俺ロワ・トキワ荘にて行われている二次創作リレー小説企画の一つ。 サマナーズ・バトルロワイアルのまとめWikiです

「それで、君は本気で魔神皇を捕まえようと思ってるの?」

 都会の道路の上、一人の男が語りかける。
 彼の名は浅葱、青の王として名を馳せた、一人の男だ。
 今は、隣を歩く女、狩魔冥に呼び出された"悪魔"としてこの場に呼び出されている。
 彼女は浅葱を呼びだすやいなや、魔神皇への怒りと、その志を彼にこんこんと語りだした。
 初めは冗談かと思っていたが、話を聞くうちに冗談ではないと思ったところで、浅葱の方から問いかけなおしていく。

「当然よ、このような犯罪行為、見過ごすわけにはいかないわ」

 返事は即答。その目に曇りはなく、まっすぐに浅葱を見つめている。

「狩魔の人間は完璧を以って良しとする……この場においても、それは変わらないわ。
 だから私は、あの少年の犯罪を完璧に立証し、法の下で裁く。それだけよ」

 自分の中にある、明確な心。
 守るべきことと貫くべきことは、分かっている。
 後はそれを成すのみである、それだけだ。

「ふぅん……まあ、志が高いことはいいことだけど」

 一筋縄では折れそうにないその姿に、似ても似つかない姿を重ねながら、浅葱は老婆心からか、一つ忠告をする。

「一度こうやって拉致されて、あまつさえ命まで握られてる相手が、そうおとなしくしてくれると思う?」

 そう、狩魔冥は一度"敗北"しているのだ。
 見てくれこそ少年だが、その身にはとても人間とは思えない力が宿されている。
 そして、自分は今、その存在に生命を握られている。
 そんな存在に歯向かうということがどういうことなのかは、重々分かっている。

「分かっている……分かっているからこそ、私がやるのよ」

 だからといって、引くわけにはいかない。
 二度の敗北など、許されるわけもない。
 何より、掴んでいる真実を手から離すわけにもいかない。

「そ、甘いこと言うのは自由だけど。一応忠告はしたからね?」

 全く無鉄砲な人間だ、と浅葱はそう思う。
 そういうところまでよく似ているな、と思ってしまうのは、なぜなのだろうか。
 口調も、見た目も、まるで似ていないはずなのに。

「ま、精々僕は僕なりに働かせてもらうよ」

 そんな可能性をそこそこに切り上げて、浅葱は刀を構えつつ、冥へと語る。
 しばらく前線に立つのは、自分だ。
 精々彼女の願いを叶えるために、頑張るとしよう。

【?????/1日目/朝】
【狩魔冥@逆転裁判シリーズ】
[状態]:健康
[装備]:COMP(型)
[道具]:基本支給品、不明支給品
[思考・状況]
基本:魔神皇を完璧に検挙する
[COMP]
1:浅葱@BASARA
[種族]:人間
[状態]:健康

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます