俺ロワ・トキワ荘にて行われている二次創作リレー小説企画の一つ。 サマナーズ・バトルロワイアルのまとめWikiです

「どうしてこうなっちゃたんだよお…」
廃ビルと思わしき部屋の隅で頭を抱えるニット帽を被った少年、天野雪輝は震える声でそう言った。
時空王に選ばれた12人の未来を記す日記ーー未来日記の所有者同士のサバイバルゲームの真っ最中、
突然、魔神皇を名乗る少年にこの場に連れてこられて殺し合いを宣告された、正直頭を抱えている。
オマケに携帯型のCOMPから出てきた悪魔はーーー

「まあそう気を落とすな雪輝、そのうちきっといいことがあるのじゃ」
携帯型COMPから勝手に出てきたこの見覚えのある白髪、褐色の肌の少女、食べている餅
一度召喚した時は幻覚だと思い、すぐにCOMPに戻したがやはりそうではなかったのだ。

「なんでお前がここにいるんだよムルムル!!」
「ふっふっふ、雪輝、おぬし勘違いをしているようじゃな、儂はムルムルでは無いのじゃ」
「え?」
「儂はムルムルであってムルムルでない分け身、さし詰めムルムル2号なのじゃ!」
「なんだよそれ…」
再び頭を抱える、餅を食いながらドヤ顔で言ってるのに腹が立つ。

「ところでこの状況ってなんなんだよ!日記所有者のサバイバルゲームの方はどうなったのさ!」
「知らないのじゃ、本体から切り離されて召喚されたら訳の分からないうちに、あの魔神皇と言う男にここに封じられて、ワシにも何がなんだかわからないのじゃ」
「じゃあムルムルはなんにも知らないのか…」
ため息を付きながら携帯型COMPを弄る、やはり携帯が違う以上未来日記機能はなく、何ら情報を得ることは出来なかった。


「まあ案ずるな雪輝!この機械を通して、おぬしとの契約が結ばれている以上、当然ワシがガンガン戦っておぬしを優勝に導くのじゃ!」
「優勝してどうするんだよ…第一ムルムルじゃあ頼りないや」
「友達を信じるのじゃ雪輝!」
「友達、かぁ…」
友達、そう、忘れかけていたが、ムルムルと僕はあの空想の世界で友達だったのだ。
たとえ頼りなく感じても、恐ろしい悪魔ではなく既知の仲であるムルムルが封じられていたのは運が良かったのかもしれない。

「うむ、それにあのサバイバルゲームのように、どうせ乗っても乗らなくても戦いは起こるじゃろう、
 確かに乗るメリットがない今、できるだけ参加者との戦闘を避けて、共に脱出を望むものと同盟を組むのも悪くないかもしれんの」
あの来栖が、一周目で長生き出来た最大の理由は、未来日記所有者4人による同盟の力も大きかったからの、という言葉は飲み込んでおく。
「ムルムル…そこまで考えてたなんて驚いたよ」
「それに、どっちにしろ結構面白そうじゃからの!
 今までのゲームでは見られなかったようなイベントがたくさん見られそうじゃし、楽しもうぞ雪輝!」
「やっぱムルムルはムルムルだなあ…」
大きくため息をつきながら、一人の人間と一人の悪魔は外への一歩を歩み始めた。

【?????/1日目/朝】

【天野雪輝@未来日記】
[状態]:健康
[装備]:COMP(携帯電話型)
[道具]:基本支給品、確認済み支給品
[思考・状況]
基本:できるだけ争いは避け、舞台から脱出する。
[COMP]
1:ムルムル@未来日記
[状態]:健康

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