。
そして、それを切っ掛けに彼女は次々に語りだす。
「どうせ、生きていたってバルデスにいいように使われるだけ。
待てど暮らせど、あの人はやってこない。ずっとずっと、信じていたけど、もう限界なの。
でも、魔神皇は願いを叶えてくれるんでしょう? だから――――」
絶望の海を泳ぐように、濁っていた目が、ふと輝きを取り戻す。
それは、ギラついた略奪者の目。
他の全てを犠牲にするだけの、覚悟がある目だった。
「あの人に会いたい。その願いのためなら、他の誰がどうなろうと構わないわ」
それほどまでに強い意志。
魔人たるデュランですら、圧倒されてしまいそうになるほどの、純粋な狂気。
つくづく、人間というものは面白い、そう思わせてくれる。
「……一つ、言う事がある。私が闘うのは、強き者とだけだ。それ以外は、興味はない。
それでもその命を奪うというのならば、貴様自身でそれを成すことだな」
最後にひとつだけ忠告し、デュランは歩き出す。
返事はない、つまらないことを言わせるな、ということなのだろう。
ただ無言でデュランの後ろを歩く女を見て、デュランはふと笑う。
互いに目的は一つ、それだけを追い求めて、彼女らは歩く。
【?????/1日目/朝】
【ニーナ@メタルマックスリターンズ】
[状態]:健康
[装備]:COMP(型)
[道具]:基本支給品、不明支給品
[思考・状況]
基本:ウルフに会うために、優勝する
[COMP]
1:デュラン@ドラゴンクエスト6
[種族]:魔人
[状態]:健康
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