「何が殺し合いだ、ふざけやがって」
男は怒っていた。
スキンヘッド、がっしりとした体格、そしてボクサーパンツの上裸の男。
かつてボクシング界に名を轟かせ、最強とまで言われたヘビー級チャンピオン、アクセル・ホークだ。
燃え上がる闘争心から、さらなる戦いの場に身をおいたこともあった。
しかし、このような悪事は許すことができなかった。
万が一、殺人に手を染めようものなら、愛する母親をどれだけ悲しませることか。
だから、彼は殺し合いには乗らない。
あの魔神皇と名乗る少年の性根を、たたき直すことを誓った。
それを決めたところで、彼は袋からボクシンググローブ取り出した。
己の拳こそが武器だが、それで人を殺めてしまうのは本意ではない。
故に、リングと同じように、グローブを嵌めてこの場に臨むことにしたのだ。
シュッ、シュッシュッと、風を切る音が響いた、その時だ。
「ぬおっ!?」
彼の目の前に、突然一人の少女が現れたからだ。
緑の髪、緑のドレス、すらっと細い体。
そんな、どこか幼さの残る顔をした少女は、にこりとアクセルへ微笑みかけた。
「私はリディア、喚んでくれてありがとう。今後とも宜しくね」
「お、おう……」
突然の事態に困惑しながらも、アクセルはゆっくりと今までの出来事を思い出す。
魔神皇の言葉、COMP、封じられた悪魔。
よもやこのグローブがそれだというのだろうか。
ならば、目の前にいる少女は、"悪魔"ということになる。
だが、その見てくれはどう見ても可憐な少女だ。
「しかし、子供に戦わせるのも、カッコがつかねえな……」
「あら、大丈夫よ。こう見えても私、強いんだから」
正直な気持ちを出すと、リディアはどこからともなく鞭を取り出し、それを振るう。
その鞭捌きは、確かに並大抵のものではない、一流の動きだった。
しかし、それでもアクセルの表情は曇ったままだ。
「母ちゃんに言われてるんだ、強い奴は強いやつらしく生きろってな……」
そう、彼が何よりも大事にしている母親から言われていたこと。
女性や子供を守れるような、強い男になれ。
その言葉が、どうにも頭から離れないのだ。
「お母さん、か……」
ふと、アクセルの言葉にリディアの表情も曇る。
朗らかな顔を見せていた少女の突然の変化に、アクセルは戸惑いながらも話しかける。
「どうした? 何か、悪いことでも言っちまったか」
「ううん、なんでもない」
気にしたアクセルは、リディアに問いかけるが、リディアは即座に笑って返事をする。
その反応にアクセルは、彼女がみなまで言わなくとも何を考えていたのかを察してしまう。
「行こう? あの魔神皇をやっつけるんでしょ?」
「ああ、そうだな」
深くは聞かないことにしよう、と思いながら、アクセルは少女の手をとる。
自分に娘がいれば、これくらいの年齢だったのだろうか。
そんなことを考えながら、東京の街を歩き出した。
【?????/1日目/朝】
【アクセル・ホーク@餓狼伝説シリーズ】
[状態]:健康
[装備]:COMP(型)
[道具]:基本支給品、不明支給品
[思考・状況]
基本:魔神皇の討伐
[COMP]
1:リディア@FINAL FANTASY4
[種族]:人間
[状態]:健康
男は怒っていた。
スキンヘッド、がっしりとした体格、そしてボクサーパンツの上裸の男。
かつてボクシング界に名を轟かせ、最強とまで言われたヘビー級チャンピオン、アクセル・ホークだ。
燃え上がる闘争心から、さらなる戦いの場に身をおいたこともあった。
しかし、このような悪事は許すことができなかった。
万が一、殺人に手を染めようものなら、愛する母親をどれだけ悲しませることか。
だから、彼は殺し合いには乗らない。
あの魔神皇と名乗る少年の性根を、たたき直すことを誓った。
それを決めたところで、彼は袋からボクシンググローブ取り出した。
己の拳こそが武器だが、それで人を殺めてしまうのは本意ではない。
故に、リングと同じように、グローブを嵌めてこの場に臨むことにしたのだ。
シュッ、シュッシュッと、風を切る音が響いた、その時だ。
「ぬおっ!?」
彼の目の前に、突然一人の少女が現れたからだ。
緑の髪、緑のドレス、すらっと細い体。
そんな、どこか幼さの残る顔をした少女は、にこりとアクセルへ微笑みかけた。
「私はリディア、喚んでくれてありがとう。今後とも宜しくね」
「お、おう……」
突然の事態に困惑しながらも、アクセルはゆっくりと今までの出来事を思い出す。
魔神皇の言葉、COMP、封じられた悪魔。
よもやこのグローブがそれだというのだろうか。
ならば、目の前にいる少女は、"悪魔"ということになる。
だが、その見てくれはどう見ても可憐な少女だ。
「しかし、子供に戦わせるのも、カッコがつかねえな……」
「あら、大丈夫よ。こう見えても私、強いんだから」
正直な気持ちを出すと、リディアはどこからともなく鞭を取り出し、それを振るう。
その鞭捌きは、確かに並大抵のものではない、一流の動きだった。
しかし、それでもアクセルの表情は曇ったままだ。
「母ちゃんに言われてるんだ、強い奴は強いやつらしく生きろってな……」
そう、彼が何よりも大事にしている母親から言われていたこと。
女性や子供を守れるような、強い男になれ。
その言葉が、どうにも頭から離れないのだ。
「お母さん、か……」
ふと、アクセルの言葉にリディアの表情も曇る。
朗らかな顔を見せていた少女の突然の変化に、アクセルは戸惑いながらも話しかける。
「どうした? 何か、悪いことでも言っちまったか」
「ううん、なんでもない」
気にしたアクセルは、リディアに問いかけるが、リディアは即座に笑って返事をする。
その反応にアクセルは、彼女がみなまで言わなくとも何を考えていたのかを察してしまう。
「行こう? あの魔神皇をやっつけるんでしょ?」
「ああ、そうだな」
深くは聞かないことにしよう、と思いながら、アクセルは少女の手をとる。
自分に娘がいれば、これくらいの年齢だったのだろうか。
そんなことを考えながら、東京の街を歩き出した。
【?????/1日目/朝】
【アクセル・ホーク@餓狼伝説シリーズ】
[状態]:健康
[装備]:COMP(型)
[道具]:基本支給品、不明支給品
[思考・状況]
基本:魔神皇の討伐
[COMP]
1:リディア@FINAL FANTASY4
[種族]:人間
[状態]:健康
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