俺ロワ・トキワ荘にて行われている二次創作リレー小説企画の一つ。 サマナーズ・バトルロワイアルのまとめWikiです

約束したんだ。
必ず、いつの日かまた会おうって。

あいつと別れた今でも、あの時の事は鮮明に思い出せる。
人影もないとても静かな街で「世界中で二人だけみたいだね」と笑うあいつ。
閉まる電車の先で、いつかの再会を約束したあいつの震える声。
電車ととも追い付けと精一杯自転車をこいでも結局はぐんぐんと離されて、それでも遠ざかるあいつに見えるように大きく振った手。
今までいつも背中にあった感触がなくなって「世界中に一人だけみたいだなぁ」と小さくこぼした僕。

あいつと僕はまだ会えていない。
あいつとの約束は果たさなければいけない。
だから、僕は生きて帰る。
他の何を犠牲にしたって、帰るんだ。

ドルルルン、とエンジンの音が鳴る。
何故か支給された僕愛用の自転車から現れた車は僕が運転していないのに独りでに進みはじめた。
ああ、やはり車に見えても悪魔なんだな、とどうでもいいことが頭を過る。
なんで僕がこんなところに呼び出されたのかはわからないし、マジンノー? とかいうどこぞのロボットみたいな名前を名乗った学生とは面識だってない。
願いを叶えてくれると言ったときに、あいつと会わせてもらうというのも考えたけど、やっぱりやめた。
あいつにはあいつの事情がある訳で、なのにいきなり会いに行くのは迷惑だろうし、何よりもあいつに会いに行くことを人殺しの理由にはしたくなかった。
あくまで、いつの日かまた会うために。自分が生き残る為に人を殺すんだ。

錆びついてなんかいない車輪は悲鳴をあげる事もなく僕の体を運んでいく。
殺戮の舞台へと。

【ぼく@車輪の唄(BUMP OF CHICKEN)】
[状態]:健康
[装備]:COMP(錆び付いた車輪の自転車型)
[道具]:基本支給品、不明支給品
[思考・状況]
基本:優勝し、生きて帰る
[COMP]
1:クリスティーン@クリスティーン
[種族]:外道
[状態]:健康、ハイオク満タン

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