俺ロワ・トキワ荘にて行われている二次創作リレー小説企画の一つ。 サマナーズ・バトルロワイアルのまとめWikiです

人の気配のない異様な静けさの満ちる街中で、星空凛は仔猫のように蹲っていた。
酷く怯えており、ガタガタと体を揺らしている。
そうなるのも無理はないだろう、彼女はスクールアイドルであることを除けばただの高校生に過ぎないのだから。

「怖い、よぉ……」

今にも泣きそうな声を何とか絞り出す。
魔神皇に突如強制させられた挙句に二人の人間が首から上を破壊されるという惨い死に方をしたのだ。
いくらスポーツが得意で身体能力はμ'sでも一、二位を争う凛といっても、
戦いとは無縁の場所にいた人間であるがゆえに凛もあの二人と同等以上のことになる可能性も十分にあるのだ。
また、集められた殺し合いの参加者を全員見たわけではないものの、バトル漫画に出てきそうなとても強そうな人も両手で数えきれないほどいた。
そんな戦闘慣れした猛者達と凛が戦って勝てるかといえば、当然答えは否だ。

「かよちん…真姫ちゃあん…」

嗚咽を漏らしながら、幼い頃からの親友と大切な友達の名を呼ぶ。
もちろん、返事は帰ってこなかった。
現実はすぐに友に巡り合わせてくれるほど甘くはない。
凛もアイドルといえど、歌とダンスで相手の戦意を魅了するでもしない限りは無力な一般人でしかない。

「そうだ、COMPていうのがあったはずにゃ…」

助けてくれる者がいない、と思いかけたところで、凛は悪魔の存在を思い出す。
COMPには、友達になれるかもしれない悪魔が封じ込められているという。
悪魔と聞いて躊躇う気持ちもなくはなかったが、心細さから凛はすぐに召喚すると決断した。
そのCOMPを探すために傍らにあったデイパックを探ると、奇妙な輪っかが出てくる。
黄金色のリングの内側には液晶画面があり、どうやらこれがCOMPらしい。

思考錯誤しつつ、マニュアルを読みながら操作すると『SUMMON OK?』の文字が表示された。
凛は迷わずYESの方を選んだ。

「にゃあ!?」

操作を終了すると同時に、リングが光り出してまぶしい光が凛の視界を包んだ。

(まるで魔法みたいにゃ…)

悪魔召喚という行為に相応しい現象に、凛はぼんやりとそう思った。
そして、しばらくして光が止む。
おそるおそる目を開けてみる。

「お前が、オレのサマナーってワケか?」
「ど――」




「動物が喋ったにゃあ!?」
「Hey!悪魔なんだからハリネズミがしゃべるくらい別にいいだろ?」

凛の目の前にいたのは、喋るハリネズミだった。それも――

「ネズミにしては大きすぎにゃ!しかも二足歩行だにゃ!!」
「オレは走ることが好きだからな」

凛よりは大分小さいものの、それでも背丈は1m程度とネズミにしては大きく、さらにちゃんとスニーカーまで履いている人間らしい面影のあるハリネズミだった。

「オレはソニック。ソニック・ザ・ヘッジホッグ。もたもたしてると置いてくぜ!」

ウジウジしているよりも、迷わず進んだ方がいい。
ソニックを見ていると、どことなくそう思えるようになってきた凛であった。


【?????/1日目/朝】
【星空凛@ラブライブ!】
[状態]:健康
[装備]:リング型COMP
[道具]:基本支給品、不明支給品
[思考・状況]
基本:帰りたい
[COMP]
1:ソニック・ザ・ヘッジホッグ@ソニック・ザ・ヘッジホッグ
[種族]:獣人
[状態]:健康

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます